IS×UC~可能性の獣は無限の成層圏を駆ける~   作:ガノタなエクセル

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とりあえず小説基準でありながら結局アニメのセリフをぶっこんだことでキメラになったことと、戦闘があることをほのめかしておきながら結局戦闘シーンを書かずに終わったことを謝罪します。


ユニコーンの日(上)

現在一夏はピンチに立たされていた。

原因は今自分の目の前を飛んでいる少女 セシリア・オルコットにある。

そう飛んでいるのだ。

今二人の男女はISに乗って戦っている。

少女は蒼穹の輝きを持つ鎧(ブルー・ティアーズ)を纏い

少年は鈍色の装甲(白式)を身につけている

 

少女は余裕の笑みを浮かべながら巨大なライフル銃を構え

少年は息を切らしながら巨大な刀剣を構えている

 

何故このようなことになっているのか。

 

《IS学園》と呼ばれるIS操縦者を育成するために創られた学校に入学することになった織斑一夏。

勿論この学校にいる男子生徒は一夏ただ一人しかいない。

その弊害は彼の所属するクラスのクラス代表を決める際にたった一人の男子だからと自分が推薦される形として現れた。

しかしそこに待ったをかけた女性がいた。

 

それがセシリア。

彼女はイギリスの代表候補生であり、女尊男卑の考えを強く持った少女である。

圧倒的な実力を持つ自分を差し置いて今までISに携わってこなかった初心者、ましてや男ごときが他者の推薦を得るなど心が成熟しきってない少女には耐えきれなかった。

 

一夏の推薦に反対を示したセシリアはその理由という名の罵倒を述べていくがそれは段々とヒートアップしていき、もはや国辱となっていく。

その言葉にイラッときた一夏はセシリアの母国であるイギリスを蔑んでいく。

それに売り言葉に買い言葉で侮辱をかさねていくセシリアと一夏。

そして遂にセシリアが決闘を一夏に申し込んだ。

 

それが一週間前のことのあらましである。

その間、一夏は幼馴染である篠ノ之箒に教導を頼み、永遠と剣道の練習をしていた。

もう一度言うが剣道の練習をしていた。

 

確かに一夏の専用機は模擬戦当日でなければ届かず、許可を申請しなければISを扱うことができないからどうしようもなかったかもしれないし何もしないよりはマシだった。

だが一夏はISには偶然初めて乗ってしまった時と入学前の実技試験の時の二回しか乗ったことがない。

そんな自分が何年もISに乗り続け、その国の代表に最も近いであろう少女に勝てる見込みはほとんどない。

 

それでも彼はまだあきらめていない。

まだその目から闘志は失われていない。

きっとあの少女に勝てる”可能性”があるはずだ。

 

自分の持つ唯一の武器である刀剣を相手に打ち付けるために近づこうとしたところで彼の視界は光に包まれた。

 

 

 

 

光が収まり自らの視界に風景を映すとそこは今までいたアリーナではなかった。

まるでなにかのコクピットのようなシートと何なのかよくわからない機械。

周囲には文字列が映し出されたモニターに包まれながらも正面の開いた部分 外では炎が燃え盛っている。

そして何より目の前で青い顔をしながらもその顔に優しさを浮かべた銀髪の男性がいた。

 

突如変わった外の景色に困惑の言葉を漏らそうとするが声は出ない。

まるで夢でも見ているのだろうか いや、それにしては外の熱も自分の頬の触れられている感触も何もかもがリアルすぎる。

 

自分がこの現状について考えを巡らしている間にも男の話は続き、遂に男は離れた。

 

「身勝手を、許してほしい。お前とは、もっと……」

 

外に漂い出た男をつかもうと、助け出そうと思うと、同じようなことを考えていたのだろうか、体がシーツから離れ外に出ようとした。

刹那。横合いから吹き抜けた炎が男の体を包み込んだ。

 

「父さん!」

 

と叫ぶ声はハッチが閉まり密閉された空間のなかで溶け込むだけとなった。

文字列を映すだけだった周囲は周囲の景色を映し出していく。

 

自分の理解が追い付かないまま話がどんどん進んでいく。

謎の空間 誰なのかもわからないけど優しさを向けてきた男の突然の死 そしてこの体から発せられた自分によく似た声

 

「父さん……父さんって言ったのか?俺……」

 

涙を流しながらそう独り呟くこの体

そして一夏の頭にとある映像(記憶)が映る

 

壁一面にある婦人と獅子、そして一角獣が描かれたタペストリー

顔を右上に向けると映る少し若さを感じながらも浮かべる優しさは変わらない父

 

私のたった一つの望み、可能性の獣、希望の象徴……父さん、母さんごめん、俺は……行くよ!!

 

ああ、この体の少年は家族を無くしてしまい、寂しい思いをしていたのだろうか。

 

一夏に両親はいない。

小学生からの記憶しかないが、その時には自分の姉である織斑千冬しかいなかった。

そしてその姉も《ブリュンヒルデ》という世界一のIS操縦者の称号を手にしたがために、多忙で家にいることが少なかった。

 

自分と少年の共通点を見つけ、親近感が湧いた。

 

自分と彼はきっと似た者同士なのだろう。

もし自分がこのような状況に至ったらこの後はきっとこうする。

今ならこれからこの体が何をしようとしているのかがわかる。

 

一夏は両手を左右の操縦桿に置き、その手を前へと突き出す。

それに連動し、自分が乗っているなにかが前へと動き出して。

 

その体はまた光に包まれた




というわけで次は戦闘に入る!

80……いや60%ぐらいの確率で!
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