鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~   作:零城

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感想も
ヴェノム さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
レザルティン さん
ありがとうございます!!


七十六発目 実験

アークが人間(?)に戻った日から二日が経過した。

昨日は一旦城に向かって皇帝に謁見して事情を説明して何か知らないかと聞いたが……成果はなかった。

 

アレクサンダー「……アークよ、一応聞いてみるが……お前は男か?」

 

アーク「男です」

 

エリザベス「え~……せっかくドレスをこしらえようとしたのに」

 

アーク「いや、着ませんからね!?」

 

なんか皇帝たちに女性と間違えられたが否定した。

そして、今日……

 

アーク「すごく久しぶりに教室に行くな」

 

アリス「あら、確かにそうね」

 

本当に久しぶり()に教室に行く(本来、使い魔は主人と一緒に教室にいるのだがアークは任務やらで行けてないので)

 

アーク「だが……なんか視線を感じるな」

 

アリスと一緒に廊下歩いているんだが……チラチラと視線を感じる。

 

アーク「なぁ、アリス? 俺の顔に何かついてる?」

 

アリス「いえ、特に何も……むぅ」

 

 

ぶにゅぅ

 

 

アーク「痛!? ほっぺ引っ張るな!?」

 

アリスはアークの顔を見るが

シルクのように滑らかな髪に女性も羨ましたがりそうな白い肌

そして、初めて見た時に「綺麗」っと言ってしまったルビーのような瞳。

思わず見惚れて嫉妬してしまいアークの頬を引っ張った。

 

アリス「べっつにー? あと、アーク? あなた、今日から私以外の女子と話すのは禁止ね」

 

アーク「なんでさ!?」

 

そんな会話しつつも教室につきアリスは自分の席へアークはその後ろに立った。

 

アーク「でも、やっぱりみんな見るなぁ……」

 

周りからは

 

「ねぇねぇ! 誰だろうなあの()()?」

「アリス様の新しい護衛じゃないか?」

「あれ? なら、アークはどうした?」

「さぁ? またどこかにいるんじゃない?」

 

っと聞こえてくる。

俺ってそんなに女に見えるかな?

 

アーク「ってかこの長い髪……邪魔だな」

 

そんなに女に見えるのかと自分の顔を触っていると自分の髪が触れた。

髪の長さも前世みたいな短めではなく腰まで長く……そして邪魔だった。

 

アーク「……髪、切ろうかな」

 

アリス「それはダメ(即答)」

 

アーク「なんでや」

 

アリス「だって、もったいないわよ。こんな綺麗な髪を切っちゃうなんて? 伸ばしなさいよ」

 

アーク「でも、蒸れるんだが」

 

アリス「我慢して(強制)、邪魔だったら私の髪留め貸すわよ?」

 

アーク「え……なんかヤダなんだが」

 

アリス「いいから……ほら、来なさい」

 

なぜかアリスに切るのはダメだと言われ結局、アリスに髪を止めてもらうことになった……が

 

 

ガラガラ

 

 

クロエ「皆さん、ごきげんよう」

 

「おはようございます! クロエ様!!」

「おはようございます!!」

 

クロエ「ええ、おはよう♪ ところで今日はアークはいるかしら?」

 

「いえ、見てませんね?」

 

「あ、でもアリス様と一緒に女性が来ましたよ」

 

ちなみにアークを知った生徒は二日前の放課後にいた生徒だけで早く帰ってしまった生徒は知らないのである。

 

クロエ「……何してるのよアリス」

 

生徒に謎の女性が来ていると言われたクロエは視線を向けるとそこには

 

アーク「……なぁ、アリス……まだ?」

 

アリス「……おかしいわね……なんで結べないのかしら」

 

アークの後ろにいるアリスが髪を結ぼうとしているが……そういうわけか綺麗に結べず苦戦していた。

 

クロエ「はぁ……何してるのよアリス」

 

アリス「あ、クロ姉さま。おはようございます。実はアークの髪を結ぼうとしているんですが……」

 

クロエ「はぁ……貸してみなさい」

 

アーク「あ、クロエ。おはよう」

 

クロエ「おはようアーク♪ って……アーク、あなたもしかして昨日の夜寝るとき髪を手入れせずに寝たわね」

 

アーク「……いや、俺男だし……知らんし」

 

クロエ「ブラシかけてあげるから座って」

 

アーク「えー……」

 

クロエ「何よ? 不満?」

 

アーク「男なのにブラシって……」

 

クロエ「我慢しなさい……それにしても……ほんと……女の敵わねぇ……」

 

アーク「何がだ?」

 

クロエ「さぁね……最後にこうしてっと…はい、完成」

 

アーク「おお……」

 

後頭部を触ると先ほどまでぼさぼさになってストレートに伸びていた髪が綺麗になって枝毛もなく一本のポニーテールになっていた。

 

アーク「これは楽だわ……ありがとうクロエ」

 

クロエ「うふふ♪ その代わり今度のおやつは私だけ多めにしてくださいまし?」

 

アーク「あいよ」

 

髪が邪魔せず楽になったのでアリスのところに帰るが

 

アリス「……むぅー」

 

アーク「どうしたんだアリス?」

 

アリス「……(ぺちぺち)」

 

帰るとそこには頬を膨らませた主人がいて、問いただしてみたが回答がなくその代わりにぺちぺちと俺を叩いてきた。

 

アリス「……羨ましい」

 

アーク「え、何が?」

 

そりゃアリスも嫉妬はする。

周りの生徒も羨ましそうに見てくる。

まぁ、「美女が美人の髪を解いて結んでいる」ので周り皆、「…美しい」やら「……百合に挟まりたい」とかいう罪な男もいれば「……てぇてぇ」とかいうこの世界には存在しないはずの言葉を言う生徒がいたほどだ。

 

 

ガラガラ

 

 

シーベルト「皆さん、おはようございます」

 

「「「「おはようございます!!」」」」

 

シーベルト「遅刻は……いませんね。ではホームルームを始めますが……その前に皆さんはアリス様の後方にいる人物について行っておきましょう。では自己紹介をお願いします」

 

アーク「え、また? えっと……アークだ。あ、そっくりさんではなくマジの使い魔の方のアークだ」

 

 

ザワザワ……

 

 

正体を暴露した瞬間、ざわつき始めた。

 

シーベルト「……皆さんは困惑しますよね……まぁ、先生もびっくりしましたよ。朝、急にアーク君が職員室に来て人間になったって告白するしどう見ても女性だしで」

 

アーク「だから俺は男……はぁ……先生から時間をくれたので質問があったら言っていいぞ」

 

「はい!! アークって前の世界での性別って何ですか!!」

 

アーク「だから男だって言ってんだろ(怒)」

 

「……前の世界ではモテてたか?」

 

アーク「いや、まったく……なんならこの体は俺の本当の体じゃないし」

 

「肉体的性別は!!」

 

アーク「よし、そろそろブチ止めすぞてめぇら」

 

「バストサイズ!!」

 

アーク「一般女性よりないわ」

 

なぜかみんなから性別についての質問が多い……てかなんでバストサイズを教えなきゃいかんのだ。

Aカップに決まってんだろ畜生。

……前世の世界で学校でF〇teのアストルフォみたいな男の娘になりたいとかいう輩がいたが実際なってみると不便すぎる

さっきもそうだけどみんなから女子扱いされるし視線が痛いのだ。

やっぱ自分の本来の体のほうが安心するわ。

 

アーク「次でラストにすんぞー」

 

色々と質問を受けたが時間が押しているので次で終わりにすることにした。

 

「何聞くー?」

「バストっと言ったら次はヒップじゃね!!」

「やめときなよ……それ言ったら今度こそ殺されるぞ。ここは経験人数で……」

 

おい、誰じゃヒップ教えろ言った奴。

男の娘のケツなんか見て喜ぶ奴がいるわけないだろ。作者「私は喜びます」

経験人数ってって俺は彼女いないって言ったろ糞が。

 

最後に何を聞くかみんなで相談している中……ある、一人の生徒が急に聞いてきた。

 

 

「質問です!! 前の世界に彼女っていましたか!!」

 

 

「「「「「……え?」」」」」

 

アーク「……か、彼女?」

 

突然、女子生徒の一人が爆弾を投下した瞬間、水を打ったように静かになった。

 

なんで急に?

ここで暴露しても何のメリットもないぞ。

せいぜい、()()()()()()()()()()()くらいしかないぞ。

 

「いや、さすがに失礼でしょ」

「そうよ、たとえ料理が上手で家事全般ができる万能嫁みみたいな人に彼女は……」

 

アーク「いないぞ」

 

「え、なんて?」

 

アーク「だからいないって」

 

うん、本当にだって

前世で告ったらフラれたし……これで少しは静かになれる……

 

 

ザワザワ……

 

 

いや、なんでざわつく

 

「え、あんな素晴らしい人材に彼女が……いない……だと」

「まじで? 勿体無くね?」

「これは……始まるね……」

「…‥ええ……〇〇〇争奪戦が」

 

なんかこそこそと話しているが……今はサイボーグではないので聞こえなかった。

 

アーク「……はい、質問時間は終了だ」

 

シーベルト「ありがとう、アーク君。それじゃ、皆さん、一時間目は魔法の実技があるのでグラウンドに集合してください!!」

 

あ、一時間目は実技か……アリスがすごく嫌そうな顔をしている。

 

こうして俺らは朝のホームルームが終わった後、グラウンドに集合した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~グラウンド~

 

ここに来るのも懐かしいな。

グラウンドに集合した俺たちは入学したときにやった的に向かって攻撃魔法を打ち込むっというものだった。

 

「炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」

 

アーク「お~……みんな、最初のころより成長しているな」

 

後ろのほうで見ているがみんな的のほぼ真ん中に命中し破壊していた。

一方皇族シスターズはとというと

 

アリス「炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」

 

 

パチ……

 

 

アリス「……なんで火の粉しかででなないのよぉ」

 

やっぱりうちの主人だわ。

本来、ファイヤーボールはは某配管工の火球を複数だして攻撃する魔法なのだがアリスが使うと火打石で出た火種サイズのしか出ない。

昔はここで罵倒するものがいたが今じゃいない

まぁ、

大体の理由が俺がいるからなんだろうと思うがが。

逆にクロエはというと

 

クロエ「では、私の全力行きますわよ!! ”地獄の炎、辺獄の虚無よ、今こそ一つになりて無に還さん「ヘル・ノヴァ」”!!」

 

 

ゴゴゴゴォォォォォォォォォォ!!

 

 

アーク「熱!?」

 

クロエが唱えたのは炎魔法の最上位魔法で唱えた瞬間、的は火柱に包まれ燃え盛った。

そして……消えるころには灰になっていた。

 

アーク「クロエは成長しているな……しかも、コントロールもできている」

 

炎が燃え移るほどの熱さだがクロエは完全にコントロールしているので的だけ燃えて付近は燃やさなかった。

 

シーベルト「おお! クロエ様!! 前回より操作が上手になってますぞ!!」

 

クロエ「ふふふふ♪ 皇族として当然ですわ」

 

ドヤ顔をするクロエ

 

アーク「すごいなクロエ」

 

クロエ「うふふ♪ アークも頑張っているんだから努力したのですよ?」

 

アーク「そうか……よくがんばったな」

 

クロエ「そのかわりぃ♪ 頭なでなんでしてほしい……なんちゃって……」

 

アーク「おう、いいぞ」

 

クロエ「え?」

 

 

なでなで

 

 

クロエ「ふぇ!?」

 

アーク「ん? どした?」

 

クロエ「い、いえ!! 何でもありませんわ!!」

 

誉めようとクロエの頭に近づき撫でたがクロエは顔を赤くしてそそくさと離れていった。

……誉めようと撫でたが……やっぱ違うか

 

アリス「………‥」

 

アーク「なんだアリス?」

 

アリス「……私には?」

 

アーク「え、してほしいの?」

 

アリス「………あ、ち、違うからね!! クロエ姉さまだけ撫でてもらって私だけ撫でてもらってないから不公平に感じただけよ!!」

 

アーク「まぁ、減るもんじゃないし……」

 

なぜかアリスに不公平だと言われ結局頭をなでることになった。

 

 

なでなで

 

 

アリス「えへへ♡」

 

……見た感じまんざらでもないようだ。

 

アーク「………もういいか」

 

アリス「ん~♡ ふぅ、いいわよ」

 

まるで猫みたいにすりすりする。

 

 

きゅん

 

 

アーク(ん? キュン?)

 

あと、どういうわけかアリスの顔を見ていると心臓らへんが苦しい

別に頭撫でるのが嫌なわけではないが……彼女の笑顔がもっと見たいと思ってしまう。

 

アーク「……そういえば思っただが」

 

アリス「どうしたの?」

 

 

 

 

アーク「()()()()()使()()()()()()?」

 

 

 

 

アリス「あ、それは気になるわね」

 

そう、俺は人間(?)に戻ったのだから魔法が使える可能性がある。

てか使えたい。マジで本家アークみたいな指からビームみたいなのをしてみたい。

 

アーク「なぁ、先生? 俺も魔法が使えるかやってみていいか?」

 

シーベルト「いいですよ!! でもアーク君って魔法のやり方ってわかるんですか?」

 

アーク「え、ただ魔法演唱すれば出てくるもんじゃないの?」

 

シーベルト「違いますよぉ!! 魔法というのは体内に流れている魔力をコントロールして完全に操作ができたうえにイメージしてその中に(以下略)……なんですよ!!」

 

アーク「うん、まったくわからん」

 

シーベルト「でも、物真似程度なら魔法は発動するかもしれないのでやってみては?」

 

アーク「え、でもどうやって魔力とやらを出すんだ?」

 

シーベルト「なんかぁ……言いづらいのですが……こう、魔力を表に出すって感じですかね? アーク君はまだ始めたてなのでまずは魔力を出すところからやってみましょう!!」

 

アーク「そうか……ちょっとやってみよ」

 

生徒は先に終わり友達とどうだったのか話している中、アークだけみんなから外れ的に向き合った。

 

「え、もしかしてアーク……魔法を使う気なの!?」

「おいおい、歌う死神ともいわれている奴が使うなんて……皇族級なんじゃ!?」

「おい! 衝撃に備えろ!!」

 

アーク(いやいや……んなやばいもん出さないって……とりあえず、()()()()()()()か)

 

目をつむって集中する。

すると、体に何かが流れているのを感じる。

 

アーク(これが……魔力か? えっと、これを表に出すか……)

 

それを外に出すイメージを作りながら右手を出し

 

 

アーク「……ブゥン!!」ガッチャーン

 

 

なんか変な掛け声になってしまったが……うまくいったかな?

だが……

 

 

 

 

 

 

バサバサバサバサ!!

 

 

「な、なんだ!?」

「おい! 鳥たちが逃げていくぞ!!」

「ど、どうしたの!? 私の使い魔がおびえているんだけど!?」

 

魔力を出した瞬間、木々にいた小鳥たちはに一斉に逃げだし、他の生徒の使い魔もも怖がり出した。

 

アーク「え、なに?」

 

なんかか俺が悪いっていう空気になっているんだけど?

 

シーベルト「どうしたのですか!? みなさn……っ!? な、()()()()()()()()()()()()()!?!」

 

「な、なんで体が動かないの?」

「お、おい…‥なんか急に寒くなってきてないか?」

「そ、それに誰かに睨まれている感じが……」

 

アーク「え、本当にどうしたの?」

 

アークは突然次々に起きる怪奇現象に頭が付いていけなかった。

心配になり一歩みんなのところに近づいたが

 

 

ズリ……

 

 

アーク「えちょおま……なんで離れるの」

 

シーベルト「い、いえ!! なぜか()()()()()!?」

 

アークが一歩近づくたびに生徒たちは一歩離れる。

それもそうだ

だって、自分たちの意思ではなく本能が

 

 

『こいつから逃げろ』

 

 

っと訴えてくる。

 

シーベルト(まさか、魔法か何かか!? だ、だがアーク君には演唱した様子なんか……いや、待てよ!?)

 

担任は一つ気になったことがあり、索敵魔法でアークを見てみたが……答えがすぐ分かった

なぜなら

 

 

ギャァァァァァァァァァァァァァァ

あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”

 

 

シーベルト「な、なんですかこの禍々しい魔力は!?」

 

シーベルトも昔、ゴブリンと戦ったことがあった。

その時は醜い欲望や野望が混ざったような色の魔力を感じたが目の前にいる歌う死神は……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え、そんなにやばいの先生?」

 

シーベルト「は、はい……まるで()()()()()()()()()()()()()()……」

 

え、やば

てかこれってどうやって元に戻すの?

 

その後、どうやって戻すか聞こうにもみんなが怖がってしまい悪戦苦闘した。




どうもそろそろアズレンの小説を再開しようか悩んでいる零城です
だって鈴谷をようやく手に入ったもん(クソかわ、ちゅき)

今回、新しいアンケートを取りますが文字が入れなかったのでここに書いて番号で答えてください

お題 バサビィ共和国残党の戦力(強さによって物語の展開が変わります、二ゴウは除きます)

1,核を持ってない舐めプするアメリカ並み
2,戦車(少数)はあり、ヘリなし、多種多様の種類の武器はあり
3,戦車なし、多種多様な武器アリ
4,XM8縛り(一番弱い)
5,戦術核兵器保有したガチになったアメリカ並み(一番強いならぬ、つおい)

バサビィ共和国残党の戦力

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