IS×UC~可能性の獣は無限の成層圏を駆ける~   作:ガノタなエクセル

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自分では詰め込んだような気でいたけど前回の半分ぐらいしか文字数がないことにちょっと驚愕


代表決定

「というわけで一組の代表は織斑君に決まりました!一年一組の代表が織斑一夏君だから1、1、1でちょうどいいですね!」

 

朝のSHRで開口一番山田先生からそう発表があった。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!昨日の試合で俺が負けたんですよ!そんな俺が何で!」

 

自分は代表を賭けた試合でセシリアに負けた。

普通であれば勝者であるセシリアがなるべきのはずだ。

そう反論しようとだした声は途中で遮られた。

 

「それは私が代表を辞退したからですわ。」

 

「確かに勝負は私の勝ちでした。ですが、代表候補生である私が初心者に負けかけた上に最後はただの悪足掻きをしたら制限時間になって助かったなんて私の勝ち方ではありません。」

 

「それに私はあなたの”可能性”というものに賭けてみたいみたいと思いました。あなたならこの先の戦いでも奇跡を起こせるのではないかと思いましたの。」

 

「オルコットさん……」

 

「セシリアとお呼びください。その代わり私も一夏さんとお呼びしますわ。」

 

「わかった。よろしくなセシリア。」

 

「はい!」

 

昨日の敵は今日の友という言葉通りに親しげに会話をする二人。

だがその状況に不満を持つ者が一人。

 

「一夏。昨日約束したように今日から早速特訓をするぞ。()()()()()()()。」

 

わざわざ言葉の一部を必要以上に強調させて話しかける箒。

それに反応したセシリアと一触即発の空気になるが……

 

「あのぉ~お二人ともまだHRの途中だからそこまでに……」

 

教壇近くから発せられた弱々しいこの一言によりひとまずは終わった睨み合い。

その中心人物である少年はなぜここまで二人の仲が悪いのかわかっていなかった。

 

 

 

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑。オルコット。試しに飛んでみろ。」

 

ついに始まったISの実践授業。

千冬の指名に返事をしたセシリアは左耳につけた青色のイヤリングを輝かせると一瞬で《ブルー・ティアーズ》をその身に纏った。

しかし一夏には全く変化が起きない。

 

「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ。」

 

千冬からの叱責の内容に辟易しながらもその首にかけられたユニコーンのペンダントに意識を集中させる。

 

「行くぞ、ユニコーン!」

 

その叫びとともにやっとのことで純白の装甲を身につけた。

だがISを展開させることが今回の授業内容ではない。

千冬の飛べの号令と共に《ブルー・ティアーズ》を先頭に《ユニコーン》が追従する状態で空を舞う。

 

(遅い!スペック上の出力では《ユニコーン》の方が上のはずだぞ!)

 

通信を使ってまた叱責される一夏だがあまり納得はしていない。

千冬から渡された(押し付けられた)電話帳のような分厚さをほこる参考書や授業では『自分の前方に角錐を展開させるイメージで飛行する』とある。

だが角錐を展開させると言われても正直イメージしづらい。

唸る一夏。そんな中、隣からアドバイスがくる。

 

「イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索するのが建設的でしてよ。」

 

自分のやりやすいイメージ。

そう聞いて思いついたのは先日見た記憶。

あの火の海の中のコクピット。

イメージの中で操縦桿を前に倒しフットペダルを踏み込む。

 

突如背中のスラスターを輝かせ加速する《ユニコーン》。

隣で飛んでいたセシリアを置き去りにしていく。

 

あっけにとられる周囲の人々。

そしてISについての経験を持つ教師陣や代表候補性はその飲み込みの速さに驚愕する。

 

(織斑。オルコット。急降下と完全停止をやってみろ。)

 

千冬の言葉にはっとするセシリア。

早速実践し、難なく成功させる。

次は俺の番か……さっきのイメージのようにやるとなると……

そして一夏はまたイメージの中でフットペダルを踏み込む。

 

 

 

 

「はぁ……疲れた……」

 

結局最後の実践は失敗に終わりえぐれたグラウンドの修復を一人で行うはめになってしまった。

だが今はクラスメイト達が自分のクラス代表就任記念のパーティーを行ってくれている。彼女たちの為にも主役の自分が楽しまなければならない。

ぬぐい切れない疲労を隠しながら、隣にいるいつも以上の笑顔をしたセシリアやどこか不機嫌な箒と話していると一瞬、光を浴びた。

 

「はいはーい!新聞部で~す!話題の男性IS操縦者の織斑一夏君の取材に来ましたー!」

 

「早速なんだけど、ズバリ!クラス代表になった感想をどうぞ!」

 

クラス代表になった感想と言われても今まで取材とかそういったもの受けたことない一夏は頑張りますと当たり障りのないことしか言えない。

だが新聞部の彼女はお気にめさなかったのか少し不満顔で言葉をこぼす。

全部を聞き取ることはできなかったが、捏造という言葉が聞こえたのできっとろくなことではないのだろう。

そしてセシリアと一夏の専用機持ちどうしで写真を撮ることになった。

手をつなぐとセシリアは顔を赤らめ両手で一夏の手を包む。

手をつなぐ為だけでわざわざここまでする必要はあるのだろうかと少し疑問に思ったがまあいいかと気にせずに待つ。

そしてシャッターを押された瞬間クラスメイト全員がカメラに収まる。

2ショットを邪魔されたセシリアの心からの叫びが食堂にこだましてパーティーはお開きとなった。

 

 

 

 

とある場所で一人の女性が作業をしている

その部屋は照明がついておらず稼働されているコンピュータのディスプレイ光のみが彼女を照らしている。

 

「やっぱりどれだけやってもプロテクト解除できない……」

 

現在行っている作業が上手くいっていないのだろうか苦い顔をする女性。

 

「一次移行してから急にコアとネットワークが切れたし……やっぱり決行してみるしかないかな~……」

 

「けど……いったいどうしちゃったのいっくん……」

 

そうつぶやきディスプレイから流れる映像を見る女性。

そこにはセシリアと戦っていた《ユニコーン》が映っていた。




次回は酢豚登場!
はぁ~戦闘シーン書きて~
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