新世代アグネスママオン   作:かなわ

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発音はエヴァンゲリオン

しきりに(6歳)と付けているのはこうしないと頭の中でチッチャイワスカーレットのイメージがデッカイワスカーレットになってしまうからです。

曇らせが多いので幸せな家庭を書こう!


新世代アグネスママオン ダイワスカーレット編

 ダイワスカーレット(6歳)が自宅のウォークインクローゼットでその写真を見つけたのは偶然だった。

 

 

 

 ある日の午前中のこと。日曜日だというのに父親は仕事に出かけているし、母親は何やらパソコンに向かって話していたのでダイワスカーレット(6歳)はつまらなくて仕方がなかった。

 おままごとがしたいと言っても「おやおや、あとでね」と、一向に取り合ってくれないし、つまんない! と床の上で懸命に訴えても「ママはお仕事中だから静かにしたまえ」と一蹴されてしまったダイワスカーレット(6歳)はほとほと困り果てていた。具体的には構ってくれないので寂しがっていた。

 ママは頭を撫でながら優しく言えば何でも解決すると思っているに違いない! この寂しさを埋めるには、せめて抱っこしてもらわなければ割りに合わないというのに! 

 しかし、それは叶えられなかった。

 ママはスカーレットよりパソコンのおじさんのほうがだいじなんだ。

 すぐにパソコンに向き直った母親にダイワスカーレット(6歳)は悲しくなった。

 

 ダイワスカーレット(6歳)は決意した。こうなっては最早、残る道は実力行使しか残されていない。かの邪智暴虐なママを懲らしめなくてはならない。意味は分からないが、父親が読んでくれた本にはそう書かれていた。邪智暴虐とか、懲らしめるとか、どういう意味だろうか。父親が帰ってきたら聞いてみよう。ママったら邪智暴虐なんだよ。パパは前に言ってたけど、どういう意味なの?

 もちろん、この聞き方ではモルモット君が痛い目に会うのは目に見えている。子供は時として残酷である。

 

 

 兎にも角にもダイワスカーレット(6歳)は、母親の気を惹く何かを求めるため、暇を潰すため、もう何度目になるか分からない自宅内の冒険に出かけることにした。無謀にも、この冒険は自分一人で成し遂げるつもりだった。何かあれば母親を呼ぶつもりだったが。

 

 

 在宅ワーク中であったものの、落ち着きのないダイワスカーレット(6歳)を見かねた母親が、キャロットマン(アンパンマン的な)でも見るかい? と誘ってきた。

 しかしながら、キャロットマンは好きだがママと一緒で無くては意味がないのがどうしようも無い現実だ。

 ダイワスカーレット(6歳 今年から小学生)は固い意志を以ってキャロットマン視聴の誘惑を断ち切り(もしこれがウマキュアの視聴だったら未来は変わっていた)一階の探索から始めるのだった。

 ではどこから始めるべきか。目星はついていた。具体的には台所だ。お菓子を食べようと思ったからだ。

 

 

 卑怯にも、この家ではご飯が食べられなくなるからという理由によって平時はお菓子の在処が伏せられている。権利に対する不当な迫害だった。友達のエリカちゃん家では自由に食べられるにもかかわらずだ。

 これまで見つけたことのないお菓子を今回の探索で見つけようというのは余りにもむぼう。しかし、今回に限っては当てがあった。

 先日のことだ。母親の血を引いて賢いダイワスカーレット(6歳 好きな飲み物はニンジンジュース)は夜中、父親が何やらお菓子らしきものを台所から持ち出した姿を見ていて、覚えていたのだ! さらに、なんと勇敢なことに、その日は一人でおトイレに起きていたのだ!

 

 

 ということで、台所には必ずお菓子があるはずだ。そして、父親に見つけられて自分に見つけられないはずはない。幼いプライドの発露であった。哀れ父親。

 

 

 勢い勇んで台所の探索に来たダイワスカーレット(6歳 ツインテールはまだ短い)だったが、食器の入った棚をガチャガチャやっているうちに母親がすっ飛んで来て「好奇心は素晴らしいが危ないからやめたまえよ」と叱られてしまった。

 母親が来たことに一時は喜んだダイワスカーレット(6歳)だったが、叱られたことですっかりとむくれてしまった。

 因みに、台所に来た理由を母親に聞かれたので父親がお菓子を持ってったから自分も食べたい旨を伝えたところ、母親がどこからかマシュマロ(食育 カルシウム入り)を持ってきてくれたので満足している。

 

ダイワスカーレット(6歳)は気づかなかったが、父親が〜のくだりを聞いたアグネスタキオンは妖しく笑っていた。

 

 ダイワスカーレット(6歳)には「まったく、今日は久しぶりにモルモットだね」という部分だけ聞こえたので、もしかしてペットを飼えるのでは? という予感に胸を躍らせた。

 

 なお、父親が持って行ったのはツマミ系の食べ物で、ダイワスカーレット(6歳)が想像してるような甘いものではない。食べてもすぐにぺっ、とすることだろう。また、ツマミ系は自室で保管するようにと決めていたものだったので、それを破った父親(現役トレーナー)は今日の夜七色に光ることが確定した。

 七色に光ると(七色でなくても)、夜寝るときにダイワスカーレット(6歳)が嫌がって添い寝させてくれなくなり、娘ラブの父親には罰になるのだ。

 

 叱られてしまったが、母親が「あとで一緒に遊ぼうじゃないか」と言ってくれたので、ダイワスカーレット(6歳)は叱ったことを許してあげることにした。

 また、この後一緒に遊べることが確約されたことで勝利を確信したダイワスカーレットは気分が良くなり、寂しさも吹き飛んでなんだか楽しくなってきていた。

 

 始めは暇潰しに始めた冒険だったが、目的が変わり始めていた。

 後でママと一緒に遊ぶときまでに、珍しいものを見つけておこうと思ったのだ。そしてママに教えてあげるのだ。

 

 ダイワスカーレット(6歳)は、「お2階で遊んでてもいい?」と母親に尋ねた後、新たな冒険に繰り出していった。

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