京介「やっとか。」
いやー、10月は急遽ひまりの誕生日回に路線変更しちゃったから遅れちゃったよ。
京介「アンケートなんてとるからだろ」
うぐっ……!
京介「でも今月含めて今年の誕生日回はあと二回やるんだろ?」
そうなだよ、瑠唯と透子の誕生日回を今思案中なんだ。で、今は瑠唯の誕生日回を執筆を始めたばかりなんだ。これは従来通りに当日の0時に投稿するよ。
京介「遅刻してでも執筆投稿するんだろ?」
もちろん!それで本編は今年の目標はまずはMorfonicaの結成までは行きたいね。それで来年の本編開始はガールズバンドとエンカウントする予定だよ。
京介「ましろの誕生日回ももちろん忘れるなよ?」
あ、当たり前だよ!なんならもう頭の中で構想は出来てるよ!
京介「ちゃんと文面に著さなきゃ意味ないだろ」
ご、ごもっとも……
京介「ま、そんなこと言っても時間の無駄だから早く本編に入るか。」
そうだね……それでは…………
京介「どうぞ!」
※遅れてしまったことにお詫びします、不定期になりますがしっかりと投稿しますのでよろしくお願いいたします。
「そうか、仲直り出来たのか。」
『はいそうなんです!』
ライブから翌日の夜、自室で寛いでた京介のもとにましろから電話がかかってきた。何事かと思い電話に出るとその内容は友達と仲直りしたの報告であった。
声の高さからどうやら嬉しそうと感じとり、京介はましろの言うこと全て全てに相槌を打ちながら頷いた。
「分かった。……なら何かあったら相談してくれよ、いいな?」
『分かりました!』
「うん、いい返事だ。」
ここで終わりではないと察した京介は何か困ったことがあったら自分に相談に来いとましろに言って彼女はすぐに返事をした。
そしてもう夜遅いのでここで話しを終わることにした。ましろは『お休みなさい』と言って電話を切った。
「さて、ましろの方はしばらく大丈夫だろ……。」
京介はひと息ついてそう呟いた。そしてもう眠るのか、ベッドの上に寝転がり掛け布団を被って電気を消した。
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そしてましろとライブ観戦に行った翌日から更に数日後、あれから連絡は来てないようで京介の方はどうやら今悩んでることはないだろうと解釈しているようで、普段通りの日常を送っていた。
京介は最近日常になりつつある放課後にある生徒会の仕事をつぐみとしていた。そして仕事がある程度片付け終わったその時、つぐみの方から話しかけられた。
「ねぇ流川くん、一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「何だ?美竹の『人間つけた赤メッシュ』の名前の由来か?あれはだな……。」
「いや、確かに気になるけど違うからね。」
どうやら一つ聞きたいことがあるようでつぐみが話しかけてきた。京介は何事かと思いつぐみの気になることは何なのか、今までのことを振り返った。
すると思い当たる節はあったようでそれかを確認するとどうやら違ったようである。つぐみは一呼吸おいて言葉を続けた。
「ましろちゃんって知ってる?名前の通り白い髪の女の子なんだけど……。」
「ましろのこと知ってるのか?……少し前に知り合ったんだ。」
「そうだったんだ。この前の休日ね、CiRCLEで合同ライブがあったんだけど、ましろちゃんも観客の一人として来たんだよ。」
「そうだったんだ。」
どうやら京介の知っている人物の名前がつぐみから出てきたので彼女に聞き返すと同時に彼女の質問に答えた。つぐみはなぜ知っているかを丁寧に返したと同時に『あとはましろちゃんの友達四人と一緒に来てたよ。』と補足した。
京介もそれに納得して顎に手を当てて頷いた。しかし京介も気になることがあったのでつぐみに質問をした。
「それで?何故ここでその話しを俺に振るんだ?」
「ましろちゃんと話した時に流川くんの名前が出たんだ。会って時間も経ってない自分に付き添ってくれた人で感謝してるようだよ。」
「そうだったのか。」
どうやらましろの方から京介の話しをしたようで京介自身は納得したような表情をした。
その時、京介の方から何やら音が鳴った。
「すまない、電話だ……噂をすれば何とやらだ。」
音の正体は電話の着信音だったようで、京介はスマホの表示を見ると先程話しにあがったましろからの連絡である。
京介は何事かと思いながらもすぐにスマホを操作して電話に出た。
「もしもし、どうしたんだ?」
『すみません、突然お電話して……。』
「いや問題無い……それでどうした?また何かトラブルでもあったのか?」
『いえ、そうじゃないんです……。』
突然電話したのかましろはどこか申し訳なさそうな声を出した。京介は気にしてないと返した。
何故今電話をしてきたのか気になってましろに尋ねたが、どうやらトラブルでは無くてそれ以外のことで相談があるようだ。そして京介はそのままましろの相談に乗ることにした。
『それが同じバンドメンバーの人達が京介さんに会いたいって……。』
「俺と?どうしてだ?」
「皆んなに京介さんの話しをしたら是非会ってみたいって……。」
「そうだったのか……。」
それは意外な答えであった。先程つぐみから話しがあったように友人四人がバンドメンバーと見て間違い無いがまさかましろの友人達が自分と会ってみたいみたいとは思ってもいなかったようである。
京介は少しの間悩んだが、会いたいと言っているのなら仕方ないと思い、ましろの話しに乗ることにした。
「……分かった、そのバンドメンバーに会うよ。」
『本当ですか⁉︎』
「あぁ。でも今日は無理だから明日以降で構わないか?」
『は、はい!』
「了解、メンバーとやらにはOKって伝えておいてくれ。」
「分かりました!」
約束を取り繕った後電話を切った。そのやりとりを近くで見ていたつぐみはすぐさま口を開いた。
「でもどこに行くの?集合場所なんて言ってなかったけど……。」
「月の森まで行くさ。」
「あそこ女子校だけど大丈夫なの?」
「そこは手を打っておくさ。」
京介自身が月の森に直接訪れてましろ達と会うようだが、つぐみはすぐさま『月の森は女子校なのでは?』と指摘した。
その点に関しては京介も考えがあるようですぐさまスマホを操作して誰かに電話をかけた。
「あぁ、俺だ。こんな時間にすまない、手短に話しは済ませる……実は明日月の森に学校見学をしたいんだが何とか手を打ってくれるか?……はい、大丈夫?そこはもうバッチリ?分かった……でも明日になる?大丈夫だ、それで構わない……分かった、それじゃあ。」
数秒で電話を終わらせた京介は、持っていたスマホをズボンのポケットに閉まってひと息ついた。
「これで何とか行けそうだ。」
「……もしかして桜雪ちゃん?」
「あぁそうだ。何でも俺を月の森の見学するために色々策を練ってるらしいからそれを有効活用させてもらうことにした。……まさかこんな形で役に立つとは思わなかったがな。」
「そ、そうなんだ……。」
桜雪が画策していたことを聞かされたつぐみは何処か引き攣った表情になった。どうやらドン引きしたようである。その後この話しはここで打ち切って残っている仕事を片付けるべく二人は作業に取りかかるのであった……。
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「何かいつもいつもすまないな……。」
「いいってこれくらい!私達だって何だかんだ流川くんに頼ってるからその恩返しだよ!」
「そうか、ではお言葉に甘えるとしよう……。」
翌日の昼休み、学校の屋上でつぐみ以外四人と昼食を摂っていた。校外学習の後、彼らはそれがきっかけで仲良くなったようでこうやって時たま一緒にお昼を食べたり放課後に何処か寄り道するなど行動を共にすることがあるのだ。
普段は一ノ瀬とつぐみもいるのだが前者は食堂へ行き、後者は急に用事が出来たためその対応に追われることになったのだ。
そして彼らはお昼を食べ終わり、少しばかしの間談笑をしていると……
『2年A組 流川京介くん。至急生徒会室にお越しください。』
『…………。』
突然放送で京介に呼び出しが来たのであった。その放送を聞いたこの場にいた全員が沈黙に包まれたのであった。その沈黙を打ち破るかの如く、蘭が口を開いた。
「アンタ何やらかした?」
「言っておくが俺は何もやってないぞ?」
「自首するなら早めに行った方がいいぞ?行きづらいならアタシもついていくからさ。」
「何その「罪犯したから自首に行くのに躊躇する犯人に対して自首を促す知人」っぽく言ってるんだよ⁉︎そんなやりとり刑事ドラマで飽きるほど見てるわ!」
「正直に話した方がいいですぞ〜、ルカっち容疑者〜?」
「何で逮捕を通り越して取り調べを始めるんだよ⁉︎」
「カツ丼なら…出さないよ!」
「だから色々飛ばしすぎだ!そしてせめて出せよ!出しても食べないけど!」
蘭の一言を皮切りに刑事ドラマで見かけるようなやりとりを始めた。巴の言ったことならまだ分かるが、モカとひまり言ったことは京介の指摘通り色々過程を飛ばして話しが勝手に進んでいった。しかしこの時京介しか気づいてないが蘭は何処かしら勝ち誇った顔で京介を見ていた。
・
・
・
「何か道中気絶した男子を保健室に運ぶところを何度かすれ違ったんだけど……。」
「絶世の美人と目があったんだと思うよぉ〜?」
「そんな漫画みたいな展開あるわけないでしょ……。」
先程のやりとりが数分続いたので拉致が開かなかったのか、京介は強引に話しを終わらせて生徒会室に向かうことになった。しかし蘭達も『興味がある』とのことで付き添いとして同行することになった。
そして蘭の言う通り、生徒会室に向かう途中気絶した男子生徒が学年問わず保健室の方向に運ばれてる光景を何度も目撃した。モカは冗談混じりで無いことを言ったが蘭は呆れながら即座に否定された。
そして屋上を出て数分後、京介一行は生徒会室前に到着した。
「失礼します……何ですか日菜先輩、放送でわざわざ呼ばなくてもいいでしょ?」
「モカちゃん達も付き添いで来ました〜。」
京介がノックして扉を開けて生徒会室に入った。モカも自分達も付き添いで来たことを間延びした口調で言って京介の後に続いて生徒会室に入る。それに続くかの如く蘭達も中に入る。
そこには日菜と(おそらく)来客が椅子に座っており何やら話しをしていた。そして二人は誰かが中に入って気づいたのか話しを途中で中断した。そして来客は椅子から立ち上がってこちらの方を振り向いた。その来客の正体は……
「キョウ兄様…それとお友達の皆さま、ごきげんよう。」
『桜雪(ちゃん)⁉︎』
「お前だったか……。」
京介の妹、流川 桜雪であった。蘭とひまりと巴は驚いた声をあげたが、モカは意外だなぁと言った顔で「おー」と呟いて桜雪の方を見ていた。一方の京介は額に手を当ててため息をつきながら呟いた。
「ちょっと待て、何でアンタが
「そこはご安心を。行く直前ではありますが羽丘さんにはちゃんと『学校見学をする』という名目でアポイントメントは取ってありますわ。それに月の森の先生方にもちゃんと許可を取っていましてよ?」
蘭は何故桜雪が此処にいるのか興奮気味で噛み付くように尋ねてきたが、当の桜雪は蘭とは対照的に冷静に淡々と述べた。
ちなみに余談だが、近い未来羽丘を尋ねてくる『ネコミミヘッドホンを掛けた飛び級生』が桜雪と同じようにわざわざアポをとってまで乗り込んでくるのはまた別の話しである。
「……桜雪。」
「何でしょう、キョウ兄様?」
これまでの話しを聞いていた京介は桜雪に近づいて彼女の目の前で止まって声をかけた。
流川兄妹と日菜以外の皆んなは『此処で説教するのでは?』と考えていたが、京介は桜雪にこの言葉を述べた。
「……せめて来るなら俺にも一報入れてくれ。もてなしくらい俺がしたのに。」
「ハッ、そうでしたわ‼︎そこに気づかなかったのは一生の不覚……!すみませんキョウ兄様、サプライズで訪れたかったのでつい……。」
「俺たちの間にサプライズなんてそんな野暮なことはいらないだろ?なら堂々と俺に話しても問題無い……そうだろ?」
「了解致しましたわ、次からは注意しますわ‼︎」
「うん、いい返事だ。分かった。」
どうやら此処に来ることを連絡してくれなかったのを不満に思ったのか桜雪にこの事を注意した。桜雪は京介の言い分に共感したのかすぐに受け入れて彼に謝罪した。そして京介は振り向いて蘭達の方を見た。
「よし、問題無いようだ。」
「いや問題ありまくりでしょ‼︎まず学校抜け出して兄貴の通う学校に来たことに注意しなさいよ‼︎」
「双方の許可を貰ってるんだ、なら仕方ないじゃないか。」
「それ以前にアンタは妹に対して甘すぎるでしょ!」
京介は問題無いと判断したようでこれ以上何も追求はしなかったが蘭は即座に反論したが京介も負けじと蘭に割と正論に近い指摘をした。しかし蘭も言い足りなかったのか京介に妹を甘やかしすぎだと指摘した。
一方その光景を見ていた日菜は笑いながらその光景を見ていた。
「蘭ちゃーん、そうカリカリしないのー、桜雪ちゃんは立派なお客様だよー。」
「日菜さんの言う通りですわ。」
日菜が蘭に注意して彼女を黙らせた。蘭も日菜には勝てないと悟ったのか不満げであるが黙ってしまった。一方この話しの中心である桜雪も日菜に賛同した。
そしてその直後つぐみがお茶を乗せたお盆を手に生徒会室に現れた。急用というのはどうやら桜雪の対応をしていたようだ。そして今はお茶を汲みに席を離れていたようである。
「それで桜雪ちゃん、わざわざ羽丘まで来てどうしたの?」
「あ、そうでしたわ!つい忘れるところでしたわ‼︎」
つぐみがお茶を机の上に置いて何故羽丘に来たか桜雪に尋ねると彼女は思い出したように椅子の近くに置いてある持参した鞄を漁った。その数秒後、何かを取り出して京介の元に近づいた。
「はいこれ、月の森の来院許可証ですわ。」
どうやら昨日京介に頼まれた月の森に入るために必要な来院許可証であり、桜雪は眼を輝かせながら京介に手渡した。
「そうか、ありがとう。でもよく手に入れることが出来たな……。」
「はい、先生を脅し…説明してくれたら何とか貸してもらえましたわ。」
((((いやちょっと待って、今脅してって言おうとしなかった……?))))
京介は許可証をこんな簡単に手に入れたことに疑問を持ちながらだが桜雪からそれを受け取った。すると桜雪は
しかし流川兄妹と日菜とモカ以外の全員は途中桜雪の不穏な単語に(口に出さなかったが)疑問に思ったようだ。
「ありがとう、これで放課後に月の森に行ける。」
「あぁ…キョウ兄様が私にお礼のお言葉をもらえるなんて……私にとっては贅沢極まりないですわ……。」
京介は月の森に行けることに対して桜雪にお礼を言った。一方の桜雪は尊敬できる兄にお礼を言ってもらえたのか、喜びながら体をクネクネさせた。その光景を見ていた日菜とモカ以外はドン引きしていたが。
そしてその直後、昼休みを終えるチャイムが鳴り出した。チャイムを聞いた途端、さっきまで喜んでいた桜雪は即座に凛とした表情に戻った。その切り替えに日菜とモカ以外は内心驚きを隠せなかった。
「それでは私はもう学校に戻りますわ。授業頑張ってください、キョウ兄様♪」
「もちろんだ。」
そう言って桜雪は生徒会室を出た。案内役であるつぐみは困惑しながらもその後を追った。
「まるで嵐のようだったな……。」
「ホ、ホントだねぇ……。」
今までこのやりとりを見ていた巴とひまりが苦笑いしながら呟いた。確かに会話したのがほんの数十分くらいだがその分内容が濃いので無理もないが。
次の授業に遅れないように京介達は生徒会室に出ようと入り口に向かった。そして蘭が扉のドアノブを握ったその時……
『あっ、さっきの月の森生だ!』
『今生徒会室から出て来たぞ⁉︎』
『やべ、こっちき…バタン』
『『オイィィィ、大丈夫かぁぁぁぁ⁉︎』』
途中桜雪が男子生徒と出くわしたようで声から三人と判断できるがそのうち一人が気絶してそへから間もなくして二人分の早足気味の足音が聴こえた。どうやら気絶した男子生徒を保健室に運んでいったようだ。
「もしかして……。」
「……言うな、桜雪を知っている者はいずれ知ることになることだ。」
「……そう。」
全員が無言のまま立ち止まって一連のやりとりを聞いていた。沈黙が続く中、蘭は何かを察したようで京介に尋ねたが桜雪のことと蘭の考えてることは合ってると返した。蘭は事情が理解できたようでこれ以上追及しなかった。
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「久しぶりに来たな……。」
そして放課後、授業を終えた京介はその足で月の森に向かった。羽丘から月の森まではそんなに時間はかからない方のため、ほんの数十分で到着した。
ちなみに京介は去年月の森の文化祭に行ったことがあるため、これが初めてではない。
(ここからどうするか、まず守衛室みたいな場所に行って来院許可証を見せて事情を説明して早いうちに用事を済ませて立ち去ろう……。)
「あら、貴方が流川先輩が言ってた流川京介さんかしら?」
どうやって月の森に入るか考えていたところ、京介に声をかけた人物が現れた。ハッとなった京介は声の主の方を向くと、そこには長身の黒髪ショートヘアで見るからに
「そうだが貴女は?」
「ごきげんよう、流川先輩から話しは聞いてます。それと自己紹介が遅れました、私は
「ご丁寧にどうも、俺が流川京介だ。それで何故八潮さんがここに?」
長身の女性に誰だと問いかけた京介だが、女性の方は淡々と返してくれた。京介も簡潔に自己紹介をして女性…瑠唯が何故ここにいるのかを尋ねた。すると瑠唯はその事で口を開いた。
「数時間前に流川先輩に『今日の放課後私の兄が学校見学に来ますの、本来なら私が案内するはずでしたが仕事が終わらないので代わりに校内の案内をお願いできますでしょうか?』と頼まれましたので急遽私が案内をすることになりました。」
「そうか……。」
どうやら瑠唯が代理で案内をやってくれるのか。そう感じた京介は事前に放課後に来ることを連絡をしたがまさか桜雪ではなくて目の前の彼女だとは思わなかったようだが、原因は察しているようでこれ以上何も言わなかった。
「あと流川さん……。」
「どうしました?」
「一つ尋ねたいことが…あと敬語は使わなくていいです。私、こう見えて今年16です。」
「そうだったのか…なら遠慮なく使われてもらうわ。それで俺がどうしたんだ?」
突然口を開いたかと思えば瑠唯は自分は貴方より年下だとカミングアウトした。京介は見た目が年下には見えなかったようで戸惑いを隠せなかったが、思い返すと瑠唯の口から『先輩』という単語が出てきたため、すぐに後輩だと理解した。
そしてすぐに納得したが、何か自分を尋ねたいことがあると言っていたので瑠唯に話すよう促した。
「私の知り合い…倉田さんから貴方の事を聞いてるわ、もしかして今日の学校見学は建前で本音は彼女に会うためではないですか?」
「その通りだ。でもお前、ましろと知ってるのか?今さっき知り合いって言ってたが?」
まさか瑠唯とましろが知り合いだとは思わなかったようで驚きを隠せなかった京介だが、それは表に出さずに気になったことを瑠唯に質問をした。
「そうよ。今日月の森に流川さんが訪れるから案内を頼まれたことを話したら、終わったら貴方を連れて来てくれないかと倉田さんに頼まれたのよ。」
「そうだったのか……。あと一ついいか?」
「えぇどうぞ。」
瑠唯は京介の質問に淡々と答え、ましろに京介を連れてくるよう頼まれたと言った。
京介はそれに納得したようだが、一つ言いたいことがあるので瑠唯に尋ねた。瑠唯も特に問題無いと感じたのかそのまま話すよう促した。そして京介は咳払いをして言葉を続けた。
「さっきから流川って言ってるが俺のことは京介でいい。それだと
京介の突然の提案に瑠唯は数秒間考えた。確かに目の前の彼と自分の先輩にあたる桜雪は兄妹である。確かに今ここにいない桜雪含めた自分達三人で会話することがあるかもしれないがその可能性は無いに等しいと感じた。しかし瑠唯は何かを思ったのかひと息吐いて言葉を続けた。
「……分かりました、では京介さんとお呼びします。」
「分かった……なら俺はお前さんのことは瑠唯って呼ぶよ。これくらい構わんだろ?」
「好きにしてください……。そろそろ時間が惜しいので校内見学を始めますよ?」
「分かった、それじゃあ行こうか。」
結局お互いが名前呼びすることで収まったようだが、時間が惜しいのか(建前であるが)本来の目的である学校見学を開始することを瑠唯は告げた。
京介も早く用事を済ませたいのか即了承した。京介が早く行こうと言った瑠唯はその言葉に頷いて「ではこちらです。」と言って前に進んだ。京介も瑠唯の後に続いた。
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「……以上が全部です、何かご不明な点はありますか?」
「いや、特に問題ない。」
「分かりました…では次で最後です。」
学校見学を始めて数十分が経ち、ひと通りの場所を大まかではあるが、案内を終了した。瑠唯の解説はこれからある用事のためか結構噛み砕いていたが、的を外さない説明であったためすぐに理解できた。
そして瑠唯は学校見学の最後の見学場所に案内すると告げた。
「最後ってもしかして……。」
「えぇ、倉田さんの…いえ、正確には倉田さん"達"のもとへとご案内します。」
(やっとか……。)
そう言って瑠唯は自分についてくるよう京介に促した。京介も察しているので何も言わず彼女の指示に従った。
そしてましろの友達は自分とどんな事を話すのだろう、と京介は色々考えながら瑠唯の後に続いた。
今回は新規のお気に入り登録がいないため割愛します。
まずは、読んでくれてありがとうございます!
感想や評価もいつでもウェルカムなので是非お願いします!
今回はMorfnnicaから八潮瑠唯さんが初登場しました。
本来なら他のモニカのメンバーも登場予定だったけど文字数が途轍もない量になるので次回の最初ら辺に出番を先延ばすることにしました。その事に関してはごめんなさい……。
それでは、次回もお楽しみに‼︎
R-18の小説を……
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