獅子王・アルトリアペンドラゴンと王達の行くオーバーロードの世界   作:アルトリア・ブラック(Main)

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ギルガメッシュとアインズ、アルトリアとソロモンがジルクニフが出てきます。

子ギルがプレイヤーとしてアインズに接触します。



評価を気にしすぎて書けない状態が続いたので、しばらく評価一覧は見ないようにして頑張ります!


バハルス帝国へ・それぞれの思惑

ーギルガメッシュー

 

ギルガメッシュは闘技場内を歩きながらいろいろ考え込んでいた。

 

「山の翁」

 

「…なんだ」

 

後ろにいるであろう山の翁が声を発する。

 

「僕はこれから『プレイヤー』として彼に会います。何かあったらよろしくお願いしますね」

 

子ギルの笑顔に山の翁は『姿は戻さないのか』と問いかける。

 

「もちろん、戦闘になれば戻すことも考えてますけど、基本的に話たいだけなので、それに、むやみやたらに攻撃してくるようなタイプでもないでしょうし」

 

モモンガの性格を考えれば敵の情報を吟味し、勝てるか否か考えてから行動に移すタイプだろう。

 

何より、彼は石橋を叩いて結局魔法で渡ると言われるくらい慎重な人物だ。

 

アンデットになったとしてもそこは変わらないだろう。

 

「さてと、楽しみだな」

 

 

 

 

ーアーグランド評議国ー

 

ツアーにとって『ぷれいやー』と呼ばれる彼らの存在は厄介な存在そのものだった。

 

「200年前のこと、覚えているかい?リグリット」

 

目の前で紅茶を飲んでいたリグリットに問いかける

 

「あぁ、200年前のことか、覚えておるよ、リーダーが生きていた時代だろう」

 

「あぁ、リーダーやその友が必死にあのギルドと戦ってくれたおかげで今があると思ったんだ」

 

200年前、大陸全土を巻き込んだ戦いを引き起こしたギルド『キャメロット』

 

彼らは個々が馬鹿みたいに強く、八欲王のように何回か殺すことは出来なかった。

 

傷つくのはいつもリーダーやその友、あるいは十三英雄の彼らだけだった。

 

「八欲王の時とは違って、話を聞いてくれる態勢になってくれたのが唯一の救いだったけど…」

 

ツアーは鎧を器用に動かし、立ち上がる

 

リグリットは紅茶を飲み終えるとツアーの隣を歩き始める。

 

「彼らは本当に善なのだろうか、今回の魔導王の到来も知っていて静観していたんじゃないかと思うんだ」

 

「何のために?」

 

ブリテンは自国の安寧が守られるのならば他国に侵攻することはないと200年前に話が取り決められた。

 

しかし、魔導王の到来からどこかブリテンの動きがおかしい。

 

「これから僕はブリテンに向かう。リグリットは王国に行って青の薔薇のメンバーと連携をとってくれないかい?」

 

「構わんよ、ところでツアーよ」

 

「なんだい?」

 

「気をつけるのだぞ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

ーアルトリアとソロモンー

 

ジルクニフは魔導王が圧倒的な力で武王を倒したのを見て一瞬、属国を願い出しそうになる気持ちを堪えた。

 

「こちらの要望に応えて頂き感謝する」

 

そう言ってジルクニフはアルトリアと握手をする。

 

魔導王に相応するような雰囲気を出す二人の王にジルクニフはもはや驚きもしなかった。

 

魔導王という災厄を見た以上、心の持ちようは変わらなかった。

 

魔導王がいる限り、帝国に未来はない。

 

同盟国であり続ける事はジルクニフにとっても、国にとってもよくない展開であった。

 

「あの魔導王がいるなら、我々も秘密裏に行動するのが得だと判断した」

 

アルトリアの淡々とした声にジルクニフは不気味さを感じるものの、ブリテン王国に魔導国を牽制してもらえるのなら越したことはない。

 

この世界では最強格であるブリテン王国に連合軍の一端を担ってもらえれば良いのだ。

 

「貴殿らと今後、同盟関係を結んで行きたいんだ。もちろん、そちらが優位に立つ同盟内容でいい」

 

「ふむ…」

 

「こっちとしては、なるべく向こうとは戦いたくないんだよね、僕としては…なんだけど、ジルクニフ殿の頼みなら仕方ないかな」

 

ソロモンはアルトリアの方を見る。

 

「…貴殿らと私達で同盟を結べば、あちらも黙っていない気もするが」

 

「それを承知の上でのことなんだ」

 

 

 

 

 

 

〜数時間前〜

 

子ギルはキングハサンと共に武王を倒したばかりのモモンガの元に来ていた。

 

「流石は魔導王、手加減無しの攻撃、お見それするなぁ」

 

「!」

 

そう声をかけて近づくと、アンデットなのに分かりやすくこっちを見てくるモモンガ。

 

アンデットなのに動揺しているのが手に取るようにわかる。

 

「お疲れ様です。あれ?NPC連れてきていないんですか?珍しい」

 

子ギルは辺りにいるのは、エイドエッチ・アサシンしかいないのを確認する。

 

「……そういうお前も、連れてきていないな」

 

警戒しつつも一応会話はしてくれるモモンガに笑う

 

「一応は連れて来てますよ?僕が危険に陥らない限り攻撃しないように言ってありますし」

 

子ギルはニコーと笑う

 

そんな笑顔の子ギルをよそにモモンガは早速、対プレイヤーの対策をしているのがわかった。

 

「そう警戒しないでください。僕は話しに来ただけなんですよ、モモンガさ、ここはあえてアインズ・ウール・ゴウンさんと呼びましょうか」

 

「……話?」

 

「はい、世界征服を目指してます?もしかして」

 

「!!」

 

「アンデットになっても分かりやすいなぁ」

 

子ギルはスキップしながら近くにあった椅子に座る。

 

「別にこの地帯を征服する分には僕は止めません。それに、プレイヤーの転移は久しぶりだから楽しみにしてるんですよ」

 

「……楽しみ?」

 

「はい、だってプレイヤーと対抗出来るのはプレイヤーしかいないじゃないですか、だからこそ楽しみにしているんですよ」

 

そう言って手を振って通り過ぎて行く

 

子ギルはアインズの横を通り過ぎて、アルトリア達がいる方向に向かって行く

 

「十三英雄以上に楽しませてくれるかな」

 

 

 

 

 

 

「あ、終わりました?」

 

子ギルが声をかけてくる

 

「…随分長いこと出かけてたな」

 

アルトリアの言葉にソロモンが後ろから『余計なことしてない?』と声をかけてくる。

 

「失礼だなぁ、してませんよ」

 

そう言って馬車に乗り込む

 

アルトリアの横にソロモンが座り、目の前に子ギルが座る。

 

ソロモンが小さい声で「いつまでその格好なの?」と問いかける。

 

「帰るまでです!」

 

笑顔で言う子ギルにソロモンが『あ、そうなの』と返す。

 

「それで?話とやらはして来たのか?」

 

アルトリアの質問に子ギルは頷き

 

「して来ましたよ、アンデットなのにわかりやすいぐらい驚いて来ましたから、それと、向こうは世界征服を目論んでるらしいです」

 

「ほう…」

 

「世界征服かぁ…モモンガさんって、そんな大胆なこと考える人だったっけ?」

 

「さぁ、向こうの意思なのか、NPCの意思なのかどっちか分かりませんけど、後者なら御し易いことこの上ないですよ」

 

「それで?今回の帝国との同盟の話だが、した方が良いと思うか?」

 

アルトリアの言葉にソロモンは『うーん』と考え込む一方、子ギルは『ほっときましょう』と笑顔で返す。

 

「…なかなかゲスいなぁ、笑顔で」

 

「だって、他国のことなんてどうでも良いじゃないですか、それよりも東洋の方に侵略しましょうよ、あっちの方が資源がありますし」

 

「……」

 

「様子見ってことでOK?」

 

「OKです!」

 

「…そうだな」

 

馬車はキャメロットに着く

 

 

ーリ・エスティーゼ王国ー

 

内ポケットに入れていたマジックアイテムが震え、クライムはそれを取り出した。

 

手の中に収まる大きさで、三つの針、時計と分針とそれを取り囲む十二の数字が盤面に刻み込まれた懐中時計だ。

 

時計の名称は『十二の魔法の力』と言い、1日に1回、セットした時刻になると、その時間に応じた魔法の力を発揮するのだ。

 

ただし、その恩恵に預かるには最低でも一日は時計を所有する必要があるので、借りたばかりのクライムには魔法の力は発動しない。

 

「ん?もう時間?早いね」

 

隣でぼんやりと青い空を眺めていた女性が声をかけて来た。

 

「そのようです」

 

クライムはその女性、アダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』の構成員であるティナに答える。

 

「では、姫に声をかけてかけてきます」

 

「いってらー」

 

クライムは踵を返し、今まで後ろに守っていた建物へと向かう。

 

建築中には何度か見たことがあったが、落成した建物の中に入るのは今日が初めてだ。

 

建物に入り、通路を通り抜け、奥の部屋の扉を開く

 

そこに自らの主人がいた。

 

そして、その部屋には幾人もの子供達がいる。

 

「おい、小僧が来たぞ、もう時間だ」

 

仮面の下からか聞こえる冷たい声に、ラナーが顔を上げてクライムを真正面から見た。

 

「……申し訳ありません。ラナー様。王宮に戻る時間となりました」

 

「そうですか、それでは名残惜しいですが、行かなくてはなりませんね」

 

子供達が『えー』と残念そうな声を上げた。

 

ラナー達は馬車の方に向かう

 

孤児院を作った話になり、ラナーは孤児院を作ったことは後悔しないと話していた。

 

「ふーん。王女様、頭いい」

 

「何が言いたい?ティナ」

 

「親をは失った子供ってどうやって暮らしていくと思う?イビルアイ」

 

「…それは、なるほど…だから孤児院か」

 

「親御さんがいる子供であれば、避難民として帝国かブリテン王国が迎い入れてくれるらしいですが、近年、帝国は魔導国との関係故に避難民を受け入れる体制にありませんし、皆さんブリテン王国に向かうにも距離的な問題から断念される方が多いですね」

 

ラナーはハァとため息をつく

 

 

妹が帰って来たという報告を聞き、第二王子であるザナックは出迎えるべく部屋を出た。

 

兄・バルブロが行方不明になり、時間がそれなりに経過しているため生存は絶望視され、ほぼ次期王に内定したとも言える彼の方から妹のところに出向くのは、本来ならおかしい。

 

兄妹であろうと、明確に身分の差があるのだ。

 

今のザナックには後ろ盾に不安がある。

 

共に王国を発展させると約束したレエブン候は引き止めるザナックの手を振り払い、自領へと戻ってしまった。

 

ザナックは自分の胃の辺りに軽い痛みが走るのを感じた。妹に相談すれば、少しはこの痛みも収まるだろうか

 

ザナックはこの数週間、一つの問題を抱えていた。

 

それは魔導王に献上品を贈るかどうか、贈るとしても、建国記念として贈るか、それとも別の理由をつけて贈るかだ。

 

現状では贈らないという選択肢が妥当だろう。領土を奪われて建国された国に対して贈り物をするなど、従属の印と周辺諸国に受け取られても仕方ない。

 

下手に今出してはブリテン王国に援軍を頼む手も送れなくなる。

 

「……どうしたら良いのか」

 

ザナックはお付きの者に聞こえないぐらいの声量で呟き、歩いていく

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