エデンズダンガンロンパ 希望の生徒と絶望の楽園   作:M.T.

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非日常編②(学級裁判前編)

コトダマリスト

 

【モノクマファイル③】

モノクマファイル③

被害者1人目は【超高校級の収集家】宝条夢乃。

死亡推定時刻は午後7時15分頃。

死体発見場所はカラオケエリアの17号室。

死因は脳挫傷。

後頭部を損傷しており出血が見られる。

 

【モノクマファイル④】

モノクマファイル④

被害者2人目は【超高校級の画家】筆染絵麻。

死亡推定時刻は午後7時25分頃。

死体発見場所はカラオケエリアの19号室。

死因は爆死。

爆発により、左手首以外の部位が吹き飛んでいる。

 

【壁の文字】

19号室の壁には『BOMBER』と書かれていた。

何故かこの文字だけは燃えていなかった。

 

【警棒】

19号室に落ちていた。

辛うじて原型を留めている。

 

【ロッカー】

19号室にあった頑丈なロッカー。

人一人入れるサイズで、部屋全体が焦げているにもかかわらずロッカー内は無事だった。

 

【汚れたレインコート】

ロッカーの中に入っていた。

白い粉で汚れている。

 

【大量の紙切れ】

19号室の床に散らばっていた。

よく見ると『F』『L』『R』と書かれている。

 

【ドアの鍵】

ドアの鍵は内側から閉まっていた。

 

【筆染の爪】

筆染の爪には血と皮膚が付着している。

誰かを引っ掻いた可能性が高い。

 

【部屋の匂い】

部屋は爆薬の匂いが全くしない。

爆弾が使われた可能性は限りなく低い。

 

【黒瀬の尿意】

黒瀬は、ドリンクを飲んだ直後に尿意を催している。

 

【黒瀬の証言】

黒瀬は、準備をしていた他のメンバーに言われてドリンクを取りに行った。

 

【17号室の状態】

部屋は荒らされている。

何者かがここで争った…?

 

【血の付いた包丁】

17号室に落ちていた。

先端に血が少量付着している。

 

【床に跳ねた血】

宝条の死体とは離れた位置に血が跳ねている。

 

【ローテーブルの角の血】

ローテーブルの角に血が付いている。

ローテーブルは宝条の死体のすぐ近くにあった。

 

【速水の証言】

ドリンクバーのドリンクを配る事を決めたのは枯罰、仕田原、速水、筆染の4人。

 

【宝条の外傷】

宝条の頭には、角で殴られたような痕があった。

 

【仕田原の証言】

コンサートの準備の役割は、枯罰、速水、筆染の3人が会場のセッティングや弦野の手伝い、仕田原がコンサートに使う機材のチェックと備品の調達、黒瀬がドリンクの調達と配布。

 

【ドリンクバー】

ドリンクバーには、全員のそれぞれ好きな飲み物が用意されている。

何やら細工された痕がある。

 

【控室の窓】

控室の窓からは、廊下の様子がよく見える。

廊下に出た人物がいれば見逃す事はまずない。

 

【非常階段】

二階席から外に出るための階段。

 

【一の証言】

一階席と二階席の移動には廊下にある階段を使わなければならない。

 

【ホールの機械】

ホールの座席を移動するための機械。

使われた形跡があった。

 

【着席位置】

座席番号は、俺がG24、黒瀬がG25、ジョンがF26、安生がH30とH31の間、聞谷がD23、速水がD22、仕田原がI18、一がI19。

 

【厨房から消えた包丁】

厨房の包丁が一本無くなっていた。

 

【小麦粉】

厨房の小麦粉が大量に無くなっていた。

 

【不燃性の塗料】

倉庫から盗まれていた。

 

【刷毛】

倉庫から盗まれていた。

 

【スタンガン】

倉庫から盗まれていた。

 

【即効性の睡眠薬】

診療所から盗まれていた。

飲むと数秒から数分で眠気が襲う。

 

【遅効性の睡眠薬】

診療所から盗まれていた。

飲むと数十分後に眠気が襲い、強い利尿作用がある。

 

 

 


 

 

 

エレベーターが止まると、扉が開いた。

全員が、それぞれの思いを抱えながら自分の席につく。

神崎と筆染と宝条の席には、それぞれバツ印が書かれた仏頂面の神崎の遺影と笑顔の筆染と宝条の遺影が置かれていた。

…また始まるんだ。

命懸けの学級裁判が…!!

 

 

 

《学級裁判 開廷!》

 

 

 

モノクマ『ではまず裁判の簡単な説明をしておきましょう。学級裁判では『仲間を殺した犯人は誰か』について議論をし、その結果はオマエラの投票によって決まります!もし正解ならクロのみがオシオキ、不正解ならクロのみが失楽園、それ以外の全員がオシオキとなります!二人クロがいた場合は、一部例外を除いて先に殺した方のみがクロとなります!』

 

安生「どうする?」

 

一「今回議論するのは宝条さんを殺した犯人だけだし、筆染さんの件については後回しでいいんじゃないかな?」

 

ジョン「前回みたくfileを読み上げないか?」

 

黒瀬「んー、じゃあ今回はボクが読むねー。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「被害者一人目は《【超高校級の収集家】宝条夢乃》。死亡推定時刻は《午後7時15分頃》。死体発見場所は《カラオケエリアの17号室》。死因は《脳挫傷》。後頭部を損傷しており出血が見られる。」

 

安生「酷い…」

 

ジョン「Well…これって本当にmurderなのか?」

 

聞谷「はい?」

 

ジョン「だってユメノは《got a bang on the head》だろ?うっかり転んだとか…《accidental death》って事もあり得るんじゃないか?」

 

いや、それはないだろう。

 

 

 

《accidental death》⬅︎【17号室の状態】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、宝条は何者かに殺された可能性が高い。」

 

ジョン「Why?」

 

赤刎「17号室の状態だよ。17号室は荒らされていたんだ。」

 

速水「うん、強盗でも入ったんじゃないかってくらい部屋がグチャグチャだった!」

 

ジョン「What about it?」

 

赤刎「考えてもみろ、ただの事故死であんなに部屋が荒れる事はない。アレは宝条が犯人と取っ組み合いになったか、犯人が宝条を殺した後証拠隠滅のために部屋を荒らしたか…状況的におそらく前者。宝条は、誰かに殺されたんだよ。」

 

ジョン「I see…」

 

仕田原「では、次は宝条さんの殺害に使われた凶器について話し合いませんか?」

 

赤刎「そうだな。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「《アイスピック》で後ろからグサッ!とか?」

 

枯罰「撲殺や言うとるやろド阿呆。」

 

一「《ハンマー》で殴ったとか…」

 

仕田原「傷の形状が違いますよ。」

 

聞谷「何かの《角》で殴ったのかもしれませんわね。」

 

ん?

待て、今重要な事言わなかったか?

 

 

 

《角》⬅︎【宝条の外傷】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「聞谷の言う通り、宝条は何かの角で殴られたんだ。」

 

弦野「角だと?」

 

赤刎「ああ。宝条の頭の傷は直角の部分があって、一部が平らになっていた。何かの角で殴られた証拠だ。」

 

一「何かの角って…角があるものなんていくらでもあるじゃないか!何で殴ったのかを具体的に明らかにしないとさ!」

 

赤刎「いや、大体凶器の目星はついてる。」

 

一「え?」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ローテーブルの角の血】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「宝条を殺した凶器、それはローテーブルだ。」

 

ジョン「low table?」

 

一「な…まさか、ローテーブルを持ち上げてそれで殴ったとでも言う気!?無理に決まってるよ!だってあのテーブル、重くて持ち上げるなんて無理だもん!」

 

赤刎「それは俺もそう思う。犯人は、別の方法で宝条を殺したんだ。」

 

安生「別の方法?」

 

赤刎「ローテーブルの角目掛けて宝条を突き飛ばしたんだよ。」

 

聞谷「な…!」

 

赤刎「その時に宝条が暴れたんだとすれば部屋が荒れているのも説明がつくし、突き飛ばされて角に頭を打ったなら仰向けに倒れていたのも説明がつく。」

 

安生「確かに…矛盾は無い、ね。」

 

一「じゃあ次は、誰が宝条さんを殺したのか議論する?」

 

黒瀬「こういう時は、その時間にアリバイがなかった人を炙り出すのがセオリーだよねぇ?」

 

弦野「チッ、しょうがねぇな。」

 

安生「えっと、まず枯罰さんと弦野君にはアリバイがあるんだよね?」

 

枯罰「まあなあ。」

 

聞谷「わたくし達は…寝ておりましたので証明のしようがありませんわね。」

 

一「…あのさ、普通に外に出てた人が犯人なんじゃないの?」

 

赤刎「それって…」

 

一人だけいたはずだ。

本人も外に出たのを認めてて、目撃証言もある奴が…

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

 

赤刎円

 

安生心

 

神崎帝

 

聞谷香織

 

黒瀬ましろ

 

漕前湊

 

枯罰環

 

札木未来

 

仕田原奉子

 

ジョナサン・ウォーカー

 

武本闘十郎

 

弦野律

 

一千歳

 

速水蘭華

 

筆染絵麻

 

宝条夢乃

 

 

 

 

 

➡︎黒瀬ましろ

 

 

 

 

赤刎「黒瀬。お前、外に出てたよな?」

 

黒瀬「…。」

 

赤刎「別に、お前を犯人だって決めつけてるわけじゃない。これはただの事実確認だ。どうなんだ?」

 

黒瀬「…。」

 

赤刎「…黒瀬?」

 

黒瀬「………くかぁー…すぴぃー…」

 

黒瀬は、鼻提灯を膨らませて船を漕いでいた。

 

一「え、ね、寝てる!?」

 

安生「立ったまま!?」

 

速水「さっきまで起きてたよね!?寝落ちるの早くない!?」

 

赤刎「おい、起きろ。」

 

黒瀬「はにゃっ?」

 

俺が起こすと、黒瀬は鼻提灯をパチンと割って目を覚ました。

 

黒瀬「えーっと…何ですかー?」

 

赤刎「…お前、何で今起こされたのかわかってんのか?」

 

黒瀬「えっとぉー、ボクが疑われてるからだよね?」

 

赤刎「それがわかってるなら話が早い。お前、宝条が殺される10分ほど前にホールを出たよな?」

 

黒瀬「うん、出たよー。だって急におトイレ行きたくなっちゃったんだもーん。」

 

弦野「そんなのいくらでも言い訳できるだろうが。犯行時刻にホールの外にいたのを認めてんのはテメェだけなんだ。」

 

黒瀬「そう言われても、ボクがおしっこしに行ったのは事実だしなー。ってゆっても信じてくれないだろうし、眠いけど無実は証明しなきゃねぇ。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「だからボクは《おトイレ》に行ってたのー。」

 

弦野「だから、そんなのどうとでも言えるっつってんだよ。つーか、仮にそれが本当だったとしてもたかがトイレで1時間以上も戻って来ないのはおかしいだろが!」

 

黒瀬「その後すぐ《眠くなっちゃった》から寝てたんだよー。」

 

弦野「はっ、都合のいい言い訳だな!」

 

黒瀬「本当だもん。てゆーかさ、ボクだけ疑うのおかしくない?みんな寝てたって言ってるけど、本当は誰かが嘘ついててこっそり《ホールを抜け出した》んじゃないの?」

 

今の黒瀬の発言はおかしい!

 

 

 

《ホールを抜け出した》⬅︎ 【控室の窓】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、それはおかしいぞ。」

 

黒瀬「何でー?」

 

赤刎「だって、ホールの隣には窓付きの控室があるんだぞ?控室から廊下は窓越しによく見えるようになってる。もし誰かが通ったら枯罰か弦野が気付くはずなんだ。でも、二人ともお前以外に廊下を通った奴は見ていないそうだ。」

 

一「じゃあやっぱり黒瀬さんが犯人なんだね!?」

 

黒瀬「…。」

 

 

 

黒瀬「うーん、ちょっと何言ってんのかわかんないかなぁ。」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「黒瀬?」

 

黒瀬「何でそんな事で疑われなきゃいけないのかなぁ?意味がわからないんだけど。」

 

赤刎「でも、状況的にはお前しかいないんだ。」

 

黒瀬「はあ、もういいよ。そこまで言うならボクが正しいシナリオに導いてあげるよ。」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

黒瀬「ボクは犯人じゃありませーん。証拠がありませーん。」

 

一「でも君は殺人鬼じゃん…」

 

黒瀬「そんなの今はどうでもいいじゃん。今はゆめちゃんを殺した犯人を裁く裁判の真っ最中なんだからさ。」

 

赤刎「じゃあお前は殺してないんだな?」

 

黒瀬「当然だよ。誰か別の人がホールから出て殺したんでしょ?」

 

弦野「出入り口からはお前以外出入りしてねぇんだよ!」

 

黒瀬「確かに、出入り口からホールを出入りした人はいないんだろうね。それはさっき納得したよ。でも別の可能性も考えられるよね?」

 

赤刎「別の可能性?」

 

黒瀬「二階席に《非常階段》があるのを忘れたの?そこから出入りすれば、環ちゃんや律くんの目を掻い潜って出入りできるんじゃないの?」

 

なるほどな、一見筋は通っているように思える。

だけどそれは無いと言える証拠がある!

 

《非常階段》⬅︎【一の証言】

 

「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、残念ながらその理屈はおかしい。」

 

黒瀬「何でよー。」

 

赤刎「一階席から二階席に移動するには、廊下にある階段を使わなきゃいけないんだ。どのみち枯罰か弦野に見つかるだろ。」

 

黒瀬「んー…じゃあジャンプして二階席に飛び乗ったとか。」

 

弦野「どんな脚力だよ。」

 

黒瀬「ロープでも使って登ったとか。」

 

一「無理に決まってるよ。」

 

黒瀬「ボルダリングー。」

 

弦野「無理だっつってんだろ。」

 

黒瀬「ぴえん」

 

弦野「諦めろ、宝条殺しの犯人はテメェだ黒瀬!!テメェは、宝条を殺した後絵麻も殺したんだ!!違うか!?」

 

黒瀬「むぅー…」

 

…今のところ、黒瀬以外に犯行可能な人物はいない。

だが、何かが引っかかる…

何だ、この違和感は…

 

 

 

聞谷「そう言えば、わたくし達が眠くなる前にドリンクを配ったのは黒瀬さんですわよね?」

 

仕田原「じゃあ、黒瀬さんがドリンクに薬でも入れたって事ですか!?」

 

一「うわあああ!?やっぱりそうなんだ!!あんな怪しいもの飲まなきゃ良かった!!」

 

ドリンク…?

…!

それだ!!

 

赤刎「…いや、まだだ!」

 

仕田原「はい?」

 

赤刎「まだ黒瀬の無実を証明する方法はあるんだ!」

 

弦野「はぁ!?黒瀬以外に外に出た奴はいねぇってテメェが言ったんだろうが!」

 

赤刎「俺は、黒瀬以外に出入り口から出入りした奴がいないとは言ったが黒瀬が犯人だとは言ってない。今から、黒瀬の無実を証明する!!」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

弦野「無実も何も、犯人は《黒瀬で決まり》だろが!!」

 

黒瀬「ボクは何も知りません見てません聴いてませーん。」

 

一「嘘に決まってるよそんなの!!どうせ、ボク達に薬入りのドリンクを飲ませて眠っている間に《宝条さんと筆染さんを殺した》んだ!!そうに違いないよ!!」

 

黒瀬「仮にボクが犯人なら、自分以外の全員を眠らせるなんてアホな事しないよ。自分が犯人ですって言ってるようなものじゃない。」

 

弦野「今はどうだっていいんだそんな事は!!今重要なのは、《ホールを出入り出来たのがテメェ以外いねぇ》って事なんだよ!!」

 

黒瀬「そんな事言われてもなー、ボクだって《ドリンク飲んだ途端におトイレ行きたくなっちゃった》んだもーん。」

 

…あの証言が役に立つだろうか?

 

 

 

《ドリンク飲んだ途端におトイレ行きたくなっちゃった》⬅︎【黒瀬の尿意】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「いや、多分黒瀬の言い分が正しいと思う。」

 

弦野「はぁ!?」

 

赤刎「黒瀬は、ドリンクを飲んだ直後に俺にトイレに行ってくると言ってきた。普通にドリンクを飲んだだけならすぐトイレ行きたくなったりしないだろうし、多分黒瀬のドリンクにも何か入ってたんだ。黒瀬が犯人なら、自分のドリンクに変なものを入れたりしないだろ?」

 

一「でも、その話自体が君を騙すための嘘なのかもよ?」

 

赤刎「いや、それはない。だって、そもそも黒瀬は自分でドリンクを持ってきたわけじゃないからな。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【黒瀬の証言】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「黒瀬は、コンサートの準備を手伝っていた他のメンバーに言われてドリンクを持ってきたんだ。遅れて来たから何をすればいいか聞いたらドリンク運びの仕事を振られたらしい。つまり、黒瀬は初めからドリンクに何かを盛る予定があったわけじゃないって事だ。」

 

速水「アタシが頼んだんだよ。元々アタシと環と奉子と絵麻の4人でドリンクを配ろうって話になってて、遅れてきたましろにその仕事を振ったの。もちろん、アタシ達は誰にもその事を話してないからましろはアタシが仕事を振るまで知らなかったはずだよ。」

 

安生「ええっと…じゃあ、黒瀬さんは知らずに変なものが入ったドリンクを配らされてたって事?」

 

赤刎「そうなるな。」

 

一「っていうかさ、あのドリンク一体何が入ってたの!?ヤバい薬とかじゃないよね!?」

 

赤刎「俺達が飲んだドリンクに入ってたもの、それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【即効性の睡眠薬】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「俺達が飲んだドリンクに入れられてたのは、即効性の睡眠薬だ。」

 

一「ほら!やっぱり仕込まれてたんじゃん!あんな怪しい物飲むんじゃなかった!」

 

聞谷「ですが、ドリンクを飲んだはずの黒瀬さんはその場で眠くなったわけではないのですよね?」

 

仕田原「ドリンクを飲んだ途端にトイレに行きたくなったというのも気になりますし…もしかして、黒瀬さんのドリンクには別の種類の薬が入れられてたんですかね?」

 

赤刎「ああ。多分そうだと思う。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【遅効性の睡眠薬】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「黒瀬が飲んだのは、遅効性の睡眠薬入りのドリンクだ。この睡眠薬は、数十分後に眠気が襲うというものらしい。同時に、利尿剤の役割も果たすそうだ。」

 

黒瀬「あ、だから飲んですぐにおトイレ行きたくなったかと思ったら眠くなったのかー。」

 

安生「でも、黒瀬さんがドリンクに睡眠薬を盛ったわけじゃないなら、どうやって黒瀬さんだけが違う種類の睡眠薬を飲むように誘導したの?あらかじめ睡眠薬を盛っておいたとしても、黒瀬さんが配るなら誰がどのドリンクを飲むのかわからないよね?」

 

赤刎「いや、それについては心配ないんだ。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ドリンクバー】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「黒瀬は、全員のそれぞれ好きな飲み物をドリンクバーから取ってくるように指示されている。ドリンクバーには全員の好きな飲み物が用意されてるから、黒瀬の大好物のモノモノジュースにだけ別の種類の睡眠薬を盛れば黒瀬が飲むように誘導する事は可能だ。」

 

安生「なるほどね…だから犯人は、睡眠薬を利用して黒瀬さんに犯行を擦りつける事が可能だったというわけか。」

 

一「あれ!?黒瀬さんは犯人じゃないの!?じゃあ、誰が宝条さんと筆染さんを殺したの!?」

 

赤刎「それは…多分、犯人はあるものを使って自分のアリバイを成立させたんだと思う。」

 

犯人がアリバイを成立させるために使ったもの、それは…

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ホールの機械】【非常階段】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「…黒瀬がさっき言ってた通り、犯人は非常階段を通って外に出たんだ。」

 

弦野「はぁ!?それはあり得ねぇってさっきテメェが言ったんだろうが!!」

 

赤刎「俺もそう思っていた。でも、ひとつだけあるんだ。廊下を通らずに非常階段から出入りする方法が。犯人は、俺達が寝てる間に一階席と二階席を入れ替えたんだよ。」

 

黒瀬「な、なんだってー?」

 

赤刎「犯人が自分のアリバイを成立させたトリックはこうだ。まず、ドリンクバーに睡眠薬を仕込み、ドリンクを配るのを準備のメンバーにそれとなく提案する。そして、遅れてきた黒瀬にその仕事を振って黒瀬に疑惑をなすりつける。そして、睡眠薬入りのドリンクを飲んで俺達が寝落ちたのを確認すると、ホールの座席移動用の機械の設定をオートモードにして時間が来ると自動で一階席と二階席の配置が入れ替わるようにする。すると俺達がいた一階席が二階席と入れ替わり、非常階段から出入りができる。そして犯行を終えた後、席の配置を元に戻したというわけだ。」

 

聞谷「な…!そ、そんなのあり得ませんわ…!!」

 

赤刎「そう、それこそが犯人の狙いだったんだ。普通、睡眠薬で眠ってる間に座席の配置ごと入れ替えるなんて大胆な事をしようとは思わない。実際俺達も、まさか眠ってる間に席が2回も入れ替わってたなんて思わなかったしな。『あり得ない』と思わせる事でこのトリックに辿り着くのを困難にさせる、そういう意味でも今回の事件の犯人はやり手だったよ。」

 

ジョン「まあ、2人も殺してるんだもんな。そのくらいのboldnessは持ち合わせてる奴がcriminalって事か。」

 

 

 

 

 

枯罰「…それなんやけど、ウチから一つ言わせてもろてええか?」

 

ジョン「Huh?」

 

枯罰「宝条を殺した犯人と、筆染を殺した犯人はホンマに同一人物なんかな?」

 

一「えっ、どういう事!?」

 

枯罰「ウチは、宝条を殺した犯人と筆染を殺した犯人は別やと思うとる。どうも、同一人物の犯行にしては不自然やねん。」

 

弦野「不自然って何だよ!?勿体ぶってないでハッキリ言えよ!!」

 

枯罰「ウチはな、宝条を殺した奴よりもむしろ筆染を殺したド阿呆の正体を暴く事が重要やと思うぞ。」

 

一「ちょっ…何言ってんの!?今は宝条さんを殺した犯人の話をしてるんだよ!?それに、やっぱり宝条さんと筆染さんを殺した犯人は同一人物だよ!だって犯人二人が協力する理由はないし、協力関係がないとすればホールで犯人以外寝ちゃったっていうのに矛盾するじゃないか!」

 

枯罰「まあ、お前の言い分も一理あるなぁ。せやけど、筆染の事件を蔑ろにすんのもアカンと思うで?何せ、筆染を殺したんは爆弾魔なんやからな。」

 

一「な…ば、爆弾魔!!?」

 

枯罰「ウチが思うに、宝条を殺した犯人と筆染を殺した犯人は別や。せやけど、この二つの事件は無関係やない。全ての真相を明らかにせんと、犯人には辿り着けへんぞ。」

 

 

 

 

《学級裁判 中断!》

 

 

 

 

 


 

 

 

ー生存者ー

 

【超高校級の講師】赤刎円

 

【超高校級のカウンセラー】安生心

 

【超高校級の香道家】聞谷香織

 

【超高校級の脚本家】黒瀬ましろ

 

【超高校級の???】枯罰環

 

【超高校級の家政婦】仕田原奉子

 

【超高校級の冒険家】ジョナサン・ウォーカー

 

【超高校級のヴァイオリニスト】弦野律

 

【超高校級のソフトウェア開発者】一千歳

 

【超高校級のランナー】速水蘭華

 

ー以上10名ー

 

 

 




今回は短めに切りました。
次回は長いよー。
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