鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~   作:零城

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感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
一般国家総統 さん
桜白狐 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

あと、なんか微妙な場面で次章に入りましたが気にしてはダメです


第三章 家族?編
七十発目 久々の料理


アーク「……」

 

アリス「……」

 

窓から差し込む光が少しずつ夕焼け色になっていく中、アークとアリスはお互い向かい合って正座していた。

理由は簡単、アークがアリスの体にボディタッチでラッキースケベしたのとアリスはアークを主人として皇族としては淫乱なことをしてしまいお互い謝っていた。

さっさとどちらかが謝れば終わることなのだがやったことがアレなのでできなかった。

 

アーク「あ~……アリス……腹掻っ捌いて詫びるから許してくれないか?」

 

アリス「ちょっと!? それって死ぬってことじゃない!? やっても許さないわよ主人として!?」

 

アーク「でもまだ結婚すらしていない女性の大切な所を触るなんて……ごめん! やっぱ切腹するから許してくれ!!」

 

アリス「ああ、もう!! そんなことだったら私だってアークの意思関係なく密着してしまったが悪いんだから!!」

 

ってな感じでお互い一歩も引かなかった。

 

アリス「アークに非なんてないわよ!! 戦争もして勇者も殺したりして忙しかったんだから!!」

 

アーク「そんなことでも使い魔として一線を踏み越えてしまったから責任は取らせてくれ!!」

 

アリス「な、なら……そのぉ……どうだった?」

 

アーク「どうだったって……何が?」

 

アリス「……触り心地」

 

アーク「あ、えっと……すごく……柔らかったです」

 

アリス「そ、そう……」

 

やっべ、すっげぇ恥ずかしい

 

アリス「こ、こほん!! いい! もう二度としないのと今回のことは私たちが墓に入るまでの秘密よ!!」

 

アーク「秘密にしなかったら俺、死刑案件なんだしな」

 

アリス「いいから!! いい?」

 

アーク「わかったよ……あ、あとスイーツだな……もう夕方……だよな? だし、もう遅いから明日でいいか?」

 

アリス「やだ、今すぐ食べたい」

 

アーク「夕飯入らんぞ?」

 

アリス「……じゃぁ、食べ終わった後に食べたい!!」

 

アーク「はいはい……あ、じゃぁ……なぁ、アリス? 氷魔法って使えるか?」

 

アリス「使えないこともないけど……木の枝みたいに細いし脆いよ?」

 

アーク「いや、攻撃に使うんじゃなくて料理で使いたいんだ」

 

アリス「え! 私も手伝っていいの!?」

 

すると、アリスの耳がピコピコ動き出した

よほど嬉しいんだろうな。

 

アーク「ああ……今から時間はあるか?」

 

アリス「う~ん? 学園の課題も終わらせてるし夕食まで時間があるからいいよ!!」

 

アーク「あ、んじゃここの厨房使っていいか?」

 

アリス「城の? いいじゃないかな? ちょっと確認してくる!!」

 

アリスは立ち上がりパタパタと廊下に出て行った。

 

アーク「……さてと、今のうちに「()()()」にも連絡しておくか」

 

そういうとアークはメールを開き今回の依頼主に連絡した。

 

 

数分後

 

 

アリス「アーク! 料理長がいいって!!」

 

アーク「お、そうか」

 

てなわけで俺は調理場に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~厨房~

 

アーク「すみません、ありがとうございます」

 

「……まさか、死神さんは料理までできるとはなぁ」

 

俺はアリスと厨房の責任者でもある料理長の許可を得て厨房にいた。

デカいなやっぱ城のは

調理器具も鏡ように磨かれており、職人魂が感じ取れる。

 

アリス「お待たせ!! アーク!!」

 

アーク「お、来たか」

 

アリスも簡単な作業着にエプロンも着てやってきた。

 

アーク「それじゃ、作りますか」

 

だが、いざ作り出そうとした瞬間

 

アーク「……なんか近くありませんか?」

 

料理長とその部下のシェフが俺にべったりと引っ付くように見てきた。

 

「キノセイデハ?」

 

「そうですよ!! 別にアークの料理はおいしいっていう噂を聞いて嫉妬とかしてませんからね!!」

 

「料理を見て、参考にしようなんてちっとも思ってませんからね!!」

 

……そ、そうか

 

アリス「ねぇ~!! アーク!! 早く作ろ!!」

 

アーク「はいはい、んじゃ作りますかね」

 

皆も一緒に作ってみよう!!(第八回、多分)

 

材料(六人分)

 

薄力粉 100g

牛乳 300cc(300ml・1と1/2カップ

卵 Mサイズ2個

バター 大さじ1(約15g)

砂糖 大さじ1(18g)

塩 小さじ1/5(1g)

生クリーム 200cc(200ml・1カップ)

(クリーム用)砂糖 大さじ3と小さじ1(約40g)

 

1,バターは湯せんかレンジで溶かしておく

2,卵をよく溶いておく

3,砂糖と薄力粉をあわせ、ふるいながらボールに入れる

4,卵と塩、バターを加えてよく混ぜ合わせた後、牛乳を「少しずつ」入れて混ぜる(作者は一気に入れたので一回目はこれで失敗した)

5,30分ほどそのまま置いて生地を休ませる

6,キッチンペーパーなどに油を含ませてフライパンに塗り、中火で温める

7,生地をお玉に1杯分ほど入れ、一点に向かって「注ぎ足しはせずに」注ぎ、20cm薄く広げる(二回目はこれで失敗した)

8,ふちが乾いてきたら裏返して10秒ほど焼き、金網などに乗せて蒸気を飛ばして冷ます

9,同様にすべての生地を焼く

10,別のボウルに生クリームと砂糖を入れ、底を氷水に当てながら8分立てにし泡立て器を持ち上げてみて、やわらかい角が立つ状態になるまでやる

11,クレープとクレープの間にクリームをまんべんなく塗り、層になるように重ねる

12,冷蔵庫で1時間ほど置いて、味をなじませて出来上がり

 


 

以前のポイント 3060

 

開発

iDROID(皇帝用) 2

 

生産

薄力粉 1

牛乳 1

卵 1

バター 1

砂糖 1

塩 1

生クリーム 1

 

合計ポイント 3051

 


 

てなわけで完成したのは

 

アーク「ミルクレープ!!」

 

地層のように何層も重ねられその間にクリームを入れたケーキであるミルクレープが完成した。

我ながら初めて作ったが……できてよかった。

 

「おおおお……」

 

「まさか……これほどとは……」

 

周りから賞賛の声が出てくる中

 

アリス「……(ぽたぽた)」

 

アリスが目を輝かせ耳をパタパタ動かし涎を垂らしている。

 

アリス「……アーク」

 

アーク「あ、まだ食べちゃダメだからな」

 

アリス「……ッ!?(絶句)」

 

ダメに決まってんだろ。

六人分作ったけど四個は皇族一家の分で一つは「とある人物」に渡す用だ。

 

「あ、アーク殿!? 最後の一つは……」

 

アーク「ん? ああ、それはみんなで食べていいよ」

 

「え、でも一個だけ……」

 

アーク「ミルクレープは何層も重ねて作るもんだから一層ずつ分けて食べてな(鬼畜)」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

何やら料理人たちが絶望しているがほっといて配膳するか。

 

アーク「お待たせしました、スイーツです」

 

アレクサンダー「おお……これがアークの世界のスイーツ」

 

エリザベス「もう、見てわかるわ……これ絶対においしい」

 

クロエ「アーク!! 帰ってきたのなら私のところに来てくださいまし!!」

 

アーク「あ、申し訳ございませんクロエ様」

 

クロエ「私を差し置いてアリスと一緒にいるなんて……」

 

アリス「ふふん♪ いいでしょクロエ姉さま♪」

 

アーク「アリス様もなに張り合っているんですか」

 

アリス「私、アークと一緒に料理手伝ったもん!!」

 

ちなみにアリスには冷やすのを頼んでおいた。

 

クロエ「な、なんで私を呼んでくれないんですか!?」

 

アーク「いや……クロエの魔法って威力高いからアリスが丁度良かったんだ」

 

ぶっちゃけクロエに会い行くのを完全に忘れていた

ごめん、クロエ

 

アリス「アーク!! 早く食べたい!!」

 

アーク「……少しは皇族である自覚を持ってほしいのだが……はぁ、いいぞ」

 

アレクサンダー「では、さっそく……(パクッ)……おお、これは!!」

 

エリザベス「んん♪ これは子供たちが夢中になるのが納得するわね」

 

お、どうやら皇帝夫婦は好評のようだな

あと、食べている時に幸せそうに食べている顔……アリスたちに似ているな。

んで、アリスたちは

 

アリス・クロエ「「アーク、おかわり」」

 

アーク「いや、速ぇ!?」

 

もう食べ終わったぞこの姉妹。

 

アーク「え、もうないんだが」

 

アリス「え、そんな……」

 

クロエ「待ってアリス!! 確か、料理人に渡した一個があったはずよ!!」

 

アリス「あ、確かに!!」

 

狙われるミルクレープ、そして上司に奪われる料理人たち

まことに理不尽である

 

アーク「……今度、また作るから我慢しろ」

 

アレクサンダー「あ、じゃその時ワシらの分も作っておくれ」

 

エリザベス「なんならこの城に住まわせましょう」

 

アレクサンダー「おお!! エリー!! いい案ではないか!!」

 

アーク「え、俺に拒否権ってないんですか?」

 

エリザベス「断るなら皇族の頭を下げるわ」

 

アーク「それは俺的にもダメです」

 

アレクサンダー「仕方ない……今度、学園に行くときに作っておくれ」

 

アーク「……まさかと思いますが毎日……ってことは流石に」

 

エリザベス「当り前じゃない」

 

おい、皇族

執務はいいのか

 

結局、また来た時に作るということになった。

 

アーク「さてと……後片付けはシェフたちに任せるとして……アリス? 少しいいか?」

 

アリス「ん? なぁに?」

 

アーク「俺、少し用事があるんだがいいか?」

 

アリス「……私もついていく」

 

アーク「いや、用が済んだらすぐに帰るぞ?」

 

アリス「どっかの誰かさんが戦いに行くかもしれないじゃない!!」

 

アーク「あの時はぁ……あの時だけど……」

 

アリス「ダメ!! 私もいく!!」

 

……これは断って無理やり付いてきそうだな

でも、流石にアリスをアイツに会わせるのはまずいしな

 

アーク「……帰ったらスイーツを追加で作るから」

 

アリス「やだ!!」

 

くそ、物でもダメか

……仕方ない

 

アーク「申し訳ございませんが皇帝陛下……明日中には帰って来るのでアリス様と一緒に外出してよろしいでしょうか? 場所はここから離れた場所ですがアーハム帝国領内です」

 

アレクサンダー「普通なら断るが……私が断ってもアリスが駄々こねそうだから今回は特別に許可する。それに付添人がアークだから大丈夫であろう」

 

アリス「駄々こねるってお父様!! 私はそんな子供ではありません!!」

 

アーク「……はぁ、それじゃアリス? 30分後に門の前で集合な」

 

アリス「わかった!!」

 

アレクサンダー「あ、あとアークよ。お主に一つ伝えることがある」

 

アーク「はい、なんでしょう?」

 

アレクサンダー「明日の夜は国際会議とパーティーがあるから間に合うように」

 

アーク「え、まさかの戦勝で勝ったからお祝いのですか?」

 

アレクサンダー「いや、表むきにはアークのバサビィ共和国国民救出での感謝パーティーだ」

 

アーク「あ、そうですか」

 

アリス「アーク!! 早く行こう!!」

 

アーク「ああ、では皇帝陛下……行ってまいります」

 

アレクサンダー「あと、アリスに何かあったら……首を洗って待って居れよ?」

 

アーク「あ、はい」

 

アリスは遠足に行くかのようにウキウキとしながら部屋を出て準備しに行った。

 

アーク「んじゃ、連絡するか」

 

そして、今から会いに行くやつに連絡するためメールを開く

 

アーク「えっと……『おい、ロリ神起きてるか』っと」

 

すると数分後に

 

ロリ神『はいはーい!! 起きてるよー!!』

 

アーク『今から会いに行ってもいいか?』

 

ロリ神『え、なぁに? もしかしてお姉さんにあいたくなっちゃった?』

 

アーク『お前、お姉さんって言えるほどの年じゃないだろ。勇者を殺した報酬を受け取りに行っていいか』

 

ロリ神『あ、そうだったね。んじゃ、前にあったところで』

 

アーク『あ、その前に面倒ごとが一件。うちの主人も同行になった』

 

ロリ神『え、それま?』

 

アーク『ま、だ。すまんな』

 

ロリ神『もぉ……仕方ないねこっちも話しに合わせるわ』

 

アーク『おK、それじゃ今から行くから』

 

ロリ神『おっけー!! 準備しとくからね!!』

 

よし、予約もできた。

あとはアリスと一緒に行くだけだな。

そう、今から会いに行くのは若干存在を忘れかけていた俺を転生してくれたロリ神だ。

 

アーク「あ、あとこれも開発しておくか」

 

こうして俺はアリスが準備できるまで外で待機しておくことにした。

 

 

30分後

 

 

アーク「……まだかな」

 

日が沈み夜になり月が昇っている中、俺はアーハム帝国の首都に入る門の前にいた。

 

アリス「アーク!! お待たせ!!」

 

アーク「お、アリス」

 

アーハム帝国はやはり大国なのかわからないが夜になっても活気があった。

そんな中、アリスがトコトコと走ってきた。

 

アリス「ごめんね、待たせて」

 

アーク「おう、ってかその恰好はなんだ?」

 

アリス「ああ、これ? 流石に夜の外を第二皇女が出歩くのはまずいからコレを着てきたの!!」

 

目の前まで来たアリスはその場で一周クルリと回る。

いつもの明るい色のドレスではなく、黒っぽいフードとマントというシンプルで目立たない色だった。

 

アーク「まぁ、その方が目立たないからいいか」

 

アリス「でしょ!! それよりアークが今から会うのって誰なの?」

 

アーク「まぁ……俺の恩人かな」

 

アリス「へぇ~……その恩人ってどこに住んでるの?」

 

アーク「え、アーハム帝国の郊外」

 

アリス「……遠くない? 馬を借りてきた方がよかった?」

 

アーク「安心しろ、別に借りる問題は解決したから……さてとそろそろかな?」

 

懐からiDROIDを取り出し確認すると

 

 

『開発完了しました』

 

 

アーク「うっし、アリス? アリスって速い物に乗っても大丈夫なタイプ?」

 

アリス「まぁ、よほど速くなければ大丈夫よ」

 

アーク「それじゃ、召喚っと」

 

すると

 

 

ッカ!!

 

 

アリス「きゃぁ!?」

 

突如、アークの目の前で魔法陣が出現し輝き出した。

そして光が収まって現れたのは

 

アリス「……何これ? 馬……にしては背が低いわね」

 

アーク「これは【バイク】っていう俺の世界での乗り物だ」

 

召喚されたのはバイクだ。

別に俺がスライダーに変身してアリスを乗せて飛べばいいが……まぁ、無理だろうだからコレにした。

 

アーク(相変わらず、カッコいいなぁ)

 

……実は俺、バイクが好きで選ぶのも拘った。

召喚したのはトライアンフ社製の「ボンネビルT100」で『メタルギア4』でビッグママこと【EVA】が乗っていたバイクだ。

本当はライジングのサムとライデンが乗っていたバイクを出したかったけどアレ、フィクションだったわ

カッコよすぎだろ、あのバイク

 


 

以前のポイント 3051

 

開発

ボンネビルT100 250

 

生産

バイクヘルメット 1

 

合計ポイント 2800

 


 

いつもなら通知さんが開発完了を教えてくれるが……本当にどうしたんだろ

 

 

アーク「んじゃ、アリスこれ」

 

アリス「何これ?」

 

アーク「なんってヘルメットだが?」

 

アリス「なんでこんな兜みたいなのを被らないといけないのよ」

 

アーク「いいから、安全のためにつけろ」

 

アリス「でも、アークがつけてないじゃない」

 

アーク「俺はサイボーグだからいいんだよ」

 

言っておくが現実でヘルメットつけていなかったら犯罪なのでつけるように。

 

アーク「さて、行くか。アリス、後ろに乗りな」

 

ボンネビルT100にまたがり、アリスに乗るよう促す。

 

アリス「う、うん!! えい!!」

 

アリスの飛び乗る感じでまたがる。

 

アーク「それじゃ、結構飛ばすから掴まってな」

 

アリス「うん!! こうでいいかしら?」

 

後ろに乗ったアリスはアークに掴まろうと体を密着させた……が

 

 

ふにゅ

 

 

アーク「んぶ!?」

 

アリス「え、どうしたの!?」

 

アーク「い、いや何でもない」

 

密着したせいでアリスの……そのぉ……なんだ、デカいアレ()が直に当たっている。

 

アーク(……俺の精神と目的地……どっちが先に終わるか)

 

とりま、心を無にした。

 

アーク「出発するぞ」

 

アリス「うん!!」

 

そして、俺はエンジンを吹かしスピードを上げた。

ちなみにバイクの運転だが前世は免許を持ってなかったのでVR世界でミラーとオセロットに教えてくれた。

 

 

ドドドドドドドドドドドド!!

 

 

アリス「きゃー!! 何これ!! すごく速いじゃない!!」

 

アーク「……初めて、後ろに乗せたがアリスが案外乗り物酔いとかないエルフでよかったよ」

 

アリス「ねぇ!! もっと上げて!!」

 

アーク「あいよ!!」

 

この世界に法定速度とかないので思う存分スピードを上げられる。

後ろで主人が笑顔になっているのを感じながら、月明かりが照らす中……爆音を鳴らしながら進んでいった。




どうも、ここ最近作者のスイーツを作るのが趣味になりだした零城です

次回は久しぶりにロリ神が登場します

開発一万以上のポイントが手に入りました、どのジャンルを開発してほしい?

  • 通常型メタルギア
  • 乗り物系
  • 人型
  • 武器(全部)

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