「―――さて、どうしたものか。困ったものだ。彼らはもう一度戻るつもりか。となると、当然こちらも戻らねばならぬ。このまま身を隠したまま、過ごせると良いが…そういう訳にもいくまいか」
~妖の森~
「ふっふふ、やっぱり良いものですねー、こういう雰囲気。
「何言ってだコイツ」
「おまえは何を言っているんだ」
使い魔の森を思い出しはするけどね!
「ちぇーだ。まー、それは置いといてですねー。これから先どうしましょ?あ、お腹減ってない?何か食べます?山羊のチーズとかどうよ?あの山羊共はさー、正直嫌いなんだけど、チーズだけは絶品だからさ」
「チーズで思い出したけど、ハイジが食ってたあのチーズは何なんだ?」
「特に決まってないみたいだぞ」
『そういや、長年謎だった千と千尋の序盤で千尋の父親が食ってたブヨブヨ、あれシーラカンスの胃袋っぽいぞ。確証はないけど』
「「マ?」」
何だよシーラカンスの胃袋って…
「…それで。コイツは何で馴れ馴れしくオレ達に話しかけてくるんだ」
「そんな事言われたって…あたしだって、どう対応したものやら、サッパリ分からねー!馴れ馴れしいですかー?そんなに胡散臭いですかー?ダメなら、こう…傅く感じでもロールできますケドー?これでも騎士やってましたからね、モレー」
「今のままでおk」
「よくねえが、まあオレの決める事でもないか。どうせ儀式も失敗するような間抜けなサーヴァントだ。放っておいても害はない、よな?」
「ぐぅぅぅぅ…挑発だとは分かっていても、事実だけにぐうの音も出ねえー。ああ、儀式が失敗さえしなければ…。触媒だって完璧で、いけると思ったのにー!」
「アホ!」
「うぐっ!?この蛇…、痛い所を…!」
「企みが瓦解した時点で罰を受けた。後は、こちらに協力する事で贖いになると見るべきさ。最も、これを押し付ける気は無い」
「とりあえず怪しげな事をやる時は、予め言えよ。事前告知無しは、一刀両断だ」
「事前にって、それこそ真性のバカでは「おまいう」ぐふっ!?」
俺の頭突きでダメージを受ける。使えるなこりゃ
「こ、こちらとしては、深淵の聖母の降臨が望めないと分かった時点で、諸々お手上げですが」
「アルセウス擬きの降臨が見れたからいいんじゃね?」
「それとこれとは全く別なんですけどー」
「しかし、そんなナリになっちまって、よくもまあ平気だな」
「二人共、大丈夫?痛いとかない?」
「俺は何とか大丈夫だ。トーマは…、問題なさそうだな」
「何か言った?」
俺はと言うと、ラブコフの頭の上で連邦に反省を促すダンスをひたすらしてた。モレーに向けて
「ともかく、何はなくとも
「でも、コレはコレで可愛いわね。いついつまでも、このままだって
「こっちがよくねえよ!」
「帰ったらヴラドに頼んでみる」
「残念~♪」
「その為には、ともかくあたしの城に戻ってほしいですねー」
「モレー、アレは
「あーたーしーよー」
「
2人は喧嘩を始める
「実に不毛な争いだ…」
「ほんとそれ」
んで、時間が経過して二人は疲弊する
「ぜーぜーはーはー」
「ぜーはーぜーはー」
「息切らすまで殴り合う奴がいるか、アホ共」
「い、いや、これも入信の儀、イニシエーションって事で?」
「いにしえーしょん?」
「通過儀礼って意味だ」
「迎え入れの儀式が必要でしょ?まー、ぐだぐだしつつも流れるようにエクストリーム仲間入りも考慮したのですが―――どうにも誤解や禍根を残しちゃいそうだったので?」
「要はよろしくオナシャスって事か」
「まー、そんな感じで。面目ねーです。もちろん、お嫌なら大挙いたしますけど…(チラッ)」
チラ見した、あざといなコイツ
「あざとい~あざとい~あざとさ10連~♪」
「コブ、10連爆死!」
「な、何ですかー、エリザベート。そ、そんな直球すぎる皮肉なんて、痛くもかゆくも(ベシッ)げふぅ」
「大体、二人がこうなったの、アンタが原因でしょ!?」
「断じて違いますー!あたしにとっても計算違いでした!」
そこに敵が来る
「平和にやり合ってる所悪いが、敵が出たぞ!オラ、とっとと支度しろ支度!」
「「はーい!」」
==================================================
「邪魔邪魔!」
「悔い改めそして死ねーーー!」
「そらよっと!」
「悪鬼滅殺斬!」
「ぜりゃああああああああ!」
俺らは魔獣を問題なく倒す
「むぅ、出てくる敵も様変わりしているぞ、いつも狩っていた魔獣じゃない」
「嫌な予感がするな…。おい、カルデアの。一旦、オレ達の小屋に戻って構わないか?」
「場所分かるか?」
「…あ、ダメだ」
「オレ達がここを出てから数日。その間に、地形が完全に変わってしまったからな」
「俺の蓋棺鉄囲山いっとく?この状態でもやれるし」
「待て待て待て。森から出る時に使うのはいいが、小屋を諸共吹き飛ばす気か?」
「吹き飛ばされてもアイツらなら気付くって!いったれ!」
「判断、早すぎません?」
「せめてもう少し調べてから―――」
「2回目の蓋棺鉄囲山!」
蓋棺鉄囲山で辺りを焼き尽くす
「「やっちゃうのかー…」」
「やりやがったわ~♪滅茶苦茶だわ~♪」
「どうだ?」
樹木が即座に生え変わる
『ダメだったか…。雑草かよ』
「抜け替わる鮫の歯のようだな」
「とはいえ、今の
ふと、妙な音が聞こえた
「ちょっと待て、何か妙な音がしないか?」
「聞こえるわね~♪何だかとっても嫌な予感がするのよ~♪ヴァーリ、しっかり捕まってなさいね~♪」
「ああ」
音が大きくなるにつれ、モーさんに斬りかかる
「…って、うお!?テメエ、綱か!何しやがる!」
「ぬ、おっと!」
3人は砲撃を避ける。何か様子が変だな…
「…何だ、その殺気は。お前、そんな分かりやすい奴だったっけ?」
「それが困った事に、少々悩みを抱えていてな…」
「は、悩み?」
「先程、何か起きただろう?この特異点に影響を与えるような、厄介事が」
「まあ…な」
「その余波で洗脳された。すまん。なので倒せ」
『わーお、簡潔』
「うむ!洗脳された所で綱は綱、という訳だな!」
「俵藤太、貴様もか!?」
「いや、拙者は大丈夫だ。龍神様のご加護があったのだろう。だが、そちらの4人はちょっと難しいな。マスター無き
「遺憾ながらその通りだ。もちろん、こちらも全力で抵抗させてもらう」
「あー、参った。頭バーサーカーって感じだ」
「それは辛そうだな。うむ、サクリと介錯してやろう」
「殺す手前で抑えてくれます?」
「すまない、不覚だった。だが、手を抜く訳にもいかないようだ。さあ、覚悟」
「同じく不覚を取りました。卿よ、どうぞお願いしたい」
「しゃあねえな、貸しだぞ」
「構いませんが…。借りの類を返された事、ありましたか?」
「無いな!」
「仕方ないわね。
「こんな姿だけど、俺もだ!」
それ以前に、どうやってアイツらを助けるんだ…?
そう思った時、どこからか声が聞こえる
「―――いや、それは違う。それでは彼らを救う事は出来ない」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「(気配を感じなかったぞ…)何者か!姿を現せ!」
「わ…たしが誰かなど、どうでもいい。エリザベート・シンデレラ」
「え、あ、うん?」
「お前が成すべき事はただ一つ。唄え、シンデレラ」
「…うた?」
「その通りだ。唄え。世の為人の為に高らかに唄え。歌でこの持ちをボコボコにしてメロメロにするのだ」
「ぼこぼこ…めろめろ…」
「では、さらばだ…」
「待って!アナタ、一体―――」
「ふっ。どうやら今風に言うと…。
「な、な、な、何ですってーーー!?」
「だが、王子はこの世界の役に立てぬ。精々こうして手助けをする程度だ」
「城の時、助言してたよな?」
「ふっ。どうだったかな…」
王子の気配は消える
(気配は消えたな。敵じゃないみたいだが…)
「今の姿が見えなかった人が王子様なのね…!…おかしいわね、王子様と遭遇なんて最高に盛り上がるイベントなのに…。何故か
「王子様がいた事は驚いてます。そもそも、二人が王子様だったのでは…?」
「ちょっと何言ってるか分かんないっすね…」
「同じく」
「つまりあたしの意味深な台詞は大体無意味だった!!他人に聞かれなくてホント良かった…!」
『トーマは割かし無慈悲な一面もあったりするからな。童話の王子役には不向きだ』
書店だと変態トリオを問答無用で出禁にして、学校だと殺書文直伝の
「あ、ボンヤリ覚えてるわソレ。『可憐な
「忘れてぇ!」
「あー…つまり、王子様は謎のままって事ね?」
「そういう事になります…」
「何と言うか…とことん穴だらけの計画だな…」
「凹むからやめて!」
「それで結局、
「コブ、フルボッコ!」
「フルボッコね!大丈夫よ、
マキシマムハイパーサイクロンかよ
「大きく出たな…。いや原子崩壊だから小さく出たのか?…私は何を言っているのだ」
「正気に返るな正気に!」
「…ンッンッ。要するに~♪ブン殴り倒すって事でいいのよね~♪戦い~挑み~串刺し~拷問~槍~♪瀉血喀血冷酷流血~♪」
(瀉血と喀血あまり関係ないな…)
「要するに~♪ブン殴り倒すという事で構わないぞ~♪でも気を付けてほしいのは~♪殺さないでやってくれ~♪」
乗るんかい…
(((((((((乗った!?))))))))
「「それではいざ尋常に~♪正々堂々~勝負~♪」」
「…これは…やはり俺も乗る流れか…!」
「違うんじゃね?」
「…残念だが致し方ない。行くぞ!洗脳されているので、斬り刻んでやろう!…キャベツのように!」
「はっはっは。決め台詞も家庭的だなぁ、綱よ!」
~トーマの秘密~
実は、スカディ達のおかげで、ダルク書店に売ってある『LIBER PRIMUS』という本が読める。