小説家とドラゴン   作:リューオ

22 / 37
解放されし、5人のサーヴァント。

「ラララ~♪愛~翼~想い~夢~何かふわっとした何か~♪アルテマ~ウルティマ~ウルトラ~ハイパー~♪ラブ~ウィング~フィリン~エトセトラフンフフフ~♪」

 

歌詞クッソ酷いけどご機嫌だ…!そう思った瞬間、森が戻っていく

 

「おお、凄い光景だ。見てみろ、森が本来の姿を取り戻していくぞ…!」

 

「「うそでしょ…(スズカ)」」

 

「嘘でしょ!?さっきまで異形化してた筈なのに!…まさか。まさか、まさか…エリザベートの歌が、変異した環境を是正した…?」

 

(…マイナスにはマイナスをぶつける、という奴かな?)

 

「ジャスティス~フリーダム~ハート~♪ウオウウオウ~♪」

 

ちぇー(ズット)、即興の歌詞レベルが極低だけど、1周回って愛おしさすら感じちゃう…!これが…愛の歌…!」

 

多分、違うだろ…

 

「随分とまあ、ケッタイな形をした愛だなー…」

 

「愛は人それぞれ、と言う事だろう。深いな…」

 

「浅ぇよ!」

 

「でも、これで勝ったと思うなー!」

 

「ラブラブ、思いっきり負けた!」

 

「うんまあ…うん…。それを言われると弱い」

 

「ラララララ~♪」

 

操られた4人は倒れる

 

「お見事!神食い虫…ではなく、天女もかくやという威嚇音(うたごえ)であった!」

 

「あら、もう終わり?もっと唄ってもいいのだけど?」

 

「後にしろ後に。今はこいつらをどうにかしなきゃな」

 

「うむ。後は()()()するだけで事足りるか。よし、さーて朝だぞ皆の衆!起きろや起きろ!」

 

藤太は4人を叩き起こす

 

「ぐ、む…」

 

綱は起きる

 

「…ふぅ」

 

「大丈夫か?」

 

「ああ、ちょっと頭と背中が痛いが」

 

「頭はエリザベートの歌で、背中は藤太に叩き起こされただけだ」

 

「ちょっとヴァーリ?(アタシ)の歌は優しく包み込む歌よ?」

 

「…え、厳しく締め上げる?」

 

「いや。彼女の歌は心に強く響いた。それは間違いがない(歌詞はよく伝わらなかったが)」

 

「でしょう?」

 

エリちゃんはドヤ顔する

 

「俵藤太殿も、本当にかたじけない」

 

「ああ。君が向こう側にいてくれて本当に助かった」

 

「なに、今回はたまたま、拙者に天運があった。戦場とはそういうものだ。それより皆の衆、怪我はないか?パッと見では大丈夫そうだが」

 

「筋肉痛と打撲の痛みくらいっすかね。あー、やれやれ参った…」

 

「何があったんだ?」

 

「それを伺いたいのは私達の方だが…。こう、刹那の突風と共に世界が変わり果て、私も理性が欠損してしまい…」

 

「バーサーカーにでもなった気分でしたね。一体、何が起きたのでしょう?それよりも、二人のそのお体は…?それからこちらのサーヴァントはどちら様でしょう?」

 

「モレー、事情説明」

 

「えー、あたしが?まあやりますけどー…。当方の名はジャック・ド・モレーと申しまして―――」

 

モレーは5人に自身の計画や、アルセウス擬きで失敗した事を説明する

 

「マジかよ。オタク、バカなの?」

 

「ぴぃ…」

 

「客観的に事情を伺う限り、どう考えても貴方のヒューマンエラーですね」

 

デオンは溜め息をつく

 

やっべー(メルテ)、世間の風が冷てー…」

 

「むしろコレだけやらかして、何で温かくなると思えるんですかねえ!」

 

「ジャック・ド・モレー。一つ質問があるのですが。どうして彼女の歌で、森の木々が元に戻ったのでしょう?」

 

「それは…あたしにもよく…」

 

「あらやだ王子候補No.3(ベディヴィエール)!そんな事も知らないのかしら?」

 

「ええ、是非教えを乞いたい所です」

 

「いいわ、教えてあげる。答えは…愛よ」

 

「愛」

 

ベディヴィエールはやはりという頷きをする。てか、王子候補No.3ってオイ…

 

「もしくはエリザ粒子」

 

「エリザ粒子」

 

ベディヴィエールはやはりという頷きをする

 

「えりざりゅうしぃ?なあにそれえ」

 

「かくかくしかじか四角いムーヴ」

 

「なるほどなー…。すごーいなー…」

 

「幼児化してしまったようだが」

 

「人間、メンタルが耐えられないとそういう風になるものだ。なまじモレーが常識的であった事が災いしたんだろうな」

 

ハロウィンの記憶が無かった時のオカ研の奴らも、( ゚Д゚)←こんな顔してたな

 

「確かにあの歌を聴いた瞬間、鼻の奥をガツンとやられたような衝撃が」

 

「脳を素手で握りしめられるような衝撃が」

 

「除夜の鐘を頭に被せられた上に、ガンガン鳴らされたようなインパクトが」

 

安珍の最期かな?あっちは内側ジンギスカンだけど

 

『内側ジンギスカンって何だよ』

 

「ノーコメントで」

 

「ねえ、救われたのに酷い言い草じゃない?(アタシ)の悲しみを唄うわよ?」

 

「これがハロウィン…これが…ハロウィン…!」

 

「つまり…。この特異点を修正し、国を救う為には。エリザベートの歌が欠かせない、という訳か」

 

(アタシ)の歌が~♪またもや世界を救うのね~♪えーと凄いわ~♪うーんとビックリしたわ~♪」

 

いや語彙よ

 

「とことん語彙が貧弱だな、この世界を救う歌手!」

 

(またもや?つまり一度歌で救った経験があるのか…?俺も歌を学べば良かったか…)

 

「よし。とりあえずカルデアのマスター。モレーが道案内、エリエリが唄う。そしてトーマとオレが道を切り開く。それでいいか?」

 

「えっ、あたしまだ働かないとダメですか」

 

「働け」

 

「エリちゃん、行けるか?」

 

「もちろんよ~♪二人を南瓜(かぼちゃ)から解放しなきゃ、さすがに可哀想だもの~♪二人の為に唄ってあげるわ~♪」

 

「ラブラブ、やる気満々!」

 

「その代わり~♪」

 

「あん?」

 

「皆で(アタシ)を応援してね~♪でないと、唄う元気が出ないわ~♪」

 

「何だと…?つまりアレか?オレに!このオレに!『キャーエリチャーン』とか叫んでペンライト代わりにクラレント振れってか!!このオレに!!」

 

「え、そこまでやってくれるの!?」

 

「やるよ!いや、やらねえよ!えーとどっちがいいんだこういう場合。…えーあー…とりあえず…戦ってそっちが勝ったらやってやる、とか?」

 

「脳金の考えじゃねえか!?」

 

何か…うん、もういいや(思考放棄)。めんどくせ

 

「脳が筋肉だったら頭が頑丈になりそうだな!よーし、やるか!オラかかってこいやー!」

 

 

 

 

 

==================================================

 

 

 

 

 

結果、俺らが勝ちました

 

「キャーエリチャーン!」

 

「応援ありがとう~♪」

 

「モーさん、トーマ」

 

「あいよー、どっせい!」

 

「オラァ!」

 

俺とモーさんは森を焼き払う

 

「よし。これを繰り返せば、変異した森からも早晩脱出できそうだ。問題はモードレッドとトーマの魔力が保つかどうかだが…」

 

「心配するな。どうあれ勝負の結果だ。コイツも応援の一環って事で」

 

「この森を突破するまでは気合とかで何とか乗り切ってみせる」

 

「おお、その意気やよし。と言っても、2人じゃ辛かろう。宝具による広域破壊が可能なのは、オレも同じだ。オレ達3人で、道を切り開くとするか!」

 

「よーし、競争だ競争!」

 

「では、我々も手伝いしましょう」

 

「そうだね。何もしない訳にはいかない。私達も全力で森を伐採する。エリザベート・バートリーを守りながらね」

 

「それはつまり…。(アタシ)お姫様(プリンセス)って事かしら!…よね?」

 

「いや、シンデレラだから当然だろ」

 

「シンデレラ…!さあ7人の妖精…じゃなくて、7人の騎士?イケメン?行くわよ~♪」

 

「「「「「「「キャーエリチャーン!」」」」」」」

 

「カオスになってきたな…」

 

「「キャーエリチャーン!」」

 

「お前達も言うのか!?」

 

「コブ、ツッコミ不在!」

 

いや、ツッコミが俺とゼノビアがいるぞ…

 

「…こほんこほん、げふげふ。ふ、ふふ、つい口がグリッセして。なんというおバカな真似を」

 

「バカな真似では無いと思うわ~♪人は皆、唄う生き物なのよ~♪」

 

「エリちゃん、俺唄った事ないんだけど」

 

「こんなお気楽星人がいるパーティに、あたしの陰謀策謀が覆されたと思うと泣ける…。その癖、なんか真理突いているっぽいのも悔しい!」

 

「さあ、どんどん行くわよ二人共!アンタ達の体を取り戻す為にね!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。