絶剣と闇騎士でヒーローアカデミア   作:name future

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隼人「おい作者」

作者「ハイ」

隼人「皆様に何か言うことがありよな?(闇黒剣を作者に向け、草加スマイルで)」ニッコリ

作者「ミナサントウコウガオクレテシマイモウシワケゴザイマセンデシタ」ガクガクブルブル

隼人「連絡ぐらいしとけよな。因みに何で遅れた?」

作者「戦闘シーンが死ぬほど難しくて……そのままスランプになってしまい………今日なんとか書き上げました」

木綿季「反省は?」

作者「しています。本当にすみませんでした!」m(_ _;)m

隼人「次は気を付けろ。」

作者「はい、では続きを書いてくるからあとはお願いね。」


作者退場


木綿季「こんな作者ですけど、頑張って書かせますから、気長に待ってくれたら嬉しいです。」

隼人「次こんなことあったらぶった斬るから安心してくれよ。では絶剣と闇騎士でヒーローアカデミア第7話を」

隼人、木綿季「「どうぞ!!」」






作者「………絶対書かなきゃ死ねかもしんない。」



絶剣と闇騎士との実力差

 遂に始まった戦闘訓練最後のバトル

 

 

          A組saidから爆豪、切島、八百万、轟

隼人、木綿季 VS

          B組saidから物間、鉄哲、取陰、骨抜

 

 

2対8の勝負が幕を開けた。

 

 

 

「そんじゃ、作戦を決めるけど…誰かいい案のある人はいるの?」

 

 

「んなもん、真正面からぶっ飛ばせばいいんだよ!」

 

 

バトル前の作戦会議の時間、指揮をとる取蔭の言葉に、爆豪が相変わらずの提案をする。

 

 

「真正面からか…漢らしくていいじゃねえか!」

 

 

切島は、爆豪の案に乗る。

 

 

「やっぱり、回り込んだ方がよいのでは?」

 

 

そう提案したのは、八百万である。

 

 

「いや、けどここは、高火力で一気に攻め込んだ方がいいんじゃ」

 

 

「とりあえず神村君を全員で抑え込んでから紺野さんの相手をした方がいいんじゃないかな?」

 

 

「確かに!神村の個性、汎用広いし、厄介だから先に倒すのはありかもな!」

 

 

皆がそれぞれの意見を言うと、物間が隼人を狙うべきという意見に鉄哲が賛成する。

 

 

「いや、ここはまず紺野をどうにかするべきだと思うぜ。」

 

 

そんな中、骨抜が皆とは逆の意見を上げる。

 

 

「物間の話だと、紺野の個性は増強系じゃないんだろ?」

 

 

「……そうだね。彼女の口から直接そう聞いたし、嘘はついてないと思う。それがどうしたの?」

 

 

「つまり体力テストで見せた記録は全て素の身体能力の可能性が高い。それに紺野の個性がプラスされるって考えたら、個性が全く分からない分、神村よりも紺野が障害になるかもしれない。だったら、個性不明というアドバンテージを持つ紺野を先に倒しておかないと最悪全員あいつにやられるかもしれない。」

 

 

骨抜の意見に一同は納得するが…

 

 

「……でも神村をほったらかしにするのは不味くないか?テストのときみたいにあいつ自分を増やすかもしれない。」

 

 

「じゃあ4人チームになってそれぞれを攻撃する?」

 

 

「いや、ここは…」

 

 

皆も自分の案を言い出す。が…

 

 

 

 

『作戦タイム終了!では、訓練スタート!』

 

作戦タイムがいつの間に終了し訓練のスタートを知らせるオールマイトの声が聞こえた。

 

 

「やべぇ結局どうする!?」

 

 

「とりあえずみんな一塊になって一斉に動こう!」

 

 

「めんどくせぇなぁ!とっととあのクソどもぶっ飛ばせば終わるだろうが!」

 

 

「おい爆豪!」

 

 

とりあえず皆で一塊になって動こうとしたが、結局爆豪が飛び出し行ってしまい、それを皆が追いかけて行く形になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

・モニタールーム

 

 

 

「なぁ、先生。神村の奴、剣使うけど大丈夫なのか?」

 

「流石に訓練とはいえ、刃物を使うのは危険なのでは?」

 

 

戦闘が始まる少し前、隼人の暗黒剣への疑問を感じた一部の生徒がオールマイトに質問する。

 

 

「大丈夫さ。彼の個性届を見たら神村少年の使う剣は力の調整次第で、外見は本物でも斬れない……しかし斬った痛みだけは与えることができるんだ。」

 

 

「斬った痛みだけ?」

 

 

「物理的には斬っていないから無傷ではあるが、斬った際に精神的なダメージを与え、その激痛で相手を失神させる事ができるそうだ。」

 

 

オールマイトは隼人の個性届に書かれていたことを説明する。

 

 

「怪我させずに相手を気絶……って、それって凄い事じゃね?」

 

 

「えぇ。相手に傷を負わさずに制圧できるのは、対『敵』でも非常に有効ですな。」

 

 

「だからと言って、簡単に振るって良いものではない事を神村少年は知っている。……自分がヒーローであっても、相手が『敵』であってもね。」

 

 

「『敵』であっても、人を傷付けるという事は覚悟が必要という事ね。」

 

 

「その通り!そしてそれは、“個性”であっても同じ事さ。」

 

 

オールマイトの言葉を聞き、一同は気を引き締める様にしてモニターを見るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とっとと出てこいモブ野郎ども!!」

 

 

一人で走り出そうとする爆豪を八百万が止める。

 

 

「爆豪さんお待ちください!」

 

「あ˝あ˝?なんだよポニーテール!」

 

「私は八百万です!それより勝手な行動は控えてください!」

 

「おいおい作戦はどうするんだよ!?」 

 

「んなもんテメェらで勝手にやっとけ!!!俺があいつらをぶっ飛ばすんだ!!」

 

「やめろ爆豪…今はそんなこと言ってる場合じゃねぇだろ」

 

「黙ってろ半分野郎!!」

 

 

 

 

 

 

「…随分余裕だな。」

 

 

「「「!!」」」

 

爆豪が言ったその時、突如奥の通路から紫色の斬撃波が放たれる。斬撃波は爆撃の目の前で着弾し、爆発する。8人は爆風で目を覆う。そして、1人の剣士が道を歩く。 煙が晴れた8人の目線に、右手には闇黒剣月闇を持った一人の男がいた。そう。隼人だ。

 

 

 

「よく来たな。お前らに、俺たちを倒すことができるかな?」

 

 

 

「てめぇは…!」

 

 

 

「…神村か。」

 

 

 

【ジャアクドラゴン!】

 

 

 

【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…。】

 

 

 

ジャアクドラゴンのライドスペルがビル全体に響き渡る。

 

 

 

【ジャアクリード!】

 

 

 

「変身。」

 

 

 

【闇黒剣月闇!】

 

 

 

【Get go under conquer than get keen.(月光!暗黒!斬撃!) ジャアクドラゴン!】

 

 

 

【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

 

隼人はカリバーに変身した。そして、闇黒剣暗闇を8人に向ける。

 

 

『さあ、かかってこい。』

 

 

「上等だ!!」

 

 

「おい待て爆豪!」

 

 

爆豪が爆破で隼人との距離をいっきに詰める。隼人は爆豪を見ながら後方の者への目を離さない。

 

 

「死ねぇぇぇぇ!」

 

 

『(……骨抜がいない。……!)下!』

 

 

「うぉっと!!」

 

 

闇黒剣を大きく振るい闇のカーテンを作り爆豪の爆破を防ぎ、地面から現れた骨抜の手を後ろに下がり避ける。

 

 

『俺に気づいた時、隙を見て地面に潜ったな。しかもしっかり表面元に戻して勘付かれないようにとはな。柔軟だな。』

 

 

「それにすぐ気づいて避けられるお前もな。」

 

 

「邪魔すんなや骸骨野郎!!」

 

 

「んなこと言うなよ。つか邪魔はしてねぇよ。」

 

 

『よそ見は空きを生むぞ!』

 

 

隼人はその場で闇黒剣月闇を必冊ホルダーに納刀し、トリガーを押す。

 

 

【暗闇居合!】

 

 

そして、闇黒剣月闇を抜刀する。

 

 

【読後一閃!】

 

 

「ハァ!」

 

 

掛け声と共に闇黒剣月闇から紫色の斬撃波が8人の頭上に向けて放たれた。 

 

 

「おいおいどこに攻撃を「物間あぶねぇ!」!?」

 

 

鉄哲が物間を押し退け斬撃を受ける。斬撃は物間の頭上に向かい方向を変えたのを鉄哲は見えたゆえの行動だ。全身を鉄にして後方の者に被害が出ないように弾きたいが、

 

 

「ぐぅぅ!!(この攻撃!結構重てぇ!!)」

 

 

 

斬撃は想像より重くて抑えるのに精一杯の状態だ。鉄哲が斬撃を抑えている間に隼人は手早くティールブルーのワンダーライドブックを読み込ませる。

 

 

《ピーターファンタジスタ!》

 

 

【必殺リード!ジャアクピーターパン】

 

 

【暗闇必殺撃!】

 

 

【習得一閃!】

 

 

「足元にも注意しとけ!」

 

 

「グゥうぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」

 

 

「鉄哲!!」

 

 

すると闇黒剣の先端からフックを出現させ、鉄哲の足に引っ掛けて引きずる。切島も鉄哲を助けようとするも鉄哲が防いでいた斬撃が天井にぶつかる衝撃により怯んでしまう。その一瞬の隙に隼人は自分の前に大きな闇の空間を作り鉄哲をそのまま放り込んだ。

 

 

「………何だい今の?急に斬撃が方向を変えて、どうやったのかな?それに鉄哲はどこにいったのかな?」

 

 

『教えると思うか?』

 

 

《鉄哲少年確保により脱落!》

 

 

物間の質問に隼人は答えず、アナウンスにより鉄哲の脱落が明かされた。

 

 

(しかし、個性が厄介な物間を狙ったが、角度のせいで気付かれたか。鉄哲とは正面で戦いたかったがしょうがない。とにかく後は作戦通りに動こうか。)

 

 

「全員下がれ!」

 

 

隼人が考えていると轟が声をあげ、巨大な氷を作り上げ隼人に襲いかかった。しかし、隼人は再び闇黒剣を納刀する。

 

 

【暗闇居合!】

 

 

【読後一閃!】

 

 

すると隼人は避けずに闇黒剣月闇を抜刀する事で氷を吸収した。

 

 

「何っ!?」

 

 

『……まさか氷結ブッパで勝てると思ったのか?自分と相手の実力差位すぐに分かるだろ。自信過剰なのは良くないぞ?』

 

 

「俺は……お前に押されている場合じゃねえんだ。」

 

 

『………そうか。(…なんだ?この違和感?)』

 

 

「てめぇら邪魔じゃねぇ!」

 

 

「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ爆豪!少し落ち着けって!」

 

 

轟の言葉と目に疑問を感じながらも隼人は警戒する。爆豪が怒鳴るも切島がなだめる。周りも上手く連携が取れないことと隼人を警戒してうまく動けずにいた。

 

 

 

『…1人捕獲したか。そろそろだな。行けるな?』

 

 

《全然いけるよ!》

 

 

『了解!』

 

 

【暗闇居合!】

 

 

「!避けろ!」

 

 

【読後一閃!】

 

 

周りに聞こえないように通信すると再び闇黒剣を納刀。抜刀で斬撃が襲いかかった。轟の声に反応して全員回避する。

 

 

『おいおい。その判断はよくないだろ。』

 

 

「何?」

 

 

『だってそうだろ。普通に考えろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()じゃないのに避けるのは、隙を作るぞ。

 

 

「ソォリャァァ!!」

 

 

「キャア!!」

 

 

突然八百万の悲鳴が聞こえ全員が後ろを向くと先程と同じ闇の空間とそこから木綿季が右手に黒曜石のような黒光りを放つ剣【マクアフィテル】を手にし、片手剣の単発水平斬り【ホルタリゾン】を八百万の腰から斜め左肩側に向けて放っていた。八百万の胴に切られたエフェクトが発生する。続けて技を放つ寸前に切島が動き八百万を守る

 

 

「あぶねぇ!てか何で紺野が!?」

 

 

「いつの間に!?てゆうかそれ、剣!?それに八百万大丈夫なの!?」

 

 

「まじかよ。多分その穴ってワープみたいな奴だよな。神村そんなことも出来るのか?」

 

 

「……なるほど。確かに君の個性じゃあテストには役に立たない訳だね。」

 

 

『ここにきた時点で木綿季がどんな個性でも、覚悟は出来ていたよな?それに八百万は生きている。それは斬られたエフェクトだ。』

 

 

「待ってたよ!それじゃ、構えて。戦おっか。」

 

 

隼人は剣先を向け、木綿季は剣を構え、ニコッと元気な笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・再びモニタールーム

 

 

「剣!?」

 

 

「えええ!!木綿季の個性って剣なの!?」

 

 

「身体強化の個性じゃなくって!?」

 

 

「紺野もスゲェけど神村のヤベェだろ!!」

 

 

「轟の氷を全部防いじまうし、なんか鉄哲や紺野をワープさせちまうし、才能マンかよ!!」

 

 

木綿季の個性が剣だという事、そして隼人の実力に驚く生徒たち。

 

 

「そうだよ!木綿季ちゃん仮想敵も切っていたんだよ!」

 

 

「然り。最後にはあの0pを聖母の十字架を模した剣技で突き飛ばした。まさに神速。絶技を使いし者。」

 

 

「絶技……」ソワっ

 

 

「紺野もか!?神村もあの0pを真っ二つにしちまってよ!」

 

 

「その後街に落ちないように上半身バラバラにしちゃってさ。マジでビックリしちゃった。」

 

 

「はぁ!?あの0pを!!?」

 

 

2人が0pを倒した事実に驚きの声を上げる。

 

 

「そう!今回私があの2人を指名した理由のもう1つはそれさ!2人共あの0pを倒す実力を持っている!それも周りへの被害をほとんど出すことなくね!ヒーロー活動において、周りへの被害をほとんど出さずに解決するのは案外難しいことでね!あの2人はそれをやってのけた!だから私があの2人の戦いで見てほしいのは、戦闘力以外のことなんだよ!」

 

 

「先生!戦闘力以外って例えば何?」

 

 

「そこは2人の戦闘を見ながら解説していくぞ!さぁ役者はそろった!ここからどう動くかしかと見ていこう!」

 

 

「……でもどっち勝つんだろうな!?実技TOP2と推薦組+aの戦い!!」

 

 

「切奈達も木綿季も強いからワクワクするノコね。どっちも頑張れノコ〜!」

 

 

 オールマイトの言葉に芦戸は質問するが、オールマイトが事情を説明すると、クラス全員が画面に目をとおす。円場は手に汗握ってモニターに熱中し、小森は楽しげに木綿季達を応援している。他のクラスメイトもモニターを熱心に見つめ、時にコンビや友達と議論を交わす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《こぶた3兄弟!》

 

 

【必殺リードジャアクぶた3!】

 

 

【暗闇必殺撃!】

 

 

【習得一閃!】

 

 

 突然の木綿季の登場に気を取られている間に隼人はこぶた3兄弟で3人に増やすと2体は爆豪と轟に攻撃を仕掛ける。すぐに気づきた2人は爆破で回避と氷結で防御をする。

 

 

「っぶねぇ!」

 

 

『流石に避けるか。身体能力()()()見事だ。』

 

 

「ああん!?」

 

 

「分身したのか!」

 

 

『木綿季に気を取られている間にな。放っておくとドンドン増やすが大丈夫か?早めに倒さないとお前だけじゃなく周りも人数差でやられかねないぞ?』

 

 

「じゃあその前にお前をぶっ殺すだけだ変身野郎!」

 

 

「ああ!」

 

 

「!2人共勝手に!?」

 

 

『悪いが行かせてもらいたい。』

 

 

それでも分身は攻撃を続ける。さらに言葉巧みに自身を2人の標的にさせ、さらに他のチームを木綿季と本体で相手取ることで連携を崩していく。爆豪を右に、轟を左通路に誘導させ2人をチームから引き離した。

 

 

「オッケー隼人!続けて行くよ!」

 

 

『分かってるよ!』

 

 

木綿季の言葉に答え、隼人はピーターファンタジスタのワンダーライドブックとクリムゾンのワンダーライドブックを取り出し読み込ませる。

 

 

《西遊ジャーニー!》

 

 

《ピーターファンタジスタ!》

 

 

【必殺リード!ジャアク西遊ジャー!】

 

 

【必殺リード!ジャアクピーターパン】

 

 

【暗闇必殺撃!】

 

 

【習得二閃!】

 

 

木綿季の背中に薄紫の妖精の羽が、隼人の足元には青黒い觔斗雲が出現する。

 

 

『これで沈むことはない。』

 

 

「まじか!それはやべぇ!」

 

 

「それじゃあいくよ!」

 

 

2人は宙を舞い襲いかかる。骨抜の柔らかくなった地面や壁も宙に浮いていれば沈む心配はない。更に柔化は自身の周りにも影響が出るため下手に使うと味方の足を引っぱることになるかもしれないため、流石に骨抜も焦りをみせる。

 

 

「クソ!切島!ここは八百万を連れて一旦引け!」

 

 

「何言ってんだよ俺も戦うぜ!」

 

 

「何言ってんだい!あたし達は全員確保されたらアウトなんだから!それに八百万がその状態じゃあまともに戦えない!少しでも戦力は温存しないと!一旦八百万達を連れて改めて作戦を立てておいて!ここはあたしと骨抜と物間がなんとかするから!」

 

 

「なんで僕も!って言いたいけど今回ばかりはしょうがないね。ほら、骨抜に気を使わせないでとっとと行きな!」

 

 

「!……すまねぇ!分かった!」

 

 

骨抜はこの状況を打破するために切島に八百万を連れて引くように言う。切島は否定しようとしたが取蔭の説明と物間の言葉を聞き、意味を理解する。切島と八百万がいては骨抜は個性の障害になってしまう。そうならないためにも離れなければならない。切島は仕方なく八百万を抱えてその場から離れた。

 

 

「隼人追うよ!」

 

 

『分かっ!?』

 

 

 木綿季は切島の後を追おうとするが、突如、上から大量の何かが降り落ちてくる。隼人達はそれを振り払おうとしたが、それは意志を持っているように躱した。そして隼人達に体当たりしてくる。

 

 

 

『くっ!』

 

 

「おっとっと!危ない!」

 

 

「悪いねー。私は一佳や緑谷みたいなパワータイプじゃないからさ。」

 

 

 

 取蔭が階段の上で顔だけ浮かして、ニヤニヤしながら神村を見下ろしている。ただ、その顔には左目だけが無かった。

 

 

 木綿季はその場で反転して、剣を振るう。そのスピードと起こされた風で取蔭の部位が壁に叩きつけられる。

 

 

「おぉっと!想像以上のスピードだねぇ!」

 

 

「よし!」

 

 

『木綿季!足元!』

 

 

「っ!?」

 

 

 

 一気に距離を詰めようとした木綿季だが、隼人の声に下を見る。そこには捕獲テープを持った取蔭とは違う人物の両手が浮かんでいた。物間が個性で取蔭の個性をコピーして取り外した両手だ。

 

 すぐさま足で手の甲から蹴り上げて、剣で払う。

 

 

 

「おやおや。残念。」

 

 

「厄介!」

 

 

『確かに。取蔭と物間が厄介だな。骨抜は対策出来ているが……』

 

 

「どうしよっかな!……ん?」

 

 

木綿季は顔を顰めるが、ふと切奈の体に部位が戻っていくのを見つける。それに違和感を感じた。

 

 

 

「(確か切奈の体って再生するんじゃ……戻す意味はないはずなのに何で?……もしかして!)隼人!切奈のパーツを動けないようにしたい!出来る!?」

 

 

『了解!』

 

 

 違和感の正体に気づく木綿季。すぐさま隼人も構え、闇のエネルギーを纏った闇黒剣を振るって切奈のパーツに斬撃を放ち続けると、パーツはそのまま崩れた地面に落ち、沈んでいく。木綿季も体に戻ろうとしていた部位に攻撃を仕掛ける。

 

 

「げ!?」

 

 

「体の再生なんて体力使うに決まってるよね!だから体に戻して再生を節約してる!そうじゃない!?」

 

 

 木綿季は体の部位を軽々と避けながら、地面に落ちた取蔭のパーツを足場にして加速し迫っていく。

 

 切奈は慌てて離れて木綿季の剣を躱すが、手足もないので反撃が出来なかった。

 

 すると木綿季は姿勢を低くして高速で連続突きを発動させる。細剣系スキルの八連撃【スター・スプラッシュ】だ。本来なら片手剣で使うことは不可能だが、木綿季の剣【マクアフィテル】が本来の片手剣より細く軽いため木綿季の技量と経験で使用可能になっている。

 

 

「うそっ!?ぎゃん!!」

 

 

「取蔭!?」

 

 

【必殺リード!ジャアクうさかめ!】

 

 

【必殺リード!ジャアクな豆の木!】

 

 

骨抜が自身から目を離した一瞬を隼人は見逃さなかった。すぐに2冊のライドブックを読み込ませ、剣を構える。柔化した地面に降りた瞬間足が沈むよりも早く地面を蹴り、一気に距離を詰めた。

 

 

「はや!?」

 

 

「!!」

 

 

(じゃ)(こう)(じゅ)(りん)!』

 

 

【暗闇必殺撃!】

 

 

【習得二閃!】

 

 

隼人は素早く骨抜と物間の腹部を狙い、大きく横に剣を振るう。骨抜には当たるが物間はすぐに地面に潜り回避する。

 

 

「!?まさか……!」

 

 

『柔軟なお前を捕まえるのは困難。油断したお前を拘束してから、戦闘不能にする。』

 

 

斬られたであろう部分から植物が生えると骨抜に絡みつき、拘束し始める。両腕と両脚は共に結ばれ、胴、首にも植物が絡み身動きが取れなくなる。

 

 

『お前の個性は手に触れるのが条件だな。これならもう個性は使えない。』

 

 

「捕まっちまったか。取蔭の時の油断がまずかったな。しょうがないか。しかもご丁寧に植物で腕を拘束とは。」

 

 

骨抜の個性は生物には効果はない。そのため植物で腕を拘束させられてしまうと、植物は柔化させられないため為す術はない(隼人はそこまでは知らなかったが、拘束の手段として適しているジャッ君を選んだことが功を奏した)。

 

 

『木綿季は切島と八百万を追ってくれ。近くに居るはずだ。』

 

 

「オッケー!それじゃあこっちは任せるね!」

 

 

 

隼人はお願いすると木綿季はすぐに飛んで切島の後を追う。動けなくなった状態の骨抜と木綿季のソードスキルで気絶した取蔭に隼人は確保テープを巻く。

 

 

『これで捕獲だ。』

 

 

《取蔭少女、骨抜少年共に確保で脱落!》

 

 

『……ところでこの柔らかくなった壁や床はどうすれば元に戻るんだ?言ってくれ。』

 

 

「この状況じゃ抵抗出来ないだろ。俺が柔らかくした部分に触るか気絶で解除されるぞ。」

 

 

『……そうか。ならすまないが訓練でお前を開放する訳にも行かないからな。気絶させる。なるべく痛くしないようにするから。』

 

 

「まぁ、しょうがないか。わかったよ。」

 

 

そう言い、闇黒剣を逆手に持つと柄で骨抜の首筋に当て気絶させる。しかし、気絶させても地面や壁の柔化はとけない。どういうことかと隼人は地面を見ていると

 

 

『これは………やっぱり貴様か物間ぁ!』

 

 

途端にそう叫び、闇黒剣で地面を素早く斬りと柔らかくなった地面から物間が神村の足に手を伸ばしていた。

 

 

「やっぱり気づくか。ホントいい目をしてるね!」

 

 

『俺の真下に来ていたのは地面を見て分かったからな!骨抜の個性が消えないのはお前が使っていたからだな!』

 

 

「アハハハハッ!その通りさ!そして!君に気付かれるのは既に想定済みなのさ!」

 

 

そう言い両手を隼人目掛けて飛ばす。

 

 

『その程度の小細工で!?』

 

 

隼人は両手をはたき落とそうとするがその前に突然指が飛んで来てかわすが、突然の行動に反応しきれず顔をかすってしまう。

 

 

「フハハハハハ!油断したね!君の力!もらったよ!」

 

 

【闇黒剣暗闇!】

 

 

物間は高笑いしながら右手に闇黒剣を召喚しそのまま隼人に剣を向ける。

 

 

『コピーしたか。………やめといた方がいい。期待出来ないぞ。』

 

 

「もう遅いさぁ!!」

 

 

 

隼人はそんな忠告するが物間はお構いなしに振るう闇黒剣に隼人は下からの斬り上げで対抗する。物間は狡猾な笑みを浮かべているが隼人は正確に闇黒剣の根本を狙い剣を斬り上げた。

 

 

 

 

パキィィィィィィン!!

 

 

 

 

 

互いの武器がぶつかると同時に、物間の方の闇黒剣が根本から割れた。

 

 

「なっ何で!?」

 

 

『………内面が分からないから表面上だけのなまくらだ。それに仮に完全コピーしても剣の使い方がわからない素人じゃあ闇黒剣は使いこなせない!』

 

 

驚きを隠せない物間の懐に入り素早く斬り納刀すると物間はその場で倒れる。

 

 

『峰打ちだ。……策は悪くなかったが、自分の個性を過信したのが判断ミスだな。』

 

 

そう言いながら物間に確保テープを巻く。それとすぐに

 

 

《物間少年、確保により脱落!》

 

 

そのアナウンスを聞くとすぐに木綿季の元に向かい走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隼人が3人を捕獲した一方、木綿季は切島、気絶している八百万のいる3階の別室で戦っていた。

 

 

「……個性把握テストで分かってはいたが、なんてスピードだよ。」

 

 

「ヘヘッ……同年代相手に捕まるわけにはいかないからね!」

 

 

切島へと一気に迫り、そのまま突きを叩き込む。それを切島が両腕でガードし、木綿季が一度離れようとするが……

 

 

「……どうにか捕まえましたわ。」

 

 

「よっしゃぁぁ!!いいぞ八百万!!」

 

 

「えっ!?」

 

 

八百万が後ろから手錠をかけ、木綿季の腕を自身の腕と繋げた。

 

 

「もしかしてわざと気絶してた!?」

 

 

「ここに八百万を連れて来た後で目ぇ覚ましてな。その後すぐに言われてたんだよ。紺野の気を引きつけてくれって。ナイスだ!」

 

 

 

 

 

〜少し前〜

 

 

「……切島…さん」

 

「八百万!良かった起きたか!」

 

「……すみません。今は?」

 

 

切島は八百万に今の現状を説明する。

 

 

「……分かりました。切島さん。お願いがあります」

 

「おお!何か思いついたのか?」

 

「少しでいいので……神村さんか紺野さんの気を引いてください。私は気を失った振りをして身動きを取れなくさせます。」

 

「オッシャア分かった!なんとかするぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

剣で手錠を切り、離れようとするだが、手錠が小さくなかなか切ることができず抜け出せない。

 

 

「攻撃が避けられてしまう以上、これしか方法がありませんでした……これはタングステンで出来ています。本来の紺野さんなら切られてしまうかもしれませんが、この距離で小さい手錠ならさすがの紺野さんでも手こずるはずです。これで勝負ありですわ。」

 

そう言って八百万は、木綿季に確保テープを巻こうとする。

 

 

『木綿季!』

 

 

【暗闇居合!】

 

 

【読後一閃!】

 

 

骨抜を気絶させてすぐに移動してきた隼人が叫ぶと木綿季と八百万に向けて斬撃を放つ。木綿季は八百万との距離を取るため後ろに下がると、手錠の鎖が伸びきる。そして斬撃が伸びきった鎖の中心を通り、斬り裂いた。

 

 

「(あの距離で正確に、鎖だけを切り裂いた!?)」

 

 

「ありがとう隼人!それじゃあこのまま!」

 

 

木綿季は距離を取られる前に勝負を決める。右、左から八百万を斬ってそのまま一回転。その勢いで切島を左、右から左斜め上へと斬っていく。流れるように2人同時に技を当てていく。片手剣四連撃【バーチカル・スクエア】だ。

 

 

「キャアッ!?」

 

 

「グゥゥ!?」

 

 

「隼人!こっちは終わったよ!!」

 

 

『了解!!』

 

 

八百万と切島が怯んだ空きに木綿季は隼人に伝えると、隼人は空間を作り木綿季と切島、八百万を別の場所に移動させた。

 

 

『さて、こっちも残るは爆豪と轟の2人。場所は………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね。こっちは『敵』役だから、油断しちゃだめだってやつだね。」

 

「ああ!捕まえたからと油断してしまった、俺達の詰めが甘かっただけだ!」

 

「はい。人数有利を上手く使うことが出来なかった我々に敗因がありますわ。」

 

 

真面目に敗因の反省をする切島と八百万。そんな2人を見て木綿季も小さく微笑むと確保テープを取り出し2人に巻きつける。

 

 

《切島少年、八百万少女、確保により脱落!》

 

 

「にしてもお前もここにいたのか鉄哲。捕獲されたって言うからどうしたのかと思ったけど。」

 

「俺もいきなりここに来たらいきなり紺野の奇襲にあってすぐやられちまって!油断したとはいえ強かったぜ!」

 

「すぐに鉄になったら手こずるから手早く決めた方がいいかと思ってね。」

 

 

木綿季が説明すると切島から、

 

 

「……そういえば紺野はこれからどうすんだ?神村の援護に行くのか?」

 

「そうだね。手を貸すかどうかは向こうの様子次第だけど……」

 

 

そんな話をしていると部屋の壁から再び闇の通路が出現した。

 

 

「……これはどうやら必要みたいだね。それじゃあ僕は………っあ、そうだ。オールマイト!僕がここから離れた後で皆がテープ外すのって有りなの?」

 

『いや、今回はあくまで訓練だからね。一度脱落した者が戻る事はできないよ。』

 

「分かりました!んじゃ、そういうわけだから、大人しくしててね。」

 

「はい。」

 

「おお!敵だけど応援してるぜ紺野!」

 

無線でオールマイトに確認を取り、木綿季は通路へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆と離れた爆豪と轟、そして分身した2人の隼人の勝負は、どちらも隼人が押していた。

 

 

 

 

「死ねぇえええええええ!!!!!」

 

 

『緑谷の時の戦法か…甘い!』

 

 

爆豪と轟は隼人の分身と攻防戦を続けていた。

既に対緑谷の時に爆豪の戦闘スタイルを見抜いていた隼人は、最初の右の大振りを躱し懐に入り剣を振る。すると爆豪はすぐに爆破で目眩ましをして回避。続けてこっちに向かって突進してくる。隼人はその攻撃を闇黒剣で受け流しカウンターを放つ。爆豪の右肩に刃が掠り、爆豪は痛みを感じながらもすぐに身を引き体制を立て直す。

近接戦闘による攻撃と回避の繰り返し。だが、若干爆豪が劣勢気味だった。爆豪が爆破で目眩まし。素早く隼人の背をとり攻撃するが、

 

 

『……右斜め20度。』

 

 

【ジャアクドラゴン!】

 

 

隼人はまるで爆豪がそこにいるのがわかっていたかのように回避。バックステップでギリギリでかわしつつジャアクドラゴンのページを押す。そのまま半転して闇のエネルギーを纏った闇黒剣を振る。

 

 

「なっ!?」

 

 

『お前の位置は分かっているぞ。』

 

 

「クソがっ!!(完全に背後取ってるのにすぐ気付かれる!最大火力で一気に吹っ飛ばしてぇが………もうそんな火力は出せねぇし、出したところで半分野郎みてぇに吸収されて終わりだ!空きがねぇ!!)」

 

 

 

どんなに攻撃してもこのようにすぐに回避してしまう。かと言ってビル内で高い火力は前科があり出せない。それどころか最初の轟のように爆破を吸収されるのが目に見えている。正面戦闘は不利だが背後をとっても躱される。それでも爆豪は攻撃しつつ勝つ手段を考えていた。

 

 

『どうした?もう終わりか?』

 

 

「ああ!?まだこっからだよぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっちは轟。そこら中が凍りつきながらも、隼人は壁も足場にして縦横無尽に飛び回り、轟が手や足から冷気を出して周囲を氷結させる前に回避し、そこから攻めていく。

 

 

『せいっ!』

 

 

「ツッ!?」

 

 

闇黒剣の刃が頬を掠り、傷は無いものの痛みが走って表情を顰める轟。体力が十分残っている隼人に対し、氷を闇で吸収され、剣術によって懐に飛び込めずに追い詰められる轟。何より轟は右半身からしか冷気を出す事ができないので、轟の左半身側に回ってしまえば、体勢を変えないとすぐに冷気を放てない……全方位を一気に氷結させようとすれば、隙ができるためにそこを隼人に攻められ、轟は思う様に攻撃する事ができなかった。

 

 

さらに時より闇のカーテンで轟の視線から一瞬自分の姿を隠し、初動を見せずに動いてみせるなど、神村はただ普通に攻めるだけでなく、相手を惑わす手なども織り交ぜて戦っていた。

 

 

「(コイツ……明らかに戦い慣れしてやがる。)」

 

 

『ふぅ……どうやら向こうは終わったようだな。あとはこっちを終わらせればこちらの勝ち……だな!』

 

 

そう言いながら、再び轟へと接近する隼人。

 

 

「チッ!」

 

 

近くの壁に触れて床と壁を同時に氷結させ、更に巨大な氷柱が出現して隼人の道を塞ぐ。

 

 

『またそれか!』

 

 

【暗闇居合!】

 

 

【読後一閃!】

 

 

しかし、隼人は闇黒剣で床と壁、そして氷柱を全て吸収してしまう。

 

 

「クッ!!」

 

 

『効かないと分かっているはずだろ。同じ手で対抗するのは無策にも程があるぞ。』

 

 

「……チィ。」

 

 

『意見を言っただけだが、随分とイラついているな。あれか?俺何か……いや違うな。同学年の奴何か、相手している場合じゃ無いって顔だ。』

 

 

「!」

 

 

隼人の言葉が轟の心中をあてたことで、轟は一瞬動揺するが、すぐに冷静になる。そんな場面を隼人は見逃さなかった。仮面の下でニヤリと笑いさらに挑発する。

 

 

『………個性把握テストの時にお前が俺を見たときもそうだった。爆豪や八百万が嫉妬していたがお前だけはまるで執念に近いものを感じた。何でだ?』

 

 

「………。」

 

 

『さらに言えば………お前の個性は炎も使えるよな?核を溶かす時に左で炎を使っていた。何で今使わない?もしかして、それがお前の執念の理由か?』

 

 

「………黙れッ。」

 

 

『炎を使わないことといい、執念といい、何と言うか小さい世界に拘っているなぁ。今のお前の顔はまるで復讐者みたいだな……』

 

 

 

 

バキバキバキッ!!

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

『………。』

 

 

 

分身隼人の言葉を遮る勢いで轟が建物を突き破るほどの氷で隼人を閉じ込める。さらに勢いは止まらず前で戦闘中の爆豪ともう一体の分身隼人をも巻き込んでしまう。爆豪は寸前で回避するが分身隼人は避けることなくそのまま閉じ込められてしまう。

 

 

「!……おいコラ半分野郎!!てめぇ何邪魔してんだ!!しかも人の獲物も横取りしやがってブッ殺すぞ!!」

 

 

「………」

 

 

「〜〜!!何事黙ってんだよ何か言えや!!!」

 

 

 

 

『分身を倒した程度で余裕だな!』

 

 

「「!!」」

 

 

戦いの邪魔をされしまい、轟にブチギレる爆豪だが、肝心の轟は何も答えず黙り込んだまま。それにさらに怒りを見せる爆豪だが、すぐに聞こえた隼人の声に反応する。

2人の右下から闇の通路を通して隼人が闇黒剣で2人の横腹を斬ろうとしていた。気付いた2人はすぐに回避する。空を斬った闇黒剣をゆっくり納刀すると、前方にあった轟の巨大な氷塊が時間差で斜めに斬れ、崩れてしまう。

 

 

「てめぇは……本物の神村か?」

 

 

『さあどうだろうな?』

 

 

「はっ!どっちでもいいわ!どっちみちブッ殺すだけだ!」

 

 

『口が悪いな。まあいい。分身越しでお前達のことは見ていた。中々やれそうだな。だから……』

 

 

そう言うと懐からオレンジと紫のグラデーションの鳥が描かれた、薄紫のワンダーライドブックを取り出した。

 

 

『お前たちには、これで相手してやろう。』

 

 

ジャアクドラゴンを引き抜き、闇黒剣を構えると、何を思ったのか隼人は取り出した本を見つめ少し考え込む。

 

 

 

 

 

「……(何でこれが使えるのか、未だに分からない。それに………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………やっぱり強いな。けど、俺は……いつか絶対お前を倒す!俺は絶対!最強の剣士になるぞ!隼人!!」

 

 

「俺はお前の言うほど強くないぞ。それに俺は……しばらくお前に会えないかもしれない。」

 

 

「なんでだよ!?勝ち逃げする気か!?」

 

 

「そうじゃない。最近のメギドの動きと組織の方針に違和感を感じてな。そのために俺とユウリと調査することにしたんだ。だからしばらくは無理だな。」

 

 

「……言われていれば確かに………そうか。なら仕方ない。分かったよ。それじゃあ約束しよう!」

 

 

「約束?」

 

 

「俺たちはいつか、いつの日か必ずこの戦いを終わらせる!全てが終わったその日にもう1度戦う!その時に俺とお前の勝負に決着をつける!いいか隼人!!」

 

 

「…分かった。約束しようセクト。その日がいつになるか分からんが全部が終わったらお前と決着をつけよう。約束だ。」

 

 

「よしっ!約束だぞ!今度は絶対勝つからな!勝ち逃げは許さねぇからな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人………何でだよ………!?」

 

 

「………………すまないセクト。事情が変わった。世界を守るにはこうするしかないんだ。だから………だからこそだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前との約束は……………守れない。もういいだろ?これで話は終わりだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………いや、今は考えている場面じゃない。あいつのことは今考えることじゃない。今はとにかく……目の前の相手と戦え!)」

 

 

頭の中の思いをすぐにかき消し、2人に表紙を見えるように本を構える。

 

 

「見せてやろう。全てを飲み込み無に還す不死鳥の力を。」

 

 

そう言うと本のページが開く。

 

 

【ディープフェニックス!】

 

 

 

【かつて全てを無にした漆黒の不死鳥が、世界を再び無に還す!】

 

 

ライドスペルが再び全体に響き渡る。

 

 

【ジャアクリード!】

 

 

闇黒剣に読み込ませるとそのままカリバードライバーに差し込み、闇黒剣月闇を自身の目の前に構え、グリップで邪剣カリバードライバーのボタンを押した。

 

 

【闇黒剣月闇!】

 

 

ディープフェニックスが開くと、ジャアクドラゴンの時とは少し装甲が変わった剣士の姿が描かれたページが現れた。闇黒剣を横に振るとディープフェニックスの表紙に描かれた巨大な不死鳥が飛び出し、目の前にいた爆豪と轟に向かっていき、翼で攻撃を仕掛ける。

 

 

 

【Get go moon make than get keen.(月光!無銘!斬撃!)

ディープフェニックス!】

 

 

【暗闇翻訳!死をも凌駕する漆黒の剣が冷酷無情に黒き不死鳥を取り込む!】

 

 

 

飛んでいった不死鳥は隼人の元へ舞い戻り、彼の全身を炎と共に包み込んだ。

 

 

 

見た目はカリバーだが、ジャアクドラゴンの時とは所々変わった部分があった。装甲は右肩は不死鳥の顔で、そこから胴から左肩までは不死鳥の胴体から翼のようになっていた。更に兜は龍から鳥を模したものに、左腰から下がるローブは不死鳥の尾羽根を模したものになっていた。

 

 

不死鳥を取り込ん未知のカリバー

仮面ライダーカリバー ディープフェニックスへと姿を変えた。

 

 

「姿が……変わった……!?」

 

 

「だからどうしたってんだぁ!?」

 

 

 

姿を変わったことに轟は警戒、爆豪はそんなことお構いなしに突っ込んでくる。

 

 

『爆豪。忘れたか?お前たちの相手は俺だけじゃないぜ。』

 

 

「何っ!!」

 

 

隼人の言葉に爆豪が反応すると後ろからとてつもない速さの攻撃が爆豪目掛けて飛んできた。爆豪は回避が間に合わないと判断しガードするが、右手の籠手がぶつかった中心からひび割れ、衝撃で爆豪は後ろにふっ飛ばされそうになるが爆破を後ろに放つことで持ちこたえた。よく見ると隼人の横から黒曜石の細長い剣が見えた。

 

 

『ナイスタイミングだ木綿季。』

 

 

「でもガードされたよね!?見づらくて不安だからって遅くしなきゃよかったぁ!」

 

 

後ろから聞こえた木綿季の声に2人は反応する。隼人の背中から右手にマクアフィテルを持った木綿季がいた。

 

 

「紺野……いつの間に?」

 

 

「さっき隼人が攻撃される直前に来たよ。」

 

 

「はっ!!ちょうどいい!てめぇらまとめてぶっ倒してやる!!」

 

 

『やってみろよヒーロー。』

 

 

隼人と木綿季は剣を構え、爆豪と轟は再び戦闘態勢に入る。

 

 

試合開始 5:00

 

残り時間 15:00

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んで頂きありがとうございました。
そして半年以上投稿せずすみません。何度も書き直していたらネタが思いつかなくなり対して進展せずに時間だけが過ぎてしまうということが続いてしまうのが嫌になりそうになりましたが、今日何とか書き上げました。今後はそんなことがないように計画的に書いていきますので、これからも応援してくれたら嬉しいです。


では今作の木綿季の個性の説明します。

木綿季の個性はあくまでソードスキルと補助スキル()()。現実世界なのでそこにシステムアシストは働いていないため、使用武器や技量によって本来使用不可能なスキルを使用可能になります。(ただし硬直時間は発生する。)



・片手剣、細剣で投擲スキルを付与(マクアフィテルの重さで使用可能、キリトのエリュシデータなど重いのは不可能)

・片手剣で細剣スキル、またはその逆も可(これはマクアフィテルのデザインと重さで可能)


といった感じです。


他にも細かい設定は有りますが、要はシステムが存在しないから可能ということだけ覚えてくれれば大丈夫です。


本日はここまでです。次回は…………気長に待って下さい。




『どうした?そんなもんか?』


「やっぱり強いね!ワクワクする!」


「爆豪!勝手に動くな!」


「てめぇが俺に合わせろや!!」



『やられた〜〜!……なんてな。』




次回
絶剣&闇騎士VS爆破&半冷半燃


「今のは………不死鳥と………闇?……まさか………お前か?







































隼人?


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