神器で異星の神の霊基の一部を奪って、ドライバーが変化した…的な
俺らは雪原を歩く。ちなみに俺はベイルに変身したままだ
「こっちです!足元、気を付けて下さいね。お手を。レディ」
「ありがとう、騎士さん。そんなに重そうな鎧を着て、大丈夫なの?」
「ガレスは鍛えていますので!ご心配なく、レディ」
重そうな鎧って、俺の禁手化にも言える気がするんだが…
『あれ、ああ見えてそんなに重くねえぞ』
む、言われてみれば…
『まあ、鍛えてて分かんなかったのかもな』
鍛えてもスタミナがなけりゃ意味ないんよ
『最長3分だもんな』
今はスタミナをメインに鍛えてるから、戦える時間は伸びつつあるぞ
「淑女を守る事も騎士の使命の一つ。立派な騎士ぶりだ、ガレス」
「そんな事は…!」
「ナビとマルタの相性は良いようだ。しかしまさか、サーヴァントを雇っていたとは」
「まあ、そうだよな」
「手際がいいと言えばいいんだろうけど、食材をポンと目の前に用意してはくれないってのが、世の中そんなに甘くないっていうか、女王様の厳しさっていうか」
『それな』
「サービス精神旺盛なのも困ったものだワン。それはそうと度々の衝動ですまないのだが…。このロケーション!駆け回らねば!キャットの沽券に関わるワン!」
キャットは駆け回り始める
「あ、ちょっと!キャットー!…行っちゃった」
「犬としての属性による影響だな」
『いや、その理屈はおかしい』
じゃあ、どう説明しろってんだ
「名前には相反しているが、語尾には合っているのがまた混乱の元だな…」
「でも、彼女が走って行った先は間違ってません。目指す場所もあっちです!レアお菓子ゴーレムは、このエリアの果てで瞑想しています」
「瞑想?」
「なんでも、自分の美味しさを極める為とか…?」
「?」
ここに巴がいたら「特攻と特防を1段階上げる技」って言いそうなのが否定できないな…。
そういや、ポケモンでジャックとバトルしたって言ってたな。
ジャック本人はポケモンは知ってるけどやってないって言ってたから、恐らくなのイリヤの所のジャックだろう
『ポケモンで思い出したけど。アイツ、「ノッブとアルトとバトルした事がある」とも言ってたな』
ノッブとアルト?…ああ、
その話も聞いたな。何でも、アルトの手持ちが「
ノッブの手持ちは「
『しかも、後者のポケモンの名前がウマ娘の名前なんだよな…。おまけに、一部のポケモンに名前がゲームやアニメの名前だし…』
アイツら、元気にしてるかな…
『元気にしてるだろ』
今度、
「求道者じみてるな…。どういうセッティングなんだ…」
「てか、レアお菓子ゴーレムが瞑想って何なんだよ…」
「食材エネミー…エネミーというと物騒ですが、要は食材に自己防衛機能を備えたモノだそうです。許可がある者が近づけば、自然に食材に戻る筈です」
「は?」
『さっきのエネミーは襲ってきたが?』
「!?スカディ殿に聞いたのと違うような…あれ?」
本来は襲うタイプじゃなかったのか
『この反応から見るに、そうみたいだな』
そこにお菓子ゴーレムが来る
「噂をすりゃお菓子ゴーレムか」
「あ、ゴーレム殿。こちらのマスター達は許可済みの方々なので、食材に戻ってもらって大丈夫ですよ。…ゴーレム殿?」
ガレスはゴーレムに近づく
「ガレス。私の見た所、それ以上近づくのは避けた方がいい」
「あれ?ガレスの声、届いてません?ゴーレム殿?」
ゴーレムは動き出す
「敵性反応ありかな!やっぱり襲い掛かってくるねえ、これは!」
「戦闘態勢!キャット君…はいないか。トーマ!」
「マルタは下がってろ!」
「お料理作っておくわ!」
「お願い!それちゃんと美味しいし!何だかんだであっちにダメージ行くみたいだから、こう、イイ感じ!」
「えへへ。私、頑張るわね!」
…俺も、自炊してみようかな
『前はセラフォルーのパワハラ擬きで徹夜続きだったけど、今なら出来るな』
レシピ本、家にあったっけ?…いや、エミヤに教えてもらえばいっか
==================================================
俺らはゴーレムを倒す。ふぅ、ちょっと疲れてきたな…
「さて、二度目の食材先頭からしばらく経つが…。近くにサーヴァントがいるな。キャット君か?」
「おーい、こっちだワン!なるほど味の差!こっちに座禅を組むお菓子ゴーレムがおる。十中八九、噂のレアエネミーとみた!」
キャットが俺らを呼ぶ
「座禅とは東方の確か…?」
「瞑想の一つだ。特殊な状況とは言え、ゴーレムが座禅って…」
『食材なのにゴーレムなのか、その問いに向かい合ってるのか…?』
「む…見えてみた。ねえトーマ。あれじゃないかな、雪原の真ん中で背中を向けて…。あっ、立ち上がって…振り向いた!」
「こちらに来るか?いや、その場に立ったまま―――」
「来たか。我は孤高のレアゴーレム。美味たらんとして遂に大悟へと至ったモノである」
「やはりか!」
うーん、柳生宗矩っぽいな
『言えてる』
「我が美味、もはや天に届く。聞けばクリスマス料理の食材を欲しているとか。ならば我こそが相応しい。料理人達よ!」
「は、はいっ」
「その覚悟を見せよ!覚悟充分であれば我が食材を料理せよ!だが!その覚悟不充分であれば!―――雪原に、お前達は散るであろうー!粉砂糖のように!パウダーシュガーのように!」
「やる気満々だアレ!」
「見事な名乗りであった!であれば、我らも騎士として応えねばならない!ガレス!貴公に任せよう!」
「はいっ!レアお菓子ゴーレム殿!!事情定かならざるもその挑戦、受け取らねば礼を失する!我らカルデア、全霊で以って、お応えしましょう!クリスマスパーティー成功の為、その美味の食材を受け取らせていただく!―――いざ、勝負です!」
==================================================
<ベイリングインパクト!>
「オラァァァァァァァ!」
赤黒いエネルギーを纏ったストレートでトドメをさす
「ふぅー…、はぁー…、ぜぇ…」
結構疲れてきた…。俺は地べたに座る
「見事…」
「そちらこそ、見事な戦いぶりでした。レアお菓子ゴーレム殿。それにいつの間にか馳せ参じていた、その他のお菓子ゴーレムの皆様!」
「完敗だ。我の食材を持っていけ」
「いいバトルだったぜ…!しっかし、羨ましいぜレアの旦那!クリスマスのパーティーに使ってもらえるなんて、さすがはオレ達のヒーローだ」
「日常の食料、おやつ、非常食、それにパーティー料理。オレ達の食材の望みは様々だが、オレは中でもパーティー料理志望でね。だが旨さは並だってんだから…」
マルタはゴーレムを掴む
「!?」
「食材ゲット!お菓子ゴーレムの食材、みんなちゃんと使わせていただくわ。皆、とっておきのシュトレンにしてあげる。お姉さんに任せて!」
「お嬢ちゃん…いいのかい?」
「もちろん。気持ち、大切だものね!」
「イイネが止まらん…。ハートフルな光景に唸る肉球スタンプなのだな」
「いい話っぽい雰囲気だけど、良かった…のかな?これ?」
「過程が何であれ、別にいいんじゃないか?」
「そっか!」
(とはいえ…。実際には、疑似人格以前の単なるプログラムだろう。無生物に疑似人格を付与する事は可能だが、術式以前に、人格のベースとなる魂なりが必要となる。スカサハ=スカディといえど、流石に魂までは使用していまい。しかし―――まあ、解説するタイミングは今ではあるまい。それこそ、気持ちの問題だ)
「まずは第一の食材、ゲットー!」
「一件落着だワン!」
「してないしてない。一件目が落着、ぐらいかな?」
「私のナビはここまでですが、次も頑張ってくださいね。しかし…何故、食材が襲って来るんでしょうね?」
「やっぱ仕様とは違うんだよな?」
「スカディ殿、戦闘の危険はないって言ってました。散歩のつもりで案内すればいいよって」
「おや。もしや北欧の女王は、散歩と武者修行を混合している?」
そんなんあってたまるか
「いやいやいや。そんな、ランサーのスカサハじゃあるまいし」
「確かめてみる必要があるな。まずは帰還するのがいいだろう、トーマ」
「それもそうだな」
俺は立ち上がって手を叩く
「はーい、撤収するよー」
「「「「了解!」」」」