IS×UC~可能性の獣は無限の成層圏を駆ける~ 作:ガノタなエクセル
正体不明のISの乱入によりクラス代表戦は中止となった。
自分と鈴の勝負の結果もうやむやになってしまったが鈴はそのことに関してもうあまり気にしていないようだからまあいっかと安易に考えてボーっと朝のHRが始まるのを待っている。
新しく解禁された武器であるビームマグナムは自分の姉であり、担任の教師である織斑千冬の許可がなければ使用することができない。実質の使用禁止となった。
まあ相手のシールドバリアどころか絶対防御すらも突破し、直撃すれば相手を死に至らしめることすらできる兵器など使えるはずもないし使おうとも思わない。
山田先生が教壇に立ちHRが始まる。
「今日はなんと転校生を紹介します!それも2人です!」
この言葉にざわつくクラスメイト達。
ドアが開き入ってくる2人の転校生
1人は長い銀髪に片目には眼帯を付けた小柄な少女
その目つきの悪さと直立不動の姿勢はまるで兵士を彷彿とさせる
かなり注目を集めそうな見た目をしているが皆の注目はその隣のもう1人に向けられていた。
長めの金髪を後ろでまとめた中性的な顔立ちをした
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さんよろしくお願いいたします。」
そう喋る声もあまり男とは思いずらいが
「男?」
と呟く声に対して
「はい。僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国よりやって来ました。」
と返したことにより彼が男性だということが確定する。
湧き上がる黄色い声。
一夏としても男が1人しかいない状況には少しうんざりしていたため男子の登場というのは純粋に嬉しい。
しかし、一夏は彼の存在にどこか
千冬の一喝により歓声は止みもう1人の少女の自己紹介に入る。
だが、少女は全く話そうとしない。
「挨拶をしろラウラ。」
という千冬に「はい、教官。」と返事を返して「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」と一言名前だけを言ってまたしゃべらなくなってしまった。
2人が席に歩いていこうとするが、ラウラは突如一夏の目の前で立ち止まる。
彼を見つめる瞳は憎悪にまみれており、敵意を感じた一夏はすぐさま頭を下げる。
元々自分の顔があった空間を通り過ぎる少女の平手。
「反射神経だけはいいようだな……だがそれだけだ。私はお前を認めんぞ。絶対に!」
そう言葉を残して去っていく少女を一夏は黙って見送ることしか出来なかった。
※
1組と2組の合同実習。
先ずは戦闘の実演だということでセシリアと鈴が呼び出され前に出る。
最初は何やらやる気がなさそうだったが千冬からこそっと何かを言われた瞬間やる気を出した。
2人が何を言われたのかは一夏の知ることではない。
対戦相手は誰なのかと話している時、一夏は自身の頭上から何か気配を感じ《ユニコーン》を展開させる。
その直後「どいてくださーい!」と声が響いた。
上を見上げれば空から急落下してくる山田先生。
いくらISを纏っているとはいえこのまま地面に激突したら無事で済むかはわからない。
スラスターを輝かせ上空で山田先生を受け止める。
だが、衝撃を殺しきることはできず結局は地面に激突してしまった。
「いつつ……大丈夫ですか山田先生?」
「私は大丈夫です。ごめんなさい織斑君……本当なら教師として私が下敷きになって守るべきなのに……」
「いや。これは自分が為すべきだと思ったからやっただけなんで……山田先生?」
「織斑君の《ユニコーン》。全身装甲だからひんやりしてると思ってたけど凄く暖かい……」
「暖かい?」
「はい。まるで人間……親に抱きかかえられた時のような安心する暖かさ……」
一夏は山田先生の言うその感覚には覚えがあった。
自分が初めてISに乗った時に感じた熱。
これが全てのISがそうなのか《ユニコーン》だけがそうなのかはわからない。
だが、山田先生がその暖かさを感じて。幸福を覚えてくれているなら自分がやるべきは……
そう考え、抱きしめていた腕をさらに強めるていると
「はぁ……2人とも無事なのであればさっさと起きろ。それに、教師と生徒の恋愛は推奨せんぞ。」
千冬の呆れを含んだ言葉にはっとする2人。
すぐさま離れる山田先生の顔は赤い。
一夏は《ユニコーン》を纏っているためその顔をうかがうことはできないが、きっと同じく顔を赤らめているのだろう。
「ごほん。アクシデントがあったが、凰とオルコットは山田先生と戦ってもらう。2対1でだ。」
この言葉に不敵な笑みを浮かべるセシリアと鈴
一夏のことが好きな2人は《ユニコーン》を纏った状態だとは言え、一夏と抱き合い、なんかいい雰囲気を醸し出した山田先生をボコボコにする。
そんな考えで怒りを闘志に変えて望んだ。
結果は2人の敗北で終わった。
碌な連携をとることができていないのを逆手に取られ最終的にはぶつかって一塊になったところをグレネードで爆撃されて終了。
手も足も出ず、完敗といえるだろう。
その後の実習は一夏がグループで教えていた女子たち全員をお姫様抱っこをしたこと以外はつつがなく終わった。
※
授業が終わって夜
同室となった一夏とシャルルはお茶を飲みながら談笑をしていた。
話の内容としては一夏自身のことと専用機である《ユニコーン》のことが多かった。
シャルルが矢継ぎ早に質問しては一夏がそれに答えるということが多く、まるであまり自分の話をさせないようにしていると感じられた。
男同士のの会話を楽しみながらもシャルルのその様子にどこか
そんなわけで日常パートでした。
書くのめんどくさくて昼食シーンをカットしてしまいましたがそれが許せないという方がいたら感想のほうで言ってください。
後で編集して付け加えます