絶剣と闇騎士でヒーローアカデミア   作:name future

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4本目です。
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これからも頑張って書いていきますのでこれからも応援よろしくお願いします!
ではどうぞ!


絶剣と闇騎士の入学

高校生活初日。

 

 隼人に木綿季、一佳は3人で登校していた。

 

 制服は変わっているが、雰囲気は中学の頃とほとんど同じ通りだ。

 

 

 

「2人はB組?」

 

「ああ」

 

「そうだけど木綿季は?」

 

「僕はA組だよ!僕だけ仲間はずれ〜!悲しい〜〜!」

 

「クラス分けだからしょうがないだろ。」

 

 

 木綿季は1人だけ違うクラスになったことに不満げだがしょうがないと一佳が慰める。

 

 

 

 そして雄英の校門を潜り、教室を目指す。

 

 

 

「やっぱり広いし、大きいよねぇ。」

 

「ここまでデケェ奴なんていんのか?」

 

「個性許可があるからだろ。」

 

「ああ、学内で『個性』使っていいのか。」

 

 

 

 巨大化系の『個性』持ちの事を考えているのかと納得する一佳。

 

 隼人は「それにしては逆に狭くねぇか?」と内心思っていたが、口には出さなかった。

 

 

 

「じゃあここでお別れか。」

 

 

「と言っても教室が別になるだけですぐに会えるでしょ。」

 

 

「ん~~~!もうしょうがないか!これはこれで楽しんでいこっと!隼人!一佳!また後でね!」

 

 

開き直った木綿季は元気にそう言ってA組の教室に駆け込んでいった。その様子を隼人と一佳は呆れぎみに見ていた。

 

 

「相変わらずポジティブだなあいつは。」

 

 

「まあそこが木綿季の良いところだろ。ほら、私たちも行くよ。」

 

 

「そうだな。」

 

 

そんな話をしながら2人もB組の教室へ向かっていった。

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

 

 【1-B】と書かれた巨大な扉がある教室に着き、一佳が扉を開ける。

 

 中では骸骨のような顔をした男子、全身黒と白髪の男子、顔がカマキリみたいな男子、髪の毛が茨になっている女子など個性的な見た目の者達がいた。

 

 隼人達は自分の席を確認する。

 

 

 

「俺が4番か。」

 

「私は6番だな。」

 

 

 

 隼人は廊下側の4番目、一佳は2列目の1番前になっただった。

 

 席に着いた2人を周囲も注目していた。

 

 

 

「後ろの奴が入試実技1位か……。」

 

「やっぱり雰囲気があるな。」

 

 

 

「やっぱ注目されてるな。」

 

「そうだな。」

 

「よお神村!」 

 

 一佳がニヤニヤしながら声を掛けると、隼人は軽く流すと知っている声がした。声の方を向くとバンダナが特徴的な男子、泡瀬がいた。

 

「泡瀬か。お前もB組だったのか。」

 

「お前もな!にしても聞いたぜ!お前が入試1位だってな!やっぱすげえな!」

 

「別にすごくないよ。泡瀬、こいつは一佳。中学の同級生だ。」

 

「流れるように自己紹介するなよな。あ、私は拳藤一佳。よろしくね。」

 

「おう!俺は泡瀬洋雪。よろしくな。」

 

 

 2人はそう言い軽く握手をする。その後も続々と教室に生徒が集まり、予鈴が鳴る。

 

 

 

 その直後に入ってきたのは赤いコスチュームを身に纏う男。プロヒーローのブラドキングだ。

 

 

 

「ブ……ブラドキングだ……!」

 

「本当にプロヒーローが担任なのか」

 

 

 

 ブラドキングの登場に騒めく生徒達。

 

 

 

「諸君。ようこそ雄英高校ヒーロー科へ!俺が君達B組の担任を務めることになったブラドキングこと管赤慈郎だ。少し長いからな、ブラドと呼んでくれ」

 

 

教壇に立ったブラドはさっそく自己紹介を始める。

 

 その後、簡単にガイダンスの説明を始めるが、その時隼人は隣の教室から人が大勢出ていく気配に気づいた。気配の方を向くとその中に木綿季の姿があった。

 

 

「…木綿季?なにしてんだ?」

 

 

「木綿季?あ、ホントだ。ってことはあれ……A組か?」

 

 

「ブラド時間だ。B組も移動させろ。」

 

 

そんな話をしていたら扉からい服を着た小汚い男がブラドに声をかけた。

 

 

「………本当にすまないが諸君。今から体育着に着替えてグラウンドに来てくれ。」

 

 

「え!?どういうことです先生!?」

 

 

「それは後で話す。さっさとグラウンドに来い。」

 

 

B組生徒は状況が分からず戸惑うが、男はそんなことを気にすることなく廊下に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_時は少しさかのぼり_

 

 

 

 

 

 

 

無駄に広い校舎を歩いて辿り着いた指定された教室【1-A】

 

 その前に佇みながら、木綿季は目の前の大きな教室の扉を見上げて呟いた。

 

「ここかな?にしては随分静かだし、まだ誰も来てないのかな?」

 

 

 室内からは話し声が聞こえず、まだそんなに集まっていないのかとも思ったが、時間的に考えて自分が最初とは考えずらい。

 

 しかし、そこは木綿季だ。いてもいなくても堂々と扉を開けて挨拶をする。

 

 

 

「オッハヨーございまーす!」

 

 

 

――教室内にいたクラスメイト達に視線を一斉に向けられた。

 

 

 

 どうやら、ただ誰も会話をしていなかっただけらしく、来ていなかったのは自身を含めて4人であり、木綿季は何とも言えない雰囲気に呑みこまれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?皆静かだけどどうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そんなことはなかった。木綿季は牽制しているかのようなクラスの空気の重さを物ともせず、教室内を歩き、自分の机を探し始める。

 

 

「えっと‥紺野紺野……あ!あれかな!?」

 

 

 その間にも視線を戻す者、未だに見ている者の二つに別れているが、木綿季は気にすることなく自分の席を見つけて着席した時だった。

 

 

 

「やっほ~紺野ちゃん!試験振りだね!」

 

 

 

「久しいな紺野」

 

 

 

 実技試験会場で共に0Pと戦った葉隠と常闇が木綿季に近づいてきた。

 

 

 

「やっほ~2人共!同じクラスだね。」

 

 

 

「そうだね!それにしても木綿季ちゃんすごかったよね!最後のあの技巨大なロボットも倒しちゃうしとてもきれいだった!」

 

 

 

「ああ。閃光の如き速さで十字を刻み込む。まさに流麗な剣技だった。技名はあるのか?」

 

 

 

 2人は木綿季の見せた【マザーズ・ロザリオ】を思い出し、それについて質問をするが、木綿季は口に人差し指を当て口を閉じるジェスチャーをしながら言う。

 

 

「ん〜〜。それはまだ少し早いかな。流石に全部は教えられないよ。」

 

 

「え〜〜!まあそれもそっか!改めてよろしくね紺野ちゃん!」

 

 

「木綿季でいいよ。」

 

 

「分かったよ木綿季ちゃん!」

 

 

そんな話をしてから葉隠と握手を交わし、常闇とも握手を交わした時だ。

 

 

 

「机に足を掛けるな!! 歴代の先輩方や机の製作者に申し訳ないと思わないのか!!」

 

 

 

「思う訳ねぇだろうが! どこ中だこの脇役が!!」

 

 

 

 いつの間にか教室に来ていた説明会で隼人の隣にいた眼鏡と、明らかに典型的な不良染みたクラスメイトが何やら派手に言い争いを始めていた。

 

 話を聞く限りでは、不良の机の扱い方に眼鏡が怒った絵面だが、眼鏡の話も少し真面目過ぎるレベルで重い。

 

 

 

「なにあれ?」

 

 

 

「……クラスメイトだろうな。」

 

 

 

「確か、説明会の時にプレゼント・マイクに説明を求めた人だったよね?」

 

 

 

 そんな話をしていたら最後の2人もやってきており、これで1-Aは全員が揃った事になる。残りは担任だけ。――だが、その問題も意味無いものだった。

 

 

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ?」

 

 

 

 教室内に響く男性の声。

 

 声の低さから明らかに生徒の声ではなく、タイミング的にも考えられるのは担任の筈なのだが、その声の発生源にいたのは“寝袋”だった。

 

 

 

「はい、静かになるのに9秒かかりました。時間は有限。君達は“合理性”に欠くね。」

 

 

 

 寝袋から出た、黒い服、ボサボサ髪の男。B組に現れた男だ。

 

 その男の言葉が不思議と深く刻まれるのを木綿季は感じていたが、同時にその男の異様さも感じ取っていた。

 

 

 

(話しかけられるまで気配に気付かなかった。スキルを発動してなかったとはいえ全く分からなかった………)

 

 

 

 教室だからと油断していたが、普通にリラックスしていたとはいえ、普段の木綿季なら“あんなの”が来れば気付かない訳がない。

 

 そう思っていたが、実際に気配は分からなかった。

 

 

 

「これが雄英。凄いな……。」

 

 

 

 木綿季は見た目は酷いが、この教師が確かな実力者だと判断し、目を輝かせる。。

 

 しかし男は木綿季達生徒に気にも留めず、寝袋からジャージを何着も取り出し、喋りながらそれを配り始める。

 

 

 

「俺は担任の“相澤 消太”だ……よろしくね。――そして“これ”着てグラウンドに出ろ。俺はB組に声をかけてくる。」

 

 

 

「担任!?し、質問宜しいでしょうか!」

 

 

 

「却下」

 

 

 

 説明会同様に眼鏡が質問に挑むが、自分を担任と言った相澤は有無を言わさず却下。

 

 そのまま教室を出て行ってしまい、残された者達も取り敢えず指示に従うしかなく、急いでグラウンドへ向かう事を余儀なくされた。

 

 

 

因みにジャージは少し温かった。

 

 

▼▼▼

 

 

 

とりあえず更衣室で着替えるよう指示を出されたので教えてもらった場所へ行き着替え始めたけど、状況が状況だったせいか、A組とB組の生徒同士での会話が成り立った。

 

 

男子said

 

 

「俺切島鋭次郎、よろしくな!」

 

 

 

「鉄哲徹鐵だ、こっちこそよろしくな!」

 

 

 

「障子でっけーなぁ。何cmあるんだ?」

 

 

 

「最後に測った時は189位だったはずだ。」

 

 

 

「その尻尾椅子とか座るとき大変そうだな。」

 

 

 

「うん、結構苦労するんだよ。」

 

 

 

 などと和気藹々で話している。一部を除けば。

 

 

 

 

「へぇ〜!?仮にもヒーロー志望の人間が、そんなこと態度でいいのかなぁ?口には気をつけるべきじゃないかな?」

 

 

「うっせぇわクソモブがぁ!文句言ってっと殺すぞクソが!」

 

 

「止めないか君!言い争ってないで早く着替えたまえ!」

 

 

「物間も止めてくれ、俺たちを妙な争いに巻き込もうとするなよ」

 

 

A組とB組生徒同士の言い争いが始まる中、隼人は気にすることなくジャージに着替えていると、後ろから声を掛けられる。

 

 

 

「神村。お前、凄い体つきしてんな」

 

 

「ん?」

 

 

 

 声を掛けてきたのは、丸い目をした茶髪の男子生徒だった。

 

 

 

「俺円場硬成って言うんだ。泡瀬からすげぇ奴だって聞いてな!よろしく!」

 

 

「おう。」

 

 

 

 ニカ!と笑って自己紹介する円場に隼人は軽く相槌するだけで答える。

 

 そこに他の男子生徒達も近づいてくる。

 

 

 

「俺、骨抜柔造。よろしくな。」

 

 

「俺は上鳴電気!」

 

 

「私は宍田獣郎太と申しますぞ。」

 

 

 

 次々と自己紹介を始める男子達。

 

 

「…俺は神村隼人。こっちこそよろしく。」

 

 

 それに合わせ隼人も自己紹介をする。今後も一悶着はありそうだが、たいした問題にはならなそうだ。

 

 

 

 

 

女子said

 

 

「紺野と拳藤って中学一緒なの?」

 

 

「2人仲が良さそうだから気になってたんだ!」

 

 

「そうだよ。あと、一佳でいいよ。」

 

 

「僕も木綿季でいいよ!」

 

 

「了解。私も切奈でいいよ。」

 

 

「私も三奈でいいよ!よろしくね!」

 

 

 

 

 着替えながら黒のロングヘアでややきつめの顔をしている女子生徒、取陰切奈とピンクの肌と髪が特徴的な芦戸三奈が一佳達に話しかける。

 

 切奈の質問に頷いていると、頭に角が生えた女子生徒、角取ポニーが首を傾げる。

 

 

 

「てことは神村サンもデースか?朝拳藤サンと一緒に登校してマーシタよね?」

 

 

「そうだよ〜。」

 

 

「神村って実技トップになった男子?」

 

 

「そうだよ。僕と隼人は親戚で、一佳は中学で一緒になったんだ。」

 

 

「そうなんだぁ。」

 

 

「ん」

 

 

 

 

 

 そして髪の毛がツルになっている女子、塩崎茨が胸の前で両手を組む。

 

 

 

 

「様々な困難を共に乗り越えて、雄英に3人揃って入学。素晴らしい絆です。」

 

 

「そうですわね。それはそうと皆さん、そろそろ集合したほうがよろしいかと。」

 

 

 

ポニーテールと発育の良い身体をした女子、八百万百に言われ、話をやめすぐに着替えてグラウンドに向かった。

 

 

女子は全く問題なさそうだ。

 

 

 

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

「「「個性把握テスト!!?」」」

 

 

 

 辿り着いたグラウンド。そこに既にいた相澤の説明に誰かが叫び、麗日も相澤へ詰め寄った。

 

 

 

「入学式は! ガイダンスは!?」

 

 

 

「ヒーローにそんな悠長な事している時間はない。――雄英は“自由”な校風が売り文句。それは“先生側”もまた然り。」

 

 

「俺は入学式の後で良いと思っていたんだが、校長から事前許可をもらっていてな……本当にすまない。我慢してくれ。」

 

 

 

 麗日の問いも素早く一蹴する相澤の言葉通り、担任によって入学式すら参加の有無があるらしい。ブラドが申し訳無さそうに謝罪する。

 

 まさに“自由”であり、そう言う意味ならばこの状況も納得する。

 

 

 

「君達にこれからやってもらうのは個性有りの体力テストだ。」

 

 

「それじゃあ試しに、そうだな…………よし!入試の実技トップは神村だったな?ちょっと来てくれ。」

 

 

「………はい。」

 

 

取り敢えず呼ばれた隼人は2人の傍に行くが、入試1位という言葉を聞いた瞬間、周囲から敵意に近い感情を向けられた。

 

 だが隼人は特に気にせず、何やら“特殊感”があるボールを相澤から投げ渡されてキャッチする。

 

 

 

「……ボール?」

 

 

 

「ソフトボール投げだ。今からやるのは“体力テスト”と同じ内容。ただし、個性を使ってな。」

 

 

 ブラドの言葉に、再び周りがざわつき始める。

 

 

 

 しかし当然と言えば当然の反応。

 

 街中での“個性”の無断使用が禁止されている世の中。

 

 中学の体力テストも“個性”の使用は当然禁止。素の身体能力のテストだった故に、相澤の言葉は新鮮どころか理解に苦しむ者もすらいた。

 

 

 

「うるさいよ。さっきも言ったろ……時間は有限。因みに神村、中学時代の記録は?」

 

 

 

 本当に無駄が嫌いなのだろう。

 

 周りに注意しては、すぐに己の方へ首だけ動かす相澤の言葉に対し、ここで変な事を言う程に隼人も空気が読めない訳ではない。

 

 

 

「確か70m」

 

 

「それじゃ、個性を使用して投げて見ろ。」

 

 

「己の限界をしっかり理解するためのテストだ。全力でいけよ神村。後、円から出るなよ。」

 

 

 ブラドがそう追加すると、隼人はすぐに円の中へと入り、すぐさま準備を始める。

 

 

「……こい。」

 

 

 

 

 

【闇黒剣暗闇!】

 

 

 

 

 

右手に闇黒剣暗闇を出し、左にはジャアクドラゴンのワンダーライドブックを取り出して起動させる。

 

 

 

《ジャアクドラゴン!》

 

 

 

【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…。】

 

 

 

「剣と本が出た!そして何か朗読始まってるけど!?」

 

 

「私と似たような個性でしょうか?」

 

 

「ジャアクドラゴン?」

 

 

「闇黒剣……奴もこちら側の人間だったか。」

 

 

「暗闇……暗き闇を生み出し龍……同族の気配。」

 

 

周りからは様々な声が聞こえてきた。そんな声を無視してジャアクドラゴンを読み込ませる。

 

 

【ジャアクリード!】

 

 

 そのままジャアクドラゴンを腰にセット。そして闇黒剣のグリップで展開させる。

 

 

 

「変身。」

 

 

 

【闇黒剣月闇!】

 

 

 

【Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!) ジャアクドラゴン!】

 

 

 

【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

 

紫のオーラが渦を巻き、それが晴れると、隼人は仮面ライダーカリバーに変わっていた。

 

 

 

「「「うぉぉぉぉぉぉ〜〜!!!」」」

 

 

「やっぱかっけぇな!」

 

 

「何か騎士っぽい!」

 

 

「漆黒の龍騎士……!」

 

 

「闇黒の剣士……!」

 

 

変身した隼人を見て、A組、B組(特に男性陣)から歓声が湧き上がる。隼人は周りの声を気にすることなく、鶸色のワンダーライドブックを取り出して起動し、闇黒剣月闇に1回スキャンした。

 

 

《月の姫かぐやん!》

 

 

「かぐやん?かぐや姫じゃなくて?」

 

 

【必殺リード!ジャアクかぐや姫!】

 

 

「どっちだよ!?」

 

 

剣先から鶸色のエネルギーを纏わせ、隼人はボールを真上に投げる。そして突きの構えをしながらトリガーを引いた。

 

 

【暗闇必殺撃!】

 

 

【習得一閃!】

 

 

『月へ還れ!』

 

 

ボールがちょうど良いところに落ちるタイミングに剣先を突き立てる。すると剣先からうっすらと見える月への1本道ができる。ボールは剣先に刺さることなくそのまま上空の、月までできた道を通りそのまま飛んでいった。そして相澤の持っている測定器から音がなると、先程の結果が出た。

 

 

 

 

 

神村

記録《384400000m》

 

 

 

 

 

「……………まず自分の最大限を知る。それがヒーローの筋を形成する合理的手段」

 

 

柔らかい口調で言っているが、隼人への表情と目が怖い。合理主義者である相澤からすると、ボールを無駄にするのはいただけなかったのだろう。ブラドは想定外過ぎて驚きを隠せていない。

 だが、そんなことはお構いなく隼人は元いた場所に戻る。そして

この記録を見ていた他のみんなも一斉に歓声が上がった。

 

 

「384400000mって何だよ!?」

 

 

「いきなりすげぇ記録が出た!」

 

 

「ナニコレ()()()()!」

 

 

「個性を全力で使えるなんて、流石ヒーロー科!」

 

 

「隼人の奴、やり過ぎだろ。」

 

 

「先生達すごい顔してるよ。」

 

 

記録を見て、生徒達は興奮する。

 

その中には若干引いている者、面白そうと言う者、個性が使える事に喜ぶ者など様々な反応をする者がいた。

 

 

 「()()()()……か。ヒーローになる為の三年間を、そんな腹づもりで過ごす気なのかい?」

 

 

 だが、その中の1つが相澤の逆鱗に触れたらしい。何故分かるのか、迫力が今までとは違うと感じたから。

それまでの気怠げな口調が嘘のように静かな怒りを込めたような口調へと変わり、生徒達にこう言った。

 

 

「良し……ならトータル成績最下位は見込みなしと判断。――“除籍処分”にしよう」

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

「イレイザーお前また…」

 

 

 相澤の言葉に叫ぶ者がいた。ブラドは若干呆れ気味だが止めようとはしない。無駄だとわかっているからだ。

 

 あの倍率を勝ち抜き、その学校の入学式に除籍処分の危機に陥るなどと、誰が想像できただろう。

 

 まず無理であり、いくら何でも横暴としか感じない。

 

 

「最下位除籍って・・・・・・! 入学初日ですよ!? いや、初日じゃなくても・・・・・・理不尽すぎる!!」

 

 

 

 

 そんな文句に対しても相澤先生は揺るがない。

 

 ただ、淡々と、それでいて力強く言う。

 

 

 

「自然災害・・・。大事故・・・。身勝手な敵ヴィランたち・・・。いつどこから来るか分からない厄災。日本が理不尽にまみれてる。そういう理不尽ピンチを覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎、これから三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。“Plus Ultra”、“更に向こうへ”さ。全力で乗り越えて来い。さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ。」

 

 

 

 その相澤の言葉を最後に、クラスメイトは皆黙り込んでしまう。

 

 だが一人――“緑谷”を除いたクラスメイトの表情は既に覚悟を決めている。

 

 これより除籍を回避するためのテストが始まる。

 

 

 




ありがとうございました!
次回は個性テスト編。ここで木綿季の記録をどうしようか悩んでいますが、頑張って書いていきます。
ではまた!

戦闘訓練では4人チームにする。そこで木綿季と隼人のチームはどうするべき?

  • 4人+木綿季VS4人+隼人
  • 木綿季+隼人VSAB4人ずつ
  • 木綿季+隼人VSAB4人ずつ(核無し)
  • 木綿季VS隼人(核無し)
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