白き蝶に導かれて……   作:なかムー

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 初投稿です。本当は読み専なんですが、ハーメルンさんの作品を見ていくうちに私自身も書いてみようということで挑戦しました。
 ま、一時のテンションに身を任せて執筆したのでその辺は気にせずに見てくれると幸いです。
 ちなみにこの話しはモニカメインを目指していきます。
 あと時系列はざっくり説明すると
・アニメとガルパの基準でSeason2
・モニカはまだ結成してない
って設定です。

それではどうぞ‼︎


第1章 序章
プロローグ 邂逅


 私立羽丘学園。

 元は女子校だったが、近年少子化の影響を受けて数年前から共学になった。初期は男女の比率が明らかに女子が多かったが、近年では4:6までになりつつある。これはこの学校に通う一人の生徒の物語である。

 

________________________

『キーンコーンカーンコーン』

 

 「ん、今チャイムが鳴ったか?……あっ、もうこんな時間だ。」

 

 誰もいない教室で一人勉強をしていた少年が下校時刻のチャイムが鳴ったことに気が付き、頭を掻きながら自分の腕時計を見ながら呟いた。確認したら下校時刻寸前まであと少しであるのと外も夕方に差しかかってるためか暗くなり始めているのである。

 その後少年は無言で帰宅する準備に取り掛かる。流石に下校時刻を過ぎたら学校にまだ残ってる先生に見つかったら面倒だし、帰らない理由も無い。そう考えながらも、ものの数分で支度は終わりそそくさと教室を立ち去った。

 

 教室から下駄箱までそんなに時間はかからないため数分で到着し、上履きから靴に履き替えてあとは帰宅するだけである。自分の下駄箱に手を伸ばしたその時、意外なことが起こった。

 

 「おーい!」

 「ん?」

 

 突然声を掛けられたのだ。少年は直ちに声をした方へ向くと一人の少女がこちらに向けて歩いてきた。この少女が声を掛けたのは明白だが少年は一瞬誰だっけ?と思ったが、数十秒考えすぐに思い出した。

 

 「何だ羽沢(はざわ)。どうしたんだ、こんな時間まで?」

 「それはこっちのセリフだよ、流川(るかわ)くん。」

 

 そう、彼…流川(るかわ)京介(きょうすけ)は同級生の羽沢つぐみに声を掛けられたのである。彼らは特に面識は無かったが2年生に進級してから同じクラスになった所謂クラスメイトという関係である。

 彼はまさか自分と同じ時間まで残ってたことに内心驚いたが、とりあえず彼女も疑問に思っているため、返答ついでに自分の質問もさりげなく聞いてみることにした。

 

 「俺か?俺はちょいと自分の教室で自主勉してたんだ。ま、夢中になってたから下校時刻まで気づかなかったんだがな。羽沢こそこんな遅くまで何してたんだ?」

 「そうなんだ……。あっ、私は生徒会の仕事があったからこの時間まで残ってたんだよ。でもまだ全部は終わらないから続きは明日になっちゃうんだけどね。」

 

 (そういえば彼女は生徒会の役員だったな……。)

 

 彼女は苦笑しながら真面目に答えてくれた。彼もそう納得しながらこころの中で頷いた。しかし彼の脳裏に一つあることがよぎった。

 

 (ん?待てよ。生徒会で思い出した。そういえばこの間の全校集会で生徒会長を一目見たけど、悪い意味でぶっ飛んでるイメージがあったな……。もしかして……。)

 

 先日行われた全校集会で今年の生徒会長を見たときに彼が思ったのが、個性が強いイメージがあるのだ。

 例を挙げると集会中の生徒会長の言葉の時に用意されていた原稿(おそらくスピーチ内容が書いてある。)を空中に放り投げては意味不明な擬音語のオンパレードであったため、そう思わざるを得ないのも無理は無い。

 そう思うなかで彼はある一つの考えが思い浮かんだのでまさかとは思いながらも彼は彼女に尋ねてみた。

 

 「……もしかして会長の分まで仕事してたとか?」

 「あはは、実はそうなんだ。でも全部じゃ無いよ。日菜先輩途中まではやってたんだけど急に『るんっ』てきたらしくどっか行っちゃって、その後『あとおねがーい!』って連絡が来たから私がやることになったんだ……。それで下校時間まで残っちゃったんだ……。」

 (……あー、やっぱりそうだったか。苦労してるんだな羽沢……。)

 

 一連のやりとりを聞かされた彼は彼女の境遇を察した。

 会長自身真面目に生徒会の仕事に取り組んでいるかと思えば突然の思いつきで行動して彼女にあとを押しつける。この生徒会大丈夫なのだろうかと心配する。

 

 (しかし生徒会か……、俺は面倒だから適当に理由つけて断ったんだっけな。やらなくてよかった……。)

 

 彼は1年生の終わりに生徒会の誘いがあったが、自分は柄じゃないからと言って断っていたのだ。もし承諾してたら彼も目の前の彼女と同じ運命を辿るんじゃないかと内心焦っていたのと同時にならなくて良かったと安堵していた。

 

 「で、でも大丈夫だよ。このくらい何てことないよ。」

 (彼女、意外と強いな……。)

 

 彼は自分が思い描いてたイメージとは裏腹に彼女は芯は強いと感じた。それもそうである。あそこまで個性が強い生徒会長相手にするのは常人では考えられないからそう思うのも無理はない。

 

 「でもあまり無理すんなよ?それで身体を壊したら元も子も無いだろうよ?」

 「うっ!た、確かに……。き、気をつけるよ……。そのセリフ幼馴染たちにも言われちゃったよ……。」

 (幼馴染……?ああ、あの四人か。)

 

 彼女の言う幼馴染という言葉が出てきたとき、彼はすぐに白髪の気だるげな少女、ピンク髪のおさげの子、赤髪の長身の子、髪の一部に赤メッシュを入れた第一印象が見るからに不良少女の四人が彼女とよくいるのを見かけるのを思い出した。

 

 「(そういえばよく一緒にいるのを見かけるな……。長い付き合いなのか?)……まぁ、わかってるんならいいや。周りに心配かけないという気持ちも分からんでも無いが、意外とそういうのが周りにとって心配事に繋がるから気をつけろよ?」

 「うん、そうするよ。……ありがとうね。」

 「別に気にすんな。当然のことを言っただけで礼を言われることじゃないさ。」

 

 彼女からお礼を言われることになったが、彼は照れくさくなったものの当然のことと言って軽く流した。

 

________________________

 

 その後彼らは少し会話をした後、学校を出て商店街まで一緒に帰った。(何故ここ何だと最初疑問に思ったが彼女は商店街にある喫茶店の一人娘であることを教えてくれたためすぐに疑問は解消された。)

 その数分後、駅前に着いた彼は駅まで行く途中で、ある一つの想定外の出来事が起こってしまった。

 

 「なぁいいだろ?」「ちょっとだけだから、な?」

 「や、やめてください……。」

 「オイオイ、マジかよ……。」

 

 一人が剃り込み有りの坊主頭でもう一人が金髪のオールバックの男の大柄な二人組(見るからにヤンキー)が何やらナンパをしている光景を目にしてしまったのだ。

 相手は二人が陰になって見えないが、声からして女の子くらいしか分からなかった。今の時間帯人たくさんいるし何とかなるだろと思ったが、この状況は近くにいる人や通行人でさえ見て見ぬフリである。

 

 (……どーすっかなー?)

 

 しかし彼は面倒と感じながらも流石にほっとけないのか、どうしようかと考えている最中であった。しかし運動能力が普通の彼では体格の良い男二人が相手は厳しいと判断したため、どうするか悩んでるのである。

 

 (……仕方ない、コレでいくか。大丈夫だ、人も多いし俺だって誰も気づかれないはず。一か八かの賭けだ!)

 

 今の時間帯、周りは帰宅途中のサラリーマンや学生が多いため人はそれなりにいる。それらから考えてある一つの案が思い浮かんだ。そして彼は息を吸い込んで、こう叫んだ。

 

「お巡りさーん!こっちでーす!」

 「えっ、マジでか⁉︎」「ヤベ、相手にすると厄介だ。逃げっぞ!」

 

 二人は流石に警察を相手にしたくないのかすぐさまその場から逃げて行った。二人がいなくなったのを確認すると、すぐさま二人がいた場所まで駆けつけてナンパされてた女の子に声をかけた。

 

 「大丈夫か?」

 「は、はい。あ、ありがとうございます……!」

 「そう、か……。」

 

 女の子は多少動揺しているが、すぐに返事をしてくれた。彼は言葉をかけたようとしたとき、少女の容姿を見て一つのことに気がついた。

 少女は小柄で、年齢はさほど変わらないだろうが年上ではないのは間違いない。容姿は薄い水色に近い白髪に水晶のような水色の瞳。しかしそこより彼女の着ている服に注目した。

 

 (あの制服、月ノ森女子学園か……。)

 

 この付近では見かけない制服であったが、彼はすぐさまどこの制服か理解した。そう、白髪少女の着ている制服はこの近辺にあるお嬢様学校の『月ノ森女子学園』のものであるからだ。

 

 「……あの、どうしたんですか?」

 「いや、何でもない。月ノ森の生徒はこの辺りじゃ見かけないからついな……。それで君はどうしてこんな暗い時間にここにいるんだ?」

 

 彼の喋っている最中に何故黙ってしまったことに疑問を思ったのか、白髪

少女は若干戸惑いながら声をかけたが、彼は我に返り思ったことを返事をした。

 

 「わ、私ですか……。私は今週末この辺りにあるライブハウスCiRCLE(サークル)という場所でライブ観戦をするんです……。それで当日道に迷わないように下見に来たんですが、その前に学校で用事があったので着いたのが今の時間になって……。」

 「そうだったのか。」

 

 彼が疑問に思ったことは白髪少女の回答を聞いて満足したのか顎に手を当てて納得した表情で相槌をした。途中で言うのを止めたが、さっきの事情があったので彼は察してたためそれ以上詮索はしなかった。

 そして彼は鞄からメモ帳を取り出し、制服のポケットに挿してあるボールペンを手に取り、何かを書きながら白髪少女にこう告げた。

 

 「ま、この時間はここら辺あんな連中がいるから気をつけな。あ、これ君がさっき言ってたライブハウスの住所と地図な。本来なら案内といきたいところだが暗いからこれくらいしか出来ないな。あともう遅いし今日はもう帰んな。なんなら駅までついて行ってやるよ。」

 

 彼は先程書いたメモを白髪彼女に渡しながら駅まで同行することを提案した。すると白髪彼女はメモを受け取ったが、戸惑いの表情をしながら慌てた口調で返した。

 

 「そ、そんな場所まで教えてくれたのに悪いですよ!」

 「このくらい大丈夫だって。それにさっきの連中みたいなのに絡まれたら対処できんだろ?」

 「うっ!た、確かに……。ごもっともです……。」

 

 正論を突かれたのか、白髪少女は頬を赤くし視線を逸らしながらモジモジしてしまった。彼は可愛いと思いながらも自分の腕時計を見た。時間は六時半を過ぎており、このままだと遅くなりそうだったので早く行動することにした。

 

 「んじゃ遅くなる前に「あ、あの……。」ん?どうした?」

 

 行こうと声をかけようとした時、不意に白髪少女に遮られた。何だろうと思い聞き返した。

 

 「さっきはありがとうございます……。」

 「……気にすんなって。」

 

 突然白髪少女から礼を言われたのだ。大方察していた彼だが不意に言われたので白髪少女から目線を逸らし、照れくさくなりながらも返事をした。

 

 目的地は目と鼻の先だったため駅には数分で着いた。その間二人は沈黙していたが、駅に到着後彼は白髪少女に帰りはどっちの方面か尋ねたところ彼の帰る方角は反対だったので、電車に乗るところまで付き合うと言おうとしたが白髪少女にここで大丈夫ですと言われたのでどうしようかと思ったが、無理強いは流石にダメかと思い、ここで別れることにした。

 多少の不安は残しながらも彼は白髪少女とは反対のホームへと進もうとした時、白髪少女に呼び止められた。

 

 「あっ……、ま、待ってください!」

 「今度は何だ?」

 「……名前、教えてもらってもいいですか?」

 「名前か?」

 「はい、そうです!」

 

 そういえばお互い名前を知らなかったな。彼はそう思いながら顎に手を当てて考えた。白髪少女は首を傾げながら彼を見つめていた。

 しかし普通なら知り合って数分しか経ってない人間に易々と名前を教えるのは早計だと考えたが、相手から尋ねてきたのとこれくらいなら大丈夫だろということで教えることにした。

 

 「(ま、名前くらいなら教えておいても問題ないだろ。)俺は流川京介。君は?」

 「私は倉田(くらた)ましろです……。」

 「倉田か、よろしくな。」

 「は、はい……!」

 

 二人はお互い軽い自己紹介をしたあと帰路に着くため別れることとなった。

 しかし二人はまだ知らないが近い未来に再会することになる。そしてこの最初の出会いは後に京介がガールズバンドを知り、少女達と交流を経て人間として成長することはまだ先の話しである……。




 最後まで読んで頂きありがとうございます。初めて書くんで結構四苦八苦しました。本編を読んで、質問等があれば活動報告に質問コーナーを設けておきますのでどんどんしてください。これらはまとめて幕間でお答えしますので楽しみにしてください。評価、感想もお待ちしております。

 あと主人公の設定です。
【名前】流川京介(るかわ きょうすけ)
【性別】男 【年齢】17
【学年】高校2年生 【学校】羽丘学園 【クラス】2年A組
【身長】172cm 【体重】62kg 【誕生日】 4月4日(獅子の日)
【血液型】AB型
【容姿】アッシュグレーのミディアムロング。二重の切れ長の紫色の瞳。外見は整っており、イケメンの部類。(本人自覚無し)
 普段着はストライプ系のシャツにジャケット、ブラックのロングパンツにブーツを着用。夏は半袖のカラーシャツ、パンツは裾を捲ってる。冬はセーターに黒のチェスターコートを着用している。
【一人称】俺
【イメージCV】小野友樹
【概要】
 面倒事は断る性格だが偶に自分から進んで他人を助けることもある。
 また、根っからのお人好しであり困った人は基本放っておかないタイプ。
 家族構成は父親、妹。母親は妹を産んで間もなくして病死している。父親はとある企業のお偉いさん。妹は年子のため同い年。ちなみに通ってる高校は月の森女子学園の2年生。

 頭が良く成績もトップクラス。本来は偏差値が高い高校に進学予定だったが本人の意思で羽丘に入学した。(理由は学費の問題。一人親であるため父親に負担をかけまいと六花と同じで特待生制度を利用した。)その件は父親は同意したが、妹は今現在でも納得してない。
 運動面は普通。平均より少し出来るくらいなため運動音痴ではない。(学校の成績で評価するなら3〜4の間)

 好きな食べ物:ナポリタン、かりんとう
 嫌いな食べ物:パイナップル
 趣味:ボードゲーム、カードゲーム(どっちも強い)

 音楽知識は皆無であり、ガールズバンドのメンバーとは面識はなく、対面も一年を通してもまともに会話したことが無い。(会ってもすれ違うくらい。会話したとしても彼女たちがバンドやってることは知らない。)

以上、今現在の設定。後に話しが進めば主人公の設定はあとがきに追記していくんで楽しみにしていただけたら幸いです。

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