じゃあ作者やっちゃうもんねー!!ありえないくらいカフェをゴリゴリに強化しちゃうもんねー!!
ちなみに、史実のマンハッタンカフェのデビュー戦はこんな感じです
1着:トレジャー
2着:イサオヒート
3着:マンハッタンカフェ
レース開始前。ターフ内にて各々に準備運動をしているが、俺の愛バであるカフェは特に何もせずに、目を閉じているだけ。
だが分かる。あれは集中力を高めているのだということが。
「……沖野さんはどう思いますか? このレースのこと」
「ん? ……おぉ、そうだな……まぁレースに絶対はないからなんとも言えんが、特に何も起きない限り、マンハッタンカフェが1着だろうな」
と、沖野さんがアメを咥えながら喋る。
「他のウマ娘と比べても調子は良さそうだし、何よりトモの張りもいい。あれはいい末脚が期待できそうだ」
「ありがとうございます、沖野さんにそう言って貰えたら自信が着きます……変態だけど」
「おい!?」
『さぁそれでは各ウマ娘ゲートインです』
いよいよ、レースが始まる。
『九番、マンハッタンカフェ。すんなりとゲートインしました、十番もゆっくりとゲートイン』
頑張れ……頑張ってくれカフェ……っ!
『そして最後にアツスパーコがゲートイン完了しました! さぁメイクデビュー戦、スタートです!』
一瞬の静寂の後に、バゴっ! とゲートが開く音が聞こえる。そして、誰よりも先頭にたったのは当然、俺の愛バのカフェだ。
『さぁ各ウマ娘、一斉にスタ────おっと九番マンハッタンカフェ! いいスタートだ!』
『メイクデビューでは、少なからずスタートが遅れる子がいるんですが、マンハッタンカフェはメイクデビューとは思えないスタートですね』
『さぁ一瞬だけ先頭にたったマンハッタンカフェ! しかし、ゆっくりと順位を下げで今では後方から五番手の位置につけています!』
『いい判断ですね。彼女の脚質にもあっています』
「よし……!」
出だしは上々。思わず声が漏れてグッと握りこぶしを作る。
『さぁ早くも先頭に駆け出したのは一番人気、十五番のトレジャー!』
『大外スタートとは思えない、いい滑り出しですね』
『第二コーナーを曲がって、向正面に入ります。先頭は以前トレジャー、その後ろに三バ身ほど差が空いてイサオヒート、クリスタルフブキが続いています! 二番人気のマンハッタンカフェは以前後方!』
『いい位置取りが出来ていますね。何時でも差すことができるという気迫が、ここにいても伝わってきます』
『早くも先頭、一番人気のトレジャーは第三コーナーを曲がり終え第四コーナーに入った! まだ後ろとは差がある! 追いつけるか!』
『ここで、後ろの子達が一斉にスピードを上げましたね。まだゴールまで距離はありますが大丈夫でしょうか?』
『だがしかし、マンハッタンカフェは変わらず走る! ゆっくりと順位を落としていきますが、これは大丈夫か!?』
先頭のトレジャーが大分早いペースで逃げており、それに後ろのイサオヒートがくっつく形で、自然と他のウマ娘もペースを上げてしまい、『掛かった』。
だがしかし、駄菓子菓子である。カフェにはどんなレース展開になっても自分の走りを見失うなと伝えてある。
東京レース場最後の直線────正確に言えば、第四コーナー終わりかけ。そこからが、ウチのカフェの見せどころだ。
『さぁ、最後の直線に入る! 後ろの子達は間に合うか!』
既に、先頭のトレジャーは直線に入っており、カフェはやっとこさ第四コーナーの終わりだ。
だが、ここからが勝負だぞ、カフェ!
「行け──!! カフェ──!! お前なら行けるー!!!」
柄にもなく、そう叫んでいた。
俺の声は届いただろうか。関係者席から身を乗り出し、必死にカフェの姿を見る。
目が合った。そんな気がした。
そして、カフェは一瞬だけ、身を低くすると
カフェの強靭な末脚と、爆発力が起こすことのできる速度とのギャップで、前にいるウマ娘にはカフェの姿が一瞬消えたかのように映っただろう。
こうなればもう、止まらない。
『あぁーっと! 後ろからマンハッタンカフェ! マンハッタンカフェがやって来た! なんという末脚! あっという間に一つ二つと順位を上げていきます!』
『今まで脚を溜めていたからでしょうか。その分の余力が今この瞬間に凝縮しているように感じますね』
『府中の直線に、漆黒の稲妻が走る! あっという間に全員を追い越し、マンハッタンカフェが先頭! 並ぶことすらしなかった! そしてそのまま二バ身、三バ身と差が開く! マンハッタンカフェ止まらない!』
「カフェ!」
『そして今! マンハッタンカフェがゴールイン! 圧倒的な強さを見せつけ、見事メイクデビューを制しました!』
「カフェ!」
「! トレーナー、さん……!」
G1レースでは無いため、ウイニングサークルでのファンへのアピールタイムはないから、カフェが1着をとった後に急いで地下バ道でお出迎えした。
俺の姿を見るなり、尻尾を嬉しそうにふりふりと揺らしながら少し駆け足で駆け寄ってきた。あぁ可愛い! 頭なでなでする!
「よくやったな! おめでとう!」
「んっ……その、トレーナーさんの、応援してくれる声が聞こえましたから……」
と、カフェが言う。そうか、しっかりと届いたのなら大きな声を出した甲斐があったってものだ。
「帰ったら、祝勝会をやろう。勿論、俺の奢りだ」
「! 嬉しい、です……」
「あんまり俺の財布にダメージが入るのはダメだけど、カフェが望むのならなんだって買ってやるからな。何がいい?」
「! でしたら……その、トレーナーさんの手作り料理がいいです……一緒に、お料理作りたいです……」
「分かった、一緒に……だな。ウイニングライブが終わったら、一緒に、作ろう」
「はい、楽しみ……です」
そして、カフェは笑った。
と、言うことでカフェのメイクデビュー戦でした。映像残ってないから全て想像です。実況難しいなこれ……。