メジロの名に相応しいウマ娘にするということ 作:akatsuki4612
マックイーンでアオハル杯優勝するために投稿します
「トレーナーさん、これは何ですの?」
「げっ……それは」
トレーナーさんは私が持っている写真を見ると嫌そうな顔をする
「見たところゴールドシップとおそろいの勝負服を着てるように見えますけど?」
じりじりとトレーナーさんの方へと詰め寄る
「詳しく、説明してくださいまし」
「私は今、冷静さを欠こうとしていますわ」
身体の内側から燃え滾るような気持ちを抑えながらトレーナーさんの目をじっと見つめる
「わ、分かったよ。説明するから……」
「ならいいですわ」
そして説明を聞くとどうやら、ゴールドシップに無理やり連れていかれた挙句、なぜか自分にぴったりサイズの彼女の勝負服を着せられて一緒に写真を撮られたみたいですわね。
いつものゴールドシップの奇行ですが……ちょっとうらやましいですわね。
「理解してくれた?」
「えぇ、事情は分かりました」
そういうと彼は安心したような顔を見せる。まだ続きを言っていませんのに
「それでは私の勝負服も着てくださいまし」
「……え?」
「ですから私の勝負服をトレーナーさんが着るんですのよ。ゴールドシップのを着て担当である私の勝負服は着れないというんですの?」
「うぐぐ……わかったよ、着るよ」
「うれしいですわ」
説得に成功したところで、トレーナーさんの腕を引っ張って更衣室へ連れていく
「では初めにこれを着てくださいませ。安心してください、サイズはピッタリな筈ですので」
「なんでサイズ知ってるんだよ……」
それは将来の伴侶として知っていて当然のことですわ
思わずそう言いたくなる気持ちを抑えながら、勝負服を受け取って着替えているトレーナーを待つ。
暫くして、ゆっくりとカーテンが開かれる
「あの……やっぱり僕が着ても似合わないというか、男がこれを着るのはおかしいというか」
私の勝負服を着てもじもじしてるトレーナー……そそりますわね
「いいえ、しっかりと似合っていますわ」
顔が緩むのを抑えながらスマホで録画する。あとでお気に入りの所を画像にして保存するために
「折角ですし一緒に写真を撮りませんこと?」
「嫌、といっても拒否権ないんでしょ……」
「別にいいではありませんの。さあカメラの方へ向いてくださいまし」
そして一緒に並んで写真を撮る。流石最新のスマホ、きれいに撮れていますわ。
写真を出力したら写真立てに入れて飾りましょう
「な、なぁマックイーン……もう着替えていいか?」
早く着替えたいとジェスチャー混じりで私にそう言うトレーナー。まあいいでしょう、その勝負服はもう結構撮りましたし。
「いいですわよ。その勝負服から着替えても」
「はぁ……やっと終われる」
私が許可を出すと安心しきった顔をしているトレーナー
あら、何か勘違いしているのかしら?
「いいえ、トレーナー。まだ終わりませんわよ?」
「え、でも約束は果たしただろ……」
「ええ、私は勝負服を着てくださいと言いました。しかし」
「私の勝負服が一つではありませんよ?」
そういいながらもう一つの勝負服である、エンド・オブ・スカイを見せる
先ほどのエレガンスラインとは違い、全体的に白く、そして布面積が少ない
「え、エンド・オブ・スカイは嫌だ……エレガンスラインよりも布面積が少ないし……余計におかしいよ!」
「大丈夫ですわ、トレーナーならきっと似合いますわよ」
ジリジリと勝負服を持ちながらトレーナーとの距離を詰める。
「さあ、早く着てくださいまし」
その時の私はにっこりと微笑み、トレーナーは絶望したような顔をしていました
後日、マックイーンのスマホには画像データが大量に増えていた