土曜の夜を舞台にバトルが始まる
週末の東京 舞台は首都高速。
首都高都心環状線、通称C1である、彼らはルーレット族と言われ、首都高はサーキット化とし、レース場代わりに疾走し、一瞬のタイムを競うゲームである。
5月3日、私、新庄雄一は真っ赤な70スープラ乗りである。
時には、150キロの猛スピードで一般車両の間を抜うように走るのだ。
これは、生と死をかけて人間と車の一体となって生み出す、スリルとスピードを満ちた物語である。
「よう、またあんたか。」
「おいゴルァ、やろうって言うのか。」
「おう、受けて立つぜ。」
「やるきか。」
「俺は負けんぞ。」
この日、新庄が対戦する車は白のGC8インプレッサとグレーのFC3SRX-7と勝負する事になった。
「カウント行くぞ、5、4、3、2、1、GО!。」
3台は、首都高を走り始めた。
「フン、俺のインプはC1でも最速なんだよ。」
「あっ、こんにゃろーっ。」
新庄の70スープラは、FCを追い越した。
「うむーっ。」
「あんな4WDに負けたら、首都高の恥だっ!。」
と、新庄はインプを追い抜いた。
「あっ、この野郎、よくも抜きやがったな。」
「どうだ、俺のスープラは首都高と湾岸でも最速なんだよ。」
「くーっ、俺のインプがC1で負けるなんて。」
「汚たねぇぞ、あんなターボにロータリースポーツをつぶすとは。」
「フッ、俺のスープラは最速だ。」
と、その時。
ヒュウ―、ヒュウ―
と、サイレンが聞こえた。
「あっ、やべぇ。」
なんと、70スープラの後ろには白バイが追いかけてきた。
そこへ、パトカーが先導して出口に誘導した。
「はい、免許証持って検問車へ来てください。」
「えっ、俺が何をしたんだよ。」
「じゃあ、免許証を見せて下さい。」
「はい。」
何と、新庄は都心環状線で進路変更禁止違反をしたのです。
「えっ、進路変更禁止違反。」
「点数一点、反則金6千円、とても危険な違反だぞ。」
「すいませんでした。」
と、違反切符にサインした。
「とんだバトルだったな、警察に捕まるなんて。」
70スープラは、新富インターに戻って来た。
「やったじゃないか。」
「FCとインプをぶっちぎるなんてよ。」
「いやー、それほどでも。」
「さすがだよ。」
「ああ、ただ、ポリ公に切符切られたけどよ。」
「何やったんだよ。」
「進路変更禁止違反だよ。」
「気にすんなよ。」
「どっちにしても、お前が買ったんだからな。」
「そっか、それもそうだな。」
「うん。」
「さすがね、70スープラも首都高の不敗神話だからな。」
「ああ。」
「やるじゃん、雄一。」
「お、ああ。」
次回は、環状線と湾岸線を舞台にバトルを繰り広げる