今回は前回の本編の後書きで予告しました通り、水着回となります!
今月いっぱいは水着回をお送りしたいと思います。それと一つ、D4DJでも水着回を提供しますのでお楽しみに下さい
それでは、どうぞ!
※追記
今回の話の時系列は『BanG Dream! ガールズバンドパーティ!』でいうシーズン3にあたります。その為白き蝶本編でまだ出てない部分もあります事をご了承ください
「そういえば皆んなは宿題は何処まで終わったんだ?」
数日も続く猛暑に見舞われているこの頃、Morfonicaの面々はいつも通り七深の家のアトリエにてバンド練習をしている最中である
そんな中、京介が8月下旬に行われるライブのために、メンバーのスケジュールを確認をしていた時にふと出てきた言葉から始まるのであった
確かに学生の本文は勉強なので、学校から出される宿題に取り組むのは当然の事である
「私は8月に入る前に終わりました」
「広町も同じく〜」
「私も残ってますけど、数える程度です」
「私もつくしちゃんと同じです」
此処にいるメンバーの大半は宿題は終わっている、もしくは数日割けば終わるくらいにまで済ませているようだ。しかし……
「…………」
「透子ちゃん?」
ただ一人だけ……透子の反応が違っていた。当の本人は顔を青ざめながら汗が滝のように流れていた
「……桐ヶ谷さん。貴女、もしかして……」
「あ、ああああたしならもう宿題なんて終わってるし!あんなのよゆーだよ!よゆーよゆー!」
透子の反応で全てを察した瑠唯が尋ねようとしたが、透子は目を泳がせながらはぐらかせていた。しかし過剰すぎる動揺の所為で、説得力が皆無に等しかった
「……透子、お前さては全然終わってないだろ?」
「!」ギクッ
透子の仕草で全てを察した京介は確信をつくように指摘してきた。透子も京介の指摘が図星だったのか更に汗がまた滝のように流れ出た
一方、透子の反応を見ていた全員がため息をついて呆れるのは言うまでもなかった
「京介さん、このままではライブに支障をきたしますよ」
「分かってる。だが幸いなのは今は8月の上旬でライブはその下旬。時間もまだたっぷりとあるから今日から暫く時間をとって、その間に終わらせてしまおう。それでいいか?」
今後控えてるライブに支障をきたすと危惧した瑠唯が京介に透子の宿題を早い内に終わらせるよう提案してきた。京介もハナからそのつもりで、早速今日からやる事を提案した
「えぇー……」
「全てお前がやって来なかった所為だろ?」
「ごめんなさい」
この提案に透子は不満そうにしてたが、京介が睨みながら自分の不手際を咎めた。それには透子も思わず土下座して謝った
そしてそこから話し合った結果、今日含めて5日間は透子の宿題を終わらせる事となった
「それじゃあ早速始めるとしよ「あっ、ちょっと待ってください、きょーさん先輩〜」どうした七深?」
早速透子の宿題に取り掛かろうとした所、七深が割り込んで待ったをかけてきた
「今日と明日は〜……きょーさん先輩としろちゃんとるいるいはお休みでその間は広町とつーちゃんでとーこちゃんの面倒をみま〜す」
「「ハァッ?」」
「七深ちゃん⁉︎」
「広町さん、貴女は突然何を言い出すの?」
突然七深は京介とましろと瑠唯に休暇を取らせて、今日と明日は自分とつくしで透子の面倒を見ると言い始めた。当然、全員は驚きを隠さなかった
しかし、それにお構いなく七深はましろと瑠唯に手招きした
「それはね〜…きょーさん先輩を少し休ませてもらうためだよ〜。折角の夏休みなんだし、きょーさん先輩も何かと忙しいから、働きづめはダメだと思うんだ〜。それにね〜……」
「「?」」
「きょーさん先輩の同行役をしろちゃんとるいるいが適任だから二人に任せたいんだ〜。 よ〜く考えて……?今此処で二人がOKすればきょーさん先輩とデートができるよ〜?」
「「!」」
七深はコッソリとましろと瑠唯に耳打ちした。しかもその内容は働き詰めの京介を労うためとましろと瑠唯の後押しをするためであったようだ
「……そうね。これから忙しくなるから気分をリフレッシュさせるには絶好の機会よ」
「それなら善は急げとも言うし、早速今から行こう!」
「言われなくても分かってるわ。 ……京介さん、早速行きましょう?」
「待て、俺の意見は…ちょっと待て!急に腕を掴んで引っ張らないでくれ──────ー!」
七深がくれた機会を逃さないと言わんばかりか、瑠唯とましろは京介の両腕を押さえて荷物を持ってそのままアトリエを立ち去った。七深達も止める気は皆無のようで、全員が口を揃えて『行ってらっしゃ(〜)い』と言って手を振って見送ったのであった
「……行っちゃったね」
「そうだね〜……それじゃあとーこちゃん、早速宿題に取り掛かろう〜」
「待て二人とも!早速やるの……あっ、ちょっとやめっ!拘束しないでくれぇぇぇぇ─────ー!」
京介達を見送った後で七深とつくしは、透子を逃がさないように瞬時に拘束してから宿題の準備に取り掛かった。もちろん透子は必死に抵抗したが、それも虚しく終わるのであった
そして数十分後、透子の悲痛な叫びが聞こえたのは言うまでもなかった───
アトリエを後にした京介達は、羽沢珈琲店に立ち寄っていてお茶を飲みながら何処に行くか決めている最中であった
「しかし何処に行くかねぇ……?」
京介はアイスコーヒーを飲みながらスマホでいい場所がないかを検索していた。それもそのはず、休みを貰ったのはいいが、肝心の目的地を決めてすらないのでほぼノープランな状態である
「今見頃の観光スポットはいくつかありますが、肝心のその周辺の宿泊施設を手当たり次第に調べたけど、何処も予約は満杯でした」
「それじゃあ旅行も日帰りになっちゃうね……」
瑠唯もスマホで色々な観光スポットを調べたが、そこに近い宿泊施設も予約が埋まっていて宿泊は不可能であった
今から何処か遠くに行っても時間的にも観光できるのは厳しいのでホテルとかで泊まって翌日観光して帰る……というのが理想的であったが、何処にも泊まる事ができないので話は振り出しに戻ってしまった
『どうしたものか……』、そう考えながら京介達は無言でアイスコーヒーを啜っていた。しかし……
「あ、京介くん達だ」
「花音さんと千聖さんか……こんにちは」
ちょうどその時来客を告げる音が鳴ると同時に花音と千聖とバッタリと遭遇したのだった
「あら、両手に華ね?よかったじゃない♪」
「揶揄わんといて下さいよ……」
「それもそうね……それで何かお困り事かしら?」
京介達の状況を見た千聖は京介達のいる席に座りながらアイスティー2つを頼んだ後は、揶揄いも交えて何があったのか尋ねてきた。打開策も無かったため、京介は千聖達に今までの事情を説明した
「そうだったの……なら明日、私達と海に行かないかしら?」
「海、ですか……?」
事情を聞いた千聖はアイスティーを口に含みながら考えていた。そして京介達に海に行こうと提案した。思わずましろは聞き返したが、花音は「そうだよ」と言って頷いた
「実は私達も颯樹も含めた3人で行く予定だったのだけれど、颯樹の方が予定ができちゃって急遽私と花音で行く事になったのよ」
「(花音さんと千聖さんの2人で……⁉︎)」
千聖の事情を聞いた京介は背筋が凍りついた。それもそのはず、花音は生粋の方向音痴な上に、千聖は電車の乗り換えが苦手だと聞いた事があるからだ。そんな2人で遠出をさせると帰ってくる保証が0に近いため、そうなるのも無理はないからだ(ちなみに京介は前者は知っていたが、後者は颯樹から聞いていたのであった。なお、この事は千聖は知らないのである)
「……分かりました。俺らも同行したいのですが、大丈夫ですよね?」
「問題無いわよ♪それでましろちゃんと瑠唯ちゃんは大丈夫かしら?」
流石に遠出が不向きの2人を話を聞いた上で行かせるのはマズイと感じたからか、京介は2人に同行という形で行く事を了承した。ちなみにその時確認も含めてである。千聖は問題無いと返し、京介と一緒にいるましろと瑠唯にも確認をとった
「私は問題ありません」
「私もです」
瑠唯もましろも問題無いようで、大丈夫と返した。
「参加してくれて嬉しいわ♪それなら早速皆んなで明日着る水着を選びにいきましょう♪」
その後は千聖の提案で全員の水着選びをする事のなった。その時京介は何処か気まずい表情をしたのはまた別の話である。そして会計を済ませて羽沢珈琲店を後にするのであった
羽沢珈琲店を後にした京介達は、ショッピングモールの水着売り場前まで来ていた
「先輩方と買い物なんて緊張してきちゃう……」
「そうかしら?でもあまり考え過ぎるのはよくないわ」
「瑠唯ちゃんの言う通りよ。こういうのは深く考えないものよ」
着くや否や、ましろは先輩と買い物をするからか緊張してきた。それに対し瑠唯は何ともないようで、それに加えてましろに考え過ぎないよう指摘した。それを受けて、千聖は瑠唯に同調した
「あっ、そうだわ、私と花音で2人の水着を選んであげるわ♪今なら京介くんのお眼鏡に叶うようなコーディネートをする、ってどうかしら?」
「よろしくお願いします」
「あ、ありがとうございます……」
話の話題展開をするように千聖はましろと瑠唯の水着を仕立てると言い出した。もちろん瑠唯とましろは即座に了承した
「なら俺は一旦別行動で……」
「別行動をとるの?」
その光景を見ていた京介は此処を早く立ち去ろうと言わんばかりにその場から離れようとした。しかしそれを見た花音は一度京介を引き止めた
「よく考えて下さいよ。男子1人に女子4人で、しかも水着を買うのは流石に俺も気まずくなるよ」
「あっ……」
「……そうだったわね」
引き止めた花音に京介は今の状況を軽く説明した。花音は京介に言われてハッとしたが、遠巻きに聞いてた千聖は京介の言い分に納得したようだ
「……なら私達の水着は明日のお楽しみにしてちょうだい。それと明日、2人の水着姿に悩殺されないよう注意しなさい♪」
「はいはい。そうしますよ、っと」
千聖は遠回しに京介の言い分を受け入れると同時に軽く挑発した。京介も気怠く受け流してその場を後にした
千聖達と別行動をとった京介が真っ先に向かったのは男性用の水着売り場で、自分の水着を買い終えていた
京介は別行動の時間を利用して、自分の水着の新調をしていたようだ。そして数分経って、買った水着を入れた紙袋を片手に女性用の水着売り場前に到着していた
本来は此処で合流しようとしたが、女性陣の方は全然終わる気配が無かったので、京介は近くにあるベンチに腰を掛けて、静かに待っていた。しかし……
「あっ、ルカくん♪」
「やぁ、レイ」
ちょうどその時、レイヤと遭遇したのだ。彼女の背中にはベースのケースを背負っていたためこれからバンド練か、もう終わって此処に立ち寄ったようだ
「これから練習か?」
「そうだよ。しかしこんな所で偶然だね、何してたの?」
京介はレイヤにバンド練か尋ねたが、当の彼女はこれから練習に行くようで、此処に立ち寄っただけのようだ
そして京介の問いに答えたと同時に、逆にレイヤから何をしているのか返された。此処で嘘を言っても仕方ないので京介は何をしてたのかレイヤに事情を説明した
「ふーん、そうなんだ……あっ、そうだ」
「どうしたんだ?」
「何でもないよ♪」
事情を聞いたレイヤは少し考えて何かを閃いた。それと同時に女性用水着売り場の方へ足を運んで行った
そして数十分後……
「お待たせ♪」
「やっと来た……って千聖さん達と一緒だったのか」
「そうだよ♪」
「そして一応聞くが、その紙袋は……?」
女性用水着売り場からレイヤが戻ってきた。しかも先程京介とは別行動をとってた千聖達と共に戻ってきたのであった
それと同時にレイヤの手には紙袋が握られていたので、京介はそれについて尋ねた
「私も明日行く事になりました♪」
「マジで言ってます?」
レイヤは嬉しそうな笑みを浮かべて明日の海水浴に同行する事を告げた。それを聞いた京介は困惑気味になった
「大マジよ♪京介くんの話を聞いて自分から行きたいって志願したから許可したのよ♪」
「Oh……」
すると千聖も話に入ってきてレイヤの参加を認めたと話してくれた
「でもそれなら明日のRASの練習はどうするの?」
「後でチュチュには休むって伝えておきます」
「即答ですね……」
明日のバンド練を休んでまで参加するほどレイヤの意思は堅かった。それを聞いてた瑠唯は呆れながら溜め息をついた
「……レイヤさん、抜け駆けしたら許さないですよ?」
「……倉田さんに同感ね。それをすればどういう事か、貴女なら分かりますよね……?」
「2人とも、最初にやったもん勝ちだよ?」
レイヤが明日、京介に何かしないようにましろと瑠唯は牽制した。しかしレイヤはその脅しに近い牽制に対して全く動じなかった。そして3人の間には火花が散ったのは言うまでもなかった
「京介くんもモテモテね♪」
「軽く言わないで下さいよ……」
千聖は京介の肩に手をポンと置いて微笑んだ。一方の京介は頭に手を抱えて溜め息をついた。その様子を見ていた花音は苦笑いしていたのは言うまでもなかった
その後水着選びを終えた京介達は、レイヤはバンド練、ましろ達は明日のための準備をするため解散した
そして翌日、海に行くにはうってつけの天気を迎えるのであった─────。
まずは感想、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!
次回は今回の続きで、登場キャラもあと数人と他者様のオリ主もゲスト出演しますので、楽しみにして頂けると幸いです
それでは、次回もお楽しみに♪
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