指定された時代、場所へのレイシフト――
初めての事ではない。
けれど。
妙な感覚があった―――ような―――?
俺とヴァーリは洞窟に着く
「…洞窟だな」
俺は辺りを見渡す。ハロウィン関連は無いが、今回はそういうタイプなのか?
連絡しようにも繋がらないし、南瓜エネミーがいる
「ヴァーリ、ここから出よう」
「ああ」
外に出ると屋敷があった
「これって屋敷か?ここって3世紀の中近東だよな?」
「ロリンチが言ってたから、間違いは無いと思うんだけど…」
「1人~♪寂しく~屋敷のお掃除~♪お姉様とか~♪お母さまとか~♪そういうのは何故だか見かけないのだけど~♪気づいたらココにいたのだけど~♪だいたい~分かって~いるの~♪
歌声がした方を見ると、エリちゃんがいた
「つまり~
「よう、エリちゃん」
エリちゃんは俺達に気づく
「あら?そこにいるのは子イヌ達じゃないの。いいわいいわ。役者が揃ったってコトなのね!そこに~いるのは~誰かしら~♪シンデレラに~どんな~御用~なのかしら~♪」
(他人の為に歌うエリザベートの歌は綺麗なんだよな…)
今回はミュージカル路線で行くのか。…のど飴あったかな。喉の味方である龍角散でもいいけど
「どうしたの~♪何を黙っているの~♪」
(この歌、凄く上手い!ってわけでもないが、鮮血魔嬢が発動する程でもない?)
「なあエリちゃん、今回はミュージカルなんだね」
「ええそうよ。アイドルといえば歌!歌といえばそう、ミュージカル!ミュージカル作品で大成するアイドルって、斬新だし素敵でしょう?なのでアンタ達も要所要所で合わせるように!いいわね?い・い。わ・ね~♪」
「了解だ~♪」
「分かった」
「トーマはいいとして、ヴァーリはノリが悪いわね…。リズム。リズム、大事よ?
「ま、魔法?何のだ?」
「バーカ。こういう魔法ってのはな、女の子に魔法をかけて素敵なドレスを着せるものなんだよ」
「トーマ分かってるじゃない。さあ!早く早く、ハリアップ!」
「では…、ンンンン急々如律令ですぞ」
『それ道満…』
「うさんくさい!」
すると、エリちゃんの衣装がドレスに変わる
「マジで衣装が変わったんだけどォォォォォォォォォォォォ!?」
ヴァーリは驚く。そんなに驚く事か?
『ヴァーリは童話とか読んでないだろうから…』
おk、納得
「やったぁ!いいわよ子イヌ、やるじゃない!見なさいな。ふふふふ、このドレス姿!
「これから…何だ?」
「チェイテ城―――いえ、チェイテシンデレラ城を探し出すわ!どこにあるかは分からないけど、きっとあるわ!だって今は―――ハロウィンなんだからね!」
「無茶苦茶な理屈だけど、どうも納得するんだよな…」
「諦めろヴァーリ、ハロウィンとはそういうものだ」
「ところで
南瓜エネミーが邪魔をする
「来たわね、邪魔者!
「オラァ!」
ヴァーリは蹴り飛ばす
「転身火生斬!」
火炎剣烈火を振り抜き、炎を吐く大蛇を召喚してエネミーを焼き払い、エリちゃんは蹴りでエネミーを倒す
「魔法使いに~魔法を貰ったから~♪勇気も~魔力も~たっぷりなのよ~♪さあ、行くわ。チェイテシンデレラ城へ。こっちよ、来なさいトーマ!ヴァーリ!」
エリちゃんについて行くと、そこは砂漠だった。…うん
「砂漠100%」
「アキラ100%みたいに言うな」
全裸お盆やった方が良いか?
『やめろ』
「何でよー!!南瓜の山も無ければ、お菓子も無し!全然ハロウィンって感じじゃないし…。何より、
「シンデレラと言えば、城と王子だからな」
夏の日のビールと枝豆みたいに外せない存在だ
『分かりやすいなオイ』
「そう!王子様も重要ね!でもお城が無いと、王子様も出てくる筈ないじゃない…うう…」
「そういや、レイシフト先は3世紀の中近東だったのを思い出した」
「ああ~♪どこへ~行って~しまったの~♪
俺は気配を感知する
「…トーマ」
「分かってる、そこにいるのは誰だ?」
「…ほう、分かってたのか」
「へ?」
グレー髪の女性が現れる。…うん、イッセーホイホイ
「ならばこの事態の元凶と見たぞ。―――そこの女!何者か!大人しく、正体を明かすがいい!」
~チェイテシンデレラ城&ナレーションサイド~
「すーっ、すーっ…。むにゃむにゃ…」
誰かが寝てる所、近くに何か全体的にグレーの奴がいた
「ふっふふふー。なんて穏やかな眠りだろ…。でもまあ、
「ぴよぴよ…」
「…何だかイラっとするー。顔に落書きでもしてみよっか…?…ま、穏やかに眠ってるならそれに越した事は無いか。迂闊に傷つけちゃったら、それはそれで問題だし?」
「…カッ!!」
寝てた者は目覚める
「ぴゃぁー!?びびびびっくりするじゃん!何、何、何で急に目覚めたの?おっかいーなー?眠り薬がバッチリ効いてる筈なんだけど。もう
寝てた者こと、エリザベートは起きる
「…あの?」
「唄いたいから!!唄うわ!!ボエ~♪」
エリザベートは歌い始める
「ギャー!
グレーの人はエリザベートを物理的に眠らせる
「スヤァ…」
「ぜーぜー…。な、何とか眠った…。このサーヴァント…って、肉体面の欲求に“歌”があるのかな?ん~~、それとも余分な要素が混じっちゃってるせい…?まーともかく、とんでもない歌声をお持ちで…。どうしてカルデアのマスターは、平気なんだろね。歌の種類が違うとか?」
グレーの人は考えるも思い浮かばなかった
「…んー、分からん!分っかんない!分からんので、後はもう目覚めないようにお祈りするしかねーですわ。これさー、人選、間違えちゃった?もうちょいお姫様属性のサーヴァントを狙えば良かったとか?まー今更だけど。はぁ~…。陰謀、策謀、悪巧みも一苦労だわ…」
~トーマのヒミツ~
実は、キレるとオベロンみたいな口調になる。