絶剣と闇騎士でヒーローアカデミア 作:name future
アンケートにたくさんの人が答えてくれたのがとても嬉しく感動していたnamefutureです。期待に答えられるような文章力を少しずつでもつけられるように頑張っていきます。
では、第6話です。2人の戦闘は次回です(多分長くなるから)
すみません!
入学式――否、個性把握テストの翌日。
意外にも、翌日から普通の授業は始まった。
マイクの英語の授業など、あまりに普通過ぎて“何か”が逆についていけなかった程に普通。
お昼も何かあるかと思いきや、普通にクックヒーローの料理を安価で食べることができ、普通に良かった。
――が、普通なのはここまで。
そうして昼休みが終わり、いよいよ午後の授業。
妙にソワソワするクラスメイト達。
そこにブラドが教室に入ってきた。
「諸君!いよいよヒーロー科本番だ!ヒーロー基礎学!!単位数も最も多い!気を引き締めて臨むように!」
『はい!』
「それでは今日の授業は……【戦闘訓練】だ!」
いきなり本格的な内容にざわつく一同。
「そしてそれに伴い、お前達にコスチュームに着替えてもらう!」
「来たぁ!!」
「待ってました!」
ブラドが手元の機械を操作すると、教室前方の壁の一部がせり出す。
「出席番号のトランクの中にお前達が要望したコスチュームが入っている!このあとは俺と交代で別の教師が担当するから、全員失礼のないように!それに着替えて、演習場γに集合だ!!」
いよいよ初めての訓練が始まる。グラウンド・βへと現れたメンバーは皆、コスチュームを纏った一人のヒーロー。
その中に隼人と木綿季の姿もあった。
「デザイン通りだな。」
「ちゃんと要望通りだ!」
隼人が着てるコスチュームは黒と紫のどこか『和』を感じさせる軍服だ。黒シャツの上に黒いジャケットを着て黒いズボンを履き紫のベルトを締めており足元には、黒と紫の紐のブーツ、表は黒の無地、裏には紫と白の鱗紋が刻まれている一般の物より少し厚めの羽織を掛けている。
そして、階級章に目をやると星が五つ(すなわち元帥を意味する)。
頭には、黒い軍帽を被り、胸には様々な勲章が付けられており両手には、白い指抜きの革手袋を付けている。
木綿季のコスチュームは紫と赤が中心的なデザインだ。胸部分は黒のアーマーが柔らかな丸みを帯び、その下には紫のチェニックを着用している。下は青紫とのロングスカートと足には同じ色のブーツをつけ、装備の肩付近、腰に赤い線が入っている。
首には十字架のペンダントのようなものを下げ、両手には隼人と同じように指抜きの革手袋を付けている。(ただしこちらは紫だ)
「木綿季は板についてるな。似合うぞ。」
「そう?隼人もカッコいいね!」
「これは母さんがデザインしたんだ。俺は変身するから私服でもよかったんだが、母さん曰く……
『ヒーローは格好から入るものだから私服は絶対ダメよ!』
……とのことらしい。」
「ああ……なるほど紙本さんらしいね。」
なんとなくその風景が思い浮かんだ木綿季は隼人の言葉に納得する。
「そうだな。………あ、そういえば今日の授業って誰が担当するんだろうか?」
「そういえば誰だろうね?」
「戦闘訓練だから「ハーハッハッハッ!!」……もう分かった。」
2人が話していると、高らかな笑い声が響いた。
それに生徒達は周囲を見渡す。
「あ。あそこだ。」
切奈が指差した方を見ると、左側のビルの屋上部分で、金髪巨漢の男が腰に両手を当てて仁王立ちしていた。
「わーたーし――が!!!10分ほど前から待機していた!!!!HAHAHAHA!!」
「すげぇ! 本当にオールマイトだ!」
「一人だけ画風が違う!」
「銀時代のコスチューム来てるけど、本当に教師やってるんだ!?」
生きた伝説言われたNo.1ヒーロー、オールマイト。そんな彼の登場にクラスメイト達もテンションが上がっている。
「皆よく来た!コスチュームかっこいいぜ!さあさっそく始めようか有精卵共!戦闘訓練の時間だ!!!」
皆が自分達のコスチュームに満足しているとオールマイトが口を開く。
「先生!」
オールマイトの言葉に反応して騎士とロボットを合体させたようなコスチュームを纏った飯田が手を挙げて質問する。
「ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」
「いいやもう二歩先に踏み込む!」
飯田の質問にオールマイトが答える。
「敵ヴィラン退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵ヴィランの出現率が高いんだ。監禁、軟禁、裏商売!このヒーロー飽和社会…真の賢しい敵ヴィランは闇に潜む。君達には今から敵ヴィラン組とヒーロー組に分かれて屋内戦を行って貰う」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知るための実践さ!ただし今度はぶっ壊せばO.Kなロボじゃないのがミソだ」
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ぶっ飛ばしていいのか?」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」
「分かれるとはどのような別れかたをすればよろしいですか?」
「このマントヤバくない?」
オールマイトの説明に一気に質問が投げかけられる。
「う~ん…聖徳太子!」
一気に来た質問を捌ける筈も無く、懐からカンペを取り出し訓練の説明を始めた。
「状況設定は敵ヴィランがアジトのどこかに核兵器(張りぼて)を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーロー側の勝利条件は時間内に敵ヴィランを捕まえるか核兵器を回収すること敵ヴィラン側の勝利条件は時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえること」
(((((設定がアメリカン…)))))
オールマイトの説明にA組B組全員が心の中で突っ込んだ。
「コンビ及び対戦相手はくじ引きで決める!」
「適当なのですか!?」
「プロは他事務所のヒーローと急増チームアップすることが多いしそういうことじゃないかな?」
「そうか、先を見据えた計らい…失礼いたしました!」
オールマイトの言葉に飯田が疑問を抱いたが緑谷の言葉で納得した。
「いいよ、早くやろう!」
そのままみんなくじをひこうとすると八百万が手を挙げる。
「少しお待ちを。オールマイト先生、このクラスはA組B組合わせて42名ですが、どこか2チームは5人チームになるのでしょうか?」
「おっといけない忘れるところだった!ありがとう八百万少女!」
「いえ、それよりチームはどうなるのでしょうか?」
「うむ!そのまま決めると誰か2人余ってしまうのだが…今回は最後の訓練に2対複数、または2対2の訓練をしてもらうことにした。そしてその2人役は、神村少年と紺野少女!君たちだ!!」
オールマイトは木綿季と隼人の2人に指をさす。突然の指名にA組B組の生徒がざわつく。
「先生!なぜ紺野くんと神村くんなんでしょうか?」
「いい質問だ飯田少年!理由としては入試1位と2位だから実力は十分あるっていくのと、まぁぶっちゃけて言うと2人はとても強いからね!それに敵ヴィランの中には少人数なのにめっちゃ強い奴もいるからね!あとルールは少し変えてやるし、少数対多数の戦闘経験も大事だよ!!」
オールマイトの言葉を聞いてクラスの何人かが木綿季と隼人に鋭い視線を送る。
「紺野少女、神村少年どうかな?やってくれるかい?」
オールマイトの言葉を聞き、2人は顔を合わせると木綿季は無邪気な笑顔で、隼人は頬に小さく笑みを浮かべながらオールマイトの方を向く。
「まぁそういう事でしたら僕は全然大丈夫ですよ!それにとても面白そうですし!ね!隼人?」
「そうだな。面白いかはともかくこれは良い経験になるし、木綿季がパートナーなら余裕だな。全然平気ですよ。」
「うおお!おまえら漢らしいぜ!!」
「いいな!そういうの!!」
「ありがとう2人共!!では早くチームを決めるよ!!」
《屋内対人戦闘訓練ルール》
状況設定
・敵ヴィランが自分たちの拠点に核兵器を所持し隠しているため、ヒーローは核兵器を処理しようとしている。
勝利条件
・ヒーロー側…制限時間内に核兵器を回収または敵ヴィランを捕まえる。
・ヴィラン側…制限時間内まで核兵器を守るまたはヒーローを捕まえる。
チーム編成
Aチーム…緑谷・麗日・鎌切・庄田
Bチーム…轟・障子・柳・物間
Cチーム…八百万・峰田・円場・塩崎
Dチーム…爆豪・飯田・凡戸・小大
Eチーム…青山・芦戸・吹出・角取
Fチーム…口田・砂藤・鉄哲・骨抜
Gチーム…耳郎・上鳴・泡瀬・拳藤
Hチーム…蛙吹・常闇・黒色・小森
Iチーム…尾白・葉隠・取蔭・回原
Jチーム…切島・瀬呂・宍田・麟
Kチーム…紺野・神村
そして対戦カードは
ヒーロー ヴィラン
Aチーム VS Dチーム
Bチーム VS Iチーム
Fチーム VS Hチーム
Gチーム VS Cチーム
Eチーム VS Jチーム
チーム決めが終わり早速訓練に入ろうとする。
・・グラウンドβ モニタールーム
準備が終わって始まった1試合目は、予想通り波乱の展開が繰り広げられた。ビルの2階に潜入した緑谷達は、奇襲を受ける形で爆豪と遭遇するが咄嗟に攻撃を回避し、再び攻撃を仕掛けた爆豪の腕を掴み、そのまま背負い投げを決める緑谷。
「いきなり奇襲!!」
「爆豪ズッケェ!奇襲なんて男らしくねぇ!!」
「奇襲も戦略!彼らは今 実戦の最中なんだぜ!」
「緑君もよくよけたれたなぁ!」
「すげぇー!個性を使わず入試3位と渡りあってる!」
緑谷が爆豪を引き付けている間に核兵器を探す事になったのか3人はその場を離れ、しばしの攻防の後、その場から離脱した緑谷を追い掛ける爆豪だが、緑谷は入り組んだ廊下を利用して姿を隠し、苛立った様子で片っ端からドアを破壊する。
「(元々とっさの判断には優れてはいた……そして少年が何年にも渡って書き留め頭にしみこませたオタク知識が…背中を押されたことによって今!報われているんだ!そして爆豪少年は……………緑谷少年から聞いた感じだと自尊心の塊だろうか?……肥大化しすぎてるぞ……ムムム!!)」
「なんか爆豪すっげーいらついてない?」
一方、麗日達は5階のとある部屋に置かれた核とその前に立つ飯田達を発見したが……
何かの拍子に麗日が突然吹き出し、それによって飯田達に見つかってしまった。しかも、予め麗日の“個性”への対策を考えた飯田は、部屋のものは小大の個性“サイズ”で小さく収納されてしまった。何かを無重力状態にして攻撃や防御に使用されない様に万全の構えで待ち構えていた。
その間に爆豪は緑谷を見つけ、腕に付けた手榴弾を模した篭手を前に向けてピンを抜く。
「爆豪少年!ストップだ!殺す気か!」
まるで火炎放射の様な爆発が一直線に緑谷目掛けて襲い掛かった。オールマイトも無線で止めようとしたが、元々わざと外すつもりだったのか爆豪は無視し、確かに緑谷には命中しなかったが、結果ビルに大穴が開いてしまった。
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「授業だぞこれ!?」
「緑谷大丈夫かよ!?」
「少年!!緑谷少年!!無事か!?」
その衝撃による振動に驚いている飯田の隙を狙って麗日も核に触れようと動き出し、飯田は阻止しようとするが麗日の“個性”は自分も浮かせる事ができるらしく、高い跳躍で飯田を飛び越えて核に触れようとするが、その前に飯田が核を持って移動し、空振りした麗日は着地できずに転倒して壁に衝突してしまった。鎌切は飯田を抑え込もうと動くが小大のサイズと凡戸の個性“セメダイン”によるトラップに抑え込まれてしまい、庄田も思うように動けずにいた。
モニタールームでは爆豪の危険な攻撃を見て、爆豪を止めた方が良いと言う者もいたが、オールマイトは爆豪がキレながらも冷静でもあると考えて中止にはしなかったが、今の攻撃は屋内戦ではヒーローでも『敵』としても愚作だと爆豪に警告する。すると、今度は緑谷を痛め付ける様に次々に攻撃を繰り出し始める爆豪に、やはり止めるべきかとオールマイトも悩んでいる様だが……
「……止めるべきじゃないぞ、オールマイト。」
「「「!?」」」
隼人がふと呟いた言葉に一同が揃って隼人の方を見る。
「何言ってんだ、神村!?このままじゃ、緑谷が「その緑谷が諦めてないからだ。」!?」
「確かに訓練とはいえ、爆豪もやり過ぎではある……それでも緑谷自身は諦めてない。逃げてる様にも見えるが……あいつは痛め付けられても尚、明らかに何かを考えて動いてる。だったら、ここで止めるのは、本気で勝とうとしてる緑谷に対して失礼だ。俺たち全員が最後まで見届けるべきだ。」
本気で逃げるのなら既にギブアップか何かしているはずが、尚も動き回る緑谷。緑谷が部屋の端に立った所で爆豪の方を向き、何かを叫び合ったかと思うと、互いに目の前の相手に向かって突っ込む緑谷と爆豪。そのまま互いに腕を振り上げ、爆豪は掌に爆発を起こそうとするが……
「(……まさか!?)「緑谷(君)の狙いは爆豪(君)じゃない!」」
「えっ!?」
「何ッ!?」
ほぼ同時に発した隼人と木綿季の声に一同が振り向き、モニターを向き直した瞬間、爆豪の攻撃が緑谷に命中したが、緑谷は爆豪による爆発を受けながらも拳を『上』に振り抜いた。
すると、緑谷の一撃による風圧なのか天井が粉砕されて、そのまま屋上まで突き破られ、核が置かれた場所がその真上の部屋だったために飯田と麗日の間の床も粉砕された。麗日が衝撃で折れたビルの柱を無重力状態にして振り回して瓦礫を飯田達に目掛けて飛ばし、飯田と小大が瓦礫を受けない様に身構え、庄田は瓦礫の一部を個性“ツインインパクト”で凡戸の方角へ殴り飛ばし動き抑えているてる。その間に麗日は再び自身を浮かしてジャンプし、瓦礫に紛れて飯田を飛び越えた麗日は、そのまま核に飛び付いて勝利条件を達成した。
「マジかよ……緑谷の奴、爆豪の攻撃受けながら屋上までブチ抜きやがった!?」
「その瓦礫を利用して麗日が核を……これが狙いだったのか?」
モニターに映る緑谷と爆豪の部屋ではようやく爆風が晴れて様子が分かる様になったが、緑谷は爆豪の攻撃を左腕でガードしていたが酷い火傷を負い、右腕も腫れ上がっており、爆豪が呆然と立っている前で、緑谷はその場で倒れてしまった。
「何だよ、これ……負けた方がほぼ無傷で、勝った方がほとんど倒れてら。」
勝負としては確かにAチームが勝った……しかし緑谷は重傷を負って倒れており、庄田も瓦礫を殴った反動で拳を少し負傷。
麗日も気持ち悪そうにその場で蹲っており、小大や飯田に介抱されている。唯一無傷なのはトラップにかかったままの鎌切だけであった。
「勝負に負けて、試合に勝ったという所か。」
「訓練だけど……。」
「訓練でも、互いに譲れないものがあったんだよ。たぶんね。」
「私は彼等の所に行って来るから、君達は待っていてくれ。」
そう言って、オールマイトはモニタールームを出て行った。
「なぁ、神村。紺野。何時気付いたんだ?緑谷が天井ブチ抜く気だって……。」
「……緑谷の腕の構え方。」
「腕の構え方?」
「例えば……相手に向かってストレートを放つとしたら、こう拳を突き出すだろ?」
隼人は説明しながら構え、軽くストレートを放つモーションを見せる。
「あぁ。」
「緑谷君も最初は今の構えだった。だが、途中で構え方をこんな感じに変えたんだよ。」
木綿季はそう言いながら、ストレートからアッパーに構え方を変えるモーションを見せた。
「あの一瞬でそれに気付いたのか!?」
「そこしか見てなかったからな……けど、あんな捨て身な戦法で行くとは予想外だった。止めるべきだったか?だとしたら、これは止めなかった俺の責任でもある。」
「……緑谷君は爆発喰らうの承知で突っ込んだんだよ。隼人のせいだけじゃないよ。緑谷君の覚悟の問題でもあるよ。」
「木綿季……。」
「ですが、幾らなんでもリスクが大き過ぎません?そこまでして勝つ理由が……。」
「それこそさっき神村が言ってた、譲れないもんってのがあったんじゃね?」
「……けどよ。ちょっと不謹慎だとは思うけど、あんな熱いのやつ見せられたらさ……。」
「グワーって気持ちにはなるよね!」
「それはよくわからないけど、怪我しちゃったら元も子も無いと思うわよ?」
「分かってるって。そこはちゃんと注意してやるって。」
1試合目から激闘が繰り広げられ、自分達も負けられないと話し始める生徒達。
その後、担架で保健室に運ばれた緑谷を除いた7人を連れて戻って来たオールマイトは、今の試合についての講評を始め、今の試合のMVPは飯田であると告げた。何人かは負けたチームの飯田が何故と思う者もいたが、分かる人とオールマイトが言うと、八百万は今の試合の全員の評価を話し始めた。
私怨剥き出しの独断行動だった上に大規模な攻撃をした爆豪の行動を愚策と酷評し、勝利への道を切り開きながらも重傷を負った緑谷の行動も無謀と評価し、麗日に関しては途中気の緩みと最後の攻撃は核がハリボテだからできた事だと話した。後者は庄田にもあてはまる。鎌切は先陣きって動いてしまいトラップにかかったままだったのでそこがマイナスとなった。凡戸と小大はトラップのとき以外では特にこれといった評価点がなかったこと。
訓練の状況設定にしっかり順応、残りのメンバーの個性を理解した上で指示し、それ故に最後に出遅れたのだと言われた飯田は、しっかりと評価された事にジ~ンとしていたが、
「……感動してる所すまないが、飯田。お前にも注意点があるぞ。」
そこで隼人が手を上げた。
「八百万、今のお前の評価に少しだけ付け加えしても良いか?」
「構いませんわ、どうぞ。」
「ありがとう。確かに飯田は訓練とはいえ本番さながらに取り組んでいた。麗日の“個性”への対策もバッチリで庄田と鎌切2人への対策も小大と凡戸の個性でしっかり考えられていた。即席コンビにしてはいい動きだった。……けど、『敵』役を演じるのに夢中になって、確保テープを麗日と庄田に巻くチャンスがあったのに動かなかったのは失敗だったぞ。」
「「あっ!」」
「ん!」
「そっか。先に麗日達を捕まえちゃえば、緑谷もさっきの作戦を実行できなかったわけだ。」
「確かに核掴もうとして空振りしてズッコケた時とか、やろうと思えばできたかも。」
「それに飯田のスピードなら、2人の後ろに回るのも難しくないな。」
隼人の意見を聞いて飯田はハッとなり、他の面々もその考えに同意した。
「緑谷が怪我したのはあくまで本人の自己責任だが……先に麗日達を抑えておけば、爆豪と数人がかりで緑谷に対応できたし、人数的有利にできたはずだ……前者はあくまで爆豪が共闘に応じてれば、だがな。」
隼人は爆豪の方を見ながら評価のまとめを言う。
「……確かに神村君の言うとおり、俺は『敵』を演じる事に集中し過ぎていて、確保テープのことを忘れていた。」
「それは飯田だけじゃなくて俺にも言えることだね〜。」
「ん。」
「設定に従いなりきるのは良いことだが、それで勝利を逃したらたら意味がないから気をつけろ。っと、こんな感じでどうです?オールマイ……ん?どうかしましたか?」
隼人が感想を述べ終えてオールマイトの方を向くと、彼は心なしかプルプル震えていた。
「ま、まぁ、概ねその通りだ、八百万少女!神村少年の着眼点も良かったぞ!(言いたいこと以上のこと言われちゃった!!)」
どうにか威厳を保とうと、グッとサムズアップしながら応えるオールマイトであった。
「常に下学上達!一意専心に励まねば、トップヒーローになれませんので!」
「……ありがとうございます。(もしかして言いたい事、全部言っちゃったのか?だとしたら申し訳ないな。)」
自信満々に言う八百万に対し、神村は悪い事したかなと思うのであった。
「よし、場所を変えて第2戦を始めよう!今の講評を良く考えて、訓練に挑む様に!!」
「「「はい!」」」
オールマイトの言葉に一同は頷くが、負けが堪えたのか、爆豪だけ終始無言であった。
その後、問題行動もなく事は進んでいき、全ての戦闘訓練が終了した。
「では最後の試合!紺野少女と神村少年チーム対複数人の戦闘訓練を始めようと思う!ではまず2人共ルールに関する要望は何か「「核無しで!」」うぉっと!はやいな!けどそれだけかい?」
オールマイトの言葉を遮るように答える2人。他の要望がないか聞くと、木綿季は少し悩むが隼人はすぐに口にする。
「では、勝利条件が相手側が俺たちを確保すること、こっちは相手を確保か時間切れでお願いします。人数は………木綿季。何人位がいい?」
「ん〜〜このステージだと……うん!8人で!あ!後、役は敵役がいいかな!」
「了解。では、A組B組4人ずつで。」
「OK!では2人の相手を立候補する8人はいるかな?」
オールマイトが2人の対戦相手を皆に聞く。
すると…
「じゃあ僕が行こうか!1位と2位に吠え面かかせるせっかくの機会なんだからさぁ!」
「失せろモノマネ野郎!俺にやらせろ!オールマイト!!」
「俺もやりてぇ…」
「私もよろしいでしょうか?」
「私もやりたいなー(笑)」
「「俺も参加してぇ!」」
「そんじゃ俺もしていいかな?」
物間、爆豪、轟、八百万、取蔭、切島、鉄哲、骨抜の8人が手を挙げる。
「よし!ぴったり8人だね!では本日最後の訓練をはじめるよ!!8人は準備をするように!!」
いよいよ木綿季と隼人対複数人の訓練が始まる。
アンケートの結果
木綿季+隼人VSAB4人ずつとなりました。次回は……投稿が遅れるかもしれません。戦闘シーンがむずい…………。
気長に待ってください。木綿季の装備はALOと同じデザインです。ただし素材は絶対違います。
ではまた次回。
「よく来たな。お前らに、俺たちを倒すことができるかな?」
「待ってたよ。それじゃ、構えて。戦おっか。」
「俺は……お前に押されている場合じゃねえんだ。」
「てめぇら邪魔すんじゃねぇ!」
「君の力!もらったよ!」
「見せてやろう。全てを飲み込み無に還す不死鳥の力を。」
【ディープフェニックス!】
次回
絶剣と闇騎士との実力差