剣と魔法の世界で勘違いして念能力発現させた俺の話し聞く? 作:ふろなかさたかた
念能力の会得方法で、無理やり"精孔"を開いた際に溢れ出るオーラを押さえられなかったときのデメリットについてです。
私が軽く調べた限りでは詳しい記述はなく、他の二次創作やネット記述では気絶するのみと言う扱いを目にしました。
しかし、心源流において禁術とされる事から、気絶するだけなら禁術にはしないだろうと思いました。
なので溢れ出るオーラを制御できなかった場合、生命エネルギーを全て放出しきり死んでしまうと言うことにいたします。
無防備な無能力者が悪意あるオーラを受けるのが危険なので、と言う解釈もありますが、やはりただ気絶するだけであればそれはほぼノーリスクと同じではないでしょうか。
それは個人的につまらないなと思ったので、死ぬことにします。
才能がなければ死にます。
せめて50万人に1人、出来るなら1000万人に1人の才能をもって出直してきてください。
『本当の天才は、この世界を憂えて生まれる前に死ぬ』、と言う言葉を聞いたことがある。
ドコで聞いたのかなあってGoogle先生に聞いてみたけど残念、精神科医への電話番号と自己啓発本へのリンクしか出てこなかったぜ……
別にワイは自殺志願者ではないんやがな。
とまあ何が言いたいのかって言うと、例えこの世界がどんな世界でも、今日も一日頑張るぞい!と言う話である。
幼子の利点は考える時間が沢山あることだな。
食う寝る排泄以外の時間は全部自由時間だ。
俺は他の誰も持ち得ない利点を1つ持っている。
それは赤子の頃にはすでに物心どころかある程度成熟した精神と思考回路を持ち合わせていることだ。
つまり、そろそろハイハイを卒業しようと言う今からでも"念能力"の修行を始められるって言うことだ。
前にちょこっとだけ話したが、"念能力"とは、HUNTER×HUNTERの世界で途中から出てきたいわゆる超能力のようなものだ。
それは、ハンター試験に合格した後、裏ハンター試験としてハンター教会から派遣された指南役が教え、習得して始めて一人前のハンターとして認められる。
しかし、その裏ハンター試験のことは公表されていない。
何故なら、念能力はとても強力な力で、危険だからだ。
それこそ、修めた者とそれ以外とではそもそも戦いにならない。
ただの人では知覚することも出来ず、悪用方法なんて無限にある。
だから、念能力を求めて悪人が集まらないように、裏ハンター試験のことは表沙汰にされていない。
これくらいは漫画一周しただけの俺でも覚えている。
そして、念能力は誰にでも習得可能である。
ココ重要!
某奇妙な冒険の超能力は、矢に選ばれなければ即死する。
超科学の学園の都心じゃあ才能必須の格差社会。
でもここは凡人万歳、努力万歳、感謝の正拳突き万歳、制約と誓約のジャイアントキリング万歳のHUNTER×HUNTERの世界!
誰であろうと念能力を習得することは可能で、その必殺技の"発"の相性次第でいくらでも戦える!
まぁ、逆に言えばどんなに強くても相性で負けたり、最悪核爆弾で塵にされるけどね(爆笑不可避)
とは言えとはいえトワイエ、ここで問題がある。
念能力ってどないして習得すればええんや?
……いや、だって漫画じゃあ時間がなくてオーラをぶつけてもらって無理やり目覚めさせる!ってパターンだったが……
俺の周りに念能力を使える人が居るのか居ないのかはともかく、どこにまだ歩くことも出来ない幼児にそんなことをするのか。
そもそも、無理やり目覚めさせた場合、目覚めたオーラ(生命エネルギー?)を上手く押さえ込めなければオーラが枯渇して死んでしまう。
そりゃあ1000万人に一人の天才からすればオラオラいけるんだろうけど……流石にね
初めてやることに自信満々に出来ます!なんて言えるような人生送ってきてないからなあ……
まあ長々と話したが、念能力を習得するためにはオーラ(生命エネルギー)を目覚めさせなければいけない。
そしてその方法は2つあり、
・他人のオーラを受け無理やり目覚めさせる
・じっくり目覚めさせる
の2つの方法があり、前者は簡単で早いが才能がないと枯れて死ぬ。
後者は、難しく時間がかかるが安全。
当然、幼児の俺に念能力のマブダチなんて要るはずもなく、後者の方法を取るんやがどうやってじっくりと目覚めさせんの?と言う話である。
やけど、うっすらとどういう感じで目覚めさせるのかは想像してはいる。
実は、異世界と言うことでずっとその~、
あぁっと、まぁ……ね、魔法の練習をしてたり?
いや、だって定番じゃん!
お腹の中になんかエネルギー的な物を感じ取って、それを動かして呪文を唱えたら魔法が!
消費しまくって超回復で魔力量チート!!
俺つええええええしたかったんだよ!
わるいかよっ!
まあ、そもそも逆行なのか異世界なのかわからんかったし、全然進歩がなくて2日で止めたけど。
でもココがHUNTER×HUNTERの世界だとわかったのならこっちのものや。
10万人に一人の天才が作中に登場したけど、そのキャラは先生が居てもオーラを目覚めさせるのに半年かかったそうな。
つまり、手探りでやる凡人のワイなら2年、いや、1年もあればいけるはずやで!!
と言うことで瞑想して自分の中の生命エネルギーを感じ取るんやで!
◇◇◇
あれから3年と数ヶ月経ち、俺は6歳になった。
えっ、オーラは目覚めたんかって?
ハハハ、もろちんさ。
ついこの前ね……。
想像を絶する苦行だったわ。
半年で少しは何かを掴めると思ってたけど全く。(3歳)
1年が過ぎ、さらに半年すぎた頃ポッキリ心が折れしまった。(4歳)
自分には無理だ、やっぱり俺は無能だった、生まれ変わってもその性根は変わらないと、酷く自己嫌悪に陥ってドンドン辛くなり、そのまま瞑想でオーラを感じ取る訓練はやらなくなった。
そんな感じで ウジウジ し始めた俺に、3歳の頃から家族ぐるみでよく遊んでいたアーティカはマウントポジションでボコボコにぶん殴ってきた。
正直全く意味がわからなかった。
なんで?なんで殴られてるの俺?
さらには、痛みとショックで俺が泣いてしまう前に殴っている当の本人アーティカが大号泣し始めた。
なんで?
しかもその手を止めることはなく。
だからなんで?
余りに訳がわからず、泣くに泣けない(心の中では幼女にボコられて情けなくて泣きそうな)俺に彼女は、
「なに諦めてんのよ!あんたがアタシに諦めない強さを教えてくれたんでしょ!なのにあんたが先に諦めてどうすんのよ!」
と言ってくれたが……
ゲフッ、
がフッ、
ウグッ、
ウゲッ、
ちょっ、ちょっと、
何て言ってるか、
聞こえなっ、聞こえなっ……ぃ……ガクッ
どうやら彼女の言葉は届かなかったようだ。
◇◇◇
初めて会った時、アーティカは瞑想してる俺に何してるの?と声をかけてきた。
いつもちょこんと座っている俺に『何してるの?』と、両親や近所のガキンチョが訪ねてくるのは当然だろう。
そして俺は当然のように『自分の中のオーラを感じでそれを目覚めさせるんやで、みたらわかるやん』と、ありのままに答えた。
そして両親や周りの大人たちは苦笑いを浮かべ生ぬるい目や理解不能といった目を向けてきた。
子供たちは素直で、『意味わかんなーい』『オーラってなんなんだよ』と、バカにしてきた。
当然IQ53万の俺は、バカ正直に答えるものではなかったとすぐさま学習したが、それでも自分をバカにする奴らを好きになれるはずはなかった。
だから、今回は眠たくてとかそんな感じで上手くごまかそうと思ったが、やっぱり正直に話すことにした。
それは別に彼女に何かを感じたわけではなかった。
ただ、何故か偽りたくないと思ったからだ。
こういうことは、前世でも時たまあった。
こうすれば賢く生きていけるな、そう思ってもなぜだかそうしたくなくて痛い目をみたことが何度もあった。
でも、そうしたときの自分は何故かすごくいい気分だった。
自分で自分の事をカッコ良く思えたからかもしれない。
「オーラを目覚めさせるために自分の中のオーラを感じようとしているんだ。」
あーあ、またバカにされるかな?まあいい、後で俺が念能力を習得したらそれで痛い目に合わせてやる!と、暗い感情をぐるぐるさせていたが、彼女はそんなことはせずにいくつか質問をしてきただけでバカにしてくるようなことはなかった。
少しバカにした風な周りの人たちと違い、彼女はバカにすることもなく真剣に話をしてくれた。
子供ゆえの純粋さか、なんとなく嬉しかった。
◇◇◇
それから彼女が僕をボコボコにするのはいつもの事となった。
えっ、ママン?パパン?あんたの息子ボコボコにされてるんやが?
アーティカの拳はめっちゃくちゃ痛くて、でも俺の心に響いて、俺は立ち上がる!!
そんな胸熱展開が起こるはずだったのかもしれないけど、あの時俺は殴られ過ぎて彼女の言いたいことは何一つ聞こえてないし、その前に落ちてしまった。
故にその後も無意味な瞑想なんてする必要もなくなったのだが、刻まれたアーティカに対する恐怖心はそれを許してくれなかった。
まじで、あいつは特訓してないと容赦なくその拳を振るようになった。
初めはただただ力一杯だった拳は、より痛烈に、より鋭く、より早く、より力強くなっていき、そのうちどこかから「お前の拳なら世界を取れる」って謎のトレーナーでも現れるんじゃねえかと思ったほどだ。
その拳から逃れるには、一刻も早くオーラを目覚めさせなければと、寝る間も惜しんで生命エネルギーを感じようと頑張らざるをえなかった。
お陰でその後半年ほどでオーラらしき物を感られるようになり、さらに半年でオーラが目覚めたと言える程オーラを纏えるようになった。
正直、泣いた。
なぜなら、これでもう殴られてもオーラを纏えるから殴られても大丈夫だと安心した。
安心していたらまたマウントで殴られた。
直接的な痛みはなくなったが、逆に今まで感じる以前の話だった凄まじい衝撃を感じるようになった。
こんなパワーて殴られていたのか、よく死ななかったな……
そんなこんなで、少しでも時間があれば瞑想をしていたから、両親には良く寝る子供と言う意味で"ジェイダ"と呼ばれ初めた。
寝てるんじゃねえ、瞑想だ!
それに、俺がボコボコにされている間なんで助けてくれねえんだよおおおおおおお!!
あ、忘れていたが俺の名前は"ノア"だ。
大船にのったつもりで任せてくれよ!
まあ、何を任せるねん?って話なんだが。
最後まで目を通していただき、
ありがとうございました。
前書きの事なのですが、あれは作者の意見ではありません。
あれは、裏試験の試験管の『ひよっこ』さんがそう話していましたので、作者は何も悪くありません。
ひよっこさんは、強化系能力者でプロハンターで青筋建てながら「ズシッッ!!!!」と大声で叫んだりします。