エデンズダンガンロンパ 希望の生徒と絶望の楽園   作:M.T.

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非日常編②(学級裁判前編)

コトダマリスト

 

【モノクマファイル②】

モノクマファイル②

被害者は【超高校級の幸運】漕前湊。

死亡時刻は午後3時15分〜3時30分。

死体発見場所は女湯の脱衣所。

死体には無数の弾痕が見られる。

 

【死体の位置】

死体は女湯の入り口から離れている。

ただ間違えて入ったというわけではなさそうだ。

 

【バスタオル】

湊の近くに落ちていた。

 

【神崎の証言】

神崎は露天風呂におり、女湯が騒がしい事には気づいたが事件の事は知らなかった。

 

【床の穴】

湊が倒れていた床の周りに無数の穴が空いていた。

 

【マシンガン】

男子が女湯に入ると発動する。

 

【チャットの文面】

湊が女子宛てにプラネタリウムで出し物をするという内容のチャットを送っていたので、俺もプラネタリウムに行ってもいいかチャットを送ったら《もちろんいいぞ!赤刎だったら大歓迎だ!ぜひ来てくれ!》と返ってきた。

文面がどうも不自然だ。

 

【枯罰の検視結果】

湊は白目を剥いて口から泡を吹いている。

これはショック死した時の症状らしい。

 

【湊の服と髪】

よく見ると、湊の髪は濡れている。

服の着方も不自然だ。

 

【ルール違反の時刻】

湊がルール違反をしたのは3時30分。

 

【ルール違反の判定方法】

異性が脱衣所に入ったのをモノクマが確認した時点でルール違反とみなされマシンガンが発動する。

 

【モノクマの証言】

ルール違反に例外はないとの事。

もしかして死体も…?

 

【湊の靴】

湊は靴を履いておらず、大浴場を探しても靴が見つからなかった。

一体どこにあるんだろうか?

 

【タイヤ痕】

大浴場の廊下にタイヤ痕があった。 

 

【女湯の入り口の金属痕】

女湯の入り口に金属が擦れたような痕があった。

何かが置かれていたのかもしれない。

 

【女湯付近の壁と床のベタベタ】

女湯付近の壁と床が少しベタベタしている。

 

【床の光】

男湯の脱衣所の床に光る塗料をなびったような痕があった。

 

【濡れたドライヤー】

男湯の脱衣所にびしょ濡れのドライヤーが置かれていた。

 

【弦野の証言】

弦野によると、3時25分から3時30分の間にプラネタリウムの近くで筆染の声が聞こえたらしい。

 

【プラネタリウムの扉】

弦野は、念のためプラネタリウムの扉を半開きにしていたらしい。

 

【使いっぱなしの洗い場】

男湯の洗い場は桶がちゃんと片付けられておらず、周りも濡れたままで石鹸の泡も残っていた。

ガサツな人間が最後に使ったと思われる。

 

【温泉のシミ】

使われた痕跡がある温泉を調べていたら、服に温泉のシミがついてしまった。

 

【ブレーカー】

大浴場のブレーカーが3時20分頃に一度落ちていた。

 

【ひしゃげたカート】

図書館のカートが一台だけひしゃげていた。

 

【ガムテープ】

倉庫から持ち出されていた。

 

【ゴムロープ】

倉庫から持ち出されていた。

 

【夜光塗料】

倉庫から持ち出されていた。

 

【延長コード】

倉庫から持ち出されていた。

 

【ドラム缶】

動物館のドラム缶が凹んでいた。

動物館の檻には動物の模型があるだけなので、何かが起こった可能性が高い。

 

【筆染の服の汚れ】

筆染の制服が汚れている。

絵を描いている時に絵の具をこぼしてしまったらしい。

 

【筆染の証言】

女子全員が受け取っているはずのチャットを、筆染だけ知らなかった。

筆染には送られていない…?

 

 

 


 

 

 

エレベーターが止まると、扉が開いた。

全員が、それぞれの思いを抱えながら自分の席につく。

武本と湊の席には、それぞれバツ印が書かれた無表情の武本の遺影と笑顔の湊の遺影が置かれていた。

…また始まるんだ。

命懸けの学級裁判が…!!

 

 

 

《学級裁判 開廷!》

 

 

 

モノクマ『ではまず裁判の簡単な説明をしておきましょう。学級裁判では『仲間を殺した犯人は誰か』について議論をし、その結果はオマエラの投票によって決まります!もし正解ならクロのみがオシオキ、不正解ならクロのみが失楽園、それ以外の全員がオシオキとなります!』

 

安生「さて、どこから始めようか。」

 

神崎「こういう時はまず事件の概要を確認しておくものではないのか?」

 

赤刎「そうだな。一つずつ確認していこう。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

仕田原「今回は自分が読み上げますね。被害者は《【超高校級の幸運】漕前湊》。死亡時刻は《午後3時15分〜3時30分》。死体発見場所は女湯の《脱衣所》。」

 

ジョン「クソッ、ミナト…!」

 

仕田原「続けますね。《死体には無数の弾痕が見られる》。」

 

安生「弾痕か…もしかしてルール違反をしたから《撃たれた》のかな?」

 

ん?

今大事な事言わなかったか?

 

 

 

《撃たれた》⬅︎【マシンガン】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「まず、湊は男子なのに女湯に入った。だからマシンガンで撃たれたんだ。それは間違いない。」

 

黒瀬「ふんふん、だったら今回の事件は簡単そうだねー。」

 

弦野「は?」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

弦野「簡単ってどういう事だよ?」

 

黒瀬「だって、湊くんは《うっかり女湯に入っちゃって》殺されたんでしょ?ただの事故じゃん。」

 

一「そうだ、そうに違いない!!」

 

聞谷「漕前さんの事ですから、《覗き》でもするつもりだったのかも…」

 

宝条「何それアイツ最低じゃないの!!」

 

今の黒瀬の発言はおかしい!

 

 

 

《うっかり女湯に入っちゃって》⬅︎ 【死体の位置】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、それはないと思うぞ。」

 

黒瀬「なんで?」

 

赤刎「湊の死体は脱衣所の奥にあった。女湯に入ったらすぐにルール違反になるはずだ。だが、湊が撃たれたのは脱衣所の奥…ただの事故だとすれば不自然なんじゃないか?」

 

速水「実は撃たれた時まだ生きてて、意地で奥まで進んだって可能性は?」

 

宝条「何それ、アイツ化け物じゃないの!」

 

弦野「撃たれて生きてる生命力もそうだけど、そこまでして女湯に入りたいっつー意地が怖えよ。」

 

枯罰「あっちゃ〜、ツッコミ所満載な迷推理やのぉ。おいドチビ。ズバッと斬ったれや。」

 

赤刎「おう。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【床の穴】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「湊の死体の周りに無数の穴があった。あれはきっと弾痕だったんだ。」

 

神崎「ではやはり幸運は更衣室の奥で射殺されたという事か…」

 

赤刎「ああ。湊が自力で脱衣所に入れないという事を踏まえて、俺はこう考えているんだが。何者かが湊を脱衣所に運び込んだ…」

 

 

 

筆染「描き直しだよ!!」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「筆染?」

 

筆染「君の推理には穴があるよ。」

 

赤刎「穴?」

 

筆染「うん。今からそれを証明するよ!!」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

筆染「そもそも、今回の事件を他殺だって決めつけてるようだけどさ。漕前君の自殺って可能性は考えられない?」

 

赤刎「だが、湊が自力で女湯に入る方法が無い以上犯人に運び込まれたとしか思えないんだ。」

 

筆染「そんなの、あたし達が知らないだけで何か方法があるのかもしれないじゃん!!」

 

赤刎「ここまで事を大きくして自殺する理由がわからないんだが…自殺するつもりなら小細工する必要はないんじゃないか?」

 

筆染「でも、他殺だって決めつけるのは早計だよ!漕前君は、《自分で女湯に入って撃たれちゃった》んじゃないの!?」

 

《自分で女湯に入って撃たれちゃった》⬅︎【湊の靴】

 

「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、湊は他殺の可能性が高い。」

 

筆染「なんで!?」

 

赤刎「湊の靴がなかったんだよ。どこにもな。自分で入ったんだとしたら、女湯の中に靴があるはずだろ?」

 

筆染「あっ…」

 

赤刎「靴がないのは犯人が処分したからだと考えれば説明がつく。」

 

ジョン「じゃあ、ミナトはsomeoneにmurderされたんだな!?」

 

安生「でも、犯人に運び込まれたとしても結局撃たれちゃうよね?どうやって犯人は漕前君を脱衣所まで運んだんだろう…」

 

聞谷「なぜ漕前さんがすぐには撃たれなかったのか…それを明らかにする必要がありそうですわね。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「あーわかった!湊くんは《本当は女の子》だったんだー!!」

 

弦野「撃たれてる時点で違えだろ。」

 

速水「誰かが湊を気絶させた後《投げた》とか!」

 

仕田原「それだと奥まで届かないですよ。」

 

神崎「《ルールの穴》を突いたんじゃないのか?」

 

神崎の意見が正しそうだ。

 

 

 

《ルールの穴》⬅︎【ルール違反の判定方法】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「湊がすぐには撃たれなかった理由、それはルールに穴があったからだ。」

 

ジョン「hole?」

 

赤刎「ルール違反は、モノクマが発見した時点でルール違反と見做される。逆に言えば、モノクマに見つからなければその間はルール違反にならないって事だ。」

 

神崎「では、例えば何者かが幸運を寝袋などに詰めて運び入れた場合はルール違反にはならないという事か?」

 

赤刎「そういう事だ。そうだよな、モノクマ?」

 

モノクマ『まあ、大きな荷物持ってるってだけで撃つわけにいかないもんね。ボクが違反だと判断するまではマシンガンが発射されないのは事実だよ。』

 

赤刎「だそうだ。」

 

一「じゃあ犯人は何を使って漕前君を隠して脱衣所に入ったの?」

 

赤刎「それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【バスタオル】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「犯人が湊を隠すのに使ったもの、それはバスタオルだ。」

 

一「バスタオル?」

 

赤刎「ああ。犯人は何らかの方法で湊をバスタオルで包んで隠して運び込んだ後、バスタオルを取って湊をルール違反で殺したんだ。」

 

神崎「なるほどな…では、俺、子供、車椅子、外人、銀髪、怯者の6人は無実だな。」

 

一「そうだよ!ボク達が入ったら殺されちゃうもんね!犯人は女子の中にいるんだ!」

 

聞谷「そう仰いましても…具体的な死亡時刻などがわからない事には…」

 

死亡時刻か。

アレが参考になるかな?

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ルール違反の時刻】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「湊がルール違反をしたのは3時半だ。」

 

ジョン「って事は、その時のalibiがないgirlがcriminalって事か。」

 

黒瀬「ボクは香織ちゃん、環ちゃん、奉子ちゃん、蘭華ちゃん、ゆめちゃんと一緒にいたから、この中で犯行可能なのは…」

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

 

赤刎円

 

安生心

 

神崎帝

 

聞谷香織

 

黒瀬ましろ

 

漕前湊

 

枯罰環

 

札木未来

 

仕田原奉子

 

ジョナサン・ウォーカー

 

武本闘十郎

 

弦野律

 

一千歳

 

速水蘭華

 

筆染絵麻

 

宝条夢乃

 

 

 

 

 

➡︎筆染絵麻

 

 

 

 

赤刎「筆染、お前なんじゃないのか?」

 

筆染「………えっ?」

 

宝条「アンタが犯人だったの!?」

 

黒瀬「絵麻ちゃんが湊くんを殺したんだね〜。」

 

筆染「あっ、あたしじゃないよ!!」

 

神崎「そういえば貴様、先程やたら自殺の可能性を推してたな。」

 

筆染「それは、そういう可能性も否定できないよって事を言いたかっただけで…」

 

ジョン「そういえば、ミナトがperformanceするって言ってたのに、エマはplanetariumに来てなかったよな?」

 

筆染「そんなの知らないよ!!」

 

黒瀬「でもさ〜、絵麻ちゃん、ボクちょっと気になる事があるんだぁ〜。プラネタリウムで出し物するよって事は蘭華ちゃんもチャットくれてたんだよ。でも絵麻ちゃん、チャット無視してたよね?なんでなの?」

 

筆染「絵を描いてて…それで、チャットに気づかなかったの!」

 

一「そんなの何とでも言えるよね…」

 

聞谷「その時間帯に女性でアリバイが無いのは筆染さんだけですし…」

 

筆染「知らない知らない知らない!!あたしは犯人じゃない!!」

 

神崎「フン。往生際が悪いな。では、この事件の概要を振り返ろうか。まず貴様は何か理由をつけて幸運を呼び出し、何らかの手段で気絶させた。そして自分が巻き添えにならないよう幸運をバスタオルで巻いて女湯に入り、奥まで運んだ幸運をテーブルクロス引きの要領でバスタオルを回収しルール違反で幸運を射殺。そして、運び込む際に脱がせた靴は処分して何食わぬ顔で死体を発見したフリをした…といったところか?」

 

筆染「だから違うって!!」

 

正直、神崎の推理が的を射ているように思える。

…でも何だ?

何かが引っかかる…

そもそも筆染が犯人ならわざわざ女湯を犯行現場に選ぶ理由がない。

何かを見落としているような気がする…

 

モノクマ『うぷぷぷ、そろそろ結論が出たかな?ではでは、投票ター…

 

 

 

弦野「待て!!」

 

投票に待ったをかけたのは、まさかの弦野だった。

 

筆染「弦野君…」

 

弦野「テメェら、さっきからいい加減にしやがれ!!コイツに人を殺す度胸なんかあるわけねぇだろ!!」

 

黒瀬「でもさー。度胸がないからこそ、自分の手を汚すのが怖くてルールに頼ったって考え方もできるでしょ?」

 

弦野「テメェ…!!」

 

仕田原「弦野さん、気持ちはわかりますけど今は裁判中ですよ?」

 

神崎「フン。コイツは絵描きを好いているから庇いたいのだろう。実に愚かだ。理屈にすらなっていない。ただの感情論だ。」

 

枯罰「…半分正解、半分不正解やな。」

 

赤刎「枯罰…?」

 

枯罰「確かにこないな状況下で気に入っとるっちゅうだけの理由で庇うんはド阿呆通り越してクソやわ。」

 

弦野「んだと!?」

 

枯罰「けどなぁ、ウチも筆染が犯人やとは思えへんねん。時間制限があるわけとちゃうし、少しずつ紐解いてった方がええんとちゃうか?」

 

赤刎「そうだな…まだ見落としてる事があるかもしれないし、議論を進めていこう。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

一「議論って言っても…もう話す事なんてないんじゃないの?」

 

黒瀬「そぉだよ。犯人は《絵麻ちゃん》に決定ー。」

 

筆染「違うよ!!」

 

神崎「では貴様、その時間帯に何をしていた?」

 

筆染「だから美術館で《絵を描いてた》の!」

 

神崎「そんなの何とでも言い逃れできるだろう?《嘘をつくのもいい加減にしろ》。」

 

今の神崎の発言はおかしい!

 

 

 

《嘘をつくのもいい加減にしろ》⬅︎【筆染の服の汚れ】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、嘘じゃないかもしれない。」

 

神崎「何だと?」

 

赤刎「筆染。一応確認だけど、絵を描く時に絵の具は使ったか?」

 

筆染「うん。使ったよ。」

 

仕田原「ええと、それがどうしたんでしょう?」

 

赤刎「見ろ。筆染の制服は絵の具で汚れている。本人の言う通り、絵を描いていた証拠だ。」

 

一「でも…それで判断するのは弱すぎない…?状況的に犯人は筆染さんしかいないんだし、誰かが見てたとかいう決定的な証拠がないと信じられないよ…」

 

決定的な証拠…

それなら…

 

 

 

コトダマ提示!

 

【弦野の証言】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「筆染が犯人じゃない証拠ならある。」

 

神崎「何?」

 

赤刎「実は、弦野がちょうど3時半頃に筆染の声を聞いてるんだ。」

 

弦野「聞き間違いとかじゃなく完全に本人の声だったぜ。『やっちゃったー』っつってたな。」

 

筆染「えっ嘘!?聞こえてたの!?うわ恥ずかしっ!!」

 

宝条「うーん…どうも怪しいわね。」

 

弦野「あァ!?」

 

宝条「だって事実じゃない!現に、筆染は女子宛てに送られてきたチャットを無視してたのよ!?チャット来てるのに絵を描くなんておかしいじゃない!!」

 

筆染「えっ…いや、でも…あり得ないよ…」

 

 

 

 

 

筆染「あたし、そんなの受け取ってないよ!」

 

ジョン「What!!?」

 

筆染「確かに速水ちゃんから送られてきたチャットはスルーしちゃったけど、漕前君からのチャットなんて来てないよ!」

 

宝条「ちょっと!!それ本当なの!?」

 

筆染「う、うん…」

 

筆染の奴、本当にチャットを受け取ってないのかもしれない…

 

 

 

コトダマ提示!

 

【筆染の証言】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「みんな、筆染は本当にチャットを受け取ってないのかもしれない。筆染は、速水のチャットを確認して初めて出し物の事を知ったと言っていた。」

 

宝条「筆染が嘘ついてるだけじゃないの?」

 

赤刎「だったらチャットの履歴を見れば納得してくれるか?このチャットには削除機能が無いから、筆染のパスポートにチャットが届いてないのを見ればわかるはずだ。筆染、チャットをみんなに見せてくれ。」

 

筆染「わかった!」

 

筆染は、パスポートを開いてみんなに見せた。

 

黒瀬「画面が小さくて見えなーい!」

 

枯罰「チッ…おいクマ公!何とかせぇよ。お前の仕事やろ?」

 

モノクマ『んもー、しょうがないなー。はい!』

 

モノクマは、筆染のチャットの画面をモニターに映した。

 

 

 

ーーー

 

13:40

《やっほー!速水ちゃん、早速貰ったペン使ってみたよー!》

 

《これメッチャ描きやすい!ありがとー(*≧∀≦*)》

 

《お礼考えとくねー(^^)/》

 

15:20

《絵麻ー?今日湊がプラネタリウムで出し物してくれるらしいんだけどさー》

 

《アンタのとこにもチャット来てるよね?》

 

《もうみんな集まってるからアンタも来なよ》

 

《返事してー!》

 

《おーい!》

 

ーーー

 

 

 

安生「本当だ…速水さんへのチャットの直後に速水さんからの催促のチャットが来てるね。」

 

聞谷「という事は、筆染さんは本当にチャットを受け取っていらっしゃらなかったんですのね。」

 

筆染「ね!?だから言ったでしょ!?」

 

速水「あれ、女子全員に送られてたわけじゃなかったんだ…」

 

黒瀬「あーわかった!絵麻ちゃんは、自分だけ招待されなかったから怒って湊くんを殺しちゃったんだー!」

 

筆染「あたし、そんな事で漕前君を殺したりしないよ!大体、招待されてない事に気付く機会がなかったし!」

 

赤刎「弦野が筆染のアリバイを証明してくれたしな。筆染が犯人の可能性はほぼゼロだ。」

 

一「えっ…?ちょっ、ちょっと待ってよ!唯一犯行が可能な筆染さんが犯人じゃないって事は…」

 

ジョン「まさか…ミナトは、最初にエマが言ってた通りsuicideしたのか!?」

 

安生「いや、でも靴は無くなってたわけだし…」

 

黒瀬「だったら裸足で大浴場まで行ったんじゃないのー?」

 

仕田原「いやそれは無いでしょう…」

 

速水「え、ちょっと!どうなってんの!?まさか、実はもう一人いますとか言わないよね!?」

 

一「ひぃいいいいっ!!や、やめてよぉ!!」

 

確かに、さっきまでの時点で犯行可能なのは筆染だけだった…

でもその筆染が犯人じゃなかったから、犯行可能な人物がいないって事になってしまった。

そんなわけがない。きっと何かを見落としてるはずなんだ…!

 

 

 

 

 

枯罰「…なぁ。一つ言わせてもろてええか?」

 

そう言って手を挙げたのは、枯罰だった。

 

枯罰「………漕前はホンマに銃殺されたんか?」

 

速水「……………へ?」

 

枯罰「ウチは、銃殺されたっちゅう前提自体考え直さなアカンと思うで。」

 

一「は!!?ちょっ…え!?君、何言ってんの!?」

 

枯罰「お前が何言うとんねんボケ。死因が銃殺とちゃうとなると、一旦振り出しに戻って考え直す必要があるやろ。」

 

赤刎「そうだな。可能性がある以上は議論を進めるべきだ!」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

神崎「そうは言っても…議論する事なんてあるのか?」

 

一「だよねぇ。漕前君は普通に《ルール違反で殺された》んじゃないの?」

 

速水「そうだよ!モノクマファイルにも《無数の弾痕があった》って書いてあったし、死因は《銃殺》でしょ!!」

 

今の速水の発言はおかしい!

 

 

 

《銃殺》⬅︎【モノクマファイル②】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「…いや、死因が銃殺とは言い切れないんじゃないか?」

 

速水「何でよ!?」

 

赤刎「モノクマファイルには、死因が銃殺だとは一言も書かれてなかった。別の死因も考慮すると必要があるんじゃないか?」

 

枯罰「せやなぁ。ホンマに銃殺ならそう書くはずやし。」

 

弦野「っつー事は、犯人は別の方法で漕前を殺してから女湯に死体を運び込んだって事か?」

 

赤刎「そうかもしれない。」

 

 

 

宝条「はぁあ?ダッサあああ!!」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「宝条?」

 

宝条「アンタの推理がダサすぎて聞いてられないっつってんの!」

 

赤刎「ダサい?どういう事だ?」

 

宝条「ふんっ、いいわ!アンタの推理が間違ってるって事、ゆめが証明してあげる!!」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

宝条「漕前くんは銃殺されたのよ!そうに違いないわ!」

 

赤刎「いや、銃殺されたと考えるには不自然な点が多すぎるんだ。」

 

宝条「何よそれ!アンタ、都合良すぎんのよ!!大体ねぇ、わざわざ殺してから蜂の巣にする理由がないじゃない!!」

 

赤刎「それは、死因をミスリードさせて捜査を撹乱するためじゃないか?」

 

宝条「さっきから『かもしれない』とか『じゃないか』とかばっかじゃないアンタ!!」

 

赤刎「仕方ないだろ。事件の真相が明らかになっていない以上、断言するのは危険だ。」

 

宝条「だったら銃殺の可能性だって捨てきれないじゃないのよ!まずねぇ、アンタの意見が正しかったとしたら、漕前くんはマシンガンが発動した時に既に死んでたって事になるじゃない!!もう死んでるんだから常識的に考えて《ルールは適応されない》でしょ!!」

 

《ルールは適応されない》⬅︎【モノクマの証言】

 

「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、死体に対してもマシンガンは発動するぞ。」

 

宝条「はぁ!?」

 

赤刎「俺がルール違反の定義について聞いたら、モノクマは『ルールに例外は無い』って言っていた。つまり、既に死んでいる奴にもルールは適応されるんだよ。」

 

宝条「何よそれ!!ちょっとモノクマ!!そんな大事な事何でもっと早く言わないのよ!?」

 

モノクマ『だってオマエ聞いてこなかったじゃーん!聞かれればボクだって素直に答えるよ。赤刎クンはボクに質問してきたから教えてあげたんだよ!』

 

一「バスタオルで隠されてたら発動しないのに死体に対しては発動するってセキュリティ的にどうなのさ…」

 

モノクマ『うるさいなぁ!ルールはルール!例外も特例もエクセプションもありませーん!』

 

枯罰「いちいち腹立つやっちゃのぉ。」

 

速水「モノクマってホントウザいよね。」

 

赤刎「まあでもこれでハッキリしたな。湊の死因は銃殺じゃない…別の死因があるんだ!!」

 

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

速水「やっぱり《銃殺》なんじゃないの?」

 

聞谷「先程違うという話になったじゃないですか…」

 

筆染「外傷は無かったんだよね?だったら《毒殺》とか?」

 

枯罰「身体から毒は検出されとらんぞ。」

 

安生「うーん…まさか《感電死》…とかじゃないよね?」

 

いや、そのまさかかもしれない。

 

 

 

《感電死》⬅︎【枯罰の検視結果】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「湊の本当の死因…それは感電死だ。」

 

ジョン「electrical death?」

 

赤刎「ああ。死体は目をひん剥いて泡を吹いていた。これは数秒以上強い刺激を受けてショック死した時の症状らしい。

 

速水「え、でも感電って…焦げたりするんじゃないの?」

 

枯罰「焦げる程電流浴びせんでも状況によっちゃ死ぬで。」

 

宝条「でも、それだけで感電と決めつけるのは弱いんじゃないかしら?」

 

赤刎「根拠はまだある。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ブレーカー】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「3時20分頃、大浴場のブレーカーが落ちてたんだ。湊の死亡推定時刻にブレーカーが落ちる…偶然とは思えないだろ?」

 

弦野「確かにな。大浴場の電力を引っ張ってきて漕前を殺したとすりゃあ、ブレーカーが落ちたのもショック死も説明がつく。」

 

黒瀬「えー、それはあり得ないと思うよー?」

 

赤刎「何でだ?」

 

黒瀬「だって、ボクは28分に湊くんからチャットを受け取ってるんだよ?ブレーカーが落ちたのって8分も前じゃない。」

 

速水「そうだよ!やっぱり死因は銃殺なんじゃないの!?」

 

赤刎「でも湊はショック死してるし、ブレーカーも事件と無関係とは思えねぇんだよ!」

 

どうなってるんだ?

犯行可能な人物は見つからないし、ブレーカーが落ちた後にチャットが送られたという事実があるし、かと言って枯罰の検視結果だと感電死って事になるし…

ああクソッ!!

謎が多すぎて混乱してきた!!

 

 

 

枯罰「おい!しっかりせぇよド阿呆!!」

 

赤刎「………はっ!」

 

枯罰「闇雲に突っ走るからこないな事になんねん!ウチがサポートしたるさけ、お前もバシッと覚悟決めんかい!!」

 

赤刎「…ああ!」

 

こんな所で立ち止まってる場合じゃない。

待ってろよ湊、俺達が必ず真犯人を見つけてやるから!!

 

 

 

 

 

《学級裁判 中断!》

 

 

 

 


 

 

 

ー生存者ー

 

【超高校級の講師】赤刎円

 

【超高校級のカウンセラー】安生心

 

【超高校級の天才】神崎帝

 

【超高校級の香道家】聞谷香織

 

【超高校級の脚本家】黒瀬ましろ

 

【超高校級の???】枯罰環

 

【超高校級の家政婦】仕田原奉子

 

【超高校級の冒険家】ジョナサン・ウォーカー

 

【超高校級のヴァイオリニスト】弦野律

 

【超高校級のソフトウェア開発者】一千歳

 

【超高校級のランナー】速水蘭華

 

【超高校級の画家】筆染絵麻

 

【超高校級の収集家】宝条夢乃

 

ー以上13名ー

 

 

 




今回は円クンがちょっぴりアホの子です。
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