エデンズダンガンロンパ 希望の生徒と絶望の楽園   作:M.T.

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非日常編③(学級裁判後編)

《学級裁判 再開!》

 

枯罰は犯人じゃない。

だけど、コイツ自身が自分は犯人だと自白した。

何がどうなってるんだ一体…?

 

安生「枯罰さんは、自分がクロだと思い込んでる。でもきっと、事件はそこで終わりじゃなかったんだよ。もう一度状況を振り返ってみよう。」

 

一「でも、やっぱり枯罰さんが犯人なんじゃないの?そうとしか考えられないよ…」

 

安生「みんな、よく思い出して。事件現場に不自然な点は無かった?」

 

枯罰「不自然な点…もしかして、あのリンゴの事ちゃうか?」

 

一「だからそれは君がカムフラージュのために用意したものでしょ?」

 

枯罰「ちゃうわ。ウチはあんなもん知らん。せやからウチが持ち込んどらんはずのリンゴが転がっとったのかずっと引っかかっとんねん。」

 

一「そんなのどうとでも言えるよね…」

 

いや、待てよ?

言われてみれば、確かにあのリンゴは違和感があった。

…みんなの前で言うべきだろうか?

 

 

 

コトダマ提示!

 

【齧られたリンゴ】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「…枯罰の言う通りかもしれない。俺も勘違いしてたけど、あのリンゴは多分カムフラージュのためのものじゃなかったんだ。あのリンゴには齧られた痕があったんだ。」

 

弦野「齧られた痕なんてやろうと思えば作れるんじゃねぇのか?」

 

赤刎「俺もそう思った。でも、齧られた部分にはうっすら血がついてたんだ。…あれは多分黒瀬の血だ。ここからは俺の憶測になるが、心して聞いてくれ。」

 

 

 

リンゴに付いていた血は誰の血?

 

1.黒瀬

2.枯罰

3.モノクマ

 

➡︎1.黒瀬

 

 

 

何故リンゴに血がついた?

 

1.齧った時に歯が抜けたから

2.血を吐いた後で齧ったから

3.犯人の偽装工作

 

➡︎2.血を吐いた後で齧ったから

 

 

 

黒瀬は何故リンゴを齧った?

 

1.空腹だったから

2.本当に毒リンゴか確かめるため

3.自殺するため

 

➡︎3.自殺するため

 

《COMPLETE!!》

 

 

 

 

赤刎「…黒瀬が自殺したという一の意見は、あながち間違ってなかったんだ。黒瀬は、おそらく自殺するためにリンゴを齧ったんだと思う。」

 

聞谷「な…!!」

 

赤刎「多分、黒瀬はずっと前から自殺する事を考えてたんだ。そして、どうしても自殺じゃなきゃいけなかった理由があった。でも枯罰に殺されそうになって、運良く生き延びたから自分で自分を手にかけようとした。…こういう事なんじゃないのか?」

 

 

 

安生「…ごめんね。一旦落ち着こうか。」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「安生?」

 

安生「赤刎君。確かに、枯罰さんが自分を犯人だと思い込んでるとは言ったけど、黒瀬さんが自殺をしようとしてたっていうのは…」

 

赤刎「でもそうとしか考えられないんだ。」

 

安生「…わかった。じゃあ、一緒に考えていこうか。」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

安生「黒瀬さんが齧った毒リンゴが落ちてたからって、自殺と決めつけるのは早計じゃないかな?」

 

赤刎「俺は、黒瀬が自殺をしようとしてたと言っただけで死因が自殺とは言ってない。」

 

安生「同じ事じゃないかい?自殺しようとしていた人間を都合よく誰かが殺すなんて偶然あり得るのかな?リンゴだって、犯人が無理矢理齧らせたのかもしれないよ。」

 

赤刎「無理矢理齧らせたとしたら、色々不自然さが残るだろ!」

 

安生「でも、自殺はあり得ないって言ったのは君だよね?大体、黒瀬さんには《自殺する理由が無い》じゃないか。」

 

いや、黒瀬にはあったはずだ。

自殺じゃなきゃいけなかった理由が…!!

 

《自殺する理由が無い》⬅︎【黒瀬の手紙】

 

「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《論 破》

 

 

 

赤刎「黒瀬のポケットには、俺達に何かを言い残すかのような手紙が入ってた。」

 

安生「え?手紙?」

 

赤刎「それも、枯罰が黒瀬を襲うよりずっと前に書かれたものだ。多分、黒瀬はその時から自殺を考えていたんだと思う。」

 

弦野「ちょっと待てよ、意味わかんねーぞ。何でアイツは自殺なんかしようとしたんだ?」

 

赤刎「…クロが明らかになれば、モノクマはクロの秘密や思惑を公開する。黒瀬には、多分自分が死ぬ事で俺達に知らしめたい真実を隠し持ってたんだ。だがそのためには、シロじゃなくてクロとして死ぬ必要がある。だから自分で自分を殺す事にした。こういう事じゃねぇか?」

 

安生「そういう事だったのか…」

 

聞谷「え、じゃあ、枯罰さんが黒瀬さんを殺そうとしたけれど黒瀬さんはまだ生きてて、毒リンゴで自殺した…こういう事ですの?」

 

一「ほ、ほら!やっぱり犯人なんていなかったんだよ!!」

 

弦野「いちいち意見が変わるなテメェはよ。」

 

一「な、何だよ!」

 

安生「二人とも、喧嘩しないで。」

 

 

 

枯罰「………ん?ちょい待ち。その話はおかしいで。」

 

赤刎「え?」

 

枯罰「おいドチビ。黒瀬が齧っとったんは、リンゴの白い部分やったやろ?」

 

赤刎「あ、ああ…」

 

枯罰「ウチが黒瀬を殺そ思て使うたんはモノトキシンβやねん。っちゅう事は、リンゴが解毒剤になってもうたっちゅう可能性は考えられへんか?」

 

赤刎「……!そうか、そういう事か!」

 

一「え、何何?何の話?」

 

赤刎「みんな、聞いてくれ。この事件は、枯罰に殺されかけた黒瀬が自殺したところで終わりじゃなかったんだ。」

 

聞谷「どういう事ですの?」

 

赤刎「枯罰が黒瀬に盛った毒は、あるものによって解毒されてしまったんだ。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【モノトキシンα】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「枯罰が黒瀬に盛った毒は、黒瀬が齧ったリンゴに含まれていたモノトキシンαによって解毒されたんだ。」

 

一「も、モノトキシンα?」

 

赤刎「実は枯罰が黒瀬に盛ったモノトキシンβにはその効果を打ち消す毒モノトキシンαがあって、モノトキシンαはモノリンゴの白い方の皮に含まれる毒なんだ。黒瀬は、枯罰に殺されそうになったからリンゴの毒で死のうとした。でも皮肉な事に、それは枯罰が黒瀬を殺すために盛った毒の解毒剤となり黒瀬は生き延びてしまった。これが事件の真相だったんだ。」

 

弦野「けどよ、死にたいんだったら生き延びた後すぐにまた自殺するもんなんじゃねぇのか?そうしなかったのは何でだよ。」

 

赤刎「おそらくだが…黒瀬には、生き延びた後自殺できない理由があったんだ。」

 

安生「自殺できない理由?」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【解毒の副作用】

 

「これだ!!」

 

 

 

赤刎「実は、モノトキシンαとモノトキシンβが反応すると解毒作用を示すんだが、それと同時に強力な睡眠作用まで示しちまうんだ。」

 

弦野「睡眠作用だと?」

 

赤刎「ああ。それも、ちょっとやそっとじゃ起きないほど強力な作用だ。リンゴを齧ってすぐに眠っちまったから、黒瀬は自殺に失敗したんだ。」

 

聞谷「ええと…では、黒瀬さんは自殺に失敗し、その後で何方かが黒瀬さんを殺害したという事ですの?」

 

枯罰「そうなるな。」

 

弦野「はぁ!?何だよそれ!!俺、検視を担当してたけど切り傷と口の周りの血以外に特に変わったところなんてなかったぞ!?じゃあ真犯人はどうやって黒瀬を殺したんだよ!?」

 

赤刎「そ、それは…」

 

弦野「クソッ、ここまできてまた振り出しに戻るのかよ!?」

 

一「犯人は誰なの!?ねえ、赤刎君、安生君!!本当に犯人が誰だかわからないの!?」

 

赤刎「………。」

 

安生「………ごめん。」

 

聞谷「もしかして…お二人でもわからないのですか!?」

 

一「何だよ!!え、ちょっと待って!?犯人がわからないって事は、適当に投票するしかないって事!?嫌だあああ!!外したらオシオキなんて絶対嫌だ!!」

 

弦野「うるっせぇなぁ!!何も生産的な意見出してねぇくせに喚き散らすんじゃねぇよ!!」

 

一「な、何だよ!!ボクは、ボクは…う、うわぁああああああ!!」

 

聞谷「み、皆さん、ここは穏便にいきましょう?ね?」

 

弦野「聞谷!テメェが一番卑怯なんだよ!!こういう時だけいい子ぶりやがって!!」

 

安生「やめなよ弦野君!みんなを責めたって犯人がわかるわけじゃないだろ!」

 

モノクマ『うぷぷぷ、おやおや?何やら面白い展開になってるね!』

 

赤刎「み、みんな………」

 

枯罰「………。」

 

赤刎「クソッ、クソクソクソ!!ダメだ、どうしても犯人がわからねぇ!!俺は一体どうすりゃいいんだよ!!」

 

 

 

 

 

枯罰「喧しいんじゃボケ!!!

 

 

 

赤刎「ッ………!?」

 

突然、枯罰が怒鳴り声を上げた。

今までに聞いた事ないほど大きな声だった。

 

枯罰「こないな事でピーピー喚きよって、お前らそれでもホンマに超高校級かいな?」

 

一「な、何だよぉ…そもそも君が黒瀬さんを殺そうとしなければこんな事には…」

 

枯罰「黙れやド阿呆!!」

 

一「ヒッ!?」

 

枯罰「…おいドチビ。ここからはウチが真相を突き止めたるから、まだ諦めんなや。」

 

赤刎「枯罰……わかった。あとはお前に任せる。」

 

枯罰「……任せぇ!!」

 

 

 

ーー議論開始!!ーーー

 

 

 

枯罰「まずはどうやって黒瀬が殺されたんかを考えるで。」

 

一「どうやってって…《毒殺》だよね?」

 

弦野「だから、どうやって毒殺したのかって話をしてんだよ。」

 

聞谷「何かの《薬》を飲ませたとかでしょうか…」

 

赤刎「《持病》を使用したという線も考えられなくはないけど…」

 

弦野「《毒ガス》とかじゃねぇの?」

 

…ん?

今、重要な事言いよった奴おったよな?

 

 

 

《毒ガス》⬅︎【ガスマスク】

 

「それに賛成や!!」

 

《同 意》

 

 

 

枯罰「…黒瀬を殺した毒は気体、もしくは極度に揮発性の高い毒や。」

 

赤刎「な、何でそんな事がわかるんだ?」

 

枯罰「物理室からガスマスクが盗まれとった。多分、犯人が自分で毒吸わへんようにあらかじめ盗みよったんやろ。」

 

一「そ、そうだったの!?」

 

聞谷「あ、そういえばそうでしたわね。」

 

一「あれ?聞谷さんは何で物理室からガスマスクがなくなったのを知ってるの?」

 

聞谷「安生さんに『今回の事件は毒が絡んでいるかもしれないから一応調べてくれ』と頼まれたんですの。」

 

一「何だ、そういう事だったのか。」

 

安生「でも、ガスマスクが盗まれてたからって気体の毒で犯行が行われたとは限らないんじゃ…」

 

枯罰「まあ断定は出来へんけど、可能性は高いと思うで。そう思う根拠を捜査中に見つけたでな。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【閉め切られた窓】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「あの部屋の窓は、ガムテープで封じられとった。おかしいやろ?密室殺人に見せかけたいだけならそこまでする必要あらへんし、むしろ他殺の可能性が疑われるだけやんか。」

 

赤刎「確かに…」

 

枯罰「そこで考えてんけどな、あれは室内の空気を外に逃がさないための細工やったんとちゃうか?ガムテープでガッチガチに固められとったんも、毒ガスを逃がさないためと考えれば説明出来るやろ?」

 

安生「言われてみれば…」

 

一「あれ?でも換気扇…」

 

枯罰「換気扇ももちろん封じられとったで。」

 

赤刎「そう考える根拠はあるのか?」

 

枯罰「当たり前やろ。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【換気扇の痕】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「換気扇にガムテープを剥がしたような痕があった。多分、換気扇も蓋か何かで塞がれてその上からガムテープで固定されとったんやろ。」

 

弦野「なるほどな…」

 

一「あれ?でも、待ってよ。換気扇が封じられてたなら、何でボク達が捜査した時は毒ガスが充満してなかったの?」

 

枯罰「黒瀬に毒が回った後、犯人が一度研究室に戻って換気扇の蓋を塞いでいたガムテープを剥がしたからやろ。そして、犯人は換気扇を入れてウチらが捜査する前までに部屋の空気が全部入れ替わるようにしたんや。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【換気扇のスイッチ】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「換気扇のスイッチがいつの間にか手動モードになっとった。ついでに言うと、死亡時刻の1時間後にスイッチが入れられとったらしいで。せやろ、一?」

 

一「あ、うん…」

 

安生「じゃあ、犯人は黒瀬さんの研究室の換気扇を元に戻した後、換気扇のスイッチを入れて本当の凶器が毒ガスだと悟られないようにしたんだね。」

 

枯罰「せや。納得出来たか?」

 

赤刎「あ、ああ…」

 

一「あ、あの…」

 

枯罰「何や。」

 

一「今の話が仮に本当だったとしても、ちょっと疑問に残る事があるんだけど…いいかな?」

 

赤刎「疑問に残る事?」

 

一「換気扇のスイッチって、簡単に手動モードにできないようになってたと思うんだけど…スイッチにはカバーが被せてあって簡単には開かないようになってたし、犯人がどうやって手動モードに切り替えたのかが気になるんだけど…」

 

弦野「普通に工具でも使ったんじゃねぇの?」

 

聞谷「工具といえば…そういえば、男子の個室には工具セットが用意されてましたわよね?」

 

一「な、何それ!まさかボクを疑ってるの!?」

 

聞谷「いえ、そういうわけでは…」

 

枯罰「ウチには目星ついとるで。スイッチのカバーをこじ開けた道具がな。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【折れたペン】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「犯人は、黒瀬の研究室にあった道具でスイッチをこじ開けたんや。」

 

聞谷「黒瀬さんの研究室にあった道具?」

 

枯罰「……ペンや。それも、かなり頑丈なヤツや。それでもカバーをこじ開けるのにかなり力がいるさけ、ペンは折れてもうたみたいやけどな。」

 

安生「なるほどね…じゃあ、黒瀬さんの本当の死因は一体…?」

 

枯罰「それも目星ついとるぞ。」

 

一「ほ、本当!?」

 

枯罰「おう。これ閃いた時は、ウチも正直信じられへんかったけどな。」

 

 

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

イ ッ サ ン カ タ ン ソ チ ュ ウ ド ク

 

 

 

【一酸化炭素中毒】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「黒瀬のホンマの死因は、ウチが盛った毒でもリンゴの毒でもあらへん。…一酸化炭素中毒やったんや。」

 

一「い、一酸化炭素中毒!?」

 

枯罰「ファイルには『中毒死』と書かれとったさけ、ウチらは黒瀬は毒で殺されたんやと思い込んどった。せやけどそれが犯人の罠やったんや。」

 

弦野「一酸化炭素中毒か…道理で死体からは殺人の証拠が見つからないわけだ。」

 

聞谷「で、ですが、何故いきなりその様な話に?」

 

枯罰「犯人が黒瀬を一酸化炭素中毒で殺したっちゅう証拠ならあるで。」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【暖炉】【塞がれた煙突】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「実はな、黒瀬が死んだ部屋の暖炉が使われとった。」

 

聞谷「暖炉が、ですか?」

 

枯罰「ああ。しかも、暖炉の煙突の入り口が蓋みたいなもんで塞がれとった。ここから考えられる結論は一つや。黒瀬は、暖炉の薪から発生した一酸化炭素で中毒死した。」

 

一「そ、そんな…」

 

弦野「おい、一酸化炭素で死んだのはいい。けど、犯人は誰なんだよ?」

 

枯罰「…………。」

 

ウチには、既に犯人に目星はついとる。

せやけど、ホンマにコイツらの前でそれを言うてもええんやろか?

ウチは正直、コイツだけは犯人やないと思いたかった。

…せやけど、この裁判の結末はウチの指名にかかっとる。

一人だけおった筈や。

犯行当時のアリバイがあらへん奴が…!!

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

 

赤刎円

 

安生心

 

神崎帝

 

聞谷香織

 

黒瀬ましろ

 

漕前湊

 

枯罰環

 

札木未来

 

仕田原奉子

 

ジョナサン・ウォーカー

 

武本闘十郎

 

弦野律

 

一千歳

 

速水蘭華

 

筆染絵麻

 

宝条夢乃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎赤刎円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枯罰「………赤刎。お前が犯人やったんやな。」

 

赤刎「……え?」

 

枯罰「聞谷、弦野、一の3人にはまず犯行は不可能や。身体が不自由な安生にも、暖炉や換気扇の細工なんて出来へん。ウチは暖炉の事なんぞ知らへんし、一酸化炭素中毒で黒瀬を殺したと考えられるんはお前しかおらへんねん。」

 

赤刎「えっ……お、おい!ちょっと待てよ!俺が犯人だって言いたいのか!?俺は犯人じゃない!!現に、捜査や学級裁判では率先して真相を解き明かそうとしてただろ!!俺が犯人なら、自分で自分の首を絞めるような事はしない!!」

 

一「それも、自分が怪しまれないようにするための立ち回りだと考えれば説明つくよね……」

 

枯罰「それにお前、ウチが犯人やないとわかった途端に考えるのを放棄したやろ?それ以上ツッコみすぎると、ウチや安生あたりが真相に気付いてまうからとちゃうんか?」

 

赤刎「そんな……み、みんな信じてくれ!!俺は犯人じゃない!!」

 

 

 

ーー議論開始!!ーーー

 

 

 

枯罰「もうお前が犯人としか考えられへんねん。」

 

赤刎「ふざけるな!俺は《犯人じゃない》!!」

 

枯罰「お前しか犯行可能な奴はおらへんねんぞ?」

 

赤刎「それだよ!!3人は犯行当時寝てたって言ってたけど、それって自己申告だろ!?もしかしたら《寝てたフリ》をして犯行に走ったのかもしれないだろ!!」

 

 

 

《寝てたフリ》⬅︎【起床時間】

 

「それはちゃうぞ!!」

 

《論 破》

 

 

 

枯罰「おいドチビ。お前今完全に墓穴掘ったのぉ。」

 

赤刎「何…?」

 

枯罰「あの3人に寝たフリをする事は出来へん。ウチと安生とお前が交代制で見張りをしとったやろ?それで誰かが途中で起きたりはしてへんっちゅう話になったやんか。共犯のルールが無い以上、ウチらが虚偽の申告をする理由はあらへん。」

 

赤刎「っ…………」

 

 

 

赤刎「その言葉、ぶった斬る!!」

 

《反 論》

 

 

 

赤刎「俺が犯人だと!?認めるわけないだろ!!俺は無実だ!!」

 

枯罰「ほぉ。せやったら、犯人とちゃうっちゅう証明をせぇよ。証明出来へん限りは、ウチはお前を犯人候補から外さへんぞ。」

 

赤刎「………わかった。そこまで言うなら、俺が最適解を見つけてやる!!」

 

 

 

ー反論ショーダウン開始ー

 

赤刎「お前が嘘をついてるのかもしれないだろ!!」

 

枯罰「一回自白しとるんやから今更自分を守るための嘘をついたとて意味あらへんやろが。」

 

赤刎「っ………けど、安生に犯行が不可能だって言い切るのは甘いんじゃないのか!?何か煙突や換気扇に細工をする方法があったのかもしれないだろ!!」

 

枯罰「………。」

 

赤刎「だって、安生にだって《アリバイが無い》だろ!?俺だけを犯人だって決めつけるなよ!!」

 

《アリバイが無い》⬅︎ 【診療所の履歴】

 

「その言葉、ぶった斬るで!!」

 

《論 破》

 

 

 

枯罰「いや、犯人はお前しかおらへん。」

 

赤刎「何だと…!?」

 

枯罰「診療所の入退室履歴を確認せぇ。18:38には退室、19:18には入室になっとるやろ?」

 

赤刎「それがどうしたんだよ!?」

 

枯罰「この間に、ウチはお前と黒瀬の研究室付近で接触した。つまり、18:38〜19:18の間に外をほっつき歩いとったんはウチとお前っちゅう事になる。ウチが診療所を退室してからお前が診療所に戻ってくるまでに安生が診療所を退室した記録はあらへん。せやから、安生は犯行当時ずっと診療所におったっちゅうこっちゃ。」

 

赤刎「っ…ま、まだだ!!」

 

枯罰「は?」

 

赤刎「よく考えてみろよ、俺の背丈じゃ天井にある換気扇に細工をするなんて不可能だろ!!」

 

一「いや、そんなの脚立を使えば解決できるんじゃ…」

 

聞谷「ですが脚立は使われていませんでしたわ。」

 

赤刎「俺がどうやって換気扇に細工をしたっていうんだよ!?」

 

枯罰「……そのヒントは、あの部屋にあると思うで。」

 

赤刎「研究室にだと…!?」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【本の並べ方】

 

「これや!!」

 

 

 

枯罰「お前ら、よぉ思い出してみ。あの部屋の本棚の本の並びは明らかにおかしかった。本好きの黒瀬があんな滅茶苦茶に本を並べたとは考えられへんやろ?つまり、あの本は黒瀬以外の何者かに並べられたっちゅうこっちゃ。」

 

赤刎「それと俺が換気扇に手が届かない事と何が関係あるっていうんだよ!?」

 

 

 

赤刎「俺が換気扇に細工をした方法は何だって言うんだ!!」

 

【積んだ】【本を】【踏み台に】【した】

 

枯罰「これで終わりや!!」

 

 

 

枯罰「赤刎、お前は積んだ本を踏み台にして換気扇に細工したんやろ?」

 

赤刎「…!!」

 

枯罰「本の並びから考えて、本棚の本は殆ど使われたと考えるんが妥当や。つまり犯人は、それだけ本を使って踏み台を作らなアカンかったっちゅう風に考えられる。踏み台を作るのに使われた本の冊数とそこから導き出される踏み台の高さを計算した結果、犯人は身長140cm以下と推定される。この条件に当てはまるんはお前だけや。」

 

赤刎「…………。」

 

枯罰「…そうは言うてもな、ウチはお前が犯人やとは考えたない。もしちゃうならちゃうってハッキリ言ってくれへんか?」

 

赤刎「……いや、100点満点の解答だよ。そうだ、俺が犯人だ。」

 

聞谷「な…!!そんな、嘘ですわよね!?」

 

弦野「そんなバカな話信じられるかよ!!なあ枯罰、今の話はまだ憶測の域を出ないんだろ!?」

 

枯罰「あ、ああ…」

 

一「何言ってんだよ!赤刎君は自分が犯人だって認めてるんだよ!?」

 

安生「これ以上議論する事も無いしね…」

 

赤刎「…二人の言う通りだ。みんな、俺に投票してくれ!!」

 

弦野「ふざけんな!!おい枯罰、まだ話し合う事はあるよな!?」

 

枯罰「っ………」

 

 

 

 

 

モノクマ『うぷぷぷ、そういう時はボクにお任せ!今回もまた変形裁判所の出番ですな!それでは早速始めましょう!レッツ変形!!』

 

 

 

《意見対立》

 

 

 

そう言ってモノクマは席から謎の装置と鍵を取り出し、鍵を装置に差し込んだ。

すると、俺達の席が宙に浮く。

席が変形し、俺達は二つの陣営に分かれた。

 

 

 

【赤刎円に投票するか?】

 

まだ投票しない! 聞谷、枯罰、弦野

 

すぐに投票する! 赤刎、安生、一

 

 

 

ー議論スクラム開始ー

 

弦野「こんなのが《真実》だなんて俺は認めねぇぞ!!」

 

「安生!」

 

安生「君が認めるかどうかじゃなくて、これが《真実》なんだよ。」

 

聞谷「まだ何か《見落とし》があるかもしれませんわ!」

 

「一!」

 

一「《見落とし》は無いって赤刎君本人が認めてるんだよ!?」

 

枯罰「まだ《議論》を続ける余地はあるやろ!?」

 

「俺が!」

 

赤刎「《議論》をする余地はもう無い!他の誰でもない、俺が犯人なんだよ!!」

 

 

 

《全論破》

 

赤刎「これが俺達の答えだ!!」

 

安生「これが僕達の答えだよ。」

 

一「これがボク達の答えだよ…!」

 

 

 

赤刎「…みんな、認めてくれ。俺が犯人なんだ。」

 

弦野「ふざけんな!!じゃあ、お前が今まで俺達のために色々考えてくれてたのは何だったんだよ!?」

 

聞谷「そうですわよ!赤刎さんが犯人だなんて…信じられませんわ!!」

 

弦野「テメェ…絶対みんなで一緒にこんな所出てやるって言ってたじゃねぇかよ!!俺達に嘘ついたってのか!?」

 

赤刎「…ごめん。……本当にごめん。」

 

弦野「クソッ…チクショウ!!」

 

赤刎「……枯罰。最後はお前が終わらせてくれないか?」

 

枯罰「………え?」

 

赤刎「お前にしか任せられないんだ。…頼む。」

 

枯罰「ッ………!!」

 

 

 

ークライマックス推理開始!ー

 

【Act.1】

事の発端は、クマ公がウチらに思い出しライトを浴びせよった事から始まった。

ウチは、光を浴びて目が覚めた時にはウチの本当の目的を思い出しとった。

それは、『【超高校級の絶望】を排除する事』。

ウチは、持っとった情報やこれまでの立ち振る舞いから黒瀬が【超高校級の絶望】やと判断して、与えられた使命のために黒瀬を殺す事にした。

ウチは倉庫から催涙スプレーを盗み、部屋にあったモノトキシンβを宝物のナイフに塗って準備を進めた。

 

【Act.2】

準備を終わらせたウチは、研究室に向かった黒瀬の跡をつけ、研究室に押し入って黒瀬に催涙スプレーを吹きかけた。

その隙を狙って、ウチは怯んだ黒瀬を毒のナイフで切りつけた。

せやけど、ウチはここで致命的なミスを犯してもうてん。

黒瀬が暴れた時に本棚に叩きつけられて、その時に外れたピアスの装飾を床に落としてもうた。

加えて、本棚にぶつかった時に本が本棚から落ちて、他殺やっちゅう証拠を残してもうたんや。

 

【Act.3】

その後、黒瀬を殺したと思い込んどったウチは研究室を後にした。

せやけど、黒瀬の目的は自殺をして隠し持っている情報を公開する事やったんや。

ウチに殺され損なった黒瀬は、確実に死ぬために持っていた毒リンゴを齧った。

せやけど、ここから誰も予想出来へんかった事態に発展すんねん。

黒瀬はたまたまリンゴの白い方を齧ってもうて、ウチが盛った毒が解毒されてもうた。

そんでもって、ウチの毒とリンゴの毒が反応して黒瀬は眠ってもうたんや。

 

【Act.4】

その数分後、ウチらの様子を見に来た犯人が黒瀬を発見する事になる。

黒瀬が生きている事を確認した犯人は、黒瀬を殺す事にしたんや。

まず、ガムテープで部屋の窓全てを封じ、部屋の空気が外に逃げないように密閉空間を作った。

そして黒瀬の研究室にあったペンを使って換気扇のスイッチのカバーをこじ開けスイッチを手動モードにし、スイッチの電源を切った。

そして本棚の本で踏み台を作り、換気扇を蓋で閉じてガムテープで固定したんや。

 

【Act.5】

さらに犯人は煙突の入り口に蓋をし、暖炉で火を焚いた。

これで黒瀬を殺す準備は整った。

あとは、部屋を出て時が来るんを待つだけや。

黒瀬は、密閉空間で高濃度の一酸化炭素を吸い続けた事で中毒を起こし命を落とした。

 

【Act.6】

そして黒瀬の死から1時間後、犯人はもう一度黒瀬の研究室に戻った。

今度は一酸化炭素を吸わへんようにガスマスクをつけてな。

犯人はまず蓋を外し、換気扇のスイッチの電源を入れた。

そして換気をした後、本を元に戻して扉を瞬間接着剤で固定し、あたかも密室殺人のように見せかけたんや。

 

「これが事件の真相や。せやろ?【超高校級の講師】赤刎円!!」

 

 

 

赤刎「っ………そうだ。それが事件の全てだ。」

 

聞谷「そんな…赤刎さん、どうして…!!」

 

赤刎「…俺も結局はモノクマの掌の上で踊らされたバカの一人だった。それだけだよ。」

 

枯罰「ふざけんなや!!お前が余計な事せぇへんかったら、ウチがクロになって終わりやったんやぞ!!」

 

赤刎「…本当にごめん。モノクマ、投票を始めてくれ。」

 

モノクマ『うぷぷぷぷ、それではもう結論が出たみたいなのでアレいっちゃいましょうか!投票ターイム!!一応もう一回言うけど、ちゃんと誰かに投票してよね?』

 

クマ公がそう言うと、席にボタンが表示され投票時間が始まった。

…ウチは、赤刎には入れられへんかった。

ウチは自分に投票した。

 

 

モノクマ『投票の結果、クロとなるのは誰なのかー!?その結果は正解か不正解なのかー!?ワクワクでドキドキの投票ターイム!!』

 

モニターにスロットが表示される。

ドラムロールと共にリールの回転速度が落ちていき、赤刎の顔のドット絵が3つ揃った所でリールが止まった。

その直後、正解を褒め称えるかのように、はたまたウチらの潰し合いを嘲笑うかのように歓声と共にメダルがぎょうさん吐き出された。

 

 

 

《学級裁判 閉廷!》

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

ー生存者ー

 

【超高校級の講師】赤刎円

 

【超高校級のカウンセラー】安生心

 

【超高校級の香道家】聞谷香織

 

【超高校級の傭兵】枯罰環

 

【超高校級のヴァイオリニスト】弦野律

 

【超高校級のソフトウェア開発者】一千歳

 

ー以上6名ー

 

 

 

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