やはり葉山の親友が武内Pなのは、間違っているだろか   作:阿保パンマン

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林間学校5

 

バンガローに男5人が円を描くように座って話していた

話しの話題は、クラスから孤立していた少女

ちなみに女子も男子と同様に話し合っている

この案を出したのは、葉山だ

男子と女子の意見を聞いた上で判断したいらしい

「みんな、気付いてると思うけど、クラスから孤立してる子がいる」

「あー・・あの綺麗系の子っしょ?」

そう戸部が言うと葉山は、頷いた

「・・・違うぞ、葉山。孤立すること、一人でいること自体は別にいいんだ。問題なのは、悪意によって孤立させられていることだ」

葉山は、何も言わずに比企谷をじっと見つめる

まるで自分の考えを理解しようと歩み寄ってきているようで比企谷は、やり辛いと思った

こんな風に歩み寄られたことなんて殆どなかったから

つい最近・・由比ヶ浜にクッキーを貰うまでは・・

「どうした?比企谷?」

「いや・・なんでもない」

ふと、浮かんだ顔を頭から追い出して比企谷は、話し始める

「つまり、好きで1人でいる奴とそうじゃない奴ってことだ。だから、解決するべきは、あの子を孤立させる環境」

「うん、俺もそう思う。ありがとう、比企谷」

「お、おう」

比企谷は、照れたように視線を逸らした

その隣で戸塚と戸部が頭を悩ませながらうんうんと唸っている

しかし、何も思い浮かばなかったようで二人揃って溜息を吐いた」

「環境を変えるか・・難しいな・・・」

「はー、そんなん急に言われても思いつかないわー」

葉山は、周りを見渡して意見がないか確認する

何の案も出ずに数十秒が経つ

横目で武内を見ると黙って頷いた

ふぅ・・と息を吐き武内は、この場にいる全員を見る

「私と葉山さんの考えた案を聞いてもらえないでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

高原の夜

葉山と武内は、バンガローを出て夜風に当たっていた

空を見上げると満天の星空が広がっている

「綺麗ですね」

「あぁ」

そうやって二人で歩いていると小さな声が聞こえた

「武内、今・・声が聞こえてこなかったか?」

「・・・・少し、様子を見てきますか?」

「いや、幽霊だったら恐いし、一緒に行こう」

葉山が若干及び腰になっていることに気が付いた武内が葉山を導くように先導する

しばらく歩いていると林立する木々の間に人影が見えた

「あれは・・・雪ノ下さんじゃないでしょうか?」

「ん?あ、本当だ」

すると武内は腕時計の時間を確認して頷いた

「時間も時間ですし声をかけましょう」

「それに人気もないしな」

声をかけると決めると二人は、止まっていた足を動かす

2,3メートル辺りまで近付くと葉山が声をかけた

「雪乃ちゃん、こんな時間にどうしたの?」

「・・・三浦さんと口論になったから外に出たのよ。流石に泣かせてしまう訳にいかないから」

「・・・・まぁ、あれで優美子は泣き虫だからね」

溜息を吐きながら葉山が告げる

「・・・そうなんですか?」

「あまり人前には出さないからな」

「そうね。必死で泣くのを我慢していたわ」

「そこまで追い込んだのか・・」

呆れまじりに葉山は、呟く

「不謹慎ですが・・私は嬉しく思います」

「あら?貴方、三浦さんのことが嫌いだったの?」

「ち、違います!」

手をぶんぶんと振って否定する武内の顔をじーっと見つめる雪ノ下

武内も負けじと見つめ返す

「本当に違います」

そして、力強く断言する

しかし、雪ノ下は、武内から目を逸らさない

信じる、信じない云々の前に先に目を逸らしたら負けな気がするという理由で目を逸らさないのだが、武内は、そんなことなど知りもしない

試されているんだと勘違いしている武内も相手の目をじっと見る

そんな2人のやり取りを呆れた顔をしている葉山

「それなら、どういうことか説明してちょうだい」

「お互いに真剣だったからこその衝突だと感じましたので」

「成程、そういう解釈も出来るわね」

「それで?成果は?」

雪ノ下の表情が沈む

「今の所、別のグループに入るというのが一番、現実的ね」

「それも今の状況を何とかしなくちゃ意味がない・・だろ?」

やれやれと葉山は、肩をすくめる

武内は、そんな葉山の様子を見て首に手を当てた

「随分と余裕があるわね・・そっちは成果があったの?」

「計画自体は、まだ未完成だけど方針は決まったよ」

「なにかしら?」

「彼女達に秘密の共有をしてもらう」

「秘密?」

雪ノ下が眉をひそめる

言いたいことは、わかるが現実的じゃない

イジメの加害者と被害者に秘密の共有させること自体、難しいのに些細なことでは効果が見込めないのだから

「なにか案があるの?」

その問いに葉山は力強く頷いた

 

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