メジロの名に相応しいウマ娘にするということ   作:akatsuki4612

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マックイーンで高ステータスを作れたので続きました


第二話

「なあマックイーン」

 

「なんですのトレーナーさん?」

 

静かな部屋の中、僕が声をかけるとマックイーンはすぐに返事をする

 

「仕事中なんだけど」

 

「えぇ、わかっていますとも」

 

パソコンでカタカタと打ち続ける僕とそれをじっと見ているマックイーン

 

「そんなに見られると仕事しにくいんだけど」

 

「お気になさらず」

 

そうは言われても……やっぱり気になって集中できない

 

「……今日はこのくらいにしとこうかな」

 

パソコンの電源を切って椅子から立ち上がる

 

「お疲れ様です。これからはどうしますの?」

 

「もう練習も終わったし、日も落ちてきたからなあ……」

 

「では夕食でも食べに行きませんこと? 私いいお店を知ってますわ」

 

マックイーンが知ってる店……結構値段つきそうだな。そう思いながら僕は財布の中身と相談する

 

「じゃあそこに行こうか。案内お願いね」

 

「わかりましたわ」

 

学園の外に出て街中をトコトコを二人で歩いていく

 

「ここは……」

 

「以前、アイネスさんに教えてもらいまして。とてもおいしかったのでぜひトレーナーさんにも食べてもらおうと」

 

目の前には自分にとっては慣れ親しんだ牛丼屋のお店が見える。

 

「そ、そっか。じゃあ早くお店に入ろうか」

 

二人でお店に入ると店員のいらっしゃいませという声が聞こえる。

 

僕たちは空いてる席を見つけて椅子に腰を下す。

 

それにしても何と言いますか。メジロ家の令嬢がサラリーマン御用達の牛丼チェーン店にいるってなんかイメージとはかけ離れてるっていうか……他人に言っても信用してもらえなさそうだよな。

 

そんなことを思いながらメニュー表を眺めていると

 

「トレーナーさんは何にするか決めました?」

 

マックイーンが僕の顔を覗くようにして確認してくる。

 

「あ、あぁ……僕はこのおろしポン酢牛丼にしようかな」

 

「おろしポン酢……? 普通のとは何が違うんですの?」

 

「えっと、大根がすりおろされたのが乗ってて……あっさりしてておいしいよ」

 

「そうなんですのね……」

 

ふむ、と少し悩むような素振りを見せた後マックイーンは店員を呼んで注文していた

 

「結局普通のでよかったの?」

 

「ええ、トレーナーが言っていたのも気になりますがやはり私は普通のを頼もうかと」

 

そして頼んでからすぐに注文した牛丼がテーブルに置かれる

 

「いただきます」

 

「いただきますわ」

 

手を合わせて二人でそう言うと一口パクリと食べる

 

「やっぱり美味しいですわね」

 

「ああ、本当に美味しいな」

 

そうしてパクパクと食べ進める。うん、美味い

 

マックイーンがチラチラとこちらを覗いてくる。

 

「……一口食べる?」

 

「い、いいんですの!?……こほんっ。では厚意に甘えて」

 

マックイーンが口を開けてじっと待っている。これって世にいうあーん、ってやつなのだろうか

 

「あ、あーん……」

 

マックイーンの口元まで運んでいくと、パクっと口に頬張る。

 

「……確かにあっさりしてて食べやすいですわね。お礼にトレーナーさん私のも上げますわ」

 

そういってマックイーンは一口分をよそって

 

「あーん」

 

僕のほうへと差し出される。僕は顔が熱くなっているような感じがしながら口を開けて咥える

 

「お、美味しいよ……」

 

「ふふ、よかったですわ」

 

マックイーンは微笑みながらゆっくりと牛丼を食べている。食べているものはあれだけど品を感じる……さすが令嬢。

 

そんなことを考えながら僕もゆっくりと食べ進めた。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

今日はトレーナーさんの部屋でどんな仕事をしているか観察しに来ました。というのも彼は少々、というより結構無茶をするのでそれを阻止するためにですけど。

 

結果としては定時に終わらせることができましたし、その後に夕食を一緒にすることもできましたわ。

 

それにしても彼がいきなりあーんしてくるのは……想定外でした。平静を装うのは大変でしたわ

 

でもなんだが夫婦みたいなことができて……嬉しくて思わず告白しそうになりましたわ。しかし私はメジロの令嬢。このくらいで取り乱してはメジロ失格ですわ

 

その後は特に何もなくトレーナーさんに寮に送って行ってもらいましたが……焦って事を進めるのは凡人のすること。メジロならばまずは着々と周りを固めることが重要だとおばあ様が言っていました。

 

なので今はこのくらいでいいのです。なるべくトレーナーさんの近くにいて、周りが噂しだしたら次の段階へといきましょう。

 

それまでトレーナーさん、待っていてくださいな

 

 

 

 

 

 

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