~カルデア~
気が付くと、カルデアに戻ってた
「お帰りなさい。トーマさん、ヴァーリさん!」
「微小特異点の修復はこちらで確認できているよ。任務完了、ご苦労様。
通信状況とサーヴァントの同行ミスについては、こちらの不徳とする所だ。ごめんよ」
『大方、モレーが何かやったんだろ』
「あ。多分そうですね」
いつの間にかモレーがいた
「!?」
「メルヘンをテーマに特異点を弄ったんですが、その際にちょいちょいと。我が暗黒の地母神を喚びやすいように仕込んでたんで、そのせいではー?」
「だがそれも、マスタークラウンによって失敗に終わったけどなwww」
「へええ…」
「あっ。そ、その…。すみませんでした…モレーと申します…」
(モレー…。まさか英霊ジャック・ド・モレー!)
「あ、ちなみにコイツは特異点で出会ったモーフコブラのラブコフだ」
「コブ!」
「あっはっは。英霊モレー、どうしてカルデアに来たんだい?」
「折角だから、
「あー、あたしはですね…。お伝えするのを忘れてた事があったので、おまけでついてきた感じです。聖杯も特異点ももうないし、そろそろ座に戻っちゃいますから、手短に」
「言ってない事?」
「ああ、思い出した。結局、王子様って誰だったの?」
「それですそれ。ゼノビアさんと7人のイケメンが退去していく最中、ばったり出逢って事情を聞いた次第で。それがですね?どうもエリちゃんさん、無意識に王子様を拒絶していたみたいでー」
「ほえ?王子様なんてメルヘンの頂点に立つ存在、
「はい、だから多分…王子様の人選が悪かったのだと」
「それはやっぱり、顔が好みじゃなかったとかかい?」
「ノー!断じてノー!ルックスはあくまで一要素にすぎないわ!そ、そりゃまあ好みはあるかもしれないけど、王子様属性ってアドバンテージは凄いし…」
「大体のサーヴァントなら王子役が合うよな…」
王子役ならプロトアーサーが適任だな。これだけは断言できる
「女性サーヴァントでもお似合いの方はいくらでもいらっしゃいますし…」
「うーん。それじゃあ、結局誰なんだい?」
「という訳でもう大丈夫です!出てきてください、王子様!」
「了解した」
この声…、確定ですわ
「こ、この渋カッコいい声は…!?」
「やっぱそうだよな」
「儂だ」
そう、王子役はアサシンの李書文だった
「やっぱりーーー!」
「エリちゃん、このイケオジのどこに文句あったんだ?」
「…だ、だってお祖父様としか思えないんだもの!カッコいいかどうかで言えばカッコいいでしょうけど!あと、どう見ても王子様じゃなくて王様でしょ!?」
「ぐうの音も出ないな」
「婚約破棄を宣言するより、婚約破棄した王子様を説教する側ですよねー」
「分かりみが深い」
「何でプロトアーサーじゃないんだよ」
「ついでに儂も孫としか思えん。メルヘン、ロマンス、あまりに儂には縁遠い」
「そもそも!どうして、この人が
「多分ですけど…特異点に来る直前に会ったとかじゃないですかー?」
~回想&ナレーションサイド~
「今年のハロウィンは~♪何しようかしら~♪」
「む」
「ん?」
「そうか、ハロウィンが近い。なら菓子を用意する必要があるか。助かった。ではな」
李書文は歩いて行く
「はーい。何か分かんないけどいい事しちゃった?いいカルマ積んじゃった?ん~♪いい事しちゃったわ~♪」
突然、ノイズがかかる
「ん…。何だか、誰かにどこかへ呼ばれたような…」
エリちゃんはふらふらと歩いて行く
~トーマサイド~
「…で、エリちゃんは特異点へ」
「何それ!?」
「何じゃそりゃ…」
「コブ、適当!」
「ほら、夢なんて割とそんな感じでキャラ決まるでしょ?パルミラ帝国の特異点も、夢とそう変わらなかったって事」
「含畜のある言葉、なのかなぁ。う~ん?」
「どうなんでしょう?ただ、現実ではないという意味であれば…」
「お、話が分かる子がいるじゃない?」
モレーは座に帰り始める
「…って、あーもう時間切れかー。まあその、あたしは特に?貴方方と良い縁を結んだ訳でもありませんので、もう二度と会う事等は―――」
「あるんだよなぁ」
「…へえ?面白いねー。あ、皮肉じゃなくて、言葉通りの意味で。まー、アレだ。ドロドロの異端に“無辜”っちゃってるあたしだけど、相応しい覚悟があるなら、またお会いしましょうか。万が一、召喚された暁には、貴方方を守護する盾となりて努めましょう」
「た、た、盾ですか!?」
「ふっふふー。これは期待尾が持てそうだねー。それでは~
モレーは座に帰る
「…アレ、召喚されたらまた何かやらかすわよ」
「やらかすな…」
「その時は俺の超越神パワーで止めてやるよ」
『一瞬で消されそうだな』
「とはいえ…メルヘン特異点のお陰で、また
エリちゃんがシンデレラ霊基になる
「
「こっちもよろしくな!」
「ええ、それじゃあ早速…。エリザベート・バートリー、追加ニューバージョンお披露目ライブ―――全員集めて唄うわよー!!」
その後、俺とヴァーリはゼノビアとモレーを召喚してライブを始めたのだった
~ダルク書店2階:トーマの部屋~
「あー…、つっかれた…。オカ研は明日でいいや…。ラブコフ、寝るぞ」
「ラブ!」
俺はラブコフを抱き枕にして寝る
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気が付くと、真っ黒な空間に俺とヴァーリとラブコフとモレーがいた
「コブ?」
「…あ、どーも。ジャック・ド・モレーでーす。とゆーわけで、此度のハロウィン事件は万事解決ですがー」
「うん、終わったねぇ」
「言っといた方がいいかなーって。ほら、あたし、座に戻るでしょ?もし召喚されたとしても、今回の記憶は持っては来られない。故にその前に、お伝えしておくべきかなー、ってね。そんな訳で、君達の脳の奥の方に伝言を残すぜ」
「言いたい事?何だ?」
「…」
モレーはもったいぶる
「…あ。これ、急いだ方がいいヤツだ。まごまごしてたら、黒い炎に焼かれちゃいそう。怖い怖い」
「それで、俺らに言いたい事は?」
「…では、お伝えしましょー。今回、あたしは我が神の為にメルヘン特異点を仕組んだ訳ですが…。実は、ですね?特異点のデザインには関わりましたけど、特異点の発生そのものには、モレーは関わってません」
「はぁ!?」
「コブ!?」
となると、第三者によるもの、と考えるのが自然か
「本当なの。あたしじゃなくて。というのも…。妙な星辰の働きがあったもので。別次元?別宇宙?まあそういうの。そこからの波動がぐにゃあ…と漏れてきて、色々と下準備ができちゃったのです」
星辰…。U-オルガマリーか?
「例えば―――英霊エリザベート・バートリーの肉体から、魂と精神を引き剥がしてくれたり。とかね」
「何…だと…?」
どういう事だ?
「あれ、何なんでしょうねー。
モレーが言うあたし達がフォーリナークラスだとすると、別の領域の存在になるのか?
「…っと。ダメだ、もう時間みたい。さよな―――」
~ダルク書店~
学校が終わり、俺は会計のカウンターで小説を書きながらヴァーリと考察する。
ちなみに、召喚したサーヴァントを紹介したらイッセーが興奮してたんで、サーゼクスが開発したローリングバイスタンプで殴った
「トーマ、あれは何だったんだ?」
「それを含めて、いくつか謎が残ってる」
「謎?」
「一つ目は、いつ、誰に、何故俺とヴァーリに聖杯を埋め込んだか」
「聖杯が俺らにあったとなると、回収された後でもロリンチ達が大騒ぎする筈だが、その様子が一切無かったな」
『だが、判断材料が無いから考察の余地が無いな…』
「二つ目は、エリちゃんが分裂したのは何故か」
「モレーが言ってた通り、星辰の歪みによる影響だろ」
『だが、今回エリザベートは3人に分裂、カルデアと一緒に行動していた個体と、モレーの下に囚われていた
「言われてみれば確かに…」
「三つ目は、キスを選択してしまった世界線で見た、あの影は何か」
「影?」
ヴァーリにその世界線を見せる
「キングギドラじゃねえの?」
『首の数が多いだろうが』
「それに、エリちゃんは意味深な反応してた。他にも、別世界には魔獣赫がいて、それっぽいような気もするんだよな…」
「聖杯、3人に分かれたエリザベート、キングギドラ擬き、パルミラ国のゼノビア…」
『時代は違うが、パルミラと因縁あるローマに生まれ、エリザベートと同じ聖杯戦争に参加し、人が3つに分かれた現象と対峙したアイツが関係ありそうだ』
「…そうか。アイツとアイツの別側面の眷属もしくは乗騎とされるのが、多頭竜であり、聖杯を持ってたな」
『謎は深まるばかりだな…』
「けど、これだけは言える。いつしかビーストやヴェルパー級の脅威と戦う日が来るという事をな」