気まずい、非常に気まずい。クラスの自己紹介中なのだが入学式から周りには女の子しかいない状態なので(せめてもの救いで一夏と同じ一組というのはあるが)目線が痛い、動物園にいるパンダ以上である。客寄せパンダってこういう事を言うんだろうなー。それはそうとさっきから一夏がこっちと(場所は先生の話が聞きやすいように一夏と並んで一番前である)窓際に座っているでっかいポニーテールの女の子の方を交互に見ている。あの子どっかで見たことあるんだけどどこだったかな?というか一夏無視されてる…
「織斑くん!織斑くん!」
「はっはい!」
そうこうしてるうちに一夏の番か。…アイツテンパってるな。
「えっえっとね、今自己紹介を名前順にしてるんだけど、次が『お』で織斑くんなのね?怒ってる?怒ってるよね?」
「だ、大丈夫です落ち着いて下さい!怒ってませんから!」
「ホントのホント?」
「ホントのホントです」
…訂正テンパってるのはこの先生だった。
この人は山田真耶先生でうちのクラスの副担任だそうだ。童顔だがナイスなボディーをお持ちである。
「えっと、織斑 一夏です」
さすがにそれでは終わらんよな?一夏?
「…以上です!」
言い切りやがったッ!!
「ちゃんと自己紹介ぐらい考えておけ、馬鹿者」ドゴッ
殺人的な勢いで降り下ろされる出席簿。今凄い音したぞ…
「げぇ!?千冬姉!?」
「織斑先生だと何度言えば分かる」ゴッ
「織斑先生失礼しました」
「気を付けるように。山田先生ありがとうございました」
「いえいえ、これくらいは!副担任ですから!」
山田先生にはフンスという効果音が付きそうな感じでのげぞった。つまりボディがゲフンゲフン。ふむ、それにしても千冬さんが担任だったとはな。
「きゃー!千冬様よ!」
「あなたに会いたくてはるばるやって来ました!淡路島から!」
…うるさい。それと淡路島ってそこまで遠くないだろ。あと、おかしな連中の声は聞かなかった事にした。
「五反田、お前は先に自己紹介しておけ。女同士は休み時間にでもすぐに溶け込むだろうがお前達はそうもいかんからな」
「了解…失礼、わかりました」
あの眼力はメデューサにもひけをとらないは、見たことないけど。
「今失礼な事を考えてなかったか?」
「いえ、全く」
「ならいいがな」
出席簿を構えるのは止めて欲しい。
「五反田 弾です。実家は食堂をしています。中学の時は一夏とかと一緒にバンド的なことをしてました、ベース担当です。この一年間よろしくお願いします」
いい感じじゃないかな?
「及第点だな」
「そうですか…」
厳しいよな、ホント
「織斑くんは爽やかイケメンで五反田くんはワイルドな感じのイケメンね」
「私は織斑くんの方が好みだなー」
「えー、私は五反田くんかなー」
俺にもモテ期が来たのかな、だとしたら嬉しいな…
「それでは授業を始める!」
なんかだか原作と違う。原因は腐女子がいないから。
あとセリフ不足。難しい。効果音も難しい。