鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~ 作:零城
駆逐艦紅桜 さん
Fr190 さん
ありがとうございます!!
誤字脱字報告も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!
アークが潜入したシュレイド城では厳重に監視巡回が行われていた。
そんな中、アークは段ボールで移動したいく。
途中、巡回の兵士にあったがじっとしておけば「なんだ段ボールか」って言ってどこかに行ってしまう。
アーク(よしよし、ようやくメタルギアらしくなってきたな)
ここ最近、兵士虐殺したり勇者虐殺したり……あれ? なんか殺してばっかだな俺……
アーク「い、いや時と場合が悪いんだよ俺。うん」
自分に言い聞かせながら廊下を駆け、時には巡回の兵士に(物理的)眠りを授けたりと潜入ミッションみたいなことをしていた。
途中、愚痴を吐きながら移動していると
「貴様のせいだぞ!!」
アーク「……声!!」
尋問した時に聞いた王室に向かっている途中で段ボールで移動していると王室があるであろう場所から何やら叫び声が聞こえてきた。
急いでその場で停止し待機していると
バンッ!!
「何が「皇帝一家の暗殺に失敗した」だ!! お前はそんなこともできないのか!!」
ニゴウ「……申し訳ございませんマスター」
王室に入る扉から出てきた……出てきたというより飛び出してきたのは正体がいまだ謎のニゴウと首相だった。
だが、様子がおかしい。
単なる上司と部下の戯れあいとかではなさそうだ。
「これほどの戦力を投入して、なぜ皇族の一匹も殺せないんだよ!!」
アーク(うわ、ひでぇ)
物陰から段ボールの穴から見ているが……ひどすぎるだろ。
雪のような髪を強引に引っ張り掴み上げ引きずりまわし壁にたたきつける。
途中でニゴウの綺麗な髪が悲鳴をあげ千切れる音が聞こえる。
ニゴウ「で、でも捕虜を殺して口封じしました……」
「ああ!? そんなのお前の兵士への教鞭が下手なだけだろ!!」
アーク(んなわけあるか!?)
言っておくが敵の俺からしたらなかなかの熟練度(聞きかじりとはいえ)だったぞ。
お互いをカバーしあって連絡も適度に行う。
……あれ、すべてニゴウが教えたのなら素晴らしいことだ。
まぁ、相手が悪かっただけだ。
「ったく、お前は道具なんだから命令だけに従えばいいんだよ!!」
ニゴウ「申し訳ございません申し訳ございません申し訳ございません」
「もうその言葉も聞き飽きたんだよ!!」
ニゴウは誠意を見せようと頭を地面にこすりつけるが首相はニゴウの頭を何度も踏みつける。
アーク「っ!!」
アークは我慢ができずP90を取り出し出ようとするが寸の所で立ち止まった。
今ここで出たら仮にあの首相は殺せるかもしれないだが今までの努力が水の泡になる。
アーク「っち……歯がゆい」
ニゴウ「もう二度と同じ過ちはしません」
「我々の考えた作戦に従えばいいものの……それを全部お前が無駄にした!!」
いやいやいや……それ言う?
ま、まぁ全体的に見れば異世界人にしてはいいと思うよ?
でも、それって全部ニゴウ任せじゃん
何とも理不尽。
ゴキッ
アーク(うわ……)
何度も踏みつけているうちにニゴウの反応がなくなったのを見てイラついたのか何なのはわからないがニゴウの顔面をサッカーボールのように蹴り付け起こさせた。
蹴られたニゴウはふらふらと置き上げる。
鼻から血がボロボロと流れ目は腫れ上がり……もとは華のように可憐な顔は台無しになっていた。
「次、失敗したらお前を捨てるからな」
ニゴウ「ッ!? やめて!!
「……はぁ、お前には次の命令がある。それまで待機しろ」
ニゴウ「了解……しました」
首相は最後にニゴウに唾を吐きゴミのような目でその場を去った。
それはまるで親から暴力を受ける子供のようだった。
アーク「嫌なもの見てしまったな」
……目の前で暴力を受けている子がいるのに何もできない人の気持ちってこうなんだな
だが、彼女は敵だ。
アリスを殺そうとした敵だ。
敵に同情する気はない。
本来は中に入って今後の計画を知ろうとしたがアークは気づかれないようその場から立ち去った。
アーク「……はぁ」
あの場所から離れたのはいいが気持ちが浮かない。
てか、今すぐに帰りたい。
アーク「……あいつも苦労してるな」
苦労っていうレベルではないが嫌な思いはしているんだな。
アーク「さて、どこから出るか」
あらかた調べ終わったのであとは帰るだけだ。
帰るまでが侵入だからな。
できればどこか屋外に出てスライダーに変身して逃げたいんだが
まぁ、上を目指せばいいか。
アーク「……どうすればな……あ?」
時刻的にはもう間もなく日の出の時間だ。
急いで出ないといけないのだが……ふと、とある部屋の前でアークが立ち止まった。
別に何かがあったとかではなく無意識に止まっただけだ。
アーク「……」
部屋の中を見ると冷たい風が頬を撫でた。
どうやら屋外に出たらしい。
アーク「外か……ここから出ればいいな」
はぁ、ようやく帰れる。
首相の殺害ができなかったのは残念だが……今度にしよう。
入った部屋は本当に何もなく部屋の中央に汚れて薄い麻布一枚と部屋の隅に使う古した包帯の山があった。
アーク「いや、汚ぇ」
部屋の中はそれ以外にも汚れた服や血まみれの何かが転がっていた。
さて、とiDROIDOを取り出してスライダーになろうとした瞬間
カッカッカッカ
アーク「っち」
足音が聞こえ来た時みたいに慌てることなく落ち着いて段ボールに入り部屋の隅に隠れた。
しばらくすると
ニゴウ「……」
アーク(……なんであいつがここに来るんだよ)
入ってきたのはまさかのニゴウだった。
この部屋の主はこいつかよ。
アーク(さて、どう部屋から出るか)
ニゴウ「……またマスターに怒られたのです」
するとニゴウは部屋の中央に敷かれた麻布の上にちょこんと座った。
ニゴウ「……どうすればマスターに褒められるんでしょうか」
アーク(いや、褒められるも何もあいつが褒めるわけないだろ)
ニゴウ「褒められることをしていないって言われましたが……私がもっと頑張ればいいのでしょうか」
アーク(お前は十分頑張っているんだがな……)
体中のあちらこちらから血が流れ痛々しさを物語っているニゴウの華奢な体。
あんな華奢な体なのに俺と同等なのか。
ぐぅぅぅ……
ニゴウ「おなかすきました」
部屋中におなかの虫が鳴り響いた。
どうやらニゴウらしい。
ニゴウ「……今日は少なめですね」
アーク(いや、なんそれ!?)
入ってきたとき何かを抱えていたがニゴウはそれを取り出すとそれを食べ始めた。
よく見るとパンのようだが……カビが生えていて誰かの歯跡があった。
アーク(おいおい、ここの兵士は馬鹿か? 「腹が減っては戦はできぬ」っていうほど食料って士気にかかわるほど大切なのに……)
もさもさと黙喰で食べ終えたニゴウは床にひいていた麻布を取ってくるまった。
アーク(いや、それ寝具だったんかい!?)
ニゴウ「……今日は自分が失敗したせいでマスターの機嫌をそこなってしまいました。明日こそきっといい日になります……さぁ、もう寝ますか」
アーク(いや、ここで寝るの!? 屋外だよここ!?)
ニゴウ「……ところで」
床に横になって寝るかと思いきや
ニゴウ「何でしょう? この段ボール?」
アーク(やば!?)
こちらに近寄ってきた。
額から滝のように汗が出る。
流石にこんな距離で戦闘開始したら帰還が難しくなる!!
ニゴウ「兵士の皆さんがいらないものをよくこの部屋に
アーク(……戦闘準備するか)
アークが隠れている段ボールの目の前まで来たニゴウと段ボールの中でP90を構えるアーク。
そしてニゴウの手がアークの段ボールを掴み
ニゴウ「いえ、やめておきましょう。マスターからそんな命令は来ていません」
アーク(あ、よかったぁ)
ニゴウ「……それにしても何でしょう」
サワサワ
アーク(あれ? もしかして今、ニゴウ……段ボールを触ってるのか?)
段ボールを見つけ異常はないと判断したニゴウは元の場所に戻ろうとせずにアークが隠れている段ボールを触る。
ニゴウ(なぜか……なんでしょう……
段ボールを触っているうちに
今まで首相に「道具として従え」「何も考えるな」と言われ欲望も何もなかったのだがこの時初めて生まれた。
そして、段ボールの前で座り込みもたれかかる。
すると、なぜかはわからないが春のような温かさを感じる。
ニゴウ「
アーク「……試作型弐号機?」
……はて、どこかで聞いたことが?
ん~? なんか聞いたことが……
どこかで聞いたことがあるような気がしたアークは思い出そうとするが
ズキッ!!
アーク「う、あ、あぁぁぁぁぁ!?」
その瞬間、アークの頭の中で痛みが走った。
だが、痛いという言葉では足りないほど頭の中で何かが暴れた。
アーク「う、あ、あがぁぁぁぁァァァ!?」
段ボールの中でアークは頭を押さえて暴れる。
吐き気がする。
サイボーグのはずなのに肉体的に障害が出始める。
そして、謎のフラッシュバックが始まる
殺せ!!
やめて!!
助けてください……■■様
そんな!! ●●様が!!
そして、
??「ご め ん ね……」
アーク「く、はぁはぁはぁ……」
な、なんだ今の……
見たことがないぞあんな光景……
てか誰だよあの女性……
アーク「ッ!! しまった!!」
呼吸を荒げながら落ち着くが段ボールの中で暴れたせいで完全に不審に思ったはずだ。
急いでP90を構えるが
ニゴウ「すぅ……すぅ……」
アーク「……寝てるのか?」
音を立てないよう段ボールの足の方から穴をあけて出る。
外に出てみるとそこには殺しには似合わないほど可愛らしく寝ているニゴウがいた。
ちなみに空の段ボールだったら普通は壊れるかもしれないがメタルギア世界の段ボールは違うらしくとても頑丈だ(MGSPWで空の段ボールの上にスネークが立てるので)
アーク「はぁ……よかったぁ」
潜入任務なのに敵の目の前で安堵の声が出る。
アーク「てか、よく起きなかったな……」
まぁ、それほど疲れているんだろう
あんな奴の下で働いているんだ。
アーク「……だがどういうことだ?」
先ほどの頭痛……まるでスレッジハンマーが暴れているような感じだった。
今は収まっているがまた思い出そうとすると痛み出す。
アーク「これ以上思い出そうとするのはやめよう。だが、一つ分かった」
試作型弐号機……何か引っかかるなと思ったら
そういい自分の首をさすった。
そこに書かれていたのは
アーク「さっきのニゴウの言葉通りなら」
アークはニゴウが起きないよう静かに雪のような髪を分け彼女の首を見てみると
アーク「……やっぱり」
奴隷化魔法と使い魔魔法の呪いの印のせいで見えにくいがそこには「試作型弐号機」と書かれていた。
アーク「俺と……こいつは何の関係が?」
くぅくぅ…と寝ているニゴウとそれを見つめるアーク。
アーク「……憶測は今はいい。とにかく今は脱出だ」
ここで脱出しようかと思ったがニゴウがいるなら別だ。
起きて逃げている途中で撃たれたらひとたまりもない。
アークはおとなしく部屋から出ることにしたが……
アーク「……」
出ようとしたところでとある考えが浮かび立ち止まった。
右手を見るとそこには9mm弾が装填されたP90
アーク(
そう、気づいてしまったのだ
目の前には暴れても起きなかった少女。
だが、この少女には自分と対抗ができ最悪主人のアリスに危害を及ぼす可能性がある獣だ。
なら、今ここで殺せばいいのでは?
ここにいる奴らは彼女に戦力を依存している。
ここで殺せば戦力と士気が下がり被害が少なめで制圧ができるだろう。
それに、寝ているので反撃される可能性もゼロだ。
カシャ
寝ているニゴウの額にP90を突き付けるアーク。
アーク(そう、引き金を引けばいいんだ俺)
たった目の前にいる少女を殺せばアリスが心配なく過ごしやすくなる。
殺せば他に殺される日値も減る。
殺せば……殺せばいいのだ……
アーク「せめて……来世では幸せに過ごしてくれ」
そしてアークはP90のトリガーを引こうとした瞬間
ニゴウ「待って……おいていかないで………………
アーク「ッ!!」
……なぜか手が動かなくなった。
最初は魔法かと警戒したがそうではなかった
まるで体が訴えているかのように止めに来るのだ。
アーク「……しらけたわ」
なぜか殺す気がなくなりとっとと帰ることにした。
アーク「……はぁ」
だがその前にとアークはiDORIDOを取り出しいろいろと召喚した。
以前のポイント 15780
生産
医療キット一式 1
カロリーメイト×100 100
防寒具(布団系) 1
合計ポイント 15578
召喚したものをニゴウに気づかれないよう彼女の隣に置いておく。
そして、最後に彼女を包み込むように布団をかける。
アーク「……勘違いするなよニゴウ……これは俺がお前の事情を見てしまった件のお詫びだ。殺すときは戦場で殺して地獄に送ってやるよ」
……だけど
アーク「……今は殺させないでくれ」
そういうとアークは変身を解除し
サラサラと指から抜けていく感じは俺となぜか似ている。
撫でていくとニゴウの顔は能面のような顔から徐々に口角が挙がった顔になって行った。
アーク「何だよ……結構可愛いじゃん」
そして、時間はあっという間だ
流石に脱出しないと見つかってしまう。
アーク「はぁ……じゃぁな。せめて今だけでも幸せにいてくれ」
どうも映画のFate(ソロモン)を思い返してみて
作者「あれ、待って……え、ぐだ男……かっこよすひん?」
って感じた零城です
ぐだ男……あのラストはずるいよ……
あとロマ二……スマホに実装を……運営様……
今回、アークに謎のフラッシュバックが起きましたがこれは……まぁ、またいつかわかると思いますよ
まぁ、正確にはアークのではなくアークの本来の持ち主の記憶ですが
次回は戦闘回(多分)です
100話前だから聞こう・・・この作品、面白い?
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面白いよ!!
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いや、全く
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もう書くな糞が
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はよ、アリスとアーク、くっつけろ
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ニゴウちゃんに救済を
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ニゴウとアーク・・・イチャつけや
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ニゴウ死亡ルートが見たい