鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~   作:零城

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ドレッドノート改 さん
ありがとうございます!!


百五発目 泣く狼

静かな城に廊下を月明かりが照らす中、一人の少女が足をふらつかせながら歩いていた。

 

 

……ッカッカッカ

 

 

ニゴウ「……」ふらふら

 

月の光で雪のように輝く髪とシルクのように滑らかで柔らかそうな肌がなんとも幻想的だが…今じゃその面影もなかった。

首相の「お仕置き」から一週間…いや、もしかしてそれ以上かもしれないが長い間あの虫だらけ部屋で放置させられた。

白い肌は醜いほど腫れあがり髪も乱雑にボサボサになっている。

蟲たちの毒が体中に回っており思考と体の感覚がうまくつかめない…そのせいで廊下をまっすぐ歩けずあっちこっちに千鳥足で歩いている。

 

ニゴウ「……眠たい」

 

体中が氷のように冷たい。

今、他人が自分の肌を触れば死んでいるのでは?っと勘違いするほど冷たい。

今すぐにでも床に倒れて寝たい。

 

ニゴウ「でも、ここで寝るとマスターに怒られますね」

 

自分はマスターの道具だ。

例え彼の視界に入っても邪魔なら消えないといけない。

 

ニゴウ「それに…6時間後には別の任務があります」

 

出された瞬間、自分の主人から発せられたのは反省したかとかではなく次の任務内容だった。

だが、今回は珍しく猶予をくれた。

 

ニゴウ「早く…次の任務に備えないと……」

 

ふらつく足でようやく自分の部屋に到着した。

中は相変わらず物置のような感じだが。

 

ニゴウ「……」ぱたん

 

部屋に到着したと同時に床に倒れるニゴウ。

倒れた音も聞こえないほど体重が軽くなった気がする。

 

ニゴウ(……寒いなぁ)

 

床は石でできており少しも温かみを感じない。

 

ニゴウ(そういえば……なんで私はあの時?)

 

床に転がりながらニゴウは自分の右手を見つめグーパーとする。

「あの時」というのは自分とアークが戦った時である。

まさか自分の第二形態まで出してようやく倒せたのは驚いた。

しかも、直接倒したのではなく地面を破壊し川に突き落としたでだ。

 

ニゴウ(さすがに倒せた……はずです)

 

マスターから殺すよう命令され実行できたのはいいことだ。

だが…何だろうこの…心の中がぽっかり空くような感じは。

 

ニゴウ(それは今はどうでもいいです。問題はなんであの時……)

 

川に落ちていくアーク、あの時勝ったなと確信した。

だが、落ちていくアークに向けて()()()()()()()()()()()()()

それはまるで助けようと……

 

ニゴウ(そんなことはない、ないはずです……)

 

気のせいだと自分に言い聞かせる。

 

ニゴウ(それより、早く…治療しない……と)

 

体に鞭を打って起こす。

さすがに自分は常人より頑丈らしいが体の毒は解毒しないと危険だ。

 

ニゴウ(なにか治療できるものは……)

 

とりあえず部屋に治療に使えそうなものはないかと探すが……が

よくよく考えればこの部屋には使い古した包帯しかない。

包帯はせいぜい傷を治すくらいで毒は抜けない。

 

ニゴウ(でも…眠いです)

 

手足の痺れがさっきのよりもひどくなっている気がする。

 

ニゴウ(まぁ、寝れば治るでしょう)

 

治すことは諦めそのまま寝ることにした。

 

ニゴウ(でも……死神、生きていてほしいですね)

 

別に死神がどうこうっていうわけではないが、妙に彼が気になる。

 

ニゴウ(まぁ、いいや……おやすみ世界)

 

そっと目を閉じ眠りの中に精神を投げた。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()中、ニゴウは眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「いやいやいや、治療しろよ」

 

…っと思いきやニゴウのすぐ隣に一人の男が急に表れた。

 

ニゴウ「だ…れ……?」

 

眼を開けるが霞んで見え声もよく聞こえない。

おそらくあまりの眠気に感覚が鈍くなっているんだろうとニゴウは予想するが実際は毒のせいで見えないだけだ。

 

??「え、なにこの兄妹? あの死神(アーク)を助けた時といいもう少し自分の命、大切に考えよ?」

 

ニゴウの隣に現れた男はアークを川から引っ張り上げた張本人だった。

相変わらず黒いフードをかぶっており姿はわからないがその声は呆れと心配が混ざったような声だった。

 

??「さてと…うわ、傷だらけやん」

 

ニゴウの隣にどかりっと座り彼女に触れ確認する。

 

??「えーっと、回復魔法……あ、俺、使えないんだっけ」

 

あちゃーっと頭を抱えるフード男。

こういう時にこの世界の力が羨ましい。ま、仮に使えたら今すぐにでもニゴウの呪いを解きたいものだが。

 

??「あ、そういやあの死神(アーク)、ここに侵入したときアレ置いていったよな」

 

あれから自分の能力でアークの位置や行動は逐一監視していたが……この部屋にはアレがあるはずだ。

 

??「てかこの部屋汚!?」

 

立ち上がり部屋中を探すが相変わらず使い古した包帯が出てくる。

ついでにと掃除をしつつ探していると

 

??「お、あったあった」

 

部屋の隅の目立たない場所にそれがあった。

それは……アークが生成しておいた救急箱だった。

彼がニゴウの部屋に侵入したときに置いていったものだ。

 

??「いやー、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

箱を開け色々と取り出す。

綺麗な包帯や薬を取り出しニゴウの体に巻き付いていく。

 

??「さてと…これであとはしばらく安静……って言ってもどうせあの首相がそうはさせないんだろうな」

 

あとは床で横になっておけば完璧なんだがこの仕事現場を思い出して落胆する。

そういやここ(ニゴウにだけ)ブラックな組織だったな。

 

??「ん~、どしよ。もう自分で首相を殺そうかいな」

 

さてこれからどうしようかと考える。

こういう洗脳系の魔法は術者を殺せばもとに戻るはずだが……この洗脳魔法が重度なものでなければ決行したいが仮にそうだったら術者を殺しても意味がない。

だったら捕まえて解呪させたいが大人しく解いてくれるわけもない。

 

??「だったら拷問……でもなぁ」

 

実をいうと自分はここ数百年人間とまともに話していない

あ、そこ。究極のコミュ障とか言うなよ。

拷問は別に痛めつけて離させるっていう手段もあるが……正直、面倒だ。

 

??「こういう時に『Knight』がいればなぁ…あんの寝坊助が……あ」

 

あの『Knight』(戦闘狂)がいれば「何それ面白そうじゃんwwwwwww」って快諾するんだがなぁっと思っていたら一人適任がいたのを思い出す。

 

??「あの死神(アーク)にやらせばええやん我ぇ!!」

 

よくよく思い返せばあの死神(アーク)、よく尋問とか拷問するマンだったのを思い出す。

 

??「んじゃ、どうにかして壱号を首相と合わせて……って感じかな」

 

よし、今後の予定ができた

できたのなら行動するだけだ。

 

??「あ、でも流石にニゴウの休暇期間は伸ばしてもらお」

 

さてと、どうやってあの屑野郎を騙してやろうもんか

うーんっと考えていると

 

 

カツン…カツン……

 

 

??「ん? 誰か来たか」

 

廊下のほうから誰かがニゴウの部屋に来る足音が聞こえてきた。

 

??「はぁ…invisible」

 

すぐさま透明化し部屋の隅で待機する。

 

 

カツン…カツン……

 

 

「うぉ~い、ニゴウ? ご主人様が来たぞぉ?」

 

入ってきたのは首相の幹部の一人だった。

片手のは酒の入ったコップ…酔っぱらっているんだろう。

 

「うぉ~い、ニゴウ?」

 

ドカドカと勝手に入ってき五月蠅く叫ぶ。

これがアパートとかだったら秒速で苦情案件だが残念ながらご近所さんはいない。

 

「うぉい!! 起きろ!! 主人は帰ってきたのになんも反応はないんかぁ!!」

 

幹部は叫ぶがニゴウは起きない(一応、さっき治療ついでに睡眠薬を投入させておいた)

 

「っち、おい起きろって言っているんだ!!」

 

業を煮やした幹部が腰からM1991を取り出し引き金を引こうとしたが

 

 

??「五月蠅い、黙れ」

 

 

「もが!?」

 

透明化していた男が背後から幹部に襲い掛かり口を手で塞ぎ首を絞める。

首を絞められたせいか幹部の酔いは冷めじたばたと抵抗するが

 

??「楽に死なせてやるよ」

 

ここで彼の能力の応用技が発動する。

 

 

パキ…パキ……

 

 

発動するとどこからか金属音が静かに鳴り響く。

そして、生成されたソレは幹部の口、鼻、皮膚から体内に吸収されていく。

 

「あ…あ……」

 

??「じゃぁな、せめて最後は快楽の海に沈んでいけ」

 

鼻から入ったそれは体中に回っていき…最終的に脳まで広がった。

そして……

 

 

ザシュ

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あひゃ♡」

 

破壊する際、快楽の情報をキャパオーバーするほど流し込み痛みを消して殺した。

 

??「ここにはけが人がいるから静かにしてくれ」

 

そっと音が鳴らないように死体を下す。

 

??「ニゴウは……起きてないね」

 

ふーっと、安心する。

 

??「あ、でも死体は……まぁ、いいか」

 

流石にこの死体を外まで運んで隠すなんてリスクがあるのでこの部屋に隠すことにした。

 

??「ついでに首相にニゴウの部屋の交換を申すか」

 

死体を部屋の目立たないところに置き、ついでにそこら辺のものをかき集めカモフラージュする。

 

??「……さて、すまんが君の役は借りていくよ」

 

そういい、殺したてほやほやの死体の顔に触れ

 

??「Pretender《変装》」

 

すると男の体がテレビの砂嵐に包まれ、晴れているころには

 

??「うーん、やっぱり違和感があるなぁ」

 

()()()()()()()()()姿()()()()()()()

だが、声は先ほどの男と変わらない。

 

??「あと声も…copy《声帯変更》、アー、アー、アー、よし」

 

何度か声を出し、幹部そっくりの声に変った。

 

??「んじゃ、行きますか」

 

頭を掻き、来た時に持っていたコップを拾い上げ顔も酔っぱらったように赤くするように設定した。

 

??(首相(糞野郎)にあって何とか言いくるめでニゴウに休暇を与えつつ他の兵士にバレないように情報を取集するか)

 

ため息を吐きつつも大切な仲間のために敵の元へ向かう。

 

??「あ、そうだこれ」

 

っと行く前にとアークが生成した救急箱の中に入っていた紙を寝ているニゴウの隣に置く。

そこに書かれていたのは

 


 

 

無理すんなよ

つらいならこっちに来てもいいぞ

 

 


 

??「いや、オカンかよ」

 

都会ではたいている息子を心配する母親かな?

まぁ、別にあの二人が平和的に会うならこちらも好都合だ。

そっと隣に紙を置き廊下に出る。

 

 

 

 

 

 

??(どうか無事でいてくれよ……()()()()()

 


 

一方アークは

 

EVA『かかってきなさい!! このデクノボウ!!』

 

サイコマンティス「ほれ、今2時間を過ぎたぞ」

 

アーク「うっそだろお前!?」

 

MGS3のRTAしていた

何やってんだ死神って思うかもしれないが、これは今開発している奴の開発完了までの時間つぶしだ。

ちなみに、現在MGS3のラストに出てくるシャゴホット後半戦中(ホモ大佐ヴォルギン大佐が上に乗っているアレ)だ。

テレビの前でコントローラーを構えるアークと横でサイコマンティスが観戦と計測をしている。

 

アーク「ボニゾヴィエ倉庫のジ・エンド暗殺ルートで来たのにもうかよ!?」

 

サイコマンティス「いや、そのあとお前がマシン・ナガン縛りで行こうとするのが悪いだろ」

 

アーク「くそ!! さすがにかのBIG_SARUのようにはいかないか!!」

 

ちなみに作者もガチで一回やってみたんですが普通に無理でした。

麻酔たばこを装備し後ろに移動しながら機銃を避けるという、現実離れした技を披露しながら戦っていると。

 

 

ピピッ

 

 

サイコマンティス「ん? おい、開発が完了したらしいぞ」

 

アーク「このタイミングでかよぉ……」

 

開発が完了した知らせの音がiDROIDから鳴っている。

あれからニゴウ対策はどうしようかと悩んだが……結局、この結論に至った。

 

 

目には目を歯には歯を!!

 

 

数の暴力には数の暴力を!!

 

 

え? 脳筋? 何のことやら!!(ヤケクソ)

ニゴウの『Bullet Qieen』に対抗できそうなキャラなんて今のところいない。

ならばっとこちらの保持しているメタルギアすべてをあいつにぶつけることにした。

損害覚悟で戦う。んで、今開発しているのは戦っている中でニゴウに致命的な一発を放てるキャラにした。

 

アーク「んじゃ、行ってくる」

 

よっこいしょと立ち上がり扉の外に出る。

 

サイコマンティス「ああ、死んで来い(鳥になってこい)

 

アーク「ゑ?」

 

冗談だっと言うサイコマンティスを最後に見えた。

……あいつが言うと冗談に聞こえないんだが

 

サイコマンティスのいた部屋から出て再びマザーベースの艦橋に出る。

そして、そのまま開発が済んだ場所に向かう。

 

アーク「さて、初めてのMGS4のキャラだな」

 

海風にあたりながら進んでいると例の開発が完了した区画についた。

外見はなんか某SCP財団の収容室に似ている。

 

アーク「んじゃ、お邪魔しまーす」

 

ウィーンっと扉が開き中に入る。

 

アーク「……寒」

 

中に入るとそこは()()()()()()だった。

マザーベースは本家でもあったコスタリカ沖の気候に合わせているので割と熱いはずだがこの部屋は真逆だった。

 

 

ザク…ザク…ザク…

 

 

アーク「……この景色をアリスに見せたら喜ぶだろうなぁ」

 

いい加減主人に連絡しないとな

……怒っているのは確定だが。

 

一面雪の絨毯で包まれた大地をひたすら前に進んだ。

すると前方にうっすら光が見えてきた。

 

アーク「……そういやこのマザーベースの構造って……いや、気にせんどこ」

 

見えてきたのは()()()()()()()()()()()

なんでこんな海上基地の上にシャドーモセス島の建物があるかは気にしないことにする。

初めて生で見たシャドーモセス島の景色を眺めていると

 

 

ガサガサッ

 

 

アーク「っ!!」

 

森のほうから多数の足音が聞こえてきた。

範囲は……囲まれているな。

しかも音のスピード的に人間じゃない。

 

アーク「……あ、そういや最後にいたな」

 

腰からTORNADO-6を取り出そうとしたが正体が判明したので腰に収め……手を大きく広げた。

足音が近くなってくる。

 

アーク「すぅー……来い!!」

 

腰を落としどっしりと構える。

足音がさらに近づいてくる…そして獣のような鼻息でやってきたのは

 

「バウバウ!!」

 

数十匹もいる狼だった。

雪の上をスノーモービルが走ってくるかのように走ってきアークに飛びかかってきた。

普通なら狼の牙などで噛まれて危険だが

 

 

ベロベロベロ

 

 

アーク「一匹ずつにしろお前ら!!」

 

べろべろと舌で舐められていた。

もう顔がべとべとになった。

 

??「……よく殺さなかったね」

 

アーク「お、こんにちはミエコ・ライさん」

 

??「それは私のモデルになったほうよ」

 

アーク「失礼、初めましてクライング・ウルフ」

 

??「ええ、ご機嫌用。死神」

 

一面雪景色の中、普通の狼より二回り大きな鉄の獣に乗ってきたのはレールガンを構えた一人の美女だった。

 


 

以前のポイント 13534

 

開発

クライング・ウルフ 2000

 

合計ポイント 11534

 


 

アーク「あ、ちなみにもしこの子たちを一匹でも殺したらどうなってました?」

 

クライング・ウルフ「レールガンの消し炭にしていたわ」

 

わぁお

 

アーク「あ、んで開発した経緯ですが……」

 

クライング・ウルフ「あ、もうそれは知っているわ」

 

アーク「ひょ?」

 

クライング・ウルフ「あのガスマスク男からテレパシーで聞かされた」

 

あ、あんにゃろ

 

クライング・ウルフ「今回の勝負は自分がキーパーソンってのも確認できたわ」

 

アーク「あ、あざます」

 

クライング・ウルフ「……それより勝てるの?」

 

アーク「え?」

 

クライング・ウルフ「だって戦艦の主砲とか出してくるのよ?」

 

アーク「まぁ、そこらへんはレールガンで何とかなりますよ。別に本当に戦艦を沈めるわけではないので」

 

相手は人外でも致命傷を負えば勝ちだ。

 

クライング・ウルフ「まぁ、方法も……」

 

露骨な苦笑いをするウルフ氏

……いいんだよ、自分もヤバいなこれって思っているんだから。

 

心にダメージを負ってもなお狼たちに顔を舐められるアーク。

 

クライング・ウルフ「なら、なおさら私の体に慣れてもらわないとね」

 

するとどこからか重々しい音を鳴らしながら迫ってくる気配を感じた。

 

アーク「あ、これって」

 

クライング・ウルフ「そ、私の予備機体」

 

雪煙を撒き散らし現れたのは彼女が乗っているパワードスーツ……の予備機体らしい。

改めてみるとデカいなこれ。

形がブレードウルフに似ているけどサイズは人間よりでかい。

……まぁ、本家では装甲ドーザーを押し返したんだっけ。

 

アーク「よいしょっと」

 

プシューっと開いた背中側から中に乗り込む。

中は意外と快適で高性能嗅覚センサー、赤外線暗視装置などを搭載されている。

……だけど四つん這いになるのが難点だが。

 

アーク「……操作感覚はブレードウルフと変わらんな」

 

カチャカチャと右足を動かしたりして確認する。

 

アーク「レールガンは……こうか」

 

本家でもあったパワードスーツから出た状態からのレールガン狙撃。

上半身だけ外界に晒し背中に搭載されているレールガンをつかむ。

 

アーク(初めて握ったが……標準はMGS4と同じか)

 

クライング・ウルフ「……君がいろんな兵器を開発しているからだと思うけど、君……一応、元一般人だよね?」

 

アーク「元って何ですか元って」

 

クライング・ウルフ「だってそんな慣れた手つきでレールガンを操作するなんて……流石、蛇の影武者(ヴェノム・スネーク)に鍛えられた分はあるね」

 

アーク「なら、一緒に鍛えますか?」

 

クライング・ウルフ「あ、遠慮しておくわ」

 

動きはブレードウルフとかですでに学んでいるのであとは射撃だな。

足元に転がっていた木の枝を拾い上げ遠くのほうに投げる。

弧を描きながら暗闇に消えていく木の枝に向けてレールガンを構えチャージする。

 

 

キュィィィィィン

ッピ

 

 

チャージが完了した音と同時に引き金を引く。

 

 

カチッ

 

 

ズドォォォォォォォン!!

 

 

轟音とともに射出され加速していった弾丸は大地に落ちていく木の枝を完全に捉え消し炭にした。

 

クライング・ウルフ「狙撃の腕も悪くないわね……あの世界(MGS4)であなたがいたら間違いなくBBにスカウトしているわ」

 

アーク「……ええ、俺、男」

 

クライング・ウルフ「大丈夫でしょ、見た目女だし」

 

アーク「おう、いえあ」

 

クライング・ウルフ「でも男……ねぇ」

 

ウルフは何かを思い出すと悲しい顔をし下に俯いた。

 

アーク「どうした?」

 

クライング・ウルフ「あ、いや、何でもないわ」

 

アーク「……」

 

本家で見た悲しい顔をする彼女を見たアークはふと思い出した。

 

アーク(そういえば……弟がいたはずだよな)

 

クライング・ウルフは今の状態になる昔に民族浄化という紛争に巻き込まれ家族のほとんどが死んでしまった。

唯一生き残った弟とともに逃げていたがとある事態が起き、弟を死なしてしまったという過去がある。

 

アーク「……すまん」

 

クライング・ウルフ「いいのよ、気にしないで」

 

ウルフも察したのか悲しい顔でほほ笑んでいた。

 

クライング・ウルフ「もう一回……今度は謝って……会いたいなぁ」

 

アーク「……」

 

そのあとはいろんなレクチャーを受けて一応でだがトレーニングは終わった。

 

アーク「さてと、俺はそろそろ行くよ」

 

クライング・ウルフ「ええ、負けないでよ」

 

アーク「わーてる」

 

クライング・ウルフに別れを告げVR世界から出て現実に帰ることにした。

バイバイと手を振りながら部屋を出ろうと来た道を引き返していると

 

アーク「おや?」

 

道の途中で一匹の狼の子供に出会った。

こんな一面吹雪の中、ポツンっとこちらを見ている。

だが、幻影のように子狼の背後にクライング・ウルフとそっくりな少年が立っているように見えた。

 

アーク「……ああ、そういうことか」

 

一目見ただけで正体が分かったアークはクライング・ウルフがいた場所に向けて指をさす。

 

アーク「ほら、行きな。みんなが待っているぞ」

 

クイクイっとさすが、狼はクヨクヨと迷ているようだ。

 

アーク「はぁ……ほらほら、()()()()()()()()()が待っているぞ」

 

トントンっと背中を押すと狼は元気よく走りだした。

 

アーク「さて、俺も行くか」

 

今度こそニゴウとの決着をつけるためアークは現実世界に帰還した。




どうも最近遊戯王マスターデュエルで銀河眼シリーズを使うのにハマった零城です

やはりパワー!!
パワーはすべてを解決する!!
だがヌメロンと糞天使宣告者!! てめぇは〇ね!!
あと、相剣のやつらも!!

さて、今回でようやく前に取ったアンケートのキャラが出せました
いやぁ、大変だった
てかラスト、完全に力尽きた

これからもメタルギアキャラを出していきたいんで何か出してほしいキャラがいれば提案を!!

次回は……アーハム帝国に戻るっと思う

メタルギアで説明されていない部分は作者の妄想でもいいいか?

  • ええで
  • やめろぉ!!
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