白き蝶に導かれて……   作:なかムー

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 皆さま、大変お待たせしました!

 今回は約半年近く更新されていなかった本編をお送りします!

 いやぁ、最近は生誕記念回やコラボ回、他の小説に執筆してたから本編が疎かにしてしまった事をお詫び申し上げますm(_ _)m

 それでは、どうぞ!


第13話 妙案

 レイと再会して翌日、この日も普段通りの学園生活を送っている京介である。今は2時間目の授業が終わって次の授業の準備を終えているのだが……

 

 「…………」

 

 自分の席に座って腕を組んで何処か落ち着きがない…と言うよりイライラしてるようだ。

 

 「……お前ら、微笑みながらこっちを見てないで何か喋ったらどうだ?」

 

 それもそのはず、大元の原因は蘭たちAfterglowと一ノ瀬の所為である。朝からずっとこんな調子でしかも無言のままで何も進展無しだからそうなるのも無理はないのである

 

 「いや、アンタも人間らしさがあっていいと思ってね……」

 「その赤メッシュを青に染めた後にお前の血で赤く染められたくなかったら次から言葉を選ぶんだな」

 「流石にそれは冗談にならないからやめろよなー?」

 「それは見過ごせないよ?」

 

 蘭はしみじみとした目で京介を見ながら呟いたが、京介本人は癪に障ったのか指を鳴らしながら蘭を再起不能にする気だが巴とつぐみに止められた

 

 「いやー、モカちゃんも気になる事があるのですよーきょーくん〜」

 「そうだよ、色々聞きたい事があるのよ京介」

 「何でお前らは急にそんなに馴れ馴れしくなってんだよ!気持ち悪りぃな、オイ!」

 

 モカと一ノ瀬の距離感が急激に近くなった事に対して京介は気味の悪さを感じながら苦言を呈した

 

 「(オイ、コイツらに何があった? 1日で何故こんなに変化するんだ)」

 

 このままでは拉致が開かないと感じたのか唯一まともな咲恋にヒソヒソ声で目の前にいるメンバーに何があったのか尋ねた

 

 「(ゴメン、レイちゃんの事話しちゃったわ♪)」

 「(ハァッ⁉︎ その事はまだ話す気はなかったのに‼︎)」

 「(五月蝿いわよ。それにアンタの事だから話してないんじゃあないかと思っただけよ。それに多分タイミング失って話すチャンスが無かったから)」

 「(ウグッ……)」

 

 すると咲恋と京介は目の前の蘭達に構わずにヒソヒソと話しを続けた。その際、咲恋に正論に近い指摘をされて京介はぐうの音も出なかった

 

 「……しゃあない。お前らが気になるのはレイの事だろ?」

 『!』

 

 観念したのか京介は蘭達に何故そうなった原因を追求した。すると蘭達は京介の一言で全員が目を見開いた

 

 「それなら今日の昼休みにでも話すとしよう。それでいいか?」

 『……もちろん!』

 「即答かよ……」

 

 その流れに乗るように、京介は全員に気になる話を昼休みにする事を提案したが、全員は即座にサムズアップしてOKを出した

 

 その光景に京介はため息をついて呆れたが、咲恋は苦笑いしていた

 

 

 そして時間は流れて昼休み……

 

 先程の休み時間にした約束を果たすため京介達は屋上に行こうとした。

 

 「きょ───────ーくぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!」

 

 しかしその時、日菜が京介の名前を呼びながら教室のドアを蹴破って勢いよく教室に入ってきた

 

 「……日菜先輩、何の用意ですか?あたしら「きょーくん!此処にいた!」って、人の話を聞いてください!」

 「えぇー、あたしはきょーくんに用があるの!」

 

 タイミングが悪かったのか蘭は軽く日菜を睨みながら尋ねたが、当の本人に無視されて京介に歩み寄って彼の手を握った。しかし無視されたのか蘭は怒鳴り声を上げたが、日菜も負けじと反論してきた

 

 「まあ落ち着け……それで日菜先輩、俺に用というのは?」

 「あたしねー、いい事閃いたの!」

 

 そんな京介は蘭を落ち着くよう諭しながら日菜に何があったのか尋ねた。すると日菜は何かを思いついたようで目を輝かせていた

 

 「……そうかそうか。なら放課後にでも話を聞きますよ。まずは「それじゃあ遅いよ!今から行くよー!」えっ、今から行くって何処に行く…って、手を離してくれ─────ー!」

 

 このまま穏便に済ませて日菜の話を放課後に聞こうとするもそうは問屋は卸してくれなかった。日菜はそのまま京介の手を引いて教室を出て行った

 

 「行っちゃったわね……」

 「まるで嵐みたいだったな……」

 「そ、そうだね……」

 

 京介を無理矢理連れていった日菜が去って行った方向を眺めながら咲恋と巴とつぐみは呆然としていた。その際つぐみは慣れているのか苦笑いしていた

 

 「アイツが羨ましいよチキショウ─────!」

 「ハイハイ」

 

 その傍ら、一連のやりとりを間近で見ていた一ノ瀬は血の涙を流しながら京介に嫉妬していた。その時ひまりに慰められてたのは言うまでもない

 

 「皆んな……アイツいないと詳しい話聞けないじゃん」

 『アッ、そうだった……』

 

 蘭が一番大事な事を呟いた。しかし気づいた時には全員が口を揃えながらショックを受けるが、既に遅すぎたのは言うまでもない。

 


 

 「着いた─────ー‼︎」

 「此処って……花咲川高校?」

 

 京介が日菜に無理矢理連れ去られて数十分後、彼女の案内で連れてこられたのは花咲川高校であった

 

 「何故此処に来たんですか? 俺らには関係ないでしょうが」

 「関係あるよー! それじゃあ入ろう!」

 「オイコラ待て!」

 

 自分たちには関係の無い事であると咎める京介であるが、それに関係無く日菜は校門を開けて入って行った。京介も日菜の後を追いかけた

 

 しかし二人が敷地に入って待ち受けていたのは……

 

 「アレ? もしかしてパスパレの日菜ちゃん?」

 「あっ、ホントだ! でも何故此処に?」

 「もしかして撮影かな?それともサプライズかな?」

 

 学年問わずの花咲川の一般生徒であった。しかも一人が気がつくと一人来て、また気がつくとまた一人……とものの数分で二人を中心とした人混みが出来てしまった

 

 それもそのはず、日菜は今世間でも注目を集めているアイドルバンドのギター担当、一般人から注目を浴びるのは無理もない

 

 しかし……

 

 「風紀委員です!一体何事ですか⁉︎」

 

 誰かが人混みを割って入ってきた。人混みの中から現れたのは日菜の双子の姉である紗夜であった。そしてその後ろには燐子が控えていた

 

 「あ、おねーちゃん!」

 

 紗夜を見つけた日菜は余程会いたかったようで、手を振っていた

 

 「日菜、それと京介さん……」

 「お、おふたりはどうして此処に……?」

 

 紗夜と燐子は『日菜(と京介)が来た』という想定外の出来事に対して戸惑いを感じていた。しかしそんな日菜はお構い無く京介の手を引いて紗夜達の元に近づいた

 

 「お姉ちゃん、燐子ちゃんうちの学校と合同で文化祭しようよ!」

 「「「ハイ?」」」

 

 すると日菜の口から思いもよらぬ言葉が出てきた。その場にいた三人はもちろん驚きを隠さなかったのは言うまでもなかった

 

 

 「合同文化祭……ですか?」

 

 日菜から文化祭の合同化を提案されてから数分後、京介と日菜は花咲川高校の生徒会室に案内された。二人は花咲川の生徒会メンバーである会長の燐子とそのサポートの紗夜、書記の有咲と対面する形で座っていた

 

 そして今は日菜の口から合同文化祭が出てきたので、今はそれについて尋ねている最中である

 

 「羽丘と一緒にするの。この前商店街でAfterglowとライブしてたでしょ?」

 「あー、その話は巴とひーちゃんせんせーから聞いたなぁ。で、それに触発されて合同文化祭をやりたいと?」

 「うん! あれにるんっ♪ときたの!」

 

 すると日菜は自分なりにやりたいやりたい理由を述べた。京介も日菜が合同文化祭をやりたい理由を全く聞かされてないので、色々尋ねながら事情を知った

 

 「それよりアポイントも取らずにいきなり他校に押しかけるのは非常識よ。それも京介さんを無理矢理連れてきた上にまだ昼休み、まだ授業があるでしょ?」

 

 しかし紗夜は日菜に突然押しかけた事、京介を無理矢理引き連れた事、花咲川に来た時間もろとも含めて咎めた

 

 それもそのはず、学校の後輩を連れ回した挙句途中で学校を抜け出して他校に押しかけるなど誰も許されないし認められる筈のない行為であるからだ

 

 「ごめんね、昼休みならお姉ちゃんに会えると思って…それにきょーくんがいれば話がスムーズに進むと思ったんだ……」

 

 日菜はしょんぼりとしながら紗夜に会いたかった事と京介に自分の補佐を頼んだと言った

 

 「……ホントですか?」

 「いえ、『あたしねー、いい事閃いたの!』って言って、理由も話さずにそのまま花咲川に連れてこられたんだ……」

 

 すると紗夜は京介の方を見てホントか尋ねた。京介は日菜に連れ出された理由を知らない…というより知ったのは今さっきだと答えた

 

 「……分かりました、後で颯樹に日菜を説教するよう伝えておくので安心してください」

 「ありがとう紗夜さん」

 

 京介の回答を聞いた紗夜は黒い笑みを浮かべながら後ほど日菜に対して説教すると、京介に伝えた。京介の方も、紗夜にサムズアップをしながらお礼を言った

 

 「……すみません、一緒に文化祭って具体的には?」

 

 空気の流れを変えようと有咲は文化祭の具体案はあるのか日菜に尋ねた

 

 「開催日を合わせて合同で出し物したり?お客さんもどっちもビュンって行けたら るるるん♪でしょ?」

 「ビュン…るるるん……?」

 「市ヶ谷さん、耳を貸さないでいいわ」

 

 すると日菜は文化祭の具体案を心を弾ませながら述べた。途中日菜独特の擬音語が出てきて有咲(とそれを聞いた紗夜)の頭を悩ませたのは言うまでもない

 

 「……要するに開催日を合わせる事で花咲川と羽丘、どちらも行けてお得な気分…この場合だと楽しくなれるって言いたいのか?」

 「それだよきょーくん!それそれ!」

 

 日菜の話を大方聞いた京介は、自分の分かる範囲内で翻訳してこの場にいる全員に説明した。日菜も京介を指差しながらそれで合っていると答えた。その際日菜は紗夜に『人に指を指してはいけません』と注意されたのは言うまでもなかった

 

 「……京介さん、分かりやすい説明ありがとうございます……」

 「ごめん流川、私も全然理解出来なかった……」

 「あー、俺なりに解釈して翻訳しただけだから気にしなくていいっスよ」

 

 紗夜と有咲は日菜の分からない説明を簡単に翻訳してくれた京介に対して、頭を下げて感謝した。京介も

 

 「燐子ちゃんはどう思う?賛成?」

 

 そして日菜は今度は燐子に対してどうするか尋ねた

 

 「えっと……」

 「生徒会長である白金さんが決めてください」

 「わ、私……?」

 

 燐子は突然の事なので当然戸惑っていた。しかし紗夜は言い回しが燐子に丸投げする感じであったが、よくよく考えたら生徒会長は燐子なので決定権は彼女にあるのは当然の事である

 

 「……私は……」

 

 すると燐子の口から日菜の提案の答えが出たのであった────

 


 

 そしてその日の放課後……

 

 「今日集会なんてなかったよね?」

 「なんでも緊急だとよ」

 「マジ?」

 「あー、早く帰りてぇ……」

 

 羽丘学園で緊急の生徒集会が開かれた。緊急だと言う事もあり、突然呼び出された全校生徒の何割かが不満気に呟いたり、何があるのか気になって仕方ない様子であった

 

 すると壇上に日菜が現れた

 

 「あーマイクテスマイクテス……皆んな────ー、今日は朗報を一つ持って来たよー!」

 

 日菜は軽くマイクテストをしてから、全校生徒に朗報があると発表した。生徒達も突然の事なのでざわめき始めたのは言うまでもない。

 

 しかし、日菜はそれを尻目に軽く咳払いして全校生徒に自分に注目が行くようにした

 

 「……今年度の文化祭、花咲川と合同で行なう事となりました────ー!」

 

 そして続け様に、今日の昼休みに花咲川に持ちかけた話…花咲川との合同文化祭を開催する事を宣言した。それを聞いた全校生徒はポカンとしながら驚きを隠せなかった

 

 「それマジ⁉︎」

 「面白そう!」

 「斬新すぎる発想じゃん!」

 「流石生徒会長!」

 「そこに痺れる!憧れるぅぅぅぅぅ!」

 

 しかし日菜の言ったことに理解できたのか、すぐさま賛同の言葉が飛んできた

 

 「みんなー!花咲川と文化祭やりたいか─────ー!?」

 『おぉ─────ー!』

 

 日菜は全校生徒の反応に満足したのか、合同文化祭をしたい問いかけた。もちろん生徒達も反対する者は誰もいないようで、日菜に賛同するよう雄叫びを上げるのであった───

 

 「……何これ」

 「……俺も知らん」

 

 しかし、日菜の後ろで控えていた京介とつぐみは頭を抱えて悩んでいたのであった……




 まずは感想、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!

 今回はアニメ版のSeason2の7話のお話を基に制作しました。いやぁ、日菜の行動力は改めて凄いよ。思いつきで他校を巻き込んではいるけど、本当に実現させちゃうもの。学校側にどう説得すれば許可を得たんだろう、気になる……

 さて、おしゃべりはここまでにして次回の投稿をお伝えします!次回はまた番外編となります。しかもその内容は今の時期に合わせて水着回を3話構成でお送りします。ちなみに次回の本編は遅くても9月を目処に投稿します

 それでは、次回をお楽しみに!

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