獅子王・アルトリアペンドラゴンと王達の行くオーバーロードの世界   作:アルトリア・ブラック(Main)

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今回はラナー王女メインと後半、ギルガメッシュメインの話です。

書きたい事を書いてストレス発散する事にしました。

ナザリックがちらほらここら辺から出始めるかもです。


100年の揺り返し

ーブリテン王国の来訪ー

 

リ・エスティーゼ王国、王宮内にてブリテン王国の王達を出迎える為の準備が急ピッチで進められていた。

 

ラナー王女がその当日、行う事は一つ、ネロ皇帝とも呼ばれている女王の相手を務めることだ。

 

ネロ皇帝は『美しい物好き』という話を聞いていたので、メイド達も基本的に美しい者が集められた。

 

「お兄様はギルガメッシュ王のお相手をされるんでしたよね?」

 

部屋にきていたザナック王子にそう聞くと

 

「俺はあくまで兄上のサポートだがな、ギルガメッシュ王はかなり性格が強い御方だからな、兄上のサポートを全力でやらないといけないだろう」

 

ギルガメッシュ王の性格はかなり難ありといろんな国でも言われており、彼を表す言葉に【傲岸不遜で唯我独尊、傍若無人な性格】が当てはまるだろう。

 

現に彼の気に障った国家が50年前に滅びた経緯がある。

 

法国の使者の一人が以前『基本的に鬼畜のため、相手の事情とか気持ちとか関係なく殺す男』と言い軽蔑していたのを思い出す。

 

訪問する当日になり、王国の晩餐会が行われ、本来なら政治の事柄には参加しないと言われているアダマンタイト級冒険者『青の薔薇』の面々を招待して行われた。

 

ネロ皇帝は酒を飲んでも酔わないのか、おだてる言葉に笑いながら話していたり、接待は成功したようなものだった。

 

晩餐会が終わり、ネロ皇帝とギルガメッシュ王は専用のホテルに入り、翌日ランポッサ三世と今後の話し合いを行った後、街を視察しブリテン王国に戻るという流れになっていた。

 

「今日は手伝ってくれてありがとう」

 

そう青の薔薇の面々に言う

 

「友人の手伝いをするなんて当然のことじゃない。ネロ皇帝は冒険譚も好きって言ってたじゃない。現に話に物凄く関心を持っておられたし」

 

ラキュース達が帰った後、ラナーはクライムと共に自室に居ながらとある事を考えていた。

 

ネロ皇帝の王国来訪で王国は破滅を迎えるだろう。

 

正確に言えば、今後も彼らと同盟を組むことはまずもって不可能だと言っていい。

 

理由はザナック王子とバルブロ王子が対応していたギルガメッシュ王の機嫌が物凄く悪くなっていたということだ。

 

そして、彼らの目的が【王国との同盟】ではなく、王国で使える人間を選別するということだろう。

 

(…帝国との同盟が成った暁にはこちらを滅ぼすつもりね)

 

彼らが同盟を組む事を視野に入れているのはどう考えてもバハルス帝国とであり、王国はあくまで視察程度に過ぎないだろう。

 

(…出来る限り出したくなかったのだけど…)

 

ラナーにとって世界情勢などどうでもよかった。

 

自分の頭の中にあるのはクライムと己の未来のみであり、クライムがいれば他に何も要らない。

 

(…避難する、という名目でブリテン王国に行くためには必要な事だわ)

 

ネロ皇帝との話でナザリックの事を告げると分かりやすく驚き、こちらの話に乗ってくれたと捉えて良いだろう。

 

「ラナー様?どうされました?」

 

クライムの言葉に笑顔で振り返り

 

「いいえ、なんでもありません。明日の視察についていろいろ考えていたの」

 

「!そうですか、思案中に失礼致しました」

 

「いいえ、大丈夫よ、クライム」

 

(…帝国とブリテン王国が同盟を結んでしまったら厄介ね、幸いにもネロ皇帝は領地拡大には関心がないって言っていたし)

 

勢力拡大を目的としていないのならば、自分とクライムの未来はある。

 

ラナーはザナックの家臣が呼びにきたので、立ち上がり部屋から退出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーギルガメッシュー

 

ギルガメッシュは現実世界では富裕層でもトップに入るくらいの者で、ゲーム《ユグドラシル》を開発した企業の副社長を務めているほどの存在だった。

 

そんなギルガメッシュがこの世界に転移してきた際には、現実世界に戻る事を目的にしていたが、現実よりも好き勝手に出来るこの世界を気に入り、今ではすっかり戻る事は視野に入れていなかった。

 

この世界の人間や異形種達は皆レベルが低く30で強いと言われる程度の世界で、200年前程に争った竜王達でも90いくかいかないかのレベルでギルガメッシュは自分より強いのは同じギルドのメンバーか、同じプレイヤーくらいだと納得し、この世界を好き勝手にしていた。

 

十三英雄のリーダーから牽制されていたりもしたが、そのリーダーも非業の死を遂げてしまった今、ギルガメッシュに恐るものはあまりなかった。

 

そして、今回の目的はリ・エスティーゼ王国に行き、使える貴族の選定に掛かったのだが…

 

(…口を開けば自慢ばかり、褒めるのが下手くそな奴か…)

 

リ・エスティーゼ王国に来訪した際に、己の相手になったのはこの国の第一王子・バルブロと第二王子・ザナック王子の二人だった。

 

(話し方から分かる。才能のある無しが…)

 

この国に未来なんて物はない。

 

放っておいてもこの国は勝手に自滅するだろう。

 

その翌日、ネロがラナー王女を引き込むことに成功したらしく、その中にプレイヤーがいるという事を言われ、プレイヤーの名前を聞いてワイングラスを握りつぶしてしまう。

 

「《アインズ・ウール・ゴウン》が転移してきたと、その王女は言っていたのか」

 

シドゥリがギルガメッシュの手を拭いてくれる。

 

「あの悪魔騒動を引き起こしたのがナザリック地下大墳墓だと言ってたぞ、転移してきたプレイヤーの名前までは分からなかったけどな!」

 

その言葉にギルガメッシュは大げさにため息をつく

 

勝手にラナー王女を引き込むことにしたネロに頭を抑える

 

「余計なことしかしないな、貴様…」

 

そう言うとネロがふてくされながら

 

「余だって、ナザリックの情報を掴めたぞ?!」

 

「確かにそれは良いことだが、それが事実である可能性が何処にある?」

 

「むぅ…!」

 

「本当か嘘かわからない以上、むやみに信用するに値しないだろう」

 

「あ!!」

 

ネロのでかい声にギルガメッシュは嫌そうな表情を浮かべる。

 

「そういえば、青の薔薇の面々が言ってたぞ!アダマンタイト級冒険者『漆黒』のメンバーにナーベと言われる美姫がいたと!」

 

「…それについては調べるが、貴様は少し落ち着け戯け」

 

「(´・ω・)」

 

落ち込むネロに『自業自得だ』と無銘が言う。

 

 

 

ネロが退出した後、ギルガメッシュがソファーに深く座る

 

「疲れた…」

 

そう呟くと地面でゴロゴロしていたエルキドゥが寄ってきて

 

「大変だねぇ〜彼女、自由気ままな人だし」

 

「であろう…彼奴はやりたい放題に何も考えずに行動しおって…」

 

「それギルが言うのー?」

 

100年前程にやりたい放題に大陸を荒らした事を指摘するエルキドゥに咳払いする。

 

「風魔」

 

「はっ」

 

ヒュンッと現れた風魔小太郎というNPCで、アサシン軍団に属しているNPCの一人だ。

 

「先ほどのネロの話を聞いていただろう?早速、アダマンタイト級冒険者『漆黒』について調べよ、相手がプレイヤーである事を視野に入れ、重装備で行け」

 

「は、かしこまりました」

 

 

 

 

 

ーエ・ランテル近郊ー

 

アインズは冒険者としての仕事のためにエ・ランテルに来たのだが、冒険者組合は今日から三日間の王都への行き来が出来なくなっていると聞き、理由を受付嬢に問うと

 

「とある国の王方々が来訪されるというので、国が安全面を考え王都への立ち入りを禁止にしたのです。冒険者の方々や他国の方も立ち入りを禁止されたようです」

 

「それは私達アダマンタイト級冒険者でも同じなのか」

 

「はい、ラナー王女様が招待された青の薔薇様以外のアダマンタイト級冒険者の方々は基本的に王都の近くで待機、あるいは休養をと宣言されたようです」

 

その言葉にナーベは不快そうにするが、アインズはここで何を言っても無駄だと感じ、組合を後にする。

 

宿に戻り、アルベドに《伝言》を繋げようとした際に、微弱な気配を感じ足を止める。

 

するとナーベも分かったのか、足を止めて警戒して辺りを見渡していた。

 

「……アインズ様」

 

そう小さく言ってくるナーベに頷きを返す

 

「ふんっ!」

 

誰もいない場所を斬りつけると、そこから何かが飛び出す。

 

「敵か!」

 

ナーベが武装状態になって攻撃をしようとしたのを止める

 

敵のレベルは隠されていないから分かるが、レベルは70近くあるのが分かった。

 

ナーベラルでは勝てないかもしれない存在がいきなり現れた。

 

忍の装束を纏った赤毛の少年は物凄い勢いで上空に飛び上がり、屋根の上に着地する。

 

「……目標確認」

 

そう呟き、その場から撤退する

 

「ナーベ、急ぎナザリックに帰還し、アルベド達を集めよ」

 

「は、かしこまりました」

 

現れた存在がプレイヤーであることを視野に入れて今後の計画を練ることにする。

 

アインズは人気のないところで《転移門》を通りナザリックに帰還する。




ギルガメッシュ(プレイヤー)
【種族】英霊(人間種)
【レベル】100
【クラス】魔法詠唱者(特殊職)
【カルマ値】善

【経歴】
現実では富裕層で《ユグドラシル》を運営していた巨大複合会社の副社長クラス。
初めの頃は現実世界に戻りたいと思っていたのだが、現実よりも好き勝手できる転移後の世界を気に入り、帰還を目標にしなくなった。
英雄王の方ではなく賢王の方である。

【詳細】
キャメロット城の外にある《ウルク》の領域を支配している。
Fateギルガメッシュ(賢王)とほとんど瓜二つの性格であり、傲岸不遜で唯我独尊、傍若無人な性格である。
相手がナザリックやアースガルズ天空城のような巨大なギルドになると英雄らしく本気を出して戦う。

【特殊職】
魔法詠唱者ではあるものの、物理職の職業を取得しており、宝物庫から無数の武器も発射させる。
基本的には魔法の杖を出し、そこから魔法を放出するのだが、時たまに武器を射出させる状態になる。

シドゥリ
【種族】英霊(人間種)
【レベル】80
【クラス】指揮官系統の魔法詠唱者
【カルマ値】極善

【詳細】
ウルク領域におり、ギルガメッシュが居ない時の領域支配を担当している。暴走しがちなギルガメッシュを唯一叱りつけれる存在。

エルキドゥ
【種族】人造人間(ホムンクルスの上位互換)
【レベル】100
【カルマ値】中立
【クラス】槍兵(物理職)

【詳細】
ホムンクルスの上位の種族であり、何でも変化する粘土細工だが、基本的に人の形態を取っている。ギルガメッシュのかつての友をそっくりそのまま作ったNPC。
肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ
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