今回でやっとMorfonica全員の誕生日回が一通り書けました!いやぁ、長かったなぁ……
あと気合い入りすぎて文字数16000字近く書いてしまった……。まぁそれだけ気合い入ってたことで見逃してください(焦)
では、どうぞ!
※今回のお話も『咲野 皐月』さん考案のオリキャラが登場します。皆さん、お楽しみにしてください♪
2月19日 とある場所
「早く来てしまったな……。」
ここはとある財閥の一人娘がプロデュースしたレジャーランド『ミッシェルランド ふぃーばー!』。何故『ふぃーばー』という単語が使われてるかはさておいて、最近出来上がったばかりのこの場所は一般的な遊園地のようにジェットコースターやメリーゴーランド、観覧車といった定番のアトラクションもあるが、他とは違って敷地内に動物園があるのと、ここのマスコットが名前にもある通りミッシェル(しかもたくさん)というくらいである。
それもあってか老若男女……特に子連れの客やカップル客をメインに大変好評であり、開園してから間もなくして『休日家族と行きたい場所ランキング』と『今一番行きたいデートスポットランキング』でベスト3にも堂々とランクインもしている程である。
そんな『ミッシェルランド ふぃーばー』の入場受付前付近で一人の少年…京介はとある人物と待ち合わせをしながら呟いた。
彼は普段はこういう場所には立ち寄らないが、学校の先輩である今井リサと同級生のモカから
そして彼は今、服装や時間をチェックしながらその人物を待っている。ちなみにこの時の京介の服装は黒のトレンチコートに紺のパンツ、黒の革手袋といった恰好である。
呟いてから更に数分待っていると……
「お待たせしました京介さん。」
「来たか、ましろ。」
京介が待っていた人物……ましろが姿を現した。ちなみに彼女の服装は水色のファーブルゾンを着ていて白のプリーツスカートを履いており、薄い青のムートンブーツと手袋といった恰好だ。
そんなましろが右手を上げてやってくるのを見た京介は待ち侘びたように彼女の元へと近づいた。
「すみません、色々と準備に手間取ってしまって……。」
「俺も来たところだ、気にするな。それに集合時刻までまだ10分ある。」
そう言って京介は自分のつけている腕時計をましろに見せて時間を確認した。時間は9:20を指していた。余談だが、彼らは9:30にこの場所で集合することになっていたが『一緒に行った方がいいんじゃないか?』と京介が指摘したが『各々で集合場所に行った方がムードが高鳴ります!』と強く言われたため、渋々ましろの提案に乗ることにした。
「それじゃあ行くか。」
「はい!」
そして京介はましろの肩にポンと手を置いて早くランド内に行くよう促した。一方のましろは笑顔で京介の手を握って彼を引っ張って受付へと向かい、二人は施設内へと入っていった。
だが二人は気がつかなかった……彼らがいた場所から少し離れた茂みから監視している複数の人物に気づかずに……
「とんだ重役出勤ですわよ、ましろさん。キョウ兄様は集合時刻の30分前から来ているんですよ?それに対して貴女が来たのは10分前……だから私の敬愛するキョウ兄様の大切な20分を……。」
監視していた人物……京介の妹である桜雪が何やら不穏な言葉を並べながらブツブツと呟いていた。この時サングラスを掛けていたため表情は分からないが、おそらく怒りに満ちた眼でましろを見ていることが分かる。そしてそう言って桜雪は……
「貴女の命で利子を払ってもらいますわ。あ、あとつくしさん。悪いのですが照準を合わせたいので手伝ってくださいますか?」
何処からか取り出したスナイパーライフルを構えて照準をましろの頭に向ける。そして後ろにいた自分と同じ学校に通う、後輩のつくしに自分の手伝いをするよう頼んだ。ちなみに此処にはつくしだけではなくましろ以外のMorfonicaのメンバーがつくしと並んで立っていた。
「いや、ちょっと待ってください!昨日いきなり『緊急事態ですので協力してください。』って連絡がきたから実際来てみれば京介先輩とましろちゃんのデートの邪魔をするんですか⁉︎」
昨日突然の呼び出しを受けたつくしは何事かと思い、いざ来てみると同じ学校の先輩が何やら良からぬことを考えていたので慌てながら桜雪にツッコミを入れた。
「あの白いのとキョウ兄様とデートだなんて妹である私が絶対に認めませんわ!」
「私だって自分のお兄さんのデートを邪魔しようと企んでる妹を同じ学校の先輩だなんて認めませんよ⁉︎」
「誰が義妹ですか!」
「そんな事一言も言ってません!」
ましろに対して殺意MAXの桜雪は険しい表情をしながら怒鳴ったが、つくしは桜雪のやっていることに対してツッコミを入れた。途中桜雪が『妹』を『義妹』と聞き間違いをしたがつくしは言ってないと主張した。一方、このやりとりを後ろで見ていた瑠唯は呆れながら溜め息をついた。
「桜雪先輩、帰っていいですか?貴女の考えていることはある程度は理解できますが人のデートを邪魔をするのは流石に出来ません。今回は先輩の方から手を引いていただけないかしら?」
「あら瑠唯さん、貴女は何か勘違いしてませんか?私が頼んでいるのはあの白いのをこの世から抹消することです。」
「ならなおさらできませんよ⁉︎」
何と邪魔だけでは無く白昼堂々と京介とのデート相手であるましろの暗殺宣言をした桜雪であった。それを聞いたつくしはもちろん拒絶したが桜雪は無視して話しを続けた。
「考えてみてください。あのネガティブ思考の子がキョウ兄様とお付き合いできると思いますか?私だってキョウ兄様が望むのであれば認めざるを得ないどころか応援だってしますわ。だから悩んで…悩んで…考えましたわ。それで抹消するという結論に至りましたわ。」
「発想が考えすぎを通り越して物騒すぎです!先輩はヒットマンか何かですか⁉︎」
「妹はみんなヒットマンのようなものです。」
「とんでもない問題発言をしましたね。」
京介のことを大切に思っているからか、桜雪は何処か思考が斜め上に行ってしまったようでまともに判断が出来ていないようだ。それを見たつくしと瑠唯は呆れてしまった。
「七深ちゃぁぁん、桜雪先輩に何か言ってよ……。」
このままだと拉致が開かないと悟ったつくしは自分の近くにいた七深に助けを求めた。しかし七深の姿を見たつくしと瑠唯は言葉を失った。それは……
「七深?誰ですかそれ?知らない人ですね〜私はそんな名前じゃないよ〜…………私はナナミ13。」
桜雪と同じくサングラスを掛けてスナイパーライフルを構えている七深の姿があったためである。しかも真剣な表情(サングラスを掛けているが)で手に持ってるライフルの矛先はましろに向けていたのである。
「広町さん、何やってるのかしら?あとその13って何なのかしら?」
「13じゃないよ〜。これは13って書いてサーティーンって読むんだよ〜。」
「どうでもいい事は答えなくていいからね七深ちゃん。」
瑠唯が七深に何をしてるのか尋ねたが、七深はどうでもいい事しか答えなかったがそれをつくしが指摘した。つくしと瑠唯は何故桜雪に協力するのか疑問に思ったようで頭を悩ませていると、桜雪が七深の肩にポンと手を置いた。
「七深さんは私に協力すると言ってくれました。」
「七深ちゃんがですか⁉︎」
「今日の作戦に成功したら『魍魎列島Second』を10ダースを奢ってくれるんだよ〜、いやーこれどこも置いてなかったから助かったよ〜。」
「買収じゃないですか‼︎」
「それに加えて報酬が食玩なのね……。」
七深自身の意志……というより完全に報酬目当てで今回の作戦に加担していただけの七深である。つくしがそれについて言及し、瑠唯は七深の桜雪に協力する理由に呆れたのか溜め息をついた。桜雪はそんな二人を無視し、七深に声を掛けた。
「無駄話はこれで終わりです。行きますわよ、ナナミ13!」
「アイアイサ〜!」
京介の後を追いかけたいからか桜雪は七深に早くするよう促した。そして七深も彼女に逆らわずに追いかける準備をした。
「ヤバいよあの二人が動いちゃう⁉︎透子ちゃんも黙って見てないで二人を止めるの手伝ってよ!」
このままヤバいことになる……そう思ったつくしはまだ何も喋って無い透子に助けを求めた。だがしかし、つくし自身気がついてなかった。この懇願もすぐに潰えることに……
「透子?違うな……あたしはトーコ13。」
「……桐ヶ谷さん、もしかして……。」
二人と同じくサングラスを掛けてスナイパーライフルを構えた透子は照準をましろの頭に合わせていた。その姿を見た瑠唯は何かを悟ったようだ。
「面白そうだからあたしもついていくー!」
「ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」
信念(?)や報酬目当てでなく
「貴女達三人、一体そこで何をしているのですか?」
突然三人は後ろから声を掛けられた。その途端動いていた三人は途中でフリーズするように止まってしまった。そして『ギギギ』と声のした方向へ首を向けた。するとそこには長髪の女性が腕を組んで仁王立ちをしながら、笑顔で桜雪達三人を見ていた。(しかも眼は笑っていなかった。)
そしてその長髪の女性は紺の薄手のコートを羽織って、同じ様な色合いで黒のセーターと焦げ茶色の膝上が2cmあるスカートといった恰好をしており、踵にヒールのついたファー付きのロングブーツを着用している。
「な、なななななななな長瀬会長⁉︎な、何故此処に⁉︎」
「優奈先輩だ〜、もしかして透子ちゃんが呼んだ〜?」
「あたしじゃないから!」
「で、ででででは一体誰が?」
長髪の女性……
……では一体誰が彼女を呼び出したのか?そう疑問に思っていた三人だが、瑠唯が小さく手を上げた。
「私が呼びました。」
「瑠唯さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん⁉︎」
瑠唯が堂々とカミングアウトしたのであった。自分の信頼できる後輩に突然裏切られたショックが隠せなかったのか桜雪は絶叫をあげた。
「長瀬会長を呼ぶのは流石に卑怯ですわ‼︎」
「嫌な予感がしたので手を打っておきました。」
その後瑠唯の裏切りに言及した桜雪であるが、瑠唯は表情一つ変えずに淡々と返した。そして話しが進まないと悟った優奈は一回咳払いをして彼女達の注目を自分に向けた。
「さて……昨日八潮さんから連絡があって来てみれば……桜雪さん、貴女って人は……それだけでは飽き足らず後輩まで巻き込んでこんな事をしでかすとは……。大体貴女方は由緒ある月の森の生徒……こんな暗殺者紛いのことをして黙る人なんていません。」
優奈は桜雪達三人の行動に関心できるはずもなく、早々と説教を始めた。優奈が言っていることは正論であるため、三人は何も言い返せずにその場で俯いてしまった。
「すみません優奈先輩……。」
「二葉さん、貴女が謝る必要はありません。さて三人とも……。」
「「「は、はい!」」」
つくしが桜雪達の代わりに謝罪したが、優奈は問題無いと返し、また三人の方に振り向いた。その後、彼女の口から思いもよらぬ言葉が出た。
「私も京介さんと倉田さんのデートの尾行に同行します。」
「「「「えっ⁉︎」」」」
何と京介とましろのデートの尾行に同行すると宣言してのであった。三人はもちろんつくしも突然のその言葉に驚きを隠せなかった。一方、瑠唯は『やっぱり……。』と納得したようで静かに頷いた。
「いいんですか優奈先輩⁉︎」
「このまま彼女達を連行して説教しても後がうるさくなるだけです。ならいっそのこと此処にいる全員で一緒に行動してあの三人が何かしでかさないようにするだけです。あと心配ならしなくて結構ですよ……もし彼女達が何かしようとしたら、多少強引ですが……力でねじ伏せてでも止めます。」ニッコリ
どうやら頭ごなしに説教せずに後のことを考えて、敢えて桜雪達と一緒に行動することで彼女達を抑制することにしたのだ。確かにそうすれば桜雪達の行動に制限が出来る……と関心したつくしだが、仮に彼女達が何かしでかしたら力でねじ伏せると笑顔を言ってのけた優奈に若干顔を引き攣らせた。
「なるほど……。あと穏便に済ませてください……。」
「それは彼女達の行動次第です。さて三人とも……」
「「「は、はい!」」」
つくしと話しが終わった優奈は桜雪達を呼んだ。すると呼ばれた三人はこの時優奈から発せられたプレッシャーに怯えたのか、無意識に背筋を伸ばした。
「それで構いませんよね?」
「「「えー……。」」」
「返事は?」ギロッ
「「「わ、分かりました!」」」
優奈の意見に不服だった三人ではあるが、彼女が睨んできた時すぐに掌を返して賛同することになった。一生徒である透子と七深ならまだ分かるが、京介の事になると暴走する桜雪までもが優奈の指示に従った。どうやら彼女に頭が上がらないことが窺える。
「ありがとうございます長瀬先輩、私と二葉さんだけでは手に負えなくて助かります。」
「このくらい問題ありません、むしろこういうのは敢えて自由にさせないと後から厄介なことになるだけです。」
「なるほど……今度私にも桜雪先輩の対処法のレクチャーをお願いできますでしょうか?」
「もちろんです♪」
どうやら瑠唯が優奈を呼んだのは桜雪が暴走することを想定して効率の良い対処をすることだったようだ。優奈も瑠唯の事を信頼しているようで瑠唯の桜雪の対処法を教えることを約束してくれた。この二人のやりとりを間近で見たつくしは『うわぁ……』と苦笑いしながら呟いたのは言うまでもない。
そして時間も惜しいので、彼女達は京介とましろを気づかれないようになおかつ見失いように二人の尾行を静かに開始した。
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「京介さん、今日は此処に招待してくれてありがとうございます。」
施設に入園して数分後、途中貰ったパンフレットを見ながら何処から行くか考えていた京介は隣にいたましろから突然感謝の言葉を掛けられた。それもそのはず、二週間前に京介が此処のチケットをましろに見せて『二人きりで行かないか?』と誘われたため、彼女は即OKを出したのである。
「気にするな、お礼を言うならリサ先輩と青葉にも言え。元はあの二人がここのチケットをくれたからな。それに今日はお前の誕生日だ、目一杯楽しめ。」
「はい!」
照れ臭くなりながらもましろからの感謝の言葉を受け取った京介は自分にチケットをくれた先輩と同級生にもお礼を言ってくれと返すと同時に楽しむように進言した。それを聞いたましろは元気よく返事をした。
「それじゃあまず何処からい「それなら私が色々案内します!一度行きたかったところなので事前に調べておきました!」そ、そうか……」
普段からデートプランは前日までに考えてる京介だが、遊園地に行くことは滅多に無いため勝手が分からなかった。今回は仕方なく事前にどんなアトラクションがあるか軽く調べてあとは現地で見て何処を周ることにしたのだ。
そして何処を周るかましろに相談したところ、何と彼女は眼を輝かせながら案内を買って出たのだった。京介は普段のましろのいつもと様子に若干困惑気味になりながらも相槌を返した。
「(そういえばミッシェル……というよりふわキャラが好きなんだっけ……)」
ましろの態度の一変に心の中で納得した京介であった。以前ましろの家に行った時、彼女の部屋にはふわキャラのグッズやぬいぐるみなどが沢山飾ってあるのを思い出した。もちろんその中にミッシェルのグッズがあったのは確認できた。
ちなみに余談だが、美咲曰く『ミッシェルはふわキャラのカテゴリに入ってますよ〜』と棒読み気味になっていたのは言うまでもない。
「それじゃあ早く行きましょう!」
「分かったから一回落ち着け!」
京介が困惑していたその時、ましろは急に彼の手を握り、彼の制止を聞かずにそのまま引っ張って園内を周ることになったのだった。
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「まずは軽くウォーミングアップ……と言いたかったんですけど出だしから躓いちゃいました……。」
「気にするな、今日は休日だから俺ら以外にも人はいる。それに時間はまだある、ゆっくり楽しもうじゃないか。」
二人がメリーゴーランドで談笑……ではなく白馬に乗りながらましろは申し訳なさそうに言った。本来は最初にジェットコースターに乗る予定であったが、到着した時には行列が出来ていて、1時間待ちという事実を突きつけられましろはその場で跪いてしまった。
それを見た京介は後にして別の所を周る事を提案して偶然ジェットコースターの近くにあったメリーゴーランドから乗ることになったのだった。ましろの隣りの白馬に乗りながら京介は自分は気にしてないとましろにフォローをして彼女を立ち直らせる。それを聞いたましろは無言で首を縦に振った。
「回すスピードは如何かな、お嬢さん?」
「ちょうどいいですけど、お嬢さんはちょっと……。」
その後メリーゴーランドを乗り終えた二人が向かった先はコーヒーカップに乗って京介がカップのハンドルを回す役割をしていた。京介らましろに気を遣いながら回すスピードを調整していた。途中京介はましろに冗談半分に『お嬢さん』と言って彼女は照れながら俯いてしまったのは言うまでもない。
コーヒーカップを乗り終えたその後は、バイキングや回転ブランコなどを経由して一通りのアトラクションを楽しんだ二人であった。京介がふと時間を確認すると昼前になっていた。このまま昼食に行くと思いきや、ジェットコースターの方を見ると並んでいる客はいるがお昼時であるためか先程までの行列より人が少なかったため、乗ることにしたのだった。
「しかしお前からジェットコースターに乗りたいと言い出すとはな……。」
「ここの目玉アトラクションなので♪」
京介は普段のましろとは思えない、意外な所に驚きを見せたが当の彼女は笑顔で返した。京介は『そうか……。』と言って、話しを切り上げた。ちなみに二人は今、彼ら以外にもまだ他の客が座席に座っている最中のためジェットコースターの座席に座りながら発車まで待機している状態である。
そしてジェットコースターの席が定員になって安全バーが下され暫くした後、ベルが鳴り始めた。どうやら発車の合図だと京介は理解した。そしてベルが鳴り終わると同時に機体はゆっくりとスタートしてカーブが来たら曲がり、直線は真っ直ぐ進むが暫く続き、上り坂になるとゆっくりと上っていった。そして上り坂を上りきると暫く停止した。そして……
ブォン!
……ジェットコースターが急にスタートしたのだ。しかも場所は坂の頂点なのでそれの影響もあってか急降下になった。そしてその分スピードが出ており、その速さを意地したままカーブを曲がったり直線を数分間一気に進むのであった。
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「大丈夫か?」
「はい、何とか大丈夫です……。」
ジェットコースターを無事乗り終えた二人だが、降りて間もなくしてましろが腰を抜かしたようでその場で座り込んでしまった。どうやらその時の余韻が大きかったようだ。その様子を見た京介はましろを背負って近くにあったベンチまで移動してきてそこに座った。
「すみません、ご期待に添えられなく……キャン⁉︎」
「…………。」
自分のやらかした不甲斐なさを感じたのか、ましろが何か言おうとした時にそれを遮るかのように京介は無言で彼女に軽くデコピンをした。ましろは突然のことだったので当然防げずにモロに喰らい、『何かするんですか?』と言いたげな眼で京介に睨みつけてきた。しかしこの時ましろは涙目になっているため、『怖い』ではなく『可愛い』になってしまうが。
「そう悲観するな。そこがお前の悪い癖だぞ。」
「うっ……。」
京介はましろの悪い所を淡々と指摘した。当のましろは図星なのか眼を逸らしてしまった。しかし京介は『だけど……』と言って言葉を続けた。
「お前は最初に案内すると言った、自分から何か言い出すなんて普段はしないじゃないか、それだけでも充分進歩したと思うぞ?」
「京介さん……!」
普段のましろを近くで見ていただけあって、彼女の少しの変化を見逃さなかったようでそこは良かったと評価した京介であった。ましろも言われて嬉しかったのか眼を潤ませてた。
「さて、この話しは終わりだ。少し遅い昼食にするか。」
そう言って京介はベンチから立ち上がってましろの手を取った。それを聞いたましろは『はい!』と言ってベンチから起き上がった。
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その後、昼食を取り終えた京介達はその後動物園のコーナーに足を運んだ。遊園地と併用しているにも関わらず並の動物園にも劣らぬほどの多種多様の動物が展示されていた。そして動物園は今はそんなに混雑してないのでスムーズに見学できた。
しかし京介達は気づいてなかった、彼らが見学してる少し離れたところで数人の少女達が後ろから尾行していることに……。
「さて二葉さん、一つ貴女に質問があります。」
「質問ですか?それは一体何でしょうか?」
数人いる…そのうちの一人、優奈が一緒に尾行していたつくしに質問があると尋ねた。つくしはどんな質問なのかを優奈に聞き返した。ちなみに京介達は動物園を出た後、偶然立ち寄った出店でチュロスを買ってベンチに座って食べていた。
「今日のあの二人を見てどう思いますか?簡潔で構いません。」
今現在チュロスを食べている京介達を見てどう思うか簡単でいいから答えろと言った。つくしは考える素振りをしたが、難しく考えずに思っていることを口に出すことにした。
「純粋に遊園地のアトラクション等を楽しんでいる……ですか?」
「そう、その通りです。」
模範的な解答だったのか、優奈は何処か満足そうにつくしの答えに納得したようで頷いた。そして次は隣りにいた桜雪の方を見た。
「桜雪さん、貴女の思っていることは幻想の上に考えすぎです。それとあの二人は二葉さんの言う通り純粋にデートを楽しんでいるだけです。」
優奈にそう言われた桜雪は無言で俯いてしまった。どうやら優奈に言われたことは全て正論で何も言い返せなかったのであった。
「分かりました……今回はここで手を引きます。」
今回ばかりは自分に非があると悟ったのか桜雪は自分から手を引くと宣言した。それを見た優奈はうんうんと頷き、何処かを見ていた透子以外と普段から表情を出さない瑠唯以外は意外そうな顔をした。(おそらく瑠唯は内心驚いているが)
「その方がいいですね。あと休日明けにお説教する予定でしたが、自分から手を引いたので今回は特別に不問に「大変だ桜雪さん、みんな!」どうしたんですか、桐ヶ谷さん……?」
優奈が言い切る前に途中で透子が彼女の言葉を遮った。そして透子は自分が見ていた方向を指を差しながら全員に見るよう呼びかけた。
「きょーさんとシロが観覧車に乗ろうとしてるぞ!」
透子がそう言って全員が観覧車の方を向くと京介とましろが観覧車に乗ろうと列に並んでいるが、行列になっていたため最後尾にいた。
「観覧車……ですって……!」
「確かに観覧車に並んでますね……それがどうしたんですか桐ヶ谷さん?あと桜雪さん、貴女は何故そんな驚いた顔をしているんですか?」
透子の発言で桜雪が驚愕していたが、優奈は桜雪が何故驚いているのか理解できてないので、彼女に直接尋ねた。
「知らないんですか長瀬会長⁉︎観覧車というのは告白する者にとって聖地……恋が成就するスポットですわ‼︎」
「そ、そう……あと落ち着きなさい桜雪さん。」
「あのような場面を見て落ち着けませんわ!」
桜雪が理解できてない優奈に観覧車がどういうものか軽く説明した後あたふたしていた。それを聞いた優奈は軽くドン引きしたが、桜雪に落ち着くよう諭すがものすごい剣幕で彼女を怒鳴った。どうやら聞く耳を持たないようだ。
「こうなったら最終手段です!行きますわ二人とも!」
「「アイアイサー‼︎」」
「待ちなさい、貴女達!」
そして桜雪は優奈の制止を振り切って透子と七深を引き連れ、何処かへ走り去って行った。そしてその場にはポカンとしたつくしと頭を抱えた優奈、京介達をただ見ている瑠唯が残った。
「優奈先輩、桜雪先輩達はどうしますか?」
「もちろん止めます……といきたいんですが、桜雪さんが何をやらかすか心配です……。」
つくしは優奈にどうするのか尋ねると、彼女は桜雪達のその後の対応に追われる羽目になると察したのと彼女達が何をするのか分からないからか頭を抱えて溜め息をついた。
「それで八潮さんは京介さん達をジロジロ見てどうしたのですか?」
優奈は先程から桜雪達の奇行に目もくれず京介達をずっと見ていた瑠唯に疑問に思ったのか彼女を尋ねた。そして瑠唯は少しして優奈の方を振り向いた。
「……長瀬先輩、桜雪先輩達を止めるのは私にお任せできないでしょうか?彼女が京介さんと倉田さんのデートをこの後どのように妨害するか私の憶測ですが、検討はついてます。」
「……本当ですか?」
先程から無言だった瑠唯だが、どうやら桜雪達がどのように行動するか読めたようだ。それを聞いた優奈は本当か尋ねたが瑠唯は静かに頷いたが『ただ…』と言って言葉を続けた。
「こちらが間に合えばいいのですが……。」
そう言って瑠唯はスマホを起動してそのまま誰かに通話をした。
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……とそんな事があるとはいざ知らず、京介達は数十分間並んで漸く観覧車に乗るところまでたどり着いた。そして乗客が降りて京介達はスタッフの指示でゴンドラに乗り込んでシートに座った。
「ましろ、今日は楽しかったか?」
「はい、楽しかったです!」
「そうか……。」
ゴンドラの中で京介とましろはゆっくりと上に上がるゴンドラに揺られながら他愛もない話しをした。だがこの二人は気づかなかった、この部分を監視していた者に……
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・
・
「あらあら、楽しそうですねぇ…ましろさん?」
桜雪が双眼鏡を覗きながらそう呟いた。しかし彼女…正確には彼女達がいるのは園内ではない、桜雪が事前にチャーターしていたヘリコプターに乗っているのであった。そして三人を乗せたヘリは観覧車に徐々に近づいていった。
「しかし桜雪さんよくヘリなんて調達しましたね……。」
透子が驚きながら率直な感想を述べた。確かにヘリなんてそう簡単に用意できるはずがないので当然のことであるが。
「父のお知り合いにお借りしましたの♪」
「「そ、そうなんだ……。」」
どうやらこのヘリは桜雪と此処にいない京介の父親の知り合いから借りてきたようで、自分達の育ち以上に父親経由であるが桜雪と(京介の)その人脈が凄いと改めて感じた透子と七深であった。
「それで桜雪先輩〜、どの爆薬を使うんですか〜?」
話しを換えるかのように七深は桜雪が持参したであろう爆薬の箱を取り出した。どうやら今回のデートの妨害に使うために用意されたのはすぐに理解できた。だが……
「お馬鹿‼︎」
「ブフッ⁉︎」
それを聞いた桜雪は突然七深の頬を引っ叩いたのであった。急な事なので七深はその平手打ちをモロに喰らいヘリの床に倒れてしまった。だが奇跡的に爆薬の箱は何ともなかったのである。
「そんな事をすればキョウ兄様と他のお客様に迷惑がかかります!」
「な、なるほど〜……。」
「(いや、もう迷惑かけてね……?)」
さも当然の事を桜雪は言った。それを聞いた七深は叩かれた頬を抑えながら納得したようだが透子は割と正論な事であるがブーメランになっている発言をもし口に出せば自分が桜雪に粛正されるので空気を読んで心の中で指摘した。
そして桜雪は爆薬の入った箱をヘリの床に置くように七深に指示を出した。それを受けた七深は『は〜い。』と言って箱を床に置いた。だが彼女達はこの時まだ気づかなかった……この
「
そう言ってヘリをホバリングするよう指示を出し、スナイパーライフルを取り出しヘリのドアを開け、いつでもましろを狙撃できるように照準を合わせていた。そして数十秒後、調整が終わったようで狙撃する体勢でそのまま止まった。
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一方、同じ頃
一度園内を出た瑠唯達はそこから離れた場所にいた。すると暫くして彼女達の前に一台の黒塗りの高級車が止まったのであった。その後車から初老の男性が出てきて瑠唯達の前に現したのである。
「瑠唯お嬢様、頼まれたものをお持ちしました。」
「ありがとう。」
男性の手には大きいサイズの横長のアタッシェケースを携えていた。どうやら男性の台詞からして瑠唯の使用人のようで先程彼女が通話していた相手はどうやらこの人物だということが分かる。
そして瑠唯は使用人の男性からケースを受け取り、そのままケースを開けた。すると中にはスナイパーライフルとスコープといった狙撃に使う道具が入ってた。
「八潮さん……これは?」
「私の父方の伯父がガンマニアで射撃が趣味なんです。これらは伯父から譲り受けたもので時たま伯父と一緒に海外に行って射撃体験やクレー射撃を嗜むことがあります。まさかこんな形で役に立つ日がくるとは思いもしませんでしたが……。」
優奈が瑠唯に質問したが、彼女は疑問に思っていることを淡々と述べながら慣れた手つきで狙撃のスタンバイしていた。そしてものの数秒でスタンバイが完了した。そして瑠唯はそのままライフルの照準を合わながらスコープを覗きこんでいたところである。
「私の予想通り、ヘリが来ました……桜雪先輩達が乗っているのを確認しました。」
「そうですか……あと八潮さん、一発で仕留めなさい。」
「了解致しました。」
瑠唯がライフルのスコープを覗きながら優奈に桜雪達が乗っているヘリが来たことを告げた。優奈は『一発で仕留めろ』と瑠唯に要求してきた。周りから見れば無茶振りもいいとこだが、彼女はハナからそのつもりのようですぐに了承した。一方、つくしはこの話しに入ってこれないと感じたのか黙ったまま二人のやりとりを見ていた。
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一方、瑠唯がライフルで自分達を狙撃することを知らずに、ヘリの中で着々とましろを狙撃するタイミングを窺っている桜雪である。そして京介達を乗せたゴンドラがゆっくりとてっぺんへと上がっていくのを見た桜雪の眉が少しばかし動いた。どうやら狙撃するタイミングを見つけたようだ。
だが……自分が狙われていることを知らないましろと一緒に乗ってる京介は談笑を終えた後、緊張していたためか向いあったまま黙っていた。しかしこの二人、お互い無言で正面を向いていたため外にいるヘリの存在に気づいてないようだ。
「ましろ……お前に渡すものがある。」
このまま無言を貫くのはまずいと感じた京介は渡すものがあると言って懐を弄った。そして掌サイズのリボンを巻いている小箱を取り出してましろの目の前に差し出した。
「私に、ですか……開けてもいいですか?」
ましろは小箱を受け取り、京介に中身を見ても大丈夫かと尋ね、彼は無言で頷いた。京介から許可を得たのでましろはリボンを外し小箱を開けた。すると……
「これって……!」
小箱の中に入っていたのは蒼い蝶を象ったシルバーの指輪であった。しかもそれだけではない、2月の誕生石であるアメジストも施されていた。これを見たましろは京介と指輪を交互に見始めた。
「……いいんですか?」
「もちろんだ。」
京介がそう言うとましろの眼には涙が溜まっていた。よほど嬉しかったようで立ち上がって京介に頭を下げた。
「ありがとうございます!」
ましろは笑顔で精一杯の感謝の言葉を京介に贈ったのであった。京介は何処か照れ臭そうにしてたが、満更でもなかったようだ。
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・
「キョウ兄様からあのような物を受け取るなんて……ましろさん、私からも貴女にバースデープレゼントを差し上げますわ。さぁ……プレゼントという名の天罰を!私が直々に下しますわ‼︎」
京介がましろにプレゼントを渡す一部始終を見ていた桜雪の怒りが頂点に達したようで、彼女はましろ目掛けてライフルの引き金を引こうとした。だがそれは叶うことはなかった。何故なら……
「貴女はこう言うでしょう……『天罰を下す』と。でも残念ながら貴女のその願いは叶いません。何故なら……」
桜雪が動こうとする同じ頃、スコープで桜雪達を覗いていた瑠唯は桜雪が言うであろう台詞を呟いていた。優奈な納得したようにウンウンと頷いてたがつくし頭に『?』を浮かべながら首を傾げた。
「天罰が下るのは……貴女です。」
そう言い放ち瑠唯はライフルの引き金を引いて弾丸を一発発射した。その一発の弾丸はこの日は幸い風が少なく空気抵抗も感じずにほぼブレることなく真っ直ぐ
そしてその弾丸はヘリまで到着してそのままライフルを発射しようとする桜雪…………
ではなく…桜雪達の足元にある爆薬の入った箱に見事命中したのだ。
弾丸が爆薬に命中した影響か火花が箱の中で飛び散り、爆薬の一つが引火したら別の爆薬また引火していく……という無限ループが箱の中で行なっていった。そして爆薬全てが引火したその時……
……派手な爆発音が園内に鳴り響いた。園内にいた客達は何事かと空を見渡したのは言うまでもない。そして……
「京介さん、今爆発音が聞こえませんでした?」
「確かに聞こえたな……何なんだ?」
爆発音に気づいた京介達は何事かと思い、外を見渡した。その直後、ましろのスマホから着信音が鳴った。ましろはすぐ確認すると『るいさん』と表示が出ていたのですぐに電話をとる。
「どうしたのるいさん?急に電話してきて……。」
『倉田さん、京介さんにも聞いてほしいことがあるの。スピーカーをONにしてもらえるかしら?』
「えっ……う、うん。分かった」
ましろはそう瑠唯に言われてすぐに京介にひと声掛けてスピーカーをONにして京介にも聞こえるようにした。
「どうしたんだ瑠唯?何か用か?」
『用と言えば用になります。空をご覧になってください。』
「「空……?」」
瑠唯に外を見るよう言われた京介達は疑問に思いながらもすぐに外を見渡した。そこには……
「あ、花火です!もしかしてこれはるいさんが……?」
「ハートとはまた粋な演出だな……。」
空には花火が打ち上げられていた。しかも京介の指摘通り、色が本来の花火にくらべると地味であるがハートの形が象っていたのである。しかしこの花火の大元は桜雪が用意した爆薬なのはこの二人は知らなかったのは言うまでもない……。
『話しは以上よ。あと5時にCiRCLEに来なさい、貴女に大事な用事があるわ。』
「用事……?うん、わかった!」
『それじゃあ、また。』と言って瑠唯は電話を切った。そして電話を終えたましろは京介の方を見た。
「それじゃあCiRCLEに行くか。」
「はい!」
京介はそう言ってましろの手を握って『ミッシェルランド ふぃーばー!』を後にしてCiRCLEまで足を運ぶこととなったーー……
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その後は途中で瑠唯とつくしと合流して共にCiRCLEまで同行する事となった。そしてCiRCLEに到着して店内に入ると、まりなが京介達の前に出てきて『話しは聞いてるよ。みんなの所に案内するね。』と言ってとある部屋の前に案内された。
ましろは何事かと思ったが京介に入るよう促されて部屋のドアを開けた。すると開けた瞬間『パーン』と音が鳴ってましろは驚いた顔をした。そして部屋には香澄や友希那といったPoppin"Partyや Roselia、更にRAISE A SUILENのガールズバンドメンバー全員がいて、ましろに『誕生日おめでとう!』と言葉をかけられたのであった。
そして部屋にはご馳走が並べられて装飾が施されていた。更に部屋奥の壁には幕が貼られており、そこには『ましろちゃん、お誕生日おめでとう!』と書かれていた。どうやらましろの誕生日を祝うパーティーを此処でやるようだ。
「ましろちゃん、誕生日おめでとう‼︎」
「香澄さん、急に抱き付かないでください……。」
ましろの近くにいたましろは香澄に抱きつかれ祝いの言葉をかけた。ましろは驚きはしたが、満更でもないようだ。
「そして今日のデートは楽しかったかなぁ〜、京介〜?」
「是非感想を聞きたいですな〜。」
「……黙秘権を行使する。」
入ってきて早々京介は自分と同じ学校に通う先輩…
そして時間も惜しいので京介は二人をどけてパーティーを始めることを提案した。周りも同意見のようで全員が飲み物を注いだり食器を用意してパーティーを始める準備をした。そして全員に飲み物が行き届いた時誰が音頭をとるか考えてたところ、『京介が音頭をとりなよ。』と言われたのを機にほぼ満場一致で京介が音頭をとることになった。
「えー……まぁ、色々思う点はあるようだが……とりあえずこれだけ言って始めるか……ましろ、誕生日おめでとう!そして乾杯!」
『乾杯(!)』
京介がそう言って乾杯と言ってパーティーの始まりを宣言すると全員も乾杯と言って手に持ってた飲み物を飲んだり並べてあるご馳走を舌鼓することになった。
そしてパーティーを開始してから途中一部が大食い大会を始めたり、京介がリサとモカを上手くかわしながら蘭とチュチュを揶揄って遊ぶなどして各々でパーティーを楽しんでいた。
「……倉田さん、京介さんとのデートは楽しかったかしら?」
瑠唯がさりげなくましろに近づいて彼女にしか聞こえないように耳打ちをした。ましろは言われて理解したのか顔をほんのり赤くしながらにっこりと笑いながら瑠唯を見た。
「もちろん!」
ましろの回答に満足したのか瑠唯は薄らと笑みを浮かべた。そして瑠唯は京介の方へと近づいていった。それを見たましろは瑠唯の後を追ったのだったーー
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おまけ
一方、月の森女子学園では……
「〜〜〜〜!!!」ガミガミガミガミガミガミガミ
「うぅ〜、どうしてこんな目に……。」
「優奈先輩、勘弁してください〜!」
「てか一体誰が邪魔を……」
今回の騒動を起こした桜雪と透子と七深の顛末は……その後爆発したヘリは花火を起こした後、落下した場所が幸い池だったためか大事には至らなかったが、その後三人は逃げようとして優奈に捕まった。
どうやら優奈は瑠唯とつくしと途中で分かれてここまで戻ってきたのであった。そして三人を捕まえた後、ここまで連行してきて数時間にも及ぶ説教をしていたのであった。ちなみに桜雪達は今服がボロボロ、髪もチリチリになって正座しており、優奈は今片手に竹刀を持って三人を説教していた。
「貴女達、聞いていますか?」ギロリ
「「「ごめんなさぁぁぁぁい!!」」」
その後優奈は桜雪達が余所見していたのかドスの効いた声で三人を睨みつけた。その後彼女達は即土下座して謝った。
そして休み明け……月の森の放課後で三人が奉仕活動をしていたのは言うまでもない。
ーーホントに完!
ゆぎさん、紅の龍さんお気に入り登録、ありがとうございます!こんな拙作にお気に入りしてくれるだけで感謝です!
これからも励んでいきますので最後まで応援よろしくお願いします‼︎
いやぁ……今回は色々ネタをぶっこみすぎた。コレで満足……
京介「するな。その調子で本編も書け」作者を足蹴り
ゴメンって京介、次の投稿は本編を予定してるからさ。
京介「ならいいか。それじゃあ早いけど終わりにするか。」
そうだね。では……
京介「次回もお楽しみに」
最後まで読んでいただきありがとうございます。感想、評価、お気に入り登録などドシドシしてください。作者はそれだけで満足です。告知した通り次回は本編になりますのでお楽しみにお待ちください。
あと最後に、今回出てきた『咲野 皐月』さん考案のオリキャラ、『長瀬優奈』さんのプロフィールをお送りします。ちなみに優奈さんはのちに本編でも登場する予定なので、それも踏まえた上で楽しんで見ていただけると幸いです。(ちなみに提供してくださった『咲野 皐月』さんにはちゃんと許可をとりますのでご安心を。)
【名前】
【性別】女性 【年齢】18【学年】高校3年生
【在籍校】 私立月の森女子学園
【身長】162cm 【体重】54kg 【血液型】A型
【誕生日】12月25日
【設定】
お淑やかで真面目な性格で、基本的に物腰が柔らかめ。困っている人を見ると助かに入ることが多く、それが災いして揉め事に巻き込まれる事も屡々見受けられる。だが五体満足且つ無傷で帰ってこれるので、周りからの不良に恐れられている。
実家は祖父の代から続く剣道道場をしている。姉がおり、剣道の実力だけなら姉と引けを取らない程強いが経験ではまだ及ばないところがある。
颯樹とは生徒会の関連行事で関わることがある。上記の通り、実家が剣道道場なのが由来し、イヴとはかなり親しくしている節がある。(イヴは優奈の事を『師匠』と呼んでいたりする)。
私立月の森女子学園の生徒会長を務めており、桜雪の暴走を止められる数少ない人物。なお、桜雪も優奈には頭が上がらない。
余談だが、7話の前書きに登場していた生徒会長はこの人である。
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