生まれる、新たなるサンタ。
サンタクロース―――
もちろん知ってるわ。
ふふん。
ハロウィンの後にやってくる、
クリスマスにまつわる“何か”でしょう?
年の瀬に大体なんだか忙しく走り回って、
あれこれやっている連中。
トナカイ、だったかしら?
そういう使い魔的なモノを使ったり、
使わなかったりして…
プレゼントをくれたり?くれなかったり?
詳しくはよく分からないけど、
ちょっと似てるわよね。似てない?
何にって、ほら!アレよアレ!
―――魔法使い!
~ナレーションサイド~
カルデアで、エリちゃんとスカディが話をしてた。
ぐだぐだ?カットさせていただきます
「魔法使い、とな」
「そうそう。カボチャの馬車とかドレスとか、いろいろ作ってくれるカインド・ウィッチこないだのハロウィンの時にも、魔法使い役のトーマとヴァーリが
最後の最後で伏線を残していったんですがそれは。
何だそりゃって人は、『新たな脅威が、到来するとき、』を見よう
「ええと…。お前の言う魔法使いというのは、当代の魔術師達の言うソレを指すものか?それとも、もっと別の…」
「難しい
「なるほど、そういう…。では私も古のルーン使いとして、クリスマスにあたり何かした方が良いのだろうか」
「もっちろん☆アナタなら理想の魔法使いになれる筈!
エリちゃんは部屋を出る
「うーん。聞けば、12月といえばクリスマス。クリスマスと言えば12月なのだという。いけないな。私ともあろう者が、これまでの12月をぼうっと過ごしていたようだ。クリスマスがよく分からない。うーん。冬。催し。…ヨールプッキにまつわるモノ、か?」
※ヨールプッキ:なまはげ的な何か
「確か…。救世主の教えに紐付いている行事、と聞いたような…」
イエスキリストの誕生を祝う日だった気がする。オメガ?アイツは破壊神だっての。
そこに、お疲れ気味のマルタが通りすがる
「…ふう」
「(おお、聖女マルタ!これはよい。まさに救世主の教えを継いだ聖女だと聞くぞ。クリスマスが何たるか、彼女に聞くとしよう)マルタ。マルタ。そこを行く聖女マルタよ。すまない、少し時間を貰えるだろうか。一つ疑問があるのだ」
「…ん。ぁ―――失礼しました。今、私の事を呼んだのですね?何かしらスカサハ=スカディ、北欧の女王様」
「…ふうむ。聖女マルタよ。何処となく疲れが見えるが、私の思い過ごしか?」
「え。鋭いですね、女王様。いいえ。一つの異聞帯の運営をするくらいだもの、そうでなくては務まりません。流石の慧眼です」
「愛し子を見つめるのには慣れているからな。ふふ。しかし、どうした事だ聖女マルタ。魔力の減衰という訳ではないが…。やはり、気疲れが見える」
「ええと…。そんなに大袈裟な事じゃないのですが、ライダー霊基でもルーラー霊基でも、何だかバトルの展開になってしまってばかりで。というのも―――」
はーい、回想入りまーす
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『こらー!そこの不良英霊達!とうとう見つけたわよ!貴方達、幼年系英霊に不良言葉教えたでしょう!覚えちゃったらどうするのです!説教しますから、そこに直りなさい!』
『やべっ、マルタだ―――』
『丁度いいや。腕試しといこうぜカイニス!』
『ふん。言われるまでもねーっての。オラ来いやマルタァ!』
『お説教タイムに開き直るとは良い度胸ね!いいわ、覚悟なさい二人共!』
ちなみに、トーマ監修の国語の授業もあったりする
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『…見つけたわよ、不良英霊達。よりにもよってシミュ―レーターまで使って、盛り場で遊ぶなどどういうつもりなのです。ここで会ったが100年目、覚悟してもらいます!』
『やべっ、またマルタだ!』
『ってなんだよルーラー霊基かよ!クソッ、やる気ゼンカイじゃねえか何が聖女サマだ!』
『はァ!?(ビキッ)』
マルタはキレる
『わ、私は!どこからどう見ても聖女でしょう!貴女達がそうやって揶揄うから、最近はタラスクも何だかしおらしくなって…』
『お、何か考え事始めたぞ!』
『やっほい逃げろー!』
カイニスとモーさんは逃走する
『…はっ。こらー!待ちなさーい!』
はーい、回想終わりまーす
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「こう…なんというか…。不良っぽい子達がねー。何だか、しょっちゅう私に絡みたがるのよねー。流石に、ちょっとだけ気疲れかしら」
「ふむふむ」
「ああでも勿論、二人に求められるなら応えるわよ。でも、私の根っこは多分、戦う事ではないと思うのです。竜を鎮めた聖女、だなんて伝説でも言われているけれど…」
聖水を振りかけて目の前に十字架を突き付けると竜は大人しくなった byネット調べ
「…」
「私自身にとっては、私はただのベタニアの町娘で…。今日の御夕飯はどうしようかしらって頭を捻る毎日に、何を想った事もなくて…。でも、
「(!気づいた…気づいてしまった…。これが、魔法使いチャンス!というアレだな!)うん。うんうん。疲れているのだな。聖女マルタ。何処を歩いているのか分からなくなる感覚、多少ではあるが、私も憶えがある。ならば…聖女マルタよ!」
「は、はい」
「私に任せよ!」
「?」
「では早速、ルーンの力を用いるぞ。此度は私がシンデレラの魔法使いとなろう。第一や第二などではない、慣用的な表現の魔法使いだ。聖女マルタよ!」
「は、はいっ」
「お前は一度、生まれ変わるがいい。リフレッシュだ。そーーーーれ!」
マルタにルーン魔術を掛ける
「きゃああああああああああ!?」
そこに、トーマが駆けつける。ヴァーリはラーメン店巡りしてるから、今は出番がない
「今の悲鳴は何だ!」
「え、え、え…。…あれ、何ともない?いえ、何だかちょっと背が縮んでる?って―――あらトーマ。ご機嫌よう!」
「サンタマルタ…だと…」
まさかの非戦闘というね
「え?なあに?」
「可愛い響きを優先して、お前はサンタマルタと名乗るがよいぞ」
「お姉さん誰?まるで魔女のよう。じゃなくて、お母さ…でもなくて!スカサハ=スカディさんよね?あれれ?なんだか記憶が、というか私、霊基の感じが…。えっと…私、もしかして…―――」
「うむ、そうだ。原初のルーンによってお前の霊基は調整された。お前は正真正銘のマルタであり、英霊・聖女マルタとしての記憶を有してはいるが、些か、聖女としての実感は薄くなっているだろう。分かりやすく言えば…アレキサンダーやギル少年、或いは、妹の方のジャンヌや白いアルトリアのようなモノだ。可能性としての英霊サンタマルタ。それがお前だ」
「可能性…」
「なに、難しく考えるな。実に単純だ。なんだか疲れているようなので、リフレッシュの為幼くしてみたまでの事!」
「ざっくりしてんなオイ」
「幼さは若さ。未完成である事。それは可能性であり、星の輝きの萌芽だ。きっと力が湧いてくるに違いない」
「う、うん…?」
「難しい事は考えるな。己が心のままに、あればよい。それと―――一つ、使命を与えよう。ただ霊基を変えただけで放り出す訳にもいくまい?」
(スカサハ師匠より優しく感じるな)
「お前は、そうだな…。うん。こういうのはどうだ?お前は、今年のクリスマスを成功させる為にサンタクロースの霊基となった!という事で、一つ」
「なるほどぅ」
(今年のサンタ枠は決まったな)
「分かっている顔だな、トーマ。流石だぞ。私などよりも、余程クリスマスを分かっているだろうし…勿論、お前が案内役だ。いいな?」
「サンタ…。私が、サンタクロース…」
「そうだ」
「サンタクロース…!…って、何だっけ?あっ待って。待って知ってる気がする!」
「はいマルタ、答えてみて」
「ええと…。そう、そう、確か…知らない国のお菓子!」
ドタンッ!とトーマはコケる
「あれえ?」
「…むむ」
「う、うん?英霊としての記憶はあったと思うけど…」
「そうなのだが…。霊基に知識として備わっていたとしても、この年頃で知らなかった物事の実感は極薄い。時には『知らない』と口走る程に頭の彼方に記憶が飛んで行ったという事もあるだろう」
「サンタクロース、サンタクロース。うーん、何だったかしら。ここまで出掛かってるんだけど、出ないよ~」
「実は私もよく分からないのだ。何しろよく分からない魔嬢の教え故。だからこれは予想だが、ヨールプッキのようなモノ、のようだぞ?」
「よーるぷっき?」
「ドイツの古い怪異だ」
「詳しいな、トーマ。ならば私の適当な発言もバレてしまったな…。ヨールプッキとサンタクロースの真偽はどうあれ、実は私もよく分からない。うん。うん。ここは、詳しい者に聞くのがいいな!」
(ふ、不安しかねぇ…!)