白き蝶に導かれて……   作:なかムー

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 今回は前回アンケートで募集したひまりちゃんの誕生日回になります。

 京介「まぁ、書いてくれって声が多かったからな。」

 でもMorfonica以外での誕生日回も悪くないと思うだろ?ましろちゃんまではとりあえず一ヶ月に一度は投稿するよう努力するよ。

 京介「とりあえずましろ以外のMorfonicaのメンバー出してやれ、話しはそこからだ。」

 大丈夫、最新話では最低一人Morfonicaから出すよ。あとは最新話含めて2〜3話でMorfonicaの結成話を終わらせて、他のRAS以外のガールズバンドのメンバーも出すから。

 京介「やっとか……。てかRASはなんで出さないんだ?」

 RASはガールズバンドの話が終わって日常回を3話くらいやってからRASメイン…アニメSeason2の合同文化祭の話しを基準にした話しにする予定だから。

 京介「随分先だな…まぁ、仕方ないか。」

 遅くならないよう努力するから……それじゃあひまり誕生日回を始めようか。

 京介「そうだな、それではどうぞ。」






上原ひまり誕生日回 不発

 10月23日 駅前

 この日は学生や社会人にとっては休日である。しかし平日と比べると人は少ないがそれに劣らずに電車やバスを利用する者がいる。

 この駅前の壁に寄りかかってる京介も()()()()と待ち合わせる最中であった。

 

 「お待たせ、流川くん!」

 「いや、問題無い。俺も今さっき着いたばかりだ。」

 「でも待ち合わせの時間より早いなぁ流川くん……もしかして私とデートするのが楽しみで眠れなかったとか?」

 「アホか、今時の小学生でもそんなことしないだろ。」

 

 京介は待ち合わせた人物…上原ひまりと合流したようだ。どうやらこの二人の会話からしてデートをするみたいである。ひまりはそのことで京介を茶化すが当の本人に一蹴されてしまった。

 

 「それじゃあ早く行こうよ……ハイ、レッツゴー‼︎」

 「ハイハイレッツゴーレッツゴー。」

 「むぅ、せめて乗り気な雰囲気で言ってよぉ‼︎」

 

 ひまりはこの日を楽しみにしていたようで片腕を上げて京介に号令をかけた。しかし京介は棒読み気味で返したためひまりは不満げになって彼に注意した。

 

 (まさか上原と二人きりで出かけることになるとは……。)

 

 京介はひまりの注意を受けている傍ら何故彼女とデートすることになったのかは、数日前まで遡って思い出す事になった。

________________________________________________

 

 数日前

 

 「流川くんちょっと聞いてよぉ‼︎」

 「どうした上原……あとここ図書室だから静かにしろ。」

 

 生徒会の仕事とバンドの練習がオフのこともあって、図書室で読書していた京介だが、彼の元にひまりが涙目で泣きついてきた。当然京介は疑問に思いながらもひまりに静かにするよう注意を促した。

 

 「そんな事より私の話し聞いてよぉ‼︎」

 「分かった分かった、とりあえずここだと迷惑だから場所を変えよう。そして何か食べながらお前に何があったか話し聞くから。」

 

 しかし京介の注意を聞いてなかったのかひまりはさらに声を上げて京介に泣きながら縋り付いてきた。

 その光景を見た京介はこのままだと拉致があかなかったのか場所を変えて話しを聞くことにした。

 

 

 「誕生日?」

 「そうなの!次の休日私の誕生日なんだけどどこか遊びに行こうって誘ったんだけど、皆んな口を揃えて『ゴメン、その日用事があるんだ』って言って断られちゃったんだよぉ‼︎酷いでしょ、もう‼︎」

 

 羽丘を出た二人は近くにあったファミレスに立ち寄った。そこでひまりが何故京介に泣いついてきたのかを何か彼は食べながら話しを聞くことにしたのである。

 そして数分後、京介はチョコレートパフェを食べながらひまりは先程泣きついた理由を尋ねた。一方ひまりも涙目になりながらもやストロベリーパフェをやけ食いしていた。

 

 (いやそれどう考えてもお前の誕生日を祝うからそれの準備してるだけだろ……。)

 

 どう考えても誕生日のサプライズと悟った京介はそのことは黙ってチョコレートパフェを一口食べながらひまりの方を見た。

 話しの発端であるひまりは机に突っ伏しながら泣き崩れていた。(ちゃっかりパフェは完食していた)

 

 「このままじゃ私皆んなに祝ってもらえないまま今年の誕生日を終えることになっちゃうよぉ‼︎」

 「分かったからとりあえず落ち着け。」

 

 涙声になりながらもひまりは寂しい一日を過ごす(と思い込んでいる)と悟ったようで大声をあげて悲しみに明け暮れていた。

 しかし京介は場所が場所なのでひまりに泣き止むように諭した。(その時店員が駆けつけることがあったので京介が何度も頭を下げて謝罪した。)

 

 「うぅ……このままじゃ私の悲しみが晴れないよぉ……。」

 「大袈裟すぎるだろ。」

 「大袈裟じゃないよ…あっ、そうだ!」

 「どうした?」

 

 どうやら泣き止んだようだがまだ完全に落ち着いてないようでまだ悲観しているようだが、京介を見て何か思いついたようで彼の手を握った。そしてある一言を京介に告げた。

 

 「流川くん、次の休日、私とデートしよ!」

 「……はい?」

 

 どうやらひまりにデートを誘われたのであった。京介も流石に想像できてなかったのか思わず聞き返してしまったのである。

________________________________________________

 

 「どうしたの?」

 「いや、何でもない。」

 

 先日のことを思い出していたのか京介はぼーっとしながら移動していたようでひまりは疑問に思ったようで彼に声をかけた。そして我にかえった京介はひまりになんでもないと告げた。

 

 ちなみに余談だがデート(このこと)についてましろと桜雪には事前に話しをしており、その時二人には同情の視線を向けられたと同時に了承したのであった。

 

 京介はふと何か思ったことがあったようでひまりにあることを尋ねた。

 

 「それでどこに行くんだ?俺は何も聞かされてないんだが。」

 「ふっふっふっ、流川くんはましろちゃんとデートする時もそんなことを言うのかな?」

 (うわっ、何か腹立つ……。)

 

 行き先について何も聞かされてなかったようで京介はそのことを尋ねたが、そんなひまりは腕を組みながらドヤ顔で京介に答えになってない返事をした。京介は若干イラッとしたが内心自分を落ち着かせ平常心を保った。そしてひまりは「でも……」と言って言葉を続けた。

 

 「ここは何も考えずとにかく私と楽しむ!それだけだよ!」

 「はぁ……。」

 

 無茶な要求を突きつけてくると内心思ってた京介だが、ひまりにただ自分と楽しむことを考えると言われた。その言葉に京介は圧倒されたのか数秒くらい黙ってだが、すぐさま理解が追いついたようでため息をついてひまりの言葉に従うことにしたのだ。

 

 「……分かりましたよ、今はその言葉に従いますよ、っと。」

 「ふふん、分かればよろしい!それじゃあ行こー!」

 

 京介の返答に上機嫌になったのか、ひまりは行こうと号令をかけて彼に早く行くよう促した。余談だが京介は号令をスルーしてひまりに怒られたのは別の話しである。

 

________________________________________________

 

 「すまんな、こんな所しか思い浮かばなくて……。」

 「大丈夫だよ、一応流川くんが選んだ場所だもん…あっ、これもいいかな?流川くんはどっちが似合うと思う?」

 「確かにそれは似合うと思うな……けどさっき手に取った方が似合ってるぞ。」

 

 あの後二人はショッピングモールに赴いた。入って何処に行くか探したところ、京介は服屋に目をつけてひまりを連れてすぐさま足を運んだ。

 するとその場所でセールをやっていたようでひまりはすぐに商品を何点か取り出しどれがいいか京介に尋ねていた。

 しかし京介はそのくらいしか思い浮かばなかったことに謝罪したが、当のひまりは全然気にしてなかったようだ。

 

 「あっそうだ!流川くんも試着してみたら?私見てみたいかも‼︎」

 「俺がか?まぁ、それくらいいいか……。」

 

 するとひまりが京介に服の試着を提案してきた。京介は突然のことで当然困惑したがひまりが上目遣いで見てきたので流石に断るわけにはいかないので彼女の提案に乗ることにしたのだ。

 

 「それじゃ私が流川くんの着る服見立ててあげる!」

 「そうか、ならお願いしますよお姉さん?」

 「ふふん!お姉さんにお任せあれ‼︎」

 

 ひまりの提案に乗った京介は彼女をお姉さんと茶化しながら頼んだ。そのひまりも乗せられながらも京介の着る服を決めるため一度商品売り場に足を運んだ。

 

________________________________________________

 

 そしてショッピングモールに来て数時間後、二人は服屋を後にして(余談だがその時にお互い選んでもらった服を買った。)映画館やらゲームセンターなどに足を運んでその後はフードコートで昼食を摂った。

 

 京介は次どこに行くか考えていたところ『街に出てみよう』という考えがふと思いついたため、ひまりに提案した。そしたら彼女は即OKしたため、昼食が終わった後はショッピングモールを後にして今街中を歩いているところである。

 

 「しかし流川くんって意外と女の子が喜ぶ場所を選ぶセンスもあるし、さっきの行動だって紳士的だったよ!」

 「そうか?俺は普通だと思うんだけどな……。」

 「大丈夫、自信持ったほうがいいって!」

 

 ひまりの代わりに荷物を持ってあげたり物の運搬や水を持ってくるなど率先して行っていたのをひまり自身ちゃんと見ていたようで京介に自分が思ってる評価をした。

 

 しかし京介は桜雪()と出掛けるときにいつもやっていることであり、自分はこれを当然のことと言って謙遜していたがひまりは誇っていいと太鼓判を押していた。

 

 京介はその言葉に薄ら笑みを浮かべ、すぐさまひまりの方に向いた。

 

 「そうか…それじゃ次に行くとす『ドカッ』…ってうわっ⁉︎」

 「大丈夫、流川くん⁉︎」

 「あぁ、問題無い……。」

 

 言葉の途中で何やらぶつかった音がした。京介は突然のことだったので若干よろめいてしまった驚いた表情をした。ひまりもそのことを心配したのかすぐ京介に大丈夫か尋ねたが当の本人は問題ないと告げたのでひまりはホッとしたようだ。

 

 京介は何事かと思いぶつかった方向を見ると、小学生くらいの男の子が尻餅をついたままの体勢で座り込んでた。そして男の子の周りには彼の所持品であろう物がリュックから散乱していた。

 

 「ごめんなさい、お兄ちゃん……。」

 「いや、気にするな。よそ見してた俺も悪い。」

 

 自分にも責任があると言った京介は男の子と一緒に彼の所持品を拾うのを手伝った。ひまりもその光景を察してか彼女も手伝った。そしてほとんど拾いあげたとき、京介はある物を手に取った。

 

 「……ん?これって『ヴァンガード』か?お前もやってるんだ。」

 「えっ、うん。……もしかしてお兄ちゃんも?」

 「あぁそうだ。」

 

 どうやら巷で流行っているカードゲームのカードを拾った京介は男の子にやっているのかと問いかけた。すると男の子はやっていると返してくれた。そして男の子からやっているのかと問いかけられたため、やっていると即答した。

 

 その問いに答えた京介だが傍らで見ていたひまりはどこか意外そうだと言わんばかりの表情をして驚いていた。

 

 「……意外、流川くんもカードゲームとかってやるんだ。」

 「そうか?」

 「だって普段の流川くんを見てたらそんな素振りがなかったから意外だって思ったから。」

 「ま、やる相手がいないからな。一ノ瀬と時々やるんだがアイツは弱くてな……相手が桜雪くらいしかいないんだ。」

 「イッチーや桜雪ちゃんもやるんだ⁉︎というか兄妹でカードゲームに熱中するとは驚いたよ……。」

 

 普段はそんなことを喋らない京介に驚いたひまりだが京介はそれをお構いなしに少年の方へ顔を向けた。

 

 「……ついでだ、少年「ぼく太一って言います。」……太一、カードショップまで案内できるか?さっきぶつかったお詫びをしたい。」

 「うん、わかった!」

 「……すまない上原、一緒に同行できるか?」

 「別に大丈夫だよ。せっかくだし行ってみようよ‼︎」

 

 急遽予定を変更して男の子…太一のお詫びをしたのであったが、ひまりがいることを思い出したためひまりに謝罪したが彼女は気にしてないと言ってむしろ興味を持ち始めたため行こうと言い出した。

 

 その言葉に従って二人は太一の案内でカードショップに向かったのであった。

 

________________________________________________

 

 そして数分後、目的地であるカードショップに着いた彼らはまず太一のお詫びとしてカードを奢ってあげたあと、当の太一の既に来ていた彼の友達であろう子供たちと合流した。

 

 カードを奢ってもらうやりとりを見ていたようで友達は羨ましそうにしていたが事情を説明したので納得したようでそのままカードゲームをやるであろう席に向かった。

 

 そして京介は待たせていたひまりと合流した。

 

 「カードゲームとかって男の子が多いってイメージがあったけど、女の子でもやる人っているんだね。」

 

 ひまりは店内をキョロキョロと見渡しながら呟いた。確かに彼女の言う通り、割合は男子が多いが中には女子もカードゲームに夢中になっている場面もあった。

 

 「やる人は意外といるぞ?そうだな…例を挙げるとパスパレと颯樹さんもヴァンガードをやってたぞ。」

 「そうなの⁉︎」

 「先日ヴァンガードのイベントでパスパレがゲストとして出ることになって、その時に颯樹さんがやっていたからそれを機に始める事にしたらしい。その時に颯樹さんがパスパレのコーチしたようだ。」

 「そ、そうなんだ……。」

 

 何と知人がやっていると京介から衝撃の事実を告げられたひまりは驚いた。しかし続けざまに告げられたことに納得したのかひまりは頷きながら相槌をした。

 

 「ちなみに俺はそのイベントに招待されて実際にパスパレ全員とファイトしたんだが、颯樹さんの指導のおかげか、結構苦戦したぞ。特に日菜先輩と千聖さんがとても強かった。」

 「なるほど…あとの三人の実力はどうだったの?」

 

 どうやら京介も参加者のようで彼は率直な感想を述べた。そしてそれに納得したひまりだが一つ気になったことがあるようで質問した。そして京介は一呼吸おいてひまりの質問に答えた。

 

 「大和先輩と若宮はそれなりに強かったんだが、彩さんが俺の中で最下位だったな。あの人デッキをシャッフルする時にウッカリして崩すし、手札のカードをコストとして捨てるときに捨てるカードを間違えるし、プレイミスが結構多かったな。」

 「彩さん……。」

 

 麻弥とイヴの評価は良かったのであるが彩の評価がボロクソ気味であった。ひまりもその事を咎めようとしたが彩の普段の日常を思い出すと「あっ、そうだったな……」とすぐ考えを改めた。

 

 「あと私達が知ってる人でやってる人はいないの?」

 「あとはそうだな…俺がモニカのメンバーを誘ったぐらいだな。瑠唯以外は即OKしたんだが、瑠唯は『カードゲームに費やす時間はないので』って言われたが俺と桜雪が説得して、渋々だが何とか了承してくれた。それで実力は透子とつくしはまだまだ伸びしろありだが、ましろはスジが良かったな。そして瑠唯と七深が強かった。」

 「モニカ全員にも誘ったんだ……。というより瑠唯ちゃんがやってる所なんて想像できない。」

 「ま、そう言われたら知ってる人の大半はそんな事を言うだろうな。でも瑠唯も瑠唯で一皮剥けたからある程度そういうの融通きいてくれるようになった。」

 

 ひまりはさっき京介があげた知人に他には誰かいないか尋ねると彼ゆかりの知り合いが既に手を出していたことを知った。

 特に一人はやらなそうな雰囲気を出していたが、まさか説得で(渋々だが)了承してくれたことに驚きを隠さなかったようである。

 

 しかしひまりはその場面にいなかったが分からなかったがやらなそうな一人…瑠唯の京介に向ける視線が普段より変わっていたことがあったのは別の話である。

 

 「この際だから上原も始めてみるか?ルールは簡単だからすぐ覚えられるぞ?」

 「そうだね…知り合いもやってるの多いしせっかくだから始めてみるよ!」

 

 何か思ったのか京介はひまりをカードゲームに誘った。最初は断られると予想していたが、彼女は彼の話しを聞いて興味を持ち始めたようである。

 その言葉を聞いた京介は断られるかと思っていたとうであり内心ホッとしたようである。

 

 ひまりからOKの言葉が出た京介は彼女を連れてカードが置いてあるショーケースと構築済みのデッキを一通り見てどんなデッキにするか一緒に考えた。

 

 そしてデッキ構築から数十分後、ひまりが使うデッキが完成したようであり、京介はレンタルデッキを借りると実際やりながらルールを教えるようであり、プレイする席に行くよう彼女に促した。

 

 「OK。なら早速ルールを教えるとするか。」

 「はい、お願いします!流川先生‼︎」

 「いい返事だ、じゃあ早速始めるか。」

 

 そう言って二人は掛け声と同時にファイトを開始した。

________________________________________________

 

 あれから数時間後、二人はファイトに熱中していたようで京介が時計を見るとすでに夕方に差し掛かっていた。京介には()()があるため、ひまりとカードショップを後にした。

 

 「ゴメンね流川くん、カードのお金を払ってもらっちゃって……。」

 「今日お前の誕生日だろ?気にするな、俺からの誕生日プレゼントだ。」

 

 道中ひまりがそんなことを言ったが京介は気にしてないと返した。そして京介のスマホが鳴ったため彼はすぐ確認すると何かわかったように頷いた。

 そしてスマホをすぐ操作したあとポケットに閉まってひまりの方に向いた。

 

 「まだ時間あるか?これから一つ行きたいところがあるんだが。」

 「どこに行くの?」

 「そうだな…敢えて言うなら()()()()()()()()()さ。」

 

 どうやら京介はまだひまりに案内する所があるようでどこに行くのか尋ねると意味深なことを言った。ひまりはどこか腑に落ちないところがあるがひとまずその言葉に従って了承した。京介はそれを確認したと同時にひまりをその場所まで案内することとなった。

 

 

 「ここ…つぐの家じゃん」

 「そうだ。ま、とりあえず入るぞ。」

 「あっ、ちょっと……。」

 

 どうやら行きたかった場所は『羽沢珈琲店』のようで店の入り口には閉店と書かれたプレートが吊るされてあった。

 京介はそれをお構いなしに扉を開けて中に入った。その光景を見たひまりは慌てて京介の跡を追った。

 

 そして……

 

 『パーン‼︎』

 

 「へっ、何⁉︎」

 

 ひまりが中に入って数秒が経った時、突然なんらかの破裂音が聞こえた。音のする方向に目を向けるとクラッカーを持った蘭達がいた。どうやら彼女達が出迎えてくれたようだ。

 

 「「「「ひまり(ちゃん)/ひーちゃん、誕生日おめでとう‼︎」」」」

 「えっ、ちょっとどういうこと⁉︎」

 「皆んなからのサプライズだとさ。」

 「え、えぇぇぇぇ⁉︎」

 

 出迎えと同時に幼馴染達から祝福の言葉を告げられた時、ひまりは突然のことだったので驚きを隠せなかった。どういうわけか京介に尋ねると彼はサプライズと言って返した。その言葉を聞いたひまりはまた更に驚愕した。

 

 「だ、だって皆んな今日は用事があるって……。」

 「用事とはこのことでした〜。」

 「ひまり、鈍くなった?」

 

 全員が用事があるため時間が取れないと思っていたひまりだが、まさかの用事の内容がこの準備だと思わなかったようで困惑していた。そしてモカは衝撃の事実と言わんばかりの表情でひまりに返した。それを見た蘭は呆れながらもひまりに声をかけた。

 

 「しかし流川くんがひまりちゃんとデートに行ってくれたおかげで準備も色々捗ったよ。」

 「問題無い、上原やお前らの要求に応えたまでた。」

 「どういうこと⁉︎」

 「あれはお前が誘った後……」

 

 どうやら自分の知らないところでこんな準備をしていたことを知ったひまりだが、隣にいる京介もまさか蘭達に加担していたのは驚きを隠せなかったようである。

 

 そして京介は何故そうなったのかひまりに説明した。

 

________________________________________________

 

 数日前

 

 『『ひまり(ちゃん)にデートに誘われた?』』

 『そうなんだ、誕生日当日にデートに行くことになったから一応お前ら二人に報告したんだ。』

 

 ひまりにデートに誘われた京介は彼女と別れたあとにすぐさま巴とつぐみに連絡を入れた。幸運にも二人は今日は何も予定が入ってなかったので集合場所を羽沢珈琲店にしてすぐさまそこに向かった。

 そして二人にひまりに言われたことを漏れなく説明した。

 

 『それは分かったがでもアタシら二人だけなんだ?それだったら蘭とモカにも声を掛けるだろ?』

 『人間つけた赤メッシュ(美竹)はこういうことになると絶対噛み付いてくるし青葉は絶対ニヤついた顔していじってくるのが目に見えてるからだ。』 

 『アハハ、確かに……。』

 

 蘭とモカ(あとの二人)にもこの事を伝えるだろと巴が指摘したが京介は懸念していることを二人に話した。つぐみは京介の言う事を想像できたのか苦笑いした。巴も数秒考えすぐ理解したようで無言で頷いた。

 

 『まぁ、京介がそのこと報告してくれて助かった!ひまりを大いに驚かせることが出来るぞ!』

 『お前ら趣味が悪いな……。』

 『でもちゃんと祝うから勘違いするなよ?な、つぐ!』

 『うん、そうだね。なら折角だから流川くんも参加する?』

 『了解だ、折角招待してくれたんだから断るわけにはいかんよ。』

 『なら当日は二人で思いきり遊んできて、夕方くらいにつぐの家に来るように上手く誘導してないか?』

 『分かった、その時に何時に向かうか連絡する。』

 『あ、でもひまりに気づかれないようにしてくれよ?』

 『善処する。』

 

 どうやら彼女達はひまりの誕生日パーティーを計画していたようで、京介もその計画に参加した。確かに知っておいた方が当日動きやすいから無難だろうと考えたようだ。

 そして当日の打ち合わせをして三人は各々の家に帰宅した。

______________________________________________

 

 「……というわけだ。」

 「うぅ〜、皆んな知ってたんだ〜……。」

 「ていうか今回ばかりは流石に流川に同情したよ。あまりにも突発的だったからさ。」

 「「「うんうん。」」」

 「皆んな、酷いよぉ〜‼︎」

 

 突然のデートの誘いを受けた京介に同情したのか蘭はため息をつきながら呟いた。京介とひまり以外の三人もそれを肯定するようにうんうんと頷いた。

 ひまりは蘭達の反応に異議があるのか涙目で訴えてきた。そして京介はひまりに近づいて彼女の肩に手を置いた。

 

 「ま、とりあえず誕生日おめでとうだ上原。悪くなかったぜ、お前と二人きりでどこかに行くの。」

 「こちらこそありがとうだよ!私のワガママに付き合ってくれたんだもん‼︎」

 「お前の誕生日だから別に問題無いさ。さ、今度は幼馴染達も一緒に祝うんだ、思いきり楽しめよ?」

 「うん、そうする‼︎」

 

 ひまりに祝福の言葉と今日の感想を述べた京介だが、逆に彼女からもお礼の言葉をもらった。そしてお互い笑いあいながら蘭達のもとへ行き、パーティーを開始することになった。

 

 そして蘭達からプレゼントを貰ったり、彼女達が作ったであろうバースデーケーキを全員で舌鼓したりその場にいる全員でひまりの誕生日を楽しんだ。

 

 ーー終わり




 虹の光さん、衛藤可奈子大好きさん、amariris01さん、提督シドさん、ヴァンヴァさん、TD@死王の蔵人さん、ka-主さん、フタバさん、マンボウ!さん、藤木真沙さん、まずお気に入り登録ありがとうございます‼︎こんな拙作にお気に入りしてくれるだけで感謝です‼︎
 これからも励んでいきますので最後まで応援よろしくお願いします‼︎

 今回はひまりの誕生日回、Morfonica以外では他バンドのメンバーは初めて書いたなぁ!

 今回、結構夢中になって書いちゃったから9000字いっちゃったよ、テヘッ♪

 京介「しかしここでヴァンガードの話しが出たが、何でだ?」

 とある方とチャットで話しをしてたら頭の中で「書こう!」って思ってね。

 京介「なるほどな。」

 まぁ、それはおいといて次の予定は早くて今月中に最新話を書きます。あと誕生日回は瑠唯さんを予定してるよ!

 瑠唯「あら、私を出してくれるのかしら?」

 そうです、11月が誕生日でしょ?なら書かないわけにはいかないでしょ?

 瑠唯「それもそうね。でも倉田さん以外の私含めた他のメンバーも出しなさい、流石に出してあげないと怒るわよ?」

 うぅ、善処します……。

 京介「それじゃあ今回はここまでにするか。」
 瑠唯「それもそうですね。では……」

 京介・瑠唯「「次回をお楽しみに」」

 次回は最新話を予定しております、皆さん楽しみに待ってください。

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