鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~   作:零城

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感想も
駆逐艦紅桜 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
6吋プラスドライバー さん(二回来た)
Fw190 さん(二回来た)
ドレッドノート さん
お昼寝須磨 さん(二回来た)
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は前回みたいに超長編ではないのでご注意を


百一発目 マザハ ノ クオキ(きおく の はざま)

ちゅんちゅん……

 

??「うふふ……全くもう……ヤンチャねぇ……別にあの子は操られているっていうのに()()で戦うなんてねぇ……」

 

日本式の屋敷の中で一人の女性が微笑んでいた。

神社の巫女のような赤い袴に白い小袖という清爽な服装で茶髪のツインテールに赤い眼鏡をかけた女性が縁側でちょこんと座っていた。

屋敷の中はしんっと静かで聞こえるのはその女性の呼吸音と縁側に引っ掛けている風鈴と……

 

アーク「すぅ……すぅ……」

 

ニゴウ「……」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だけだった。

本来、目と目があえば殺しあう敵同士のはずだが今は子供のように可愛らしい寝息を立てながらぐっすり寝ている。

 

??「……はぁ、本当に可愛いわ」

 

女性は化け物のような鋭い爪とかではなく日本人の一般的で綺麗な手で寝ている二人の頭を撫でる。

まるで()()()()()()()()()()()

 

??「でも……()()、本当に邪魔ね」

 

そういい目の先にあったのはニゴウの首元。

アークは普通に寝ているがニゴウはまるで死んだように寝ている。

一応、耳をすませば寝息は聞こえるが風鈴の音で消えてしまうほどだった。

原因ははっきりしている。

 

??「奴隷化魔法に使い魔契約ねぇ……相変わらずあの世界の生物って屑よね」

 

そういい、ニゴウの首をそっと撫でる。

そこには忌々しく光る首相がかけた奴隷化魔法や洗脳魔法などの従順にさせる魔法(呪い)たち。

 

??「私だって、あっちの世界にいれば今すぐにでも解いてあげたいのに……」

 

悔しそうな顔から一粒の涙が流れる。

その涙はニゴウの頬に落ちる。

 

??「……てか、あの倉庫。だいぶ自然な山のようにして偽装設計したはずなのに、まさかあれを掘ったの? だったら一周回って褒めたいわね」

 

呆れた。

相変わらず、あの世界の住民は()()()から変わってないのか。

 

??「ほんと、運命を呪いたいわ……あの時、前もって対魔法使い化させといた方がよかったかなぁ?」

 

アーク「う……ううん……」

 

女性が何やらぶつくさつぶやいていると膝の上で寝ていたアークが目を擦りながら起きた。

 

アーク(あれ? ……ここはどこだ?)

 

??「あら? なんで起きて……あ、そうか、そういうことか……」

 

ここはどこなんだ?

なんで、俺……こんな屋敷で寝ているんだ?

 

アーク「……俺は確か、逃げて……あれ? ()()()()()()()()()()()()?」

 

なんか、頭の中がボーっとする。

えっと、確か今日は家に帰ってメタルギアをして……どうするんだっけ?

あと、本当にこの屋敷は何なんだ?

俺の祖父母は既に死んでいるからこんな古臭い家なんてないはずだ。

 

??「うふふ♪ おはよう…………壱号? いや、アーク?」

 

アーク? あ、そういえば俺ってアークっていう名前だったな。

 

??「それにしてアークで『歌う死神』って……まぁ、ある意味『エンジェル』でもあるしね。てか、アークってダサくない?」

 

ダサいとはなんだ、ダサいとは

この名前は俺の主人が……主人……主人……ありす……そう、アリスがつけたんだ!!

 

??「ふーん、ま、私には関係のないことだけどね」

 

それより、ここは本当にどこなんだ? あなたは一体?

 

??「ああやっぱりね……この空間は()()()()()()()()()()で来れるけど基本的は眠くなるのよね」

 

あ、あの何を言っているんですか?

 

??「あ、いいのいいの気にしないで。さて、そろそろ帰る時間だよ」

 

え、帰るって……あ、あとその子……なんか、見たことが……

 

??「ああ、この子(ニゴウ)かい? この子がどうしたんだい?」

 

い、いや……なんか、すっごい申し訳ない感じが……

 

??「……もしかして……あ、そうか。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

え、どういう

 

??「いいのいいの……さて、君には役目があるでしょ?」

 

そういうと女性は起きたアークの頭を撫で始めた。

 

アーク(なんか眠い……な)

 

頭の中が少しずつ霧がかかるように思考が停止していき、覚醒しかけた脳が再び深い睡魔に襲われていく。

 

アーク(なんで……こんなに……落ち着くんだ……)

 

まるで催眠がかかったように目が閉じていき、再び女性の膝に寝そべって寝息を立てる。

 

??(『鋼宮 徹』ねぇ……なるほど、転生者か。あ、でも勇者じゃないみたいわね。ならよかった)

 

アークの頭を撫でながら本人の記憶を読み込んでいく。

 

??(彼も災難ねぇ……まさか、その体に憑依するなんてねぇ)

 

アーク「綺麗な……夜空……だ…なぁ……」

 

??(ふーん、君はこの見える景色はそう見えるんだねぇ)

 

そういい縁側から外を見る。

 

??(君はこんな場所に居ちゃだめだよ……さ、速く帰りな)

 

アーク「あ…う……すぅ…すぅ……」

 

膝枕をさせ頭を撫でていると再びアークは深い眠りについた。

自分の膝の上で仲良く寝ているアークとニゴウ。

 

??(よし、寝たわね……それにしても寝顔が()()()に似てるわねぇ~~~。あ~、きゃわいい~~~~~♡♡♡)

 

じっとニゴウとアークの寝顔を見て満足した笑顔で撫で続ける。

すると、ニゴウとアークは少しずつ消えていく。

あの世界に帰っていく印だ。

蜃気楼のように消えていく二人に女性は誰にも聞こえない声で泣きながら言った。

 

 

 

 

??(……ごめんね……「こんな人でなし」で「ろくでなし」の()()()()で)

 

 

 

 


 

 

チュンチュン

 

 

ニゴウ「……ん?」

 

ニゴウがふと目を覚めるとそこにはたくさんのクレーターができていた。

基地にこんなのあったか?っと思っていたがすぐに思い出した。

 

ニゴウ「そういえば私はアークを……」

 

先ほど死神と戦って殺されかけたが自分の第二形態を晒し逆転して崖下に突き落としたはず。

一応、殺したか確認しに行ったが川は自分の砲撃で完全に岩や石が混ざり合う濁流となっていた。

あの川ではどんなに硬い装甲でも生きられるのはあり得ない。

 

ニゴウ「しかし、なぜ私は座って?」

 

勝利を確信したのはいいが、なぜ自分が今気にもたれ掛って座っているのかわからなかった。

マスターから基本目が届かない場所でも座るのは許可があってからである。

疲れたから座ったのか? いや、それはない。

 

ニゴウ「……いえ、まず()()()()()()()()()()()()?」

 

思い返してみるがアークに勝ったのは覚えている。

だが、その間の記憶がない。

 

ニゴウ「ッ!! それより早くマスターの所に帰らないと!!」

 

上を見れば太陽は最後の記憶の位置からだいぶ過ぎている。

急いで帰らないとお仕置きが長くなってしまう。

立ち上がり基地の方角に向かって全力で走るニゴウだった。

 


 

同時刻、アーハム帝国

 

アリス「……」

 

 

カチッ

 

 

アークの家にアリスが椅子に座りぐてーっとなっていた。

手にはアークからもらったiDROID。

スイッチを入れたり切ったりして窓の外を眺めていた。

 

 

カチャ

 

 

クロエ「あら? アリスじゃない?」

 

アリス「あ、クロエ姉さま……」

 

クロエ「こんなところにいたのね」

 

アリス「………」

 

クロエ「どうしたのよ? そんなに暗い顔をして? ……あ、もしかしてアーク?」

 

アリス(こくり)

 

クロエ「大丈夫よアークなら。彼が簡単に死ぬわけないでしょ?」

 

アリス「そうですが……なんか、胸騒ぎが……」

 

そっと自分の心臓がある場所を抑える。

今朝から心臓の音がうるさく感じる。

おかげで今日に授業は集中できなかった。

 

アリス「……はぁ、速く帰ってこないかな」

 

クロエ「なんか、アリス……

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()みたいな顔をするわね」

 

アリス「ふぇ、ふぇぇ!?」

 

突然、姉からトンデモ発言をくらい若干ボケていた頭が暴走し、椅子から飛び上がる。

 

アリス「ななななな、なにを言っているんですか姉さま!?」

 

クロエ「あら? 私は思ったことを言っただけよ?」

 

アリス「べ、べ、べ、別に私とアークは!!」

 

クロエ「……なんでそこでアークが出てくるのよ」

 

アリス「い、いいいええ!! な、何でもありません!!」

 

クロエ「あ、まさかアリス……」

 

アリス「ないないないないないなーーーーい!! い、いいですか姉さま!! 私とアークはあくまで主従関係です!! 恋愛など絶対ありません!!」

 

椅子から立ち上がりクロエに花と花がくっつくほど迫るアリス。

 

クロエ「そ、そう? でも……本当に遅いわねアーク。まぁ、国がらみの任務だし遅くなるのは当り前よ」

 

アリス「……でも、アークからもらった遠距離通話する魔道具に聞いても全く反応がないんですよ」

 

クロエ「アリス? 彼って一応でも任務中だから連絡するのはまずいんじゃ?あと、その道具、私も欲しい

 

アリス「……まずかったですかね?」

 

クロエ「まぁ、仕事中に邪魔するのは悪いと思うわよ」

 

目の前で冷や汗をかく妹。

 

アリス「……あー!! もう!! 早く帰ってきてよアーク!!」

 

前みたいに彼の家にいれば一番早く会えるので待機しているが一向に現れない使い魔に対して文句を言う第二皇女であった。

 

クロエ(あ、そういえば……いや、さっきアリスは「絶対にない」って言ったし……)

 

アリスの後姿を見てふと思い出す。

 

 

アリス『私とアークは()()()()主従関係です!! 恋愛など絶対ありません!!』

 

 

あくまでとはいったい?

 


 

その日の夕方

 

 

 

 

ガキィィィッ!!

 

 

 

 

ニゴウ「……ッ」

 

暗い部屋の真ん中に椅子に縛り上げられているニゴウと

 

「まったく……私との約束はそんなに価値がないものかね?」

 

手にハンマーを持った首相だった。

ハンマーには血がびっとりと染みついており……ニゴウの雪のように白い頭に赤い花が咲いていた。

ニゴウが急いで帰ってきたが首相に報告をした瞬間、了解の印に顔面を殴られ鼻血が出た。

そして、そのまま髪を引っ張られ椅子の上に鎖で縛られた後、今に至る。

 

「言ってみろ? ん?」

 

ニゴウ「……私は」

 

「言えって言ってんだよこのゴミが!!」

 

そういい、首相は椅子に座っているニゴウの腹部を蹴りつけ頭から転倒させた。

受け身も通らずに勢いのまま後頭部が鈍い音と共に打ち付けられる。

脳内が振動し脳震盪を起こす。

 

「ニゴウ…貴様に問おう。お前は何者だ?」

 

ニゴウ「私は……マスターの道具です」

 

「ふむ、ならなぜ私との約束を破るのかね?」

 

ニゴウ「いいえ……」

 

「そうか……なら、私はひどく失望するねぇ」

 

首相がハンマーを握りなおすとハンマーに武器系の付与魔法をかける。

すると、ハンマー部分が赤くメラメラと燃え上がった。

 

「いやはや……私もしたくはないんだけどねぇ」

 

そして、床に縛り付けられているニゴウに馬乗りし振り上げたハンマーを振り下ろす。

 

 

ガキィィィッ!!

 

 

火属性の付与魔法がかかったハンマーはニゴウの頬を直撃する。

頬の骨にヒビが入ったような痛みが走る。

火をまとったハンマーだったため当たった瞬間、ジュウゥっと痛々しい音を立てながらニゴウの白い頬に火傷を負わせる。

 

ニゴウ「申し訳ございません……私の……失態です」

 

「まただよ!! 帰っては申し訳ございません申し訳ございませんって……お前は謝ることしかできないのか!?」

 

ニゴウ「……()()()()()()

 

「ああ!? 誰が敬語を使わなくていいって言ったぁ!?」

 

ニゴウ「全責任は私にあります……大変申し訳ございませんでした」

 

「っち……来い!!」

 

首相はニゴウの座っている椅子の足を掴み例の部屋に連れていく。

石畳の床に顔面をつけたまま引きずらるニゴウ。

そして、少しずつ見覚えのある部屋が見えてきた。

 

ニゴウ「ま、待ってください!! こ、今度こそ命令通りに!!」

 

どこに連れていくか気が付いたニゴウは顔面を痛めながらも首相にチャンスを請うが

 

「……おい、ニゴウ。舌を出せ」

 

ニゴウ「は、はい」

 

首相に命令され大人しく舌の先を出す。

 

「もっとだ」

 

ニゴウ「はい」

 

今度は半分くらいを出すが

 

「もっと出せって言ってんだよ!!」

 

まだ足りないらしく最終的に根元まで出した瞬間。

 

 

ザシュッ

 

 

ニゴウ「がふ!?」

 

出した瞬間、ニゴウの顎を首相の蹴りが命中した。

当たった瞬間、舌にニゴウの歯があたり血が口から大量に出た。

幸い、切れてはない

 

「よし、これで静かになれるだろ。それじゃ、しばらく頭を冷やしてこい」

 

そういうと目の前にあった扉を開く。

中は巨大な穴があり下は暗い……

 

「うお、やっぱ何度見てもなれんな」

 

そこには大量の蟲がいた。

しかも、前回のではなく()()()()までいた。

ここは実験ついでに貯めておいた即席の蟲魔族の巣だ。

常人では一体でも猛毒で危険なのだが……首相はその数百匹もいるであろう穴に何も持っていないニゴウを放り込もうとしているのだ。

 

「ああ、前もって命令しておくが()()()()()()()()()。した場合は……お前を捨てる」

 

ニゴウ「…は……い」

 

ニゴウは反論しようとしたが首相が命令すると首に描かれていた奴隷化魔法が反応し強制的に催眠状態にさせられ黙ってしまう。

 

「それじゃ、行ってこい」

 

そして、首相は椅子に縛られていたニゴウを穴の中に蹴落とした。

 

「1時間後に迎えに来るからな」

 

穴の中から痛みのあまりに悲鳴を出すニゴウを無視し次の作戦を立てるため作戦室に向かう。

 

「おい、死なないように20分ごとに回復と解毒させとけ。あとは好きにしろ」

 

「了解しました」

 

帰る途中でついてきた魔法使いの護衛に命令しておく。

だが、魔法使いの口元は厭らしく三日月になっていた。

首相から「好きにしろ」と言われた……つまり、()()()()()()()()()()()()()()ということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして、結局蟲だらけの部屋からニゴウが出されたのは1()()()()だった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして、さらに同時刻

 

 

バシャ……バシャ……

 

 

土砂降りの雨の中、ニゴウの砲撃のせいで普段は穏やかな川が激流となった川……水の中は岩や倒木などが流れておりふつうは助からないであろう。

だが……そんな中から()()()()()()()()()

肩にはシュレイド王国の王女のシエラがいた。

幸い、アークが全身を覆うように庇ったので目立った外傷はない。

川から岸に上がり、ここでようやく()()()()()()()()()()()()()を放り投げる。

 

??「だぁ~!! 重い!!」

 

岸に這いあがった男はシエラと()()()をそっと地面に下ろす。

 

??「全く……僕の能力はこういうのに使うためじゃないんですがねぇ」

 

愚痴を言いながらも周囲に敵はいないか確認する。

 

??「うん、いないっと……はぁ、なんで負けているんですかね? 死神さん?」

 

一応、今自分の下で気絶しているアークの容態を確認する。

アークはシエラに比べて彼女に傷を負わせないよう彼女を守っていたので体のあちらこちらに傷ができていた。

 

??「あ~……僕は回復とかできないし……お?」

 

シエラ「う、う……」

 

??「あ、起きたわこん畜生。せっかく無様に寝ているアークの顔を某マッキーのペンで落書きしようかなって思ってたのに」

 

隣で寝ていたシエラが起きたそうなので、とりあえず近くにあった()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シエラ「う……こ、ここは?」

 

??「それじゃ、あとは頼んだよ王女さん?《I'll leave the rest to you》」

 

シエラが目を覚ますとそこはどこかの岸だった。

どうやらどこかに流れ着いたらしい。

襲撃者の城から命からがら逃げて途中で捕まりかけたがアークが助けてくれたことによって一時は助かったが襲撃者の一人であるニゴウに襲われた。

 

シエラ「……あれ、本当にこの世界の生き物の戦闘ですかね」

 

何度、思い出してもあれは夢ではないようだ。

高速で移動するアークに大量の黒い筒を召喚するニゴウ。

もし、自分の国の兵士全員を集めてもあの二人の戦いを止めれることなくそこら辺の石のように破壊されるだろう。

 

シエラ「それより、さっき誰かいたような……っは!! それより、アークさんは!?」

 

急いで起きて辺りを見回すと

 

シエラ「あ、アークさん!!」

 

自分の隣に寝ていた。

よかった……流されたと思ったが運は味方をしてくれた。

だが、彼の状態はひどかった。

体のあちらこちらに傷ができており右腕はおかしな方向に向ている……骨折だろう。

しかも、()()()()()()()()()()()()()()()

日常なら笑ってしまいそうだが今は非常事態なので笑わずアークに回復魔法をかける。

 

シエラ「つ、冷たい……い、急いでどこかの雨宿りができそうなところに……」

 

体を触ってみたが氷のように冷たく今にも死にそうな状態だが胸に耳を当てると心臓の音は聞こえているので生きてはいる。

だが、この雨の中では体がさらに冷え危険な状態だ。

 

シエラ「と、とりあえずどこかに運ばないと!!」

 

アークを背負うことはできないので近くにあった……おそらく一緒に流れ着いたのであろう布があったのでアークの下に敷いて引っ張って運ぶ。

 

シエラ「でも……どこに行けば?」

 

運べるようになったのはいいがどこに行けばいいのかわからなかった。

そもそも、ここはどこなのかもわからないので行動ができない。

 

??「こっちだぞ、体重57kgのデブ」

 

シエラ「え、今……」

 

一瞬、森の方から声が聞こえた気がする。

……なぜか少しイラっと来たような気がするが気のせいだろう。

とりあえず、音が聞こえた方向に向かって移動する。

 

シエラ「んしょ、んしょ……」

 

土砂降りの雨の中、アークを引きずる。

今まで一応、剣の使い方など運動はしていたので動けるがこのままだと彼の命が危ない。

だが、運命の女神は微笑んだ。

 

シエラ「あ、あった!!」

 

しばらく進んでいると無理の中にポツンと一軒家があった。

 

シエラ「よかった……とにかく、あそこに運ばないと」

 

 

カチャ

 

 

シエラ「お邪魔します……誰かいませんか?」

 

中に入ると中は何もなく成果kした痕跡もなかった。

だが、()()()()()()()()()()気がするが気のせいだろう。

こうして、シエラはアークの回復を始めた。

ベッドの上に寝かせる。

 

シエラ「あ、でも……今のアークさんって……」

 

しかしだ

ふとアークを見てみると今の姿は骸骨(スカルズ)だ。

初めて見た時は魔族の仲間かと疑ったが……本当は今も疑っている。

魔族だったら敵だが今は彼の治療に専念することにした。

 

シエラ「……まさか、魔族とかじゃないですよね?」

 

……ところで仮に魔族だとしても自分たち同じ人間の治療法で治していいんだろうか?

そんなことを考えていると

 

 

ッカ!!

 

 

シエラ「ッキャ!?」

 

突然、アークが光りだした。

自爆かと驚いたが光が収まるとそこには……

 

シエラ「……え、女の子?」

 

ベッドの上に女性が寝ていた。

いや、アークの声からして男性であろう……だが

 

シエラ「女性の私が言うのはあれですが美人ですね」

 

長いまつげ、すっとした顔の形、髪の質感、白い肌……何とも女顔負けみたいな美人が寝ていたのだ。

そのせいでうっとりと見惚れてしまった。

 

シエラ「あ!! いけない!! 治療しないと!!」

 


 

??「あぶねぇ……肝心なところを忘れるところだったわ」

 

シエラが入った家が見える草むらの中に先ほどの男がいた。

 

??「()()()()()()()()()()()はしたが……」

 

実はさっきからこの男はシエラの避難場所の設置と誘導をしていたのだ。

建物が真新しいのはそれが理由である。

 

??「それにしても……こいつはこんな機能まであるとは」

 

その男の手に持っていたのは……アークのiDROID

さっき、くすねておいたのだ。

早速、使ってみようとしたが間違えて変なスイッチを押してしまった。

そしたら、アークが人間に戻っていた。

 

??「姿が変わった……この世界の住民があんなに変わるのはあり得ないから……まさか、転生者か?」

 

だが、疑問は残る。

 

 

??「旧式壱号…てか、()()()にはそんな機能は載っていないはず」

 

 

そういい、自分の()()()()()

 

??「まぁ、いいでしょう。しばらく観察を続けますか。……あ、その前に」

 

手に持っているアークのiDROIDを握り直しつぶやく

 

??「hacking開始」

 

ほぉ……メタルギアっていうんですか。

うわ、なんで核兵器があるんだよこの死神。

 

??「……名前のダサさと言い……よくわからんな」

 

まぁ、その分だけ面白いんだが。

 

??「さてっと……解析が完了したら返しますか」

 

全く……呆れますよ

 

 

 

 

 

 

 

 

??「速く起きてくれませんかねアークもとい壱号? 女王(弐号)を助けないと約束の時に間に合いませんよ」




どうもモダンウォーシップを遊んだ零城です
ヤバいはあのゲーム……めちゃんこ楽しい(自衛艦も動かせる)
てか、アメリカ空母ニミッツを操作するの糞おもろい!!
……ところで海上自衛隊の「いずも」はどこにいるんだい?(情報求む)

なんか今回、伏線が多いな……

次回は(多分)メタルギアキャラが出る……かも?

1話4000以上8000以下の文字数にしているけど丁度いい?

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