小説家とドラゴン   作:リューオ

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久しぶりに投稿するぜェェェェェェェェェェ!


繋がる、第四のエリア。

マルタ達はキッチンでエッグベネディクトを作る。

俺とヴァーリはテーブル席で休む

 

「できた~!」

 

「ナイスエッグ!卵のトロトロ具合もばっちりなのだな!」

 

「試食の味も満点だったし、こっちもちゃんと保存しておかないとね?」

 

「問題ないとも。保温の魔術を掛けてある」

 

「卵料理完成だな」

 

「次はどうするんだ?」

 

「う~ん、そうね。メインにはまだ早いかしら」

 

「メインの前にもう一品くらい欲しいとこでちね。汁物―――スープ系はどうでち?」

 

「うむ。賛成しかない」

 

「冬の真っ最中だからな。熱いスープで体を温める…女将らしい気配りだ」

 

「スープ系、いいかもねえ。具沢山のシチューとかにするのはどう?」

 

…あれ、シチューで何か引っかかる気がするけど、思い出せない…

 

シチュー(ラグー)?」

 

「ああ、それはいい。腹の中から温めてこそ冬を生き延びられる」

 

「ふむふむ」

 

マルタは俺をチラ見する。何だ?

 

(おや、マルタ殿。トーマ殿の方をちらりと見たか?)

 

(トーマの好みが気になるんだね。分かりやすいマルタっていうのも、可愛いなぁ)

 

(愛らしさか。分かるとも。年若い姉弟を見ているかのようだ)

 

「悪くない…か?」

 

「分かったわ、シチューね!きっと大丈夫。スープ料理は得意だもの!とっておきの美味しいシチューにするから、楽しみにしていてね、トーマ」

 

「あ、ああ…」

 

何か俺に某ペンギン属性が付いてる気がするな。気のせいか?

 

「いい返事!んーもう、お姉さん心を掴むいい子!おいでおいでおいで。ほーら、よしよし」

 

「いでででで!」

 

マルタは俺の頭を強く撫でる。この感じ、前にどこかで…?

 

 

 

『お母さん!今日ね、先生に作文で褒められたんだ!』

 

『あら、それは凄いわね。トーマ』

 

『いてて!…えへへー』

 

 

 

一つ思い出した。母さんは撫でる力が()()()()()()()

 

「…トーマ。どうかしたか?」

 

「母さんは撫でる力が何故か強かったって事を思い出した」

 

「はぁ?お前の母親はあの時…」

 

「アレは赤の他人だ。俗に言う母を名乗る不審者だ」

 

「じゃあお前の母親は一体誰なんだ?」

 

「シチューで何か思い出せる気がするんだ」

 

「じゃあシチューで決定として―――野菜なら、サラダの時に採ったものが結構あるね。サラダ向きじゃない食材を利用しよっか」

 

「ニンジンやジャガイモ等の根菜が沢山あるとも。実に素晴らしい事だ」

 

「ジャガイモ、ジャガイモ。…知らない筈なのに、知ってるのよね。不思議だわ。バターに合うアレよね!」

 

「んー。そっか、そうよね。マルタ、無理してない?疲れてたりしない?」

 

「?」

 

「認識のずれがある霊基ってのは、あたし達より一層大変かと思って。どう?」

 

「確かに。認識や感覚のずれが続く状態であれば、意識の疲弊は十分に有り得る話だ」

 

「心配してくれてありがとう。でも、問題無いわ。気持ち的にはメイン料理まで止まりたくないし、メインまでいったら最後まで走り抜けたいし!平気。だから、いきましょう!」

 

「気力充分だな。では、食材確保に向かおう」

 

「野菜があるならお肉が欲しい!シチューは具沢山でなければな!」

 

「お肉は勿論必要ね!牛肉かしら…あ、ベーコンとかもいいかも!」

 

「肉類なら在庫がたっぷりあるな」

 

「普段から使うものだし、お肉の在庫なら他にもそれなりにね。お肉主体の料理にするなら別だけど、まだ地下在庫でゲットする程じゃないかな」

 

「そうなのね!じゃあ、その、皆が良ければなのだけど、まずはミルクが欲しいかも。どう?」

 

「あ、いいわね!」

 

「異議なしだ」

 

「ワン!」

 

「ご随意に」

 

「よーし!みんな大好き、ホワイトシチューを作りましょう!」

 

「…ほう、ホワイトシチューだと!」

 

来たのはライネスだった

 

「司馬懿?いや、ライネスか…?」

 

「ライネスだろ」

 

「うむ、自分の師匠を見分けられるようで、喜ばしい」

 

…っ!今、スカサハと鬼一法眼の気配を感じた

てか、俺はお前の師匠じゃないんだぞ

 

「気のせいか。カルデアのクリスマスは頓狂な事ばかりだが、ホワイトシチューとはやるじゃないか。軽く炙った仔牛に白ワイン、とろけるようなベシャメルソース。フランス料理ではブランケットと言ってね。モダンブリティッシュでも、たまにお目にかかるのさ。ただ、なにしろ仕込みが面倒なものでね。美味しいやつにありつくのは、意外と難しい…!」

 

「ほう…」

 

「ふむふむ?」

 

「つまり、だ。そういう事なら、私もレシピを提供できる。ぜひとも作ってくれたまえよ。パーティーの一参加者として楽しみにしている。せっかくだ。物理的な援助もしておこう」

 

ライネスは俺達に強化の魔術をかける

 

「これは…!」

 

「わっ。なんだか力が湧いてきたわ!ありがとう!」

 

「へえ、司馬懿っていうかライネス、お料理にも一家言あるとはね。ありがと!」

 

キャットはキャットで走り回る

 

「タマモキャット!強化を受けて滾るのは分かるが、まだ早い!」

 

「ははは。彼女は奔放な笑顔も素敵だね。しかしレディの祝福とは実にありがたい。騎士にとって素晴らしい励みになるというものだ。諸君、行くとしよう。―――さあ、ミルクの確保だ!」

 

 

 

 

 

==================================================

 

 

 

 

 

いつものように、地下食糧庫に行き、ミルクについてスカディに聞く

 

『…ホワイトシチュー?』

 

『別名クリームシチュー。20世紀初頭の日本で生まれた料理ですね。ミルクや乳製品を用いたシチューです。シチューそのものはフランス発祥で…ライネスさんの仰ったように、フランスには、乳製品を用いたブランケットという料理もあるそうです。ですが、ことホワイトシチューとなると日本の発祥とされていて―――現代でも定番のメニューだそうなので、トーマさんにとっては懐かしい味かもしれませんね』

 

『ふふ。トーマの故郷の味か。気を遣ったな、マルタ?サーヴァントの心遣いというモノか』

 

(もー。言わないでおいたのに…)

 

(まあ、仕方あるまい。当の本人は気にしていないようだ)

 

「ええそう、そうなの!折角だから故郷の味はどうかしらって。トーマも嬉しいかと思って。余計なお世話だったら、ごめんなさい」

 

正直、記憶さえ戻ればそれでいいけどな

 

「ホワイトシチュー、久しぶりに食うな」

 

「そうなの?じゃあ、いっそう気合入れなきゃだわ!」

 

マルタの拳が空を切る

 

「ん。気のせいだろうか?今、レディの拳が鋭く空を切っ「気のせいじゃない?」「気のせいだろう」そうだろうか―――」

 

「眠れる獅子を目覚めさせれば大山鳴動。ネズミが騒げばお店は閉まる。多少のビリビリは自然現象のようなもの。大きな心でスルーするがよい」

 

「そういうものか…。ご教示病み入る、レディ・キャット」

 

「なぁパーシヴァル、キャットの言葉が分かるのか?」

 

「ははは。みなは分からない、とでも?」

 

ブーディカがパーシヴァルに睨む

 

「んん?」

 

『ホワイトシチューといえば、日本では白米に合う料理とされているようですね』

 

「あー…、そう…なの、か?」

 

「は?シチューに白米は合わねえだろ!」

 

ヴァーリがキレる。コイツはかけない派なのか

俺?どうでもいい

 

「パンにも白米にも会うのがホワイトシチュー。最強の一角と言っても過言ではない」

 

『ああ確かに!金時が喜びそうな献立です』

 

「あれ、頼光?管制室にいるの?」

 

『紅閻魔様のご指示で、こちらにお弁当などを届けておりました。エネミーの反応のルーンに無いものだという事で、管制室の皆様、忙しくされているとの事。食事をする暇もないだろう、と紅閻魔様がお気を遣われたのです』

 

「おお…。幻のホテルの女主人だと聞いてはいたが、納得の心遣い。騎士パーシヴァル、感服いたしました」

 

『マスター御不在のカルデアは、どうか我らにお任せくださいませ。どうぞ後顧の憂いなく、存分にミルク探しをなさってくださいな!』

 

「ありがとう、頼光」

 

「ありがとう、黒髪の美人さん。―――あっ思い出した、源頼光さん、頼光さんね!」

 

そこにエネミーが来る

 

「お、来た来た。氷削りタイムかな?」

 

「ええい面倒だ!まとめてカチ割りかき氷にしてくれるワン!」

 

(どっちだよ)

 

(どっち?)

 

(どちらだ?)

 

(カチ割り氷とかき氷の、どちらなのだ?)

 

「とーーーーう!」

 

カチ割るのか、かき氷なのか、どっちだよ

 

 

 

 

 

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エリアへ繋ぐ道が開く

 

『来たな、ルーンの導きだ。さあ―――』

 

『ああ、噂の。では第四の食材エリアという訳ですね』

 

『その、私の台詞を取らないで欲しいのだが…』

 

『皆様いってらっしゃいませ!お気を付けて!』

 

「いってきまーす!」

 

『ああっまた…。う、うむ、気を付けるのだぞ!』

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