総隊長の孫娘〜その者、最凶の料理人につき…〜 作:名無しのナナ
浮竹と共に生きる事を誓い幾日が過ぎたある日の夜、見渡す限りの闇の中、羽衣を身に纏う二人の山本千歳は邂逅を果たす。
『良く来たね、歓迎するよ
「…
『自分でも
見渡す限りの闇、闇、闇。
生物は存在せず地平線すら無いのではと思われる空間は彼女達の内面であり精神世界。
星食みは己が主を血よりも紅い瞳で見つめながら、千歳は虹色の瞳で星食みを見つめながら向き合うと千歳は肩を竦め頷く。
「……まぁ、ある程度覚悟はしていたからね」
ミミハギ様を摘出する迄は星食みも許容していたが問題はそれから、現在ミミハギ様は…霊王の欠片は千歳と同化している状態だ。
それはいよいよ以てユーハバッハとの接触は避けられざるものとなったと同時に新たな力を宿す事を意味する。
『…なら、次に私達がすべき事はチカラの使い方に馴れる事だというのにも気付いているのか?』
「使い方、ね…だから此処って訳か」
自分達以外存在しない空間で星食みとして顕現した斬魄刀は主に対し惣闇色の刃と嘗ての…そして未来で邂逅を果たす仇敵であるユーハバッハが用いていた天を覆わんばかりの巨大な弓を使い剣状の矢を放つ。
『此処は私達が共有する心象世界、つまりは精神を形あるものにした世界だからな、尸魂界で暴れるよりは修行に身も入るというものだ。
───故に、こんな場所で死んでくれるなよ?
「いきなり
精神世界であれ振るわれる力は本物。
矢を矢で迎撃する事で軌道をずらしながらお互いが放った矢を掴むと瞬歩を以て肉薄しつつ両者は斬り結ぶ。
『それを同じ手段で迎撃出来るなら応用をするとしよう』
「ッ!?」
死神、虚、滅却師…卍解という限定的な条件下ではあるが己が血肉となった者達の力を扱う星食みだからこその戦術に目を見開くは斬魄刀の持ち主である千歳であった。
『斬鬼術・
「くッ…!」
『避けてばかりじゃ私には勝てないぞ、四百年後に完全復活を果たすユーハバッハに勝つつもりなら私を超えてみせろ!』
本来の威力よりも魔改造された
とある理由から
「負けて、たまるか…ッ!」
『食らいつくじゃないか、ペースを上げていくぞ…!』
惣闇色の刃と対を為す様に振るわれる光の刃、四本の刃は互いを肯定する様に斬り結ばれる。
その最中、千歳はユーハバッハのこれから起こる全てを見通す能力
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───今からお前達を殴る、この子達に詫びろ…ッ!
繰り出されるは超圧縮した霊圧と黒き焔を纏った鉄拳。
女の身と侮ることなかれ。
身に纏うは黒き太陽。
己が身を焼く焔は既存のどの鬼道にも属しておらず、教え子を救えなかったと慟哭する彼女は深い哀しみとそれと同じだけ怒りに燃えた鬼…否、文字通りこの場に居る全ての生物にとっての“死神”であった。
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「これ、は…!」
『…近い将来起きる未来を視たようだな』
「…痣城…か」
『貴族達の馬鹿騒ぎは随分前からあったが、…どうする?』
「……
それが、ボク達が歩んで行くと覚悟した
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それから百年後。
「今日から私も真央霊術院に通うのね…」
緊張した面持ちで真央霊術院が支給する制服を身に纏う一人の少女は教室へと向かう道すがら背中に七の数字を背負う女教師にぶつかる。
「きゃ…っ」
「っと、大丈夫?ごめんね」
「だ、大丈夫です…って、貴女は…!」
「っ…貴女は…」
「は、初めまして!私は
運命の歯車が動き出している事にも気付かず、痣城と名乗る少女は憧れの人に無邪気に微笑むのであった。
…当の