獅子王・アルトリアペンドラゴンと王達の行くオーバーロードの世界 作:アルトリア・ブラック(Main)
ソロモン目線、ジルクニフ目線、ナザリック目線があります。
番外席次目線の話とか法国目線の話とか入れたい…(
ーナザリック地下大墳墓ー
ナザリック地下大墳墓に帰還したアインズは早速集めた情報を守護者達に共有する。
守護者達はプレイヤーの存在、またキャメロットの存在に一気に殺意を露わにする。
「アインズ様、世界征服の足がかりとしてあのギルドはどう足掻いても倒さなければならない敵に他なりません」
デミウルゴスの言葉に守護者達が頷く
「…そのキャメロットは攻撃さえされなければ攻撃しない組織だ。私はお前達を失いたくない。故に世界征服などせず…」
アインズは守護者達の顔を見て言葉が詰まる。
デミウルゴス達は世界征服を本気で行おうとしている。
もし、そうなればキャメロットとの全面戦争になり、必ずと言っていいほどの確率でNPCの誰かが死ぬだろう。
(…今途中で辞めたらきっとみんなは俺に失望してしまうだろう…それでも、友の子を死なせたくなかったって言ったら…)
計画したことを途中で止める事は出来ない。
そんことをしてみんなに失望されたくないという思いが強くなる。
「アインズ様?如何されましたか?」
アルベドの心配そうな顔にアインズはハッとなる。
「我らの存在意義はアインズ様の悲願達成のため、その過程で流れる血はやむ得ないものです」
アインズは頭を振り、キャメロットに勝つための最善策を考えようと話を始める。
ー法国にてー
スレイン法国漆黒聖典で最強と名高い番外席次はルビクキュー(ルービックキューブ)を弄りながら漆黒聖典や風花聖典が持ち帰った情報を聞いていた。
ある程度、情報共有が終わり解散になると、漆黒聖典隊長と漆黒聖典第五席次クアイエッセ・ハゼイア・クインティアが番外席次の元にやってくる
「…それで?ブリテン王国の彼らは出てきたの?リ・エスティーゼ王国に訪問してたんでしょ?」
番外席次はルビクキューを弄りながら言う
「はい、ギルガメッシュ王とネロ皇帝がリ・エスティーゼ王国に訪問。視察を行った後に帰還したようです」
「それだけ?」
「はい、その翌日にバハルス帝国を訪問される予定だったアルトリア殿下やソロモン魔術王が急遽、訪問日時をズラして訪問される予定になったようです」
そう告げると関心のなかった番外席次がルビクキューをいじっていた手を止める。
「へぇ、何かあったのかしら?」
「…ブリテン王国近辺に異変は特になく、何が目的で引き返したか判明しておりません」
「そう、まぁ、相当な事がない限り、撤退をするとは思えないけど」
番外席次は後ろに立てかけてあった六大神が残した神器を持って背を向ける。
「当分は暇だろうし、私は部屋に行ってるわ」
「はい、お疲れ様です」
居なくなった番外席次を見てクアイエッセはため息をつく
「……緊張しましたね、隊長」
そう言うと第一席次はため息混じりに「……あぁ」と頷く
「彼女がブリテン王国…いや、ギルガメッシュ王に敗北してから性格がだいぶ落ち着いたとは言われているが…神官長達はあれからブリテン王国の動向をヤケに気にしている様子だと言っていたし…自分より強い存在を見つけてしまった彼女がどう言う行動に出るか分からないから情報はなるべく制限しておくように」
「はい」
番外席次が敗北したのは今から100年くらい前の話であり、ブリテン王国が大陸を支配下に置き、亜人の奴隷及び食糧となっていた人間を解放して自国民にしているという話を聞いた際に、法国は真偽を確かめるために当時の漆黒聖典と番外席次を派遣したとの事だった。
しかし、漆黒聖典の持ち出した武器(ワールドアイテムで傾城傾国とは別物)を確認したブリテン王国が攻撃、結果隊は全滅、スレイン法国から派遣された救援部隊が確認した生存者は番外席次のみであり、彼女はギルガメッシュ王に敗北していた。
だからこそ、敗北を知った番外席次はギルガメッシュ王の事を崇拝に近いような感情を向けている気がしたのだ。
結果的に彼女の元に行く情報は少なく設定されている。
(…今後も何も起こらなければ良いのだが…)
第一席次はクアイエッセと共にその場から立ち去る。
ーバハルス帝国・皇帝の執務室ー
バハルス帝国皇帝、ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスはブリテン王国から急遽訪問日程がズラされた事に苛立ちも何も感じず、いつも通りの仕事をこなしていた。
「しっかし、ブリテン王国はいつまでビースト連邦を放置してるんでしょうかね、我々にしてみれば早く滅ぼしてほしい国であるという事に変わりないですけど」
バジウッドの軽い口調にジルクニフはペンを置き
「人類側として考えればビースト連邦は厄介な国に他ならないが、私からしてみればビーストマン連邦は出来る限り存続してほしいな、でなければブリテン王国と隣接してしまうしな」
バハルス帝国にしてみればブリテン王国の脅威は計り知れない。
ブリテン王国の繁栄は人類からしてみても生きる伝説となっている。
長らく得体の知れない国家という話だったが、近年、ブリテン王国が落ち着き、観光業とやらに力を入れ始め、ブリテン王国の首都を見たリ・エスティーゼ王国やバハルス帝国の民は一気にそちらに移住する者達が増えた。
「俺としたら異形種もいる国家になんて行きたくありませんけどねぇ、まぁ、それだけ異形種も統制が取れてるって謳い文句にしたいんでしょうけど、しっかし、そんな国の王達が訪問日程を強制的にズラすなんて言うのは相当こちらとしてもナメられているんじゃないですか?陛下」
バジウッドの言葉に頬杖をつき
「だろうな、ブリテン王国が時々やる手段だろう」
ブリテン王国が30年前ほどに滅ぼした国は『会談日時を強制的にズラしたのは我が国を下に見ているからだ!』と言った国がブリテン王国に攻め入り、ことごとく敗れ去った歴史がある。
「あの国に勝てる存在なんて現れるんですかねぇ、俺としたら絶対にありえないって思うんですよ」
あの国が勢力を拡大しつつある今、帝国が生き残る方法は彼らと同等の力を持つ存在の到来を望むしかないだろう。
「陛下、失礼します」
秘書官・ロウネが入ってきて頭を下げる
「どうした?」
「フールーダ・パラダイン様が至急お話したいことがあるとのことですが、お呼びしてもよろしいでしょうか?」
「フールーダがか、珍しいな、呼べ」
「はい、かしこまりました」
ーキャメロット・ソロモンー
ソロモンは部屋から出てまっすぐとある場所に転移する
「相変わらずここは禍々しいなぁ」
そう呟くと暗がりから『そういう風に作ったのはお前だろう。ソロモン王』と言ってやってくる人影が見える。
「ゲーティアからきてくれるなんて珍しいなぁ」
自分にそっくりとよく言われるが、ゲーティアの方が禍々しく、本物の自分と違う点は肩口から垂れ下がる三つ編みに赤い目玉の模様があり、髪型に若干の差異があるなどの微妙な違いがある。
そして、目の色が完全に違い、異形種のそれとなっている。
ゲーティアは不服そうに腕を組み『用件があるんだろう』と聞いてくる。
「ご名答、君に渡してた指輪一つ貸してくれないかい?」
「…元よりこれはお前のもの。断る理由がどこにある」
そう言ってゲーティアがソロモンに指輪を渡す。
ソロモン王のスキルとして、十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるという破格とスキルがある。
まぁ、人間種限定になってしまうので、実質使うタイミングはあまりない。
「ありがとう」
そう言って指にはめるソロモンを見てゲーティアが口を開く
「ナザリック地下大墳墓が転移して来たと聞いたが、その指輪はダークエルフ対策の為か?」
ナザリック地下大墳墓でレベル100に該当し、なおかつ最強レベルのマーレとアウラに対抗する為には『ソロモンの指輪』が必要なのである。
「まぁ、それもあるけどね、一番の問題はギルガメッシュがやり過ぎた場合止めれる手段でもあるからかな」
明らかにネロがやらかした以外にもギルガメッシュが何か裏で動いている気がするのだ。
「アルトリアは基本的にギルガメッシュの方にはノータッチだし、彼女が動くのは最後の手段にしたいしね」
そう言って手を振って転移したソロモン
ゲーティアは作られた夜空を眺めながらため息をつき、玉座の方に歩いていく
ゲーティア
【種族】魔神(異形種)
【レベル】100
【カルマ値】悪
【クラス】魔法詠唱者
【詳細】
ソロモンの制作したNPCであり、時間神殿ではなくキャメロット最奥にて存在するNPC
ギルメン全員の死亡・ギルド武器が破壊されたのを確認した瞬間に解き放たれる存在。侵入したプレイヤー及びそのギルドに対して徹底的に破壊行動を行う。
ゲーティア本人の攻撃力も桁外れであり、玉座に座っているゲーティアに近づけないレベル。
ギルド武器が破壊された場合、数十メートルはある巨大な柱に幾筋もの太い裂け目が縦に走り、その裂け目から十字の瞳孔が開いた赤い眼が覗く魔神柱というものを召喚し、攻撃する。魔神柱のレベルは70台と決して高くはないものの、最悪の問題点として1体1体を撃破されてもその場限りの撃退に留まり、根本的な打倒が出来ないという性質を持つ。体力・耐久が桁外れであり、倒すにはワールドアイテムを持って耐久戦に持ち込まなければならない。
【ユグドラシル時代】
一度(まだアルトリア達がレベル100ではない時)キャメロットが崩壊した際に発動し、ユグドラシルのワールド一つを魔神柱だらけにした事があり、ユグドラシル運営が『魔神柱討伐任務』というイベントを発生させるまで猛威を振るって他プレイヤーを散々苦しめ、あまりにも初見殺しが過ぎる為に数多のプレイヤーがログアウトしてゲームを辞めていた。