「全員にプリント行き渡ったわねー 進路調査表は来週の水曜までに提出すること! 」
担任から進路調査表が配られた後、空達は5人で喋っていた。
「進路かぁ・・・」
「やっぱ2年の後半だしそう言う話も出てくるよなー まぁみんなぼんやりとは決めてるとは思うけどよ。」
「まぁぼんやりとはね・・・ 3人は決めてるの?」
「うん。 家がケーキ屋だからそれ継ごうかなって 」
「へー ケーキ屋なんやー 」
「空君は?」
「俺? そのまま今やってること続けるよ。」
「今やってる事?」
「アーティスト活動? 的な事してるからそれをね。」
「え!! そうなの!!」
「全然知らなかった・・・」
「堀と吉川は知ってたのか?」
「私はこの前聞いたよ。」
「まぁ幼なじみだったらね知ってるけど」
「で京ちゃんは? 大学行くの?」
「え!? んー まぁそんなところ」
「堀頭いいもんな 良いとこ行けそうだ」
「・・・でも宮村みたいに好きなことやってくのもなんかいいよね 私勉強しかできないし・・・」
「何言ってるのよモテ女!! 面倒見良いくせに!!」
「いったぁ!!」
由紀と堀が遊んでいる後ろで男子3人で喋っていた。
「ま 堀はなんでも出来そうだよな」
「だよね」
「まぁ器用だよね。 まぁ性格は悪いし、すぐ手出すけど」
「そんな事言うからやられるんだよ。」
「そんな事言うから」
そんな事を話しているとチャイムがなり教室に戻った。
放課後
空はその日は暇だったので堀家にいた。
「伊澄君ー まだー?」
「ちょっと空うるさい!! ゆうなちゃんの方が全然大人っぽいじゃない!」
「けど今俺より京ちゃんの方がうるさいよ」
「うるさい (ゴンッ)」
「 痛ったー ゆうなちゃんはあんなんになったらダメだよ」
「変なこと言わないで!」
ゆうなちゃんも帰って空は創太と一緒にコンビニに出かけていた。
「創太 ちょっと家よっていい?」
「いいよー 」
「 創太もおいで」
その後創太が好きそうなゲームを渡して、コーラを4本持って家を出た。
「あれ? 空君?」
家を出た空達と帰ってきた由紀とちょうど鉢合わせた。
「今帰って来たの? 」
「うん。 ちょっと寄り道してて。 その子は確か堀の弟だよね? 創太君だっけ?」
「うん。 創太挨拶は?」
「こんにちは 」
「こんにちは」
「創太はこのお姉さんの事覚えてる?」
「うん! 由紀ちゃん!」
「覚えてくれてるんだ! ありがとうね」
そう言いながら由紀は創太の頭を撫でた。
「ねえ空君?」
「何?」
「由紀ちゃんって空君の彼女?」
「「はぁ!?」」
創太の発言に2人揃ってリアクションをした。 その後1呼吸した空が創太に聞いた。
「なんでそう思ったん?」
「だって下の名前で呼んでるし、それに家も隣だし、凄く仲良さそうだから」
「そっか〜 けど俺と由紀は付き合ってないよ。」
「そ、そうだよ! 私達は付き合ってないよ!」
「由紀、顔真っ赤やん。」
「ちょ、うるさい!」
などと空が由紀の事をいじっていたが時間になり由紀と別れ、堀家に空と創太は向かうことになった。
「ただいまー」
空が部屋に入ると困惑している堀がいた。
「どうしたん京ちゃん?」
「宮村にバカって言われた・・・」
「え! 伊澄君にも言われたん!? じゃあもう終わりやん!」
「うるさい! (ゴンッ)」
いつものように殴られ空の頭にはたんこぶがてきていた。
次の日
「堀・・・聞いて!! 私英語が得意かもしれない」
「マークシートの小テストで平均ちょっと超えただけでしょう?」
「バカねっ 今までは1ケタだったのよ!」
「お前がバカだろ。 」
などと堀と由紀が喋っていると
「宮村君これでいいのね?」
「あ、はい すみません。」
宮村が先生に進路調査のプリントを貰っていた。
「伊澄君プリント無くしたん?」
「うん。間違って捨ててたみたいで」
「何やってんだー 気をつけろよー」
その後
「・・・ 堀さん」
帰る準備をしていた堀に宮村が喋ってきた。
「なくしたと思ったら見つかって余っちゃったから・・・いる?」
「い いる・・・・・・」
「よかったー 助かった じゃあ堀さんまた明日ね。 」
「ちょ・・・ ちょっと待って宮村! なんで知ってんの!? これ・・・・・・っ」
「なんのこと?」
「なんのことってコレ・・・」
「だから余ったんだって じゃあね堀さん」
その後堀が1人で教室で考え事をしていると
「あ、京ちゃんまだ居るの?」
「空・・・」
忘れ物を取りに来た空が教室に入ってきた。
「あれ、京ちゃんが持ってるのって伊澄君が貰ってたプリントじゃん」
「う、うん・・・」
空はいつもより暗い堀を見て
「京ちゃんまた悩んでんの? 進路の事」
「え、なんで分かったの!?」
「そりゃ昔から知ってるし、それに中3の時も夏までやけど見てたから、あの時と同じ顔してるから。」
「そっか・・・」
「まぁ悩むのも良いけど、なんかあったら相談してよ。」
と言って空が教室を出ようとした時
「・・・・・・空はあの時はどうやって乗り切ったの?」
堀がそう言った瞬間空は堀の方を見た。
「あの時って言うのは瑠奈の事?」
「・・・うん。」
「そうだね・・・ あの時は俺は色んな人に支えて貰ったからかな。それこそ京ちゃんもそうだし翔も、京介も、百合ちゃんも、色んな人に助けてもらってだね。」
「そっか・・・・・・」
「けど俺はまだ完全に乗り切れてないよ。」
「え?」
「俺は今でも後悔はしてる。あの時会おうって言わなかったらって。」
そう言って空は悲しそうな顔をしながら教室を出ていった。
それを堀は見ることしか出来なかった。