少年は『正義』を背負い、何を思うか…   作:兜丼

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ボチボチやっていきます。


00.

「――、――――」

 

 

意識を失い、横たわっていた少年の耳にが何かを捉える。

 

どうやらそれは、人の声であり耳を傾けると意識が徐々に浮き上がってくる。

 

 

「――ろ、は――おき――!」

 

 

声は男性のものであり、どうやら倒れている少年に向けて声をかけているようだ。

 

少年はその声に反応するように閉じられた瞼をゆっくりと開いていき…――、

 

「――サッサと…起きんかァ!!!」

 

「ッッ!!!?」

 

頭部に凄まじい衝撃が走る。それにより少年の意識は一気に覚醒し、それと同時に頭に痛みが体全体に駆け巡るほどである。そのあまりの痛みに飛び起きた少年は、涙を目に溜めながらも周囲を見回した。

 

少年の横たわっていた場所――そこは360度全てが樹々で囲まれて鬱蒼としており、どこをどう見てもジャングルと言われても違和感のない場所である。

痛みのある個所を両手で抑えながら少年は目の前にいる人物へと目を向ける。

 

「全く、この程度のことで意識を失うなど…そんなことでは、強い海兵にはまだまだ程遠いわ!」

 

「――()()()

 

「しかしまぁ…この2週間、よくぞこの猛獣蔓延るジャングルの奥地で今日まで生き延びることができたもんじゃ…流石、わしの孫!!!」

 

そう言いながら大笑いする老人――会話から少年の祖父に当たるだろう男は嬉しそうに少年を労う。と、会話の中少年は思い出した……少年は二週間前に目の前の祖父に修行と称してこのジャンングルに放り込まれたことを…その後、この森の猛獣から命からがら何とか本日まで生き残ってきたことを――、

 

「じゃが、最後の最後にこんな場所で意識を失い倒れこんでいるなど……弛んでおる!!ほれ、立ちなさい。海軍本部に帰ったら、またみっちりと鍛えなおしてやるわ!」

 

「…はい、御爺様」

 

そう返事をすると、少年は祖父に手を取られ立たせられる…少し乱暴だと思ったが、老人の行動には孫に対する愛情のようなものが含まれていると少年は僅かながら感じ取った。

 

そのまま手をつないだまま歩き始める二人組…如何やら、ジャングルの外には軍艦が着いており、それで少年の住んでいる場所まで帰るようだ。

 

「とりあえず帰ったらメシを食って身体を休めなさい。その後、修行を始めるからのう」

 

「はい、御爺様」

 

「しかし、何であんな何もない場所で倒れておったんじゃ…別に猛獣に襲われていたわけでもあるまい?」

 

「あぁ…うん、確かに大型の虎みたいのには追われたけど…何とか倒したよ。でも――」

 

一旦、話を止める少年…どうやら、何か言い辛いのか恥ずかしげに口をもにょもにょと動かす。

 

 

しばしの間……覚悟が決まったのか、恐る恐るといった様子で少年は言葉を発した。

 

 

「――その後おなかすいちゃってジャングルに落ちてた食べ物を拾い食いしたんだけど……今まで食べたことないぐらい不味くって……そのまま――」

 

「――目を回してぶっ倒れたと…?か~全く、情けない!!たかが腐ったものを口にしただけで動けなくなるなど、まだまだ弱い証拠じゃ!!」

 

「…はい、御爺様」

 

「帰ったら修行を倍にするとして…いったい、なに食ったんじゃ。食べただけで意識を失う食い物なんぞ、早々にあるまいに」

 

 

 

「はい…えっと…――

 

 

 

■―■

 

 

今から20年以上前、『海賊王』と呼ばれた男、ゴールド・ロジャーの最後の一言によりすべての人々を海へと駆り立てた。

 

世はまさに『大海賊時代』と呼ばれ、ロジャーの死後もその勢いは留まることはなく、世界中で実力のある者たちが我が物顔で跋扈していた。

 

…これから語ることは、そんな時代に生まれ、成長していく一人の少年の話である。

 

 

少年の名前はモンキー・D・グランツ

 

 

本来、基本世界には存在さえしないこの少年が、どのように生きていくのか……その生涯を語っていこう。

 

 

■―■

 

 

 

 

――なんかグルグルした模様の入った、木の実みたいなやつだったよ」

 

 

 

 

 

 




久しぶりなので読みにくかったら申し訳ない。
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