獅子王・アルトリアペンドラゴンと王達の行くオーバーロードの世界 作:アルトリア・ブラック(Main)
今回はワーカー編になりますが、少しキャメロットの人間が介入しています。
前に質問コメントが届いたけど、ちゃんと送れたかな…ポチポチと真面目に考えて打ったけど、いかんせん、ちゃんと送信できたか不安や…
ーウルク領域・ギルガメッシュー
キャメロットにあるウルクの領域にて、ギルガメッシュは玉座に座り、今後起こりうる出来事を考え悦に浸っていた。
「ナザリック地下大墳墓が転移して来たか、よもや、あれが転移して来るとはな」
ギルガメッシュは風魔小太郎やハサン達に探らせた情報を聞きながら、呟く
「思ったんだけど、彼らが出てきたら人間国家は滅びない?」
エルキドゥの言葉にギルガメッシュは「であろうな」と返す
人間国家などナザリックの到来があればすぐに滅びてしまうだろう。
「いや、流石にそこまでの行為はしないだろうよ、モモンガとやらも元は人間だったのだ、支配下に置き、ペットとしてみるだろうな」
その言葉にシドゥリは嫌そうな顔をし、エルキドゥは玉座の近くに座ると「ペットって良いものなの?それ聞いたらソロモンさんとアルトリアさんがキレそうな話題だよね」と言う。
ギルガメッシュは愉快そうにかつてのデータを眺めていた。
「しばらくは退屈せんぞ、エルキドゥ、楽しみだな」
「ギルが楽しそうで何よりだよ」
「王、ナザリックの事はこのまま放置で良いのですか?万が一、ナザリックがリ・エスティーゼ王国とバハルス帝国を手中に収めた場合はこちらにも脅威が訪れると思うのですが…」
シドゥリの心配する理由もわかる。
ナザリック地下大墳墓がどのような出方をするか分からない以上、キャメロットの脅威になりかねない。
しかし、ギルガメッシュは余裕そうに笑いながらデータ上のモモンガを見ると
「安心するが良い、この狂人は決して世界征服なんぞ出来ない」
モモンガのことを《狂人》と呼ぶギルガメッシュはデータ上にある一つの項目を見て嗤う。
「ありもしない幻にいつまで経っても縋り、いるはずのない者を追い求める。それに、面白い事も思い出したしな」
この世界に転移する前に聞いた話では、リアルでの事を思い出す。
「確か、ナザリック地下大墳墓のギルドメンバーの数人が既に死亡しているという事ですか?」
シドゥリの言葉に返事を返す
転移前、巨大複合企業の副社長をしていたからこそ分かっている情報がいくつもある
「あの狂人は友と言いながら友の事は一切知らない。我でも知っている情報をあの狂人は知らないのだぞ、実に滑稽だ」
ギルガメッシュはデータ画面を消すと、玉座に深く腰掛け
「故に楽しみだな、今後の劇が」
運ばれてきた酒を持ち飲み始める。
酒を飲んでいると、ウルク領域に何か転移してくる気配を感じる。
シドゥリも感じたのか、目線を眼下に向ける
兵士の一人が扉を少し開けて外にいる人物を見てハッとする。
「王!モルガン様が参りました」
その言葉にギルガメッシュは酒をシドゥリに渡すと受け取る
「入れろ」
「は」
そう言って扉が開き、入ってきたのは黒いローブを纏っている女が入ってくる
「失礼します。お呼びですか」
モルガンの平坦な声に苦笑いしながら話し始める。
「アルトリアの元でなければ不満か?」
その質問にモルガンはハッキリと「えぇ」と言う
円卓の騎士は創造主・アルトリア至上主義であり、アルトリアに絶対的忠誠を誓い、その下に他の王がいる。
「陛下にギルガメッシュ王の言うことを聞くようにと言われたので聞くだけです」
その言葉にギルガメッシュは嗤い、今後の計画を話し始める。
モルガンはウルク領域から出ると、一度アルトリアの元に戻り、事の経緯を説明する。
「ギルガメッシュが何を画策しているかは分からないが、ナザリックの現在の情報は必要不可欠だ」
アルトリアの言葉にモルガンは深々と頭を下げる
部屋から退出して外に出ると、青空を見上げ一人で嗤う
「あー!やっと、やっと、陛下のために動けるっ!」
モルガンの笑顔にそばに来た粛清の騎士達が少し引くのが分かる。
(ギルガメッシュ王の差し金で動くことになるのが嫌だけれど…無事に任務にあたり、帰ってくれば陛下に褒められる…!200年前の失態を拭うことができるっ!)
モルガンは200年前の竜王&十三英雄のリーダーとの戦いで、敗北をしてしまった経緯がある。
それからというもの、アルトリアからなるべく安全地帯にいるようにと言われてしまい、働くことが出来なかった。
「そうね…実に楽しみだわ、本当に」
モルガンは門の外に向けて歩き始める。
ーフォーサイトー
アルシェは金遣いの荒い両親の借金の幾分かを返し、執事達使用人達の給金を与えた後に解雇し、なんとか家族を助けるために動いていた。
(…今月も借金をいくらか返せば、また待ってくれる…その間に妹達と避難して…そして)
アルシェはイミーナの後ろを歩きながら考え込んでいた。
今回の任務は謎の遺跡に行き、そこで見つけた金品財宝から少し引くという形でお金を得ることになっていた。
「よし、決まりだな、遺跡に向かうのは明日だ。その間までしっかりと休んでおけよ」
そう言ってロバーデイクと共に歩き、宿屋に戻る為に大通りを歩いていると…
ドンッとすれ違った女性にぶつかる
「失礼致しました」
そう言って謝罪してくる女性にアルシェは頭を下げて宿屋に入る
その後ろ姿をその女性が見つめて嗤っていたのに気づかず
ーモルガンー
モルガンはワーカーであるアルシェにぶつかった折、監視魔法を掛けてナザリック内の様子を見る事にした
そう簡単に発見されないように魔法を掛けていた。
「ナザリックの様子はあの時とは変わらないのね」
モルガンは椅子に座り、アルシェ目線で見るナザリック内の様子を見ていた。
「ナザリック地下大墳墓に転移してきたのはモモンガ一人で、近接戦の訓練をしているみたいね…我が王の真似事かしら?」
フォーサイト達ワーカーは全滅だろう。
「本当に上手く行くわね…流石は辺境の国で唯一の頭脳を持つだけはあるわね」
ラナー王女の存在にモルガンは興味を持ち始める。
(いけないいけない。下手に深入りしたらあの時の二の舞だわ)
モルガンは立ち上がり、転移門を潜る為に足を踏み出す。
後ろを振り向くと鏡に向けて助けを乞うアルシェが映る。
シャルティアに抱きしめられ、恐怖に歪んだ顔
モルガンはそれを見て微笑み、そのアルシェの悲痛に歪んだ顔を無視する。
助けるメリットなど何処にもない。
彼らが私利私欲のために潜入したのが悪いのだから
モルガンは笑いながら転移門を潜る
キャメロットに帰還し、アルトリアに話した後、賢王の元に行き調査内容を伝え自室に戻る
ー皇帝・ジルクニフー
ジルクニフはナザリック地下大墳墓に来訪し、謝罪した後、馬車に乗り本国に戻るために部下達と作戦を練っていた。
フールーダ・パラダインの裏切り、帝国は甚大な被害を受けた
「我々の目的は、帝国、王国、評議国、法国、聖王国などによる大連合。アインズ・ウール・ゴウンの為の大連合だ」
「た、戦うのですか?」
「なぜ驚く?帝国一国ではあの化け物には勝てない。ならばこそ周辺国家を巻き込んだ連合を作り打ち破る他ないだろう」
「いや、戦うほか我々の生きる道はない」
「ブリテン王国に協力を仰ぐことは出来ないのでしょうか?」
ロウネの言葉にジルクニフは頭を振る
「あの国に協力を求めるのは最後の手段だ。しかし、万が一のことを考えて手を打っておくことに越した事はないだろう」
ブリテン王国はナザリックに勝てる唯一の存在の可能性が高い。
故に連合軍として筆頭に立って貰いたいという思いもあったのだが…
「強大すぎる故に双方が拮抗した争いをすれば人類は滅びる可能性が高い。出来る限り…いや、最後の手段として助けを求める為の保険だ」
ジルクニフ達は帝国本土に向かいながら終わりのない議論を何度も行なっていた。
次回はカッツェ平野の戦いになるかと思います。
といってもキャメロット側視点が多いかもしれないので、原作その通りみたいな文章じゃないかもしれません。
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