エデンズダンガンロンパ 希望の生徒と絶望の楽園   作:M.T.

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非日常編②(学級裁判前編)

コトダマリスト

 

【モノクマファイル⑤】

被害者は【超高校級の冒険家】ジョナサン・ウォーカー。

死亡時刻は午後9時25分。

死体発見場所はモノクマタワー5階の階段前。

原型がなくなるほど頭部を破壊されている。

 

【6階の床と階段の血痕】

6階の床と階段に血が付いていた。

 

【スピーカー】

階段にはスピーカーが設置してあって、音がよく響く。

 

【血の付いた消火器】

階段付近に血の付いた消火器が転がっていた。

 

【ジョンの潰れた頭部】

原型がなくなるほど潰れている。

落下によるものとは考えにくい。

 

【ジョンのチャット】

ジョンのパスポートに、内通者である事を仄めかすようなやりとりがあった。

 

【昨夜の黒瀬の行動】

黒瀬は俺達を映画館に誘い、上映中に15分ほどシアターを抜け出していた。

 

【探索のメンバー】

モノクマタワーを調べたのは、俺、黒瀬、枯罰の3人。

 

【放送室の音量調節機】

階段のスピーカーだけ最大音量に設定されていた。

 

【夜のアナウンス】

夜のアナウンスの設定がいじられていた。

 

【モノクマの証言】

設定を変えられないのは死体発見アナウンスと捜査終了アナウンスのみ。

 

【動機】

今回モノクマが用意した動機は、クロが勝った場合クロに指名された一名はクロと一緒に脱出できるというもの。

 

【柱に何かを巻き付けた痕】

展望エリアの柱に何かを巻きつけた痕があった。

 

【展望エリアの窓】

展望エリアの窓のロックが一部分だけ外れていた。

 

【速水の証言】

速水は黒瀬と一緒にランドリールームにいた。

 

【管理室の機械】

管理室の機械が操作された形跡があった。

 

【管理室のドア】

管理室の自動ドアは、モノクマ以外開ける事ができない。

 

【電波】

管理室の機械は、受信している電波と同じ周波数の電波をキャッチすると誤作動を起こしてしまう事がある。

 

【パソコンの履歴】

一が持っていたパソコンには、作業をしていたという履歴が残っている。

 

【タワーについての説明】

タワーについてモノクマから説明を受けるのは初めにタワーに入った者のみ。

 

【黒い紐】

一が昨晩黒い紐のようなものを見ている。

 

【擦り切れたハンカチ】

焼却炉に擦り切れたハンカチが捨てられていた。

 

【ジャンパー】

焼却炉に血塗れのジャンパーが捨てられていた。

 

【窓際に散らばった布団】

ホテルの2階の窓際に布団が大量に散らばっていた。

おそらく、今までの犠牲者の部屋から持ち出されたもの。

 

【布団の靴の痕】

布団に靴の跡が付いていた。

 

【窓枠に何かを巻き付けた痕】

窓枠に何かを巻き付けた痕があった。

 

【音波発生装置】

第一物理室から盗み出されていた。

強力な音波を発生させる事ができる装置。

スピーカーなどで音量を上げれば人体に害を及ぼす程の大音量を出す事も可能。

 

【レーザーガン】

第一物理室から盗み出されていた。

赤外線レーザーを照射する事ができるハンドガン。

 

【耳栓】

第二物理室から盗み出されていた。

音をほぼ100%遮断できる。

 

【青いロープ】

第二物理室から盗み出されていた。

象がぶら下がっても切れないらしい。

 

【ハンガー】

第二物理室から盗み出されていた。

象がぶら下がっても壊れないらしい。

 

【時計のズレ】

ホテル内の全ての時計が30分程進んでいた。

 

 

 


 

 

 

エレベーターが止まると、扉が開いた。

全員が、それぞれの思いを抱えながら自分の席につく。

仕田原とジョンの席には、それぞれバツ印が書かれた遺影が置かれていた。

…また始まるんだ。

命懸けの学級裁判が…!!

 

 

 

《学級裁判 開廷!》

 

 

 

モノクマ『ではまず裁判の簡単な説明をしておきましょう。学級裁判では『仲間を殺した犯人は誰か』について議論をし、その結果はオマエラの投票によって決まります!もし正解ならクロのみがオシオキ、不正解なら今回は特別ルールでクロとクロが指名した一名のみが失楽園、それ以外の全員がオシオキとなります!』

 

黒瀬「はーいっ、クマちゃんしっつもーん。」

 

モノクマ『何ですか?』

 

黒瀬「仮にクロが勝ったとして、そのクロはもう一人の脱出者の選択を棄権できるの?」

 

弦野「何でそんな事聞くんだ?テメェが犯人なんじゃねぇだろうな?」

 

黒瀬「うんそうだよって言うわけないよね?あ、心配しないで。今のはちょっと気になったから聞いてみただけだから。で、どうなのクマちゃん?」

 

モノクマ『できるよ。お友達の指名はあくまで権利であって義務じゃないからね。クロが誰も助ける気ないっていうならクロ以外の全員をオシオキしちゃってもいいんだよ?』

 

黒瀬「わー怖い。」

 

枯罰「言うとる場合か。」

 

安生「今回もファイルを読み上げようか。」

 

枯罰「せやったら今回はウチがやるわ。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

枯罰「被害者は《【超高校級の冒険家】ジョナサン・ウォーカー》。死亡時刻は《午後9時25分》。死体発見場所は《モノクマタワー5階の階段前》。《原型がなくなるほど頭部を破壊されている》。」

 

速水「なるほどね…でも、これでハッキリしたね。」

 

一「何が…?」

 

速水「ジョンは《事故死》だよ!!ジョンは、階段で《転落死》したんだ!!」

 

安生「…何でそんな風に考えるのかな?」

 

速水「だってジョンは《階段の下》で発見されたんだよ!?落ちて頭打ったって考えるのが自然じゃん!!」

 

弦野「…は?」

 

速水「な、何だよそのバカにしたような目は!!」

 

安生「う、うーん…まあ、階段は2m以上あるから転落死した可能性がないとは言い切れないけど…」

 

速水「そうだよ!!アイツは階段から落ちて死んだんだ!!この事件に《犯人なんていない》んだよ!!」

 

今の速水の発言はおかしい!!

 

 

 

《犯人なんていない》⬅︎【ジョンの潰れた頭部】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「…いや。これは、明確な殺意を以って行われた殺人事件だ。」

 

速水「はぁ!?何でよ!?」

 

赤刎「ジョンの頭部は、原型がなくなるほどグチャグチャに潰れていた。仮に死因が転落死だったとしても、階段から落ちただけじゃああはならない。つまり、誰かが意図的にジョンの頭を潰したんだよ。」

 

速水「で、でも…!!」

 

赤刎「それに、転落死だとは言い切れない証拠はまだあるんだ。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【モノクマファイル⑤】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「モノクマファイルには、死因が書かれていない。つまり、転落死だとは言い切れないんだ。」

 

弦野「むしろ、その頭を砕いたっていうのが死因なんじゃねぇの?」

 

赤刎「じゃあ、次はジョンの頭を潰した凶器が何かをハッキリさせようか。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「あーわかった!エントランスにあった《クマちゃんの像》だ!」

 

一「まず持ち運べないと思うんだけど?」

 

速水「《爆弾》でボン!とか!?」

 

枯罰「頭砕けるどころの騒ぎやないやろ。」

 

聞谷「ええと…《空き瓶》とかでしょうかね…?」

 

安生「頭を砕くには重さが足りないんじゃないかな。」

 

弦野「《消火器》は?それなりに重さがあるし、簡単に手に入ると思うんだが。」

 

弦野の発言が正しそうだ。

 

 

 

《消火器》⬅︎【血の付いた消火器】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「弦野の言う通り、ジョンの頭を砕いた凶器はおそらく消火器だ。」

 

聞谷「しょ…消火器ですの!?」

 

速水「消火器って…確かに重いけど、人の頭砕くためのものじゃないじゃん!!」

 

枯罰「そこ気にするポイントちゃうやろ。…確かに、消火器なら強めに何度か叩きつければ頭を砕けるかもなぁ。」

 

赤刎「実際、血の付いた消火器が現場付近で見つかったしな。」

 

安生「これで凶器は確定したわけか…」

 

弦野「でも待てよ。頭が砕ける程強く殴ったんだったら、犯人は返り血を浴びてるんじゃねぇのか?どうやって返り血を防いだんだよ。」

 

赤刎「それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ジャンパー】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「多分、上にジャンパーを着て返り血を防いだんだ。トラッシュルームに血が付いたジャンパーが捨てられてたしな。」

 

弦野「マジかよ…」

 

黒瀬「ふーん…じゃあジョンくんは、階段の下で消火器で頭を砕かれて死んだんだねー。」

 

赤刎「いや…それだけじゃないかもしれない。」

 

黒瀬「ぱぇ?」

 

赤刎「そもそも、ジョンは何であんな所にいたんだ?頭を砕いて殺すだけなら、別に階段前じゃなくても良かっただろ。階段なんて誰かが普通に通る場所でわざわざ殺すなんてリスクしかないぞ?」

 

枯罰「ただ頭砕かれたわけやない…っちゅう事やな。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

赤刎「みんな、考えてみろ。何で犯人はわざわざジョンの頭を砕いたんだ?」

 

速水「そりゃ《殺すため》でしょ!」

 

弦野「だから、何で殺すのに頭を砕いたんだって話をしてんだよ。」

 

黒瀬「うーん…実は《偽物》でしたー、とか?それを判別できないようにするために顔を潰したんだよ!!」

 

枯罰「アイツと似た体格の奴なんぞおらんし間違えようがないやろ。」

 

安生「何かを《隠したかった》のかもね。」

 

安生の意見が正しそうだ。

 

 

 

《隠したかった》⬅︎【6階の床と階段の血痕】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「みんな、ここからは俺の推測だが聞いてくれ。おそらくだが、ジョンは何らかの方法で犯人に怪我を負わされたんだ。犯人は裁判を難航させるため…もしくは、証拠隠滅のためにジョンの負傷した部分を頭ごと潰して隠したんだ。」

 

聞谷「え、ウォーカーさんは怪我をされていたんですの!?」

 

弦野「待て待て、そう言い切れる根拠はあるんだろうな?適当な事言って誤魔化そうったってそうはいかねーぞ。」

 

赤刎「もちろん根拠はある。6階の床と階段に落ちていた血だ。」

 

一「血だって!?そ、それがどうしたっていうのさ!?」

 

赤刎「おかしいだろ?普通、5階で頭をかち割ったなら6階に血は付かないはずだ。つまりだ。ジョンは6階で犯人に襲われて負傷して、自力で逃げたかあるいは犯人に突き落とされて、5階で捜査の撹乱のために頭をかち割ったんだ。」

 

聞谷「な、なんという事を…」

 

黒瀬「…それかさぁ、もう一つ可能性はあるよね?」

 

速水「え?」

 

何だ…?

裁判中に変な事しか言わない黒瀬がいつになく真剣な表情だな。

 

黒瀬「6階で既にジョンくんを殺してて、本当の死因を有耶無耶にするために階段から突き落とした上で消火器で頭をかち割った…」

 

一「なっ…!!し、死因の偽装だって!?そんな事、できるわけ…」

 

黒瀬「できるよー。だって実際、ファイルに死因は書かれてなかったでしょ?」

 

安生「確かに…」

 

黒瀬「まあこの際、死んだのが先か頭かち割ったのが先かはどうでもいいよ。それより、犯人がどうやってジョンくんを攻撃したのかを明らかにするべきなんじゃないの?」

 

弦野「テメェが仕切ってんじゃねぇよ不審者が。」

 

犯人がジョンを攻撃した方法…

…もしかして。

 

 

 

コトダマ提示!

 

【音波発生装置】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「犯人がジョンを襲うのに使った凶器…それは音だ。」

 

速水「はぁ!?お、音ぉ!?お、音でどうやって人を殺すんだよ!?」

 

赤刎「簡単な話だ。あまりにも強力な音波は、人体に悪影響を及ぼす。床に落ちていた血…あれは多分、鼓膜が破れた時に出た血だ。」

 

弦野「音波だと?何で急にそんな突拍子もない話になるんだよ。」

 

赤刎「実は、物理室から音波発生装置が盗まれていたんだ。犯人はおそらく、これを犯行に利用したんだ。」

 

安生「うーん、でも音波発生装置を使ったからって、人を殺せるほど強力な音波を出せるものなのかな?」

 

赤刎「それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【スピーカー】【放送室の音量調節機】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「多分、最大音量に設定したスピーカーに装置を繋げて使ったんだ。」

 

安生「スピーカー?」

 

赤刎「ああ。一が調べてくれてわかった事だが、階段のスピーカーだけ最大音量に設定されていた。多分、そこから発生した強力な音波をジョンに浴びせたんだ。あの階段はよく音が響くし、設置されていたスピーカーも強力なものだから音波発生装置と組み合わせて使えば十分音響兵器になり得る。階段のスピーカーを全部使ったなら尚更だ。」

 

一「え、でもそれだと遠隔操作でもしない限り犯人にまで害が及ぶよね?犯人はどうやってジョン君だけを狙って音響攻撃したの?」

 

赤刎「それについては心当たりがある。犯人は、あるものを使って自分への被害を最小限に抑えたんだ。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【耳栓】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「犯人は、自分の身を守るために耳栓を使ったんだ。それも、音をほぼ100%遮る高性能のヤツをな。」

 

黒瀬「え、そんな便利なものあるのー?」

 

赤刎「実際、物理室に置いてあった過去の卒業生の発明品の耳栓が盗まれていた。」

 

聞谷「ええと…では、これで犯人がウォーカーさんを攻撃した方法がわかったわけですのよね?では、何方がウォーカーさんを?」

 

安生「とりあえず、赤刎君、聞谷さん、枯罰さん、弦野君、それから僕の5人は潔白だよね。」

 

聞谷「という事は、黒瀬さん、一さん、速水さんのうちの何方かが犯人という事になりますわね。」

 

赤刎「いや、俺が証言する。」

 

 

 

コトダマゲット!

 

【速水の証言】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「速水と黒瀬は、犯行時刻にはランドリールームにいたそうだ。そうだよな?」

 

黒瀬「うん。証拠写真もあるしねー。ほら。」

 

そう言って、黒瀬は写真を見せてきた。

速水とのツーショット写真で、後ろには犯行時刻が示されている時計が写り込んでいた。

 

聞谷「あら、本当ですわね。という事は、お二人は無実という事ですのね。」

 

速水「はぁー、疑いが晴れたみたいで良かったよ。」

 

弦野「…あれ?待てよ?っつー事は…」

 

俺達は、一斉に視線をとある方向に向けた。

視線の先にあったのは、一の姿だった。

 

一「えっ…あ、え…?」

 

一は、自分が疑われているという事実を受け入れられずに混乱していた。

 

速水「確かに、アリバイがないのは千歳だけだよね。どうなの、千歳?」

 

一「ぼっ、ボクじゃないよ!!ボクは研究室でパソコンを解析してたんだよ!!事件の事なんて知らなかったから!!」

 

黒瀬「ふーん。でも千歳くんさぁ、ボクの提案した映画会に来てくれなかったよね?何でなの?」

 

一「だからそれは、怖いのが無理だし解析で忙しかったからで…」

 

弦野「でもテメェなら音響兵器にも詳しいだろうから犯行は可能だろが。」

 

一「だから違うってぇえええええええええ!!!」

 

一は、大声で泣き始めた。

 

安生「あ、泣いちゃった…」

 

赤刎「俺が聞いてみるよ。一、ちょっといいか?」

 

一「ぐすっ…何?」

 

赤刎「一、お前は研究室でずっとパソコンの解析をしてたんだよな?」

 

一「う、うん…安生君に研究室のパソコンの解析を頼まれてたから…それで、ずっと作業をしてたんだ。黒瀬さんの言ってた映画会に来れなかったのも解析で忙しかったからだよ。」

 

赤刎「一応聞くが、研究室から出たか?」

 

一「うん…事件の発生時刻直後にね。でも、それは部屋に戻って作業をするためだよ!!」

 

赤刎「…って言ってるが?」

 

聞谷「ですが…一さんのお話だけで犯人でないと決めつけるのは早計では?」

 

一「違う!!ボクは本当に犯人じゃないんだ!!嘘じゃないもん!!」

 

うーん…一が嘘をついてるとは思えないんだよな。

何とか一の無実を証明できないかな。

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

弦野「つってもよ。今のところ《犯人候補》は一しかいないだろ?」

 

黒瀬「そーだそーだぁぁぁ!!」

 

聞谷「それに、一さんには《アリバイ》がありませんよね?先程の話も…」

 

一「嘘だって言いたいわけ!?違うよ!!ボクは犯人じゃないよ!!」

 

聞谷「ですが…そんな事《証明できません》よね?」

 

いや…一の無実を証明する方法はある…!

 

 

 

《証明できません》⬅︎【パソコンの履歴】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、一の話は嘘じゃないと思う。パソコンに、ちゃんと作業をした履歴が残ってる。」

 

速水「そうなの?」

 

一「うん…赤刎君には先に見せたから…ありがとう赤刎君!!君ならボクを信じてくれると思ってたよ!!」

 

枯罰「何や。今までの裁判で散々デタラメ言うとったクセに、自分が疑われた途端これかいな。」

 

一「うっ…」

 

赤刎「な?わかっただろ?一は犯人じゃ…」

 

 

 

聞谷「聞き方がなってませんわね。」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「聞谷?」

 

聞谷「赤刎さん、あなたの推理は修行不足だと言ってるんです。」

 

赤刎「でも、一が嘘をついているとは思えないし、ちゃんとパソコンに履歴は残ってたぞ?」

 

聞谷「わかりました。そこまで仰るのなら、わたくしが修正して差し上げますわ。」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

聞谷「まず、あなたは一さんが犯人ではないと仰っていましたが、一さんの才能をお忘れですか?」

 

赤刎「【超高校級のソフトウェア開発者】…だよな?」

 

聞谷「そうですわ。機械に強い一さんなら、はっきんぐなどという作業をして履歴を捏造する事など造作もないはずです。」

 

一「ボクはそんな事してないよ!!」

 

聞谷「どうでしょう…それに、赤刎さん達は探索の時に塔についての説明を受けましたわよね?一さんも《同様の説明を受けていらっしゃる》のなら、塔の機械をいくらでも操作できますわ。」

 

《同様の説明を受けていらっしゃる》⬅︎【タワーについての説明】

 

「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、一は少なくともタワーについてそこまで詳しくないはずだ。」

 

聞谷「何故ですの?」

 

赤刎「モノクマからタワーについての説明を受けていないからだ。タワーの説明を聞けるのは、最初に探索をした奴だけなんだよ。探索に行ったのは放送機器の確認と点検に行った一回だけだし、機械に詳しいからってだけだと根拠として弱いんじゃないか?」

 

一「そ、そうだよ!ボクは犯人じゃない!!」

 

聞谷「ですが、今の所犯行可能なのは一さんだけですし…あら?これってどうなってしまうのでしょうか?」

 

弦野「チッ、結局振り出しに戻っただけか。」

 

 

 

枯罰「…時計のズレ。」

 

弦野「…は?」

 

…!

そうか!!

 

 

 

コトダマ提示!

 

【時計のズレ】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「みんな、聞いてくれ。実は、昨日ホテルの時計がズレてたんだ。」

 

弦野「はぁ!!?」

 

赤刎「それに関しては安生が証言してくれてる。な、安生?」

 

安生「うん。実は、昨日の7時半から夜の11時までの間ホテルの時計が進んでたんだ。30分くらいね。最初は見間違いかと思ったけど、もし本当にズレてたならアリバイの証明が覆っちゃうんじゃないのかな?」

 

弦野「なっ…て、テメェらそんな大事な事何でもっと早く言わなかったんだよ!?」

 

安生「…ごめん。ずっと言おうと思ってたんだけど、言うタイミングを逃しちゃってなかなか言えなかったんだ。」

 

枯罰「っちゅうか…普通30分もズレてたら気付くやろ。あえて言うまでもないと判断したまでや。」

 

弦野「ぐ…」

 

枯罰「まあウチらは1時間くらいずっと一緒におったし30分ズレたくらいでアリバイは崩れへんけど、他の3人はその時間一緒におったわけとちゃうやろ?」

 

黒瀬「…何が言いたいの?」

 

枯罰「まあこの際誰が犯人かはまず置いといて、犯人がどうやって時計をズラしたんかが明らかになれば自ずと犯人が見えて来るんとちゃうか?」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

速水「時計をズラす方法!?《わかんなーい》!」

 

安生「わかんないじゃないでしょ。ちゃんと考えようよ。」

 

黒瀬「《気》の仕業だよ!」

 

弦野「気なんかあってたまるか。」

 

枯罰「まあ十中八九《機械》をいじったんやろな。せやけど…」

 

枯罰の発言が正しそうだ。

 

 

 

《機械》⬅︎【管理室の機械】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「実は、6階の管理室にあった機械、あれは楽園内の全ての時計を管理する機械なんだ。」

 

聞谷「え?」

 

速水「マジで!?」

 

一「あ、言っておくけどボクは捜査するまでその事は知らなかったからね?」

 

聞谷「本当ですの?」

 

赤刎「…本当だ。さっきも言ったけど、モノクマから説明を受けてないからな。知らなくても無理はない。だけど、これでハッキリした。時計を管理する機械の事を知らなかった一は犯人じゃない。」

 

弦野「いや待て、その理屈はおかしいだろ。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

弦野「何で一は犯人じゃないって事になるんだよ?」

 

赤刎「機械を知らなかった以上、犯人の可能性は限りなく低い。」

 

弦野「だから、何で一は《機械を知らない》って事になるんだよ!?一回探索には行ったんだろ!?じゃあその時に《機械を調べてる》はずじゃねぇか!!まさか、何の機械かわからずに点検してましたなんて言わねぇよな!?」

 

 

 

《機械を調べてる》⬅︎ 【管理室のドア】

 

「それは違うぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「いや、一は管理室を調べる事はできなかったはずだ。」

 

弦野「何で!?」

 

赤刎「管理室には自動ドアがあるんだが、スイッチが切られてて中に入れないようになってたんだよ。もちろん超強化ガラスでできてるから破って入ったりなんかできないしな。」

 

弦野「でも、自動ドアならハッキングしたりとか…」

 

赤刎「無いよ。そもそも、犯行現場がタワー内だって時点で俺は一だけは犯人じゃないと確信していたんだ。」

 

弦野「は?」

 

赤刎「高所恐怖症の一が一人でタワーに登れるわけがないだろ?」

 

弦野「あっ…」

 

一「だから言ってんじゃん!!ボクは犯人じゃないんだよ!!」

 

枯罰「せやから前々から言うとるやんか。お前に疑う価値なんぞ無いんじゃボケ。そないな事より、今は犯人がどうやって開かずの間の機械を操作したのかを考えんのが先やろ。」

 

 

 

ーーー議論開始!!ーーー

 

 

 

黒瀬「《気》だよきっとー!!」

 

枯罰「ちゃう言うとるやろがボケ。」

 

弦野「《自動ドア》をハッキングしたんじゃねぇのか?」

 

安生「そんな芸当ができる一君が犯人じゃないんだから、その可能性は低いよ。」

 

一「えっと…あの機械って確か《電波》で動いてたよね?」

 

一の意見が正しそうだ。

 

 

 

《電波》⬅︎【電波】

 

「それに賛成だ!!」

 

《同 意》

 

 

 

赤刎「一の言う通り、楽園内にあった時計は全部電波時計だ。あの機械で電波を受信して時計を動かしてる。その性質故に、同じ周波数の電波を受信すると誤作動を起こしちまうんだ。」

 

弦野「電波だと!?そんなもんどっから引っ張ってきたんだよ!?」

 

赤刎「それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【レーザーガン】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「犯人が使ったのはおそらくレーザーガンだ。」

 

聞谷「れ、れぇざぁがん?」

 

赤刎「簡単に言うと、弾丸の代わりに赤外線レーザーを出す拳銃だ。犯人は、ガラス製の自動ドア越しに機械にレーザーを照射したんだ。レーザーガンのレーザーは透過率がかなり高いものだから、自動ドアのガラスくらいなら透過して操作できる筈だ。」

 

安生「なるほどね…でも、ひとつ気になる事があるんだ。」

 

赤刎「何だ?」

 

安生「アナウンスだよ。そもそも、みんなが時計のズレに気付かないのはおかしいんだ。夜時間を知らせるアナウンスは10時に鳴るようになってるはずだからね。でも、何でアナウンスは9時半に鳴ったのかな?」

 

赤刎「それは…」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【夜のアナウンス】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「実は、夜時間を知らせるアナウンスの設定がいじられてたんだ。」

 

安生「えっ?」

 

赤刎「犯人は、時計のズレに気付かせないために夜時間のアナウンスの設定をいじって9時半に鳴るように設定したんだ。」

 

安生「でも、夜時間のアナウンスの設定の変更なんてできるの?」

 

赤刎「できる。アイツも証言してたしな。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【モノクマの証言】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「俺達が設定を変更できないのは、死体発見アナウンスと捜査終了アナウンス、この二つだけだ。そうだよな、モノクマ?」

 

モノクマ『そうだよ。まさかせっかくボクが親切心で用意したアナウンスをアリバイ工作のために使われるなんて思いもしなかったけどね。』

 

赤刎「だそうだ。」

 

一「えっと…じゃあ、犯人は…」

 

赤刎「アリバイが無くて、かつ管理室の事を知り得た人物という事になる。」

 

その人物は…

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

 

赤刎円

 

安生心

 

神崎帝

 

聞谷香織

 

黒瀬ましろ

 

漕前湊

 

枯罰環

 

札木未来

 

仕田原奉子

 

ジョナサン・ウォーカー

 

武本闘十郎

 

弦野律

 

一千歳

 

速水蘭華

 

筆染絵麻

 

宝条夢乃

 

 

 

 

 

➡︎黒瀬ましろ

 

 

 

 

赤刎「…お前だ。黒瀬。」

 

黒瀬「…。」

 

 

 

 

 

《学級裁判 中断!》

 

 

 

 

 


 

 

 

ー生存者ー

 

【超高校級の講師】赤刎円

 

【超高校級のカウンセラー】安生心

 

【超高校級の香道家】聞谷香織

 

【超高校級の脚本家】黒瀬ましろ

 

【超高校級の傭兵】枯罰環

 

【超高校級のヴァイオリニスト】弦野律

 

【超高校級のソフトウェア開発者】一千歳

 

【超高校級のランナー】速水蘭華

 

ー以上8名ー

 

 

 

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