IS×UC~可能性の獣は無限の成層圏を駆ける~   作:ガノタなエクセル

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取り敢えず遅くなって申し訳ございません。
まあ亀更新タグはつけているから大丈夫だとは思いますが……


真実

「こうガチャンとやってブッピガンとだな!」

 

「相手に向けて引き金を引くだけなんだから何とでもなるわよ。はあ!?なんでわかんないのよ!」

 

「右腕は水平より上方45度!左手は右手より87cm前に置いて銃身を支えるのですわ!」

 

「3人とも説明が下手すぎて全然わからない!」

 

「えっと……何やってるの?」

 

一夏を中心とした専用機持ちたちの特訓の初参加のシャルルはその様子に苦笑いを浮かべることしかできなかった。

彼はいつもこのような感じで訓練していたのだろうか。そう考えると同情を感じえない。

この光景に対する軽いツッコミのつもりで発した疑問に対しそれを額面通りに捉えた一夏が答えた。

 

「ああ、射撃のやり方を聞いてたんだよ。結果はご覧の通りなんだけどな……」

 

「射撃の?一夏の《ユニコーン》って頭部バルカン以外の射撃武装なんてあったの?」

 

「ビームマグナムっていう武器が最近解放されたんだ。まあ千冬姉の許可がないと使えないんだけどさ。だけど、逆に言えば許可がおりるほどの事態になったときにはそれを使いこなせるようにならないといけないだろ?」

 

一夏の話を聞くが解放された。許可がないと使うことができないなど通常の武器の説明であれば聞くことなどない言葉にビームマグナムとはいったいどのようなものなのだと思わざるを得ない。

 

「う〜ん……とりあえずやっぱり実際に使ってみるのが1番だと思うけど……マグナム銃なんて持ち合わせていないからライフルでやってみよっか。」

 

「ライフルって……シャルルのをか?たしか他人の武器って使えないんじゃないのか?」

 

「普通はね。けど、使用制限をアンロックすれば登録してる人は誰でも使えるようになるんだ。」

 

シャルルの銃を借り、的を撃ち抜いていく一夏

放たれた弾丸は的の真ん中より少し下を打ち抜いていく。

 

「う~ん……真ん中を狙ってるつもりなのにどうしても下になるな~」

 

「それはこれが実弾だからだよ。実弾だとどうしても重力で弾が落ちちゃうから狙うところのちょっと上を狙ってみるといいよ。けど一夏が使おうとしてるのってビーム兵器でしょ?それだったら今の感じでいいと思うよ。」

 

「なるほどそういうことか……シャルルの説明はわかりやすいな!」

 

男同士だとわかっていながらもその仲睦まじさに不機嫌になる少女達を尻目に特訓を続けるシャルルと一夏。

その2人の特訓はもう1人の転校生によって中断されることとなった。

ピットから現れる漆黒の装甲に身を包んだラウラ・ボーデヴィッヒ。

こちらを見下ろす瞳はどこまでも冷たく、それでいて憎悪をたぎらせている。

なぜだか一夏はあの目に見覚えがあった。

そしてなぜだか哀しさと後悔を感じた。

なぜこのようなことを感じたのかは自分でもわからない。

ここ最近から続く特殊な感覚に困惑しているとラウラの口が開かれる。

 

「織斑一夏。お前が専用機を持っているのならば話は早い。私と戦え。今、ここで!」

 

普段の一夏ならばこの誘いを受けていただろう。

だが、ラウラから放たれるもはやプレッシャーとも言える敵意が了承を渋らせる。

 

「俺はお前とは戦わない。それに今度クラスリーグマッチがあるんだ。別に今じゃなくてもいいだろ。」

 

一夏の断りに対して、ラウラは一言「そうか……」とつぶやく。

その直後ラウラの敵意がさらに膨れ上がった。

攻撃がくる!

そう感じた一夏は近くにいたシャルルを抱き寄せ、ビームサーベルを展開させる。

その直後轟音が響き、《シュヴァルツェア・レーゲン》の肩部に装備されているレールカノンが火を噴く。

放たれた砲弾は目の前の男を粉砕しようと飛ぶが、彼が振り下ろした光刃に焼かれて消える。

当事者である2人は無言で睨み合い、それ以外の者達は突然の出来事についていけず困惑している。

 

『そこの生徒!何をしている!』

 

一触即発の雰囲気を放ちながら続いた静寂は教師からの言葉によって破られた。

 

「ふんっ。今日のところは退いてやろう。」

 

そう言葉を残し去っていくラウラの背中を一夏はどこか哀しさを持った瞳で見つめていた。

 

 

 

 

部屋でシャワーを浴びると先にシャルルが帰ってしまった為現在一夏は寮までの道のりを1人で歩いている。

考えることはラウラ・ボーデヴィッヒのこと

 

なぜ彼女を見た時に哀しいと感じたのか。

自分は彼女ことなんて何も知らないはずだ。

だけど、彼女の敵意を感じていると自分の知らない誰かと重なって感じる。

声も顔も男か女かすらもわからない。だが、どうしても心が痛いと感じる。

 

どうすればいいのか何もわからず歩いていると声が聞こえた。

現在の自分の悩みの種であるラウラ・ボーデヴィッヒの声。

まるで誰かと言い争っているかのような強さがあり、一夏は気になってその現場へと赴く。

そこにいたのはラウラと自分の姉である織斑千冬だった。

まるで駄々をこねるこどものように、別れ話を切り出され必死にそれを思い直させようとするカップルの1人のようにドイツ軍に戻ってきてくれと懇願するラウラ。

それに対して千冬はどこまでも冷たく突き放す。

 

第二回IS世界大会モンドグロッソ

ドイツで行われたその大会に姉の雄姿を直接見ようと俺は観戦に行った。

そして何者かに誘拐された。

どこかに監禁された俺を救いに来たのは決勝が控えてたはずの自分の姉。

そのせいで織斑千冬は不戦敗となりほぼ確実と言われた優勝はなくなった。

その後自分の居場所の情報を提供してくれたドイツに借りを返すために千冬姉は1年間ドイツ軍のIS部隊の教官を行っていた。

きっとラウラはその部隊の人間なのだろう。

そして千冬姉に尊敬を超えた依存を感じている。

だからこそ俺という存在が許せないのだろう。

自分が尊敬する織斑千冬の唯一の汚点

だからこそそんな俺にもはや殺意にも近い敵意を持っているのだろう。

ならば俺がなすべきは……

 

ラウラと千冬が去ったのを見送り、一夏はまた寮への道を歩き出す。

その目には強い光が灯っていた。

 

 

 

 

部屋に戻った一夏。

どうやらシャルルはシャワーを浴びているようだ。

ふとボディソープが切れていたことを思い出した一夏は替えのものを渡すために洗面所の扉を開ける。

そこにいたのは長い金髪をそのままにした自分の今のルームメイトに似ている中性的な顔立ちをした()()だった。

この状況に対してあ、俺が感じていたずれってこういうことだったんだなとずれたことを考えていた一夏だった。




次回はシャルル改めシャルロットの話になるかな?
1ヶ月以内の更新を目標にやっていこうと思います。
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