「という訳なんだよ…」
あれから色々な人が来て様々な質問(というよりも脅しに近かったが)をされ、結局解放されたのは夕方だった。家族には連絡されていたようで、普段家にいない親父までいた、じいさん曰く「家族会議だ」という訳で、一階の食堂の机を囲んで一通りの説明を俺なりにしたところである。
「ホントのバカね、兄貴は」
コイツは五反田 蘭 俺の一つ下の妹である、たいへん可愛くない。例によって例のごとく一夏に片思い中である。
「そんな風に言わないのよ、蘭」
この人が俺の母親、五反田 蓮 多くは語らない方が身のためである、あえて言うなら見た目の年齢と実年齢が違いすぎるということである。授業参観とか恥ずかしかったな…。
「しかし何故乗れたのかね?」
俺の父親、五反田 仁
「この食堂はやっていけるのか?篠ノ之んとこのようにならないか?」
俺ではなく食堂の心配をしているのが五反田 厳 俺のじいさん、厨房で中華鍋を二つ振るう姿は格好いいの一言である。
「知らないよ…あ、そういえば明日の朝に政府の人が来るってさ、一夏と一緒に話があるって」
「弾!そうゆうことは早く言いなさい!あー掃除しなきゃ!」
「いやしなくていい、いつも通りのままでいい。飯食べて帰ってもらう」
話は聞きこうぜじいさん…
そして次の日の朝、一夏と最近見かけなかった千冬さんがやって来た。千冬さんはあだ名は好まないので名前で読んでいる。
一夏の家は色々あって親がいないので姉の千冬さんが保護者代わりだから一緒に来ることに違和感はない、ないけど…
「千冬さん…その荷物は?その人は?」
「この荷物は色々な契約書でこの人はIS委員会の一人の補佐官だ、さすがに本人は来られないからな(むしろ何を言い出すかわからんからな)」
「はじめまして、境 淀自
「五反田 弾です。とりあえず皆さん中へどうぞ」
「では、失礼する」
「では、簡単に説明していきますので質問等は最後にお願いします」
そう言って境さんは説明を始めた。俺には何回か置いていかれそうになったが、まとめると
一 俺達二人は『IS学園』に入学する。
二 食堂は続けられるが、万が一があるので客に紛れての護衛につく人がいる。
三 俺達のISは『メカ兎ねーちゃん』が製作する。
それ以外はよくわからなかったが、周りは理解していたので後でかみ砕いて聞く事にする。
食堂を続けられる事が家族全員喜んだ。一度材料が届かずに一週間休みになったときのじいさんの暴走が凄かったからだ、もし開けなくなったらどうなるか分からない。
ISは専用機、そしてメカ兎ねーちゃんの手作りな訳で性能に問題が無くても『発想』に問題がありそうで怖い。
そして入学の件だがこれは、少し憂鬱である。確かに男の楽園的な場所ではあるがそれは、夢で十分だ、稀有な目で見られるのは勿論の事、女尊男卑の人がいたら最悪だ、居るだけで捕まるかもしれない。そして、入学する前に出来るだけ読んでおけと渡された電話帳ほどの大きさの教科書。
「一夏」
「なんだ?」
「刺されるなよ?」
「はぁ?」
コイツはまた、フラグを建てまくるに決まってる。後の処理を考えてくれ…。それが一番入学が憂鬱になる理由である
弾たちのお父さんは想像です。