堀さんと仙石の幼なじみ   作:RUKA1235

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9話

「全員にプリント行き渡ったわねー 進路調査表は来週の水曜までに提出すること! 」

 

 

担任から進路調査表が配られた後、空達は5人で喋っていた。

 

「進路かぁ・・・」

 

「やっぱ2年の後半だしそう言う話も出てくるよなー まぁみんなぼんやりとは決めてるとは思うけどよ。」

 

「まぁぼんやりとはね・・・ 3人は決めてるの?」

 

「うん。 家がケーキ屋だからそれ継ごうかなって 」

 

「へー ケーキ屋なんやー 」

 

「空君は?」

 

「俺? そのまま今やってること続けるよ。」

 

「今やってる事?」

 

「アーティスト活動? 的な事してるからそれをね。」

 

「え!! そうなの!!」

 

「全然知らなかった・・・」

 

「堀と吉川は知ってたのか?」

 

「私はこの前聞いたよ。」

 

「まぁ幼なじみだったらね知ってるけど」

 

「で京ちゃんは? 大学行くの?」

 

「え!? んー まぁそんなところ」

 

「堀頭いいもんな 良いとこ行けそうだ」

 

「・・・でも宮村みたいに好きなことやってくのもなんかいいよね 私勉強しかできないし・・・」

 

「何言ってるのよモテ女!! 面倒見良いくせに!!」

 

「いったぁ!!」

 

由紀と堀が遊んでいる後ろで男子3人で喋っていた。

 

「ま 堀はなんでも出来そうだよな」

 

「だよね」

 

「まぁ器用だよね。 まぁ性格は悪いし、すぐ手出すけど」

 

「そんな事言うからやられるんだよ。」

 

「そんな事言うから」

 

そんな事を話しているとチャイムがなり教室に戻った。

 

 

放課後

 

空はその日は暇だったので堀家にいた。

 

「伊澄君ー まだー?」

 

「ちょっと空うるさい!! ゆうなちゃんの方が全然大人っぽいじゃない!」

 

「けど今俺より京ちゃんの方がうるさいよ」

 

「うるさい (ゴンッ)」

 

「 痛ったー ゆうなちゃんはあんなんになったらダメだよ」

 

「変なこと言わないで!」

 

 

ゆうなちゃんも帰って空は創太と一緒にコンビニに出かけていた。

 

「創太 ちょっと家よっていい?」

 

「いいよー 」

 

「 創太もおいで」

 

その後創太が好きそうなゲームを渡して、コーラを4本持って家を出た。

 

「あれ? 空君?」

 

家を出た空達と帰ってきた由紀とちょうど鉢合わせた。

 

「今帰って来たの? 」

 

「うん。 ちょっと寄り道してて。 その子は確か堀の弟だよね? 創太君だっけ?」

 

「うん。 創太挨拶は?」

 

「こんにちは 」

 

「こんにちは」

 

「創太はこのお姉さんの事覚えてる?」

 

「うん! 由紀ちゃん!」

 

「覚えてくれてるんだ! ありがとうね」

 

そう言いながら由紀は創太の頭を撫でた。

 

「ねえ空君?」

 

「何?」

 

「由紀ちゃんって空君の彼女?」

 

「「はぁ!?」」

 

創太の発言に2人揃ってリアクションをした。 その後1呼吸した空が創太に聞いた。

 

「なんでそう思ったん?」

 

「だって下の名前で呼んでるし、それに家も隣だし、凄く仲良さそうだから」

 

「そっか〜 けど俺と由紀は付き合ってないよ。」

 

「そ、そうだよ! 私達は付き合ってないよ!」

 

「由紀、顔真っ赤やん。」

 

「ちょ、うるさい!」

 

などと空が由紀の事をいじっていたが時間になり由紀と別れ、堀家に空と創太は向かうことになった。

 

「ただいまー」

 

空が部屋に入ると困惑している堀がいた。

 

「どうしたん京ちゃん?」

 

「宮村にバカって言われた・・・」

 

「え! 伊澄君にも言われたん!? じゃあもう終わりやん!」

 

「うるさい! (ゴンッ)」

 

いつものように殴られ空の頭にはたんこぶがてきていた。

 

 

 

次の日

 

「堀・・・聞いて!! 私英語が得意かもしれない」

 

「マークシートの小テストで平均ちょっと超えただけでしょう?」

 

「バカねっ 今までは1ケタだったのよ!」

 

「お前がバカだろ。 」

 

などと堀と由紀が喋っていると

 

「宮村君これでいいのね?」

 

「あ、はい すみません。」

 

宮村が先生に進路調査のプリントを貰っていた。

 

「伊澄君プリント無くしたん?」

 

「うん。間違って捨ててたみたいで」

 

「何やってんだー 気をつけろよー」

 

 

その後

 

「・・・ 堀さん」

 

帰る準備をしていた堀に宮村が喋ってきた。

 

「なくしたと思ったら見つかって余っちゃったから・・・いる?」

 

「い いる・・・・・・」

 

「よかったー 助かった じゃあ堀さんまた明日ね。 」

 

「ちょ・・・ ちょっと待って宮村! なんで知ってんの!? これ・・・・・・っ」

 

「なんのこと?」

 

「なんのことってコレ・・・」

 

「だから余ったんだって じゃあね堀さん」

 

 

その後堀が1人で教室で考え事をしていると

 

「あ、京ちゃんまだ居るの?」

 

「空・・・」

 

忘れ物を取りに来た空が教室に入ってきた。

 

「あれ、京ちゃんが持ってるのって伊澄君が貰ってたプリントじゃん」

 

「う、うん・・・」

 

空はいつもより暗い堀を見て

 

「京ちゃんまた悩んでんの? 進路の事」

 

「え、なんで分かったの!?」

 

「そりゃ昔から知ってるし、それに中3の時も夏までやけど見てたから、あの時と同じ顔してるから。」

 

「そっか・・・」

 

「まぁ悩むのも良いけど、なんかあったら相談してよ。」

 

と言って空が教室を出ようとした時

 

「・・・・・・空はあの時はどうやって乗り切ったの?」

 

堀がそう言った瞬間空は堀の方を見た。

 

「あの時って言うのは瑠奈の事?」

 

「・・・うん。」

 

「そうだね・・・ あの時は俺は色んな人に支えて貰ったからかな。それこそ京ちゃんもそうだし翔も、京介も、百合ちゃんも、色んな人に助けてもらってだね。」

 

「そっか・・・・・・」

 

「けど俺はまだ完全に乗り切れてないよ。」

 

「え?」

 

「俺は今でも後悔はしてる。あの時会おうって言わなかったらって。」

 

そう言って空は悲しそうな顔をしながら教室を出ていった。

 

 

それを堀は見ることしか出来なかった。

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