『さあ今年の皐月賞もいよいよ決勝レース!ナリタブライアン以来のクラシック三冠ウマ娘挑戦賭けた一戦』
『相対するのはトウカイテイオーとグラスワンダー!両者ともに負けられない決闘、差し切るのは果たしてどちらなのか!?』
「デュエル開始イイイイイイイイ!!!!!!!!!!」
『ハナに立ったのはトウカイテイオー、やや後ろにグラスワンダー。榊さんどうでしょうこの展開?』
『お互い自分にとってのベストポジションに入りましたね。トウカイテイオーが先行策で押し切るか、グラスワンダーが後から差し切るか、仕掛け処が非常に重要になりそうです』
「先行はボクだ!」
「ええ、構いませんよ?」
「「デュエル!!」」
トウカイテイオー LP4000
グラスワンダー LP4000
「まずは『強欲で金満な壺』を発動!EXデッキ6枚を裏側表示で除外して2枚ドロー!」
「そして永続魔法『帝王の開岩』を発動してから『冥帝従騎エイドス』を召喚!」
「エイドスの効果で増えたアドバンス召喚権で『威光魔人』をアドバンス召喚!」
威光「フン...」(☆6ATK2400)
「あれはモンスター効果を封じるモンスター!厄介ですね...」
「アドバンス召喚成功時に帝王の開岩で『天帝アイテール』をサーチ、カードを2枚伏せてターンエンドだよ!」
「威光魔人に伏せ2枚、エルコンドルパサーとの対決の時と同じ布陣だね」
「強力な布陣なのはわかるけど、いささかワンパターンじゃないかしら?」
「それは違いマースキングちゃん!」
「え、エルさん!?いつの間に!?」
「私もいるよ!」
「スぺちゃんまで...というか、二人とも入着はしてるんだからライブ準備した方がゃ...?」
「えへへ、ちょっと決勝レースの内容が気になっちゃって、こっそり観客席に来ちゃいました」
「それよりエルさん、違うって何のことよ?」
「あれはテイオーが仕掛けた、相手が自分に挑む最低限の実力があるか確かめる為の振るいなのデス!」
「あー、やっぱり実際に戦うと分かっちゃうんだねー」
「セイちゃん、それってどういう事?」
「エルちゃんの言う通り、テイオーは初めて決闘する相手には絶対あの布陣を仕掛けるんだよ。単純に威光魔人も多分伏せてある連撃と烈旋もサーチしやすいのがあるけどさ」
「これを返せないなら出直して来てねっていう事なんだって」
「成程...あの布陣は確かな実力に裏打ちされたテイオーさんの自信の表れって事なのね」
「グラスちゃん、大丈夫かなぁ...」
「大丈夫に決まってマース!グラスはエルの最大のライバルなんですから!」
「私のターン、ドロー」
「永続魔法『六武衆の結束』、『六武の門』、更にフィールド魔法『六武院』を発動します。これらは全て六武衆の召喚、特殊召喚に反応して武士道カウンターを乗せる効果がありますからね」
「うへぇ、いきなり門かぁ...それにこの道場みたいなフィールド、なーんか嫌な予感がする...」
「気づきましたか、六武院は自身に乗っている武士道カウンターの数×100ポイント、相手のモンスターの攻撃力を下げるんですよ」
「そっちもなかなか飛ばしてるねー、まさか掛かってたりしないよね?」
「いえいえ、これくらいは挨拶代わりですよ。相手の場のみモンスターがいるので手札から『六武衆のご隠居』を特殊召喚しますね」
ご隠居「.....」(☆3DEF0)
「更に手札から『真六武衆-キザン』を特殊召喚します。これで門に4つ、結束と六武院に2つカウンターが乗りますね」
「門のカウンターを4つ取り除き『六武衆の師範』をサーチ、そして結束を墓地へ送り2枚ドロー!」
(手札減らないなぁ...)
「手札に加えた『六武衆の師範』を特殊召喚、そして自身以外の六武衆が2体以上存在する為、キザンの攻撃力は300上昇します!」
師範「ハァッ!」(☆5ATK2100)
キザン「チャキン...」(☆4ATK2100)
「ちょっとちょっとー!さっきから威光魔人いるのにガンガンモンスター効果使われてるんだけど!」
「キザンも師範も発動しない効果ですからね」
「うぅ、やっぱG1じゃあこれくらい超えてくるかぁ」
「師範が出たことで更にカウンターを置き、六武衆の荒行を発動!門と院から二つずつカウンターを取り除き、『影六武衆-フウマ』をサーチして、そのまま召喚!」
「あれはチューナーモンスター!ならシエンを出される前にここで使わなきゃ!」
「リバースカードオープン!『帝王の烈旋』、『帝王の連撃』!」
「烈旋の効果でこのターンボクは1度だけアドバンス召喚のコストに相手モンスター1体をリリースできる!そして今は使わないけど連撃は相手メインかバトルフェイズにアドバンス召喚できる永続罠だよ!」
「先に使われてしまいましたか...ですがシンクロ召喚は止まりません!レベル4のキザンに、レベル1のフウマをチューニング!」
「誇り高き勇士、研ぎ澄まし精神を刃として、今こそ天下に君臨せよ!シンクロ召喚!」
「『真六武衆-シエン』、招来ッッ!!!」
シエン「ハァッ!!」(☆5ATK2500)
「出たね、六武衆のエースモンスター!」
「そして六武衆の荒行を発動!ご隠居と同じ攻撃力の影武者を特殊召喚!」
「またチューナー!?まさか...」
「レベル3のご隠居にレベル2のチューニング!EXモンスターゾーンに出でよ、2体目のシエン!」
シエン「アニジャ!!」(☆5ATK2500)
「2、2体目ぇー!?」
「更に今のシンクロ召喚で溜まった門のカウンターを取り除いて、2枚のキザンを手札に加えそのまま特殊召喚!」
キザン×2(ATK2100)
「更にキザンの特殊召喚で溜まった門のカウンターを4つ取り除き、『大将軍 紫炎』を手札に加え、そのまま特殊召喚!」
紫炎「推参ッ!」(☆7ATK2500)
「これぞ我が軍勢!集え六武衆!いざや戦地へ!!」
キザン×2「「承知ッ!」」
師範「応ッ!」
紫炎「いざ鎌倉!」
シエン×2「「主君の為にッ!」」
『グラスワンダァーッ!!一気にモンスターを大量展開だー!!!』
『ペンデュラム召喚でもないのにここまでの大量展開を...凄いエンタメデュエルだ!』
「バトルフェイズ!院に乗っているカウンターは6つ、よってあなたのモンスターの攻撃力は600減少!」
「....!!」
「シエンで威光魔人を攻撃!」
「ここだ!連撃の帝王の効果でアドバンス召喚するよ!」
「シエンは既に発動している永続罠は止められない...いいでしょう」
(よし、予想通りですね。シエンをリリースされてアイテールを出されても、六武院で攻撃力が下がる今なら...)
「シエンと威光魔人をリリースして、ボクがアドバンス召喚するのは...」
「『怨邪帝ガイウス』だよ!」
「なっ!?アイテールじゃない!?」
ガイウス(☆8ATK2800→2200)
「開岩でアイテールを手札に加えて、ガイウスの効果発動!相手モンスター1体を対象にとって除外して1000ポイントのダメージを与える!だけど闇属性をリリースしてアドバンス召喚した時、その対象を2枚に出来る!」
「しまっ...!シエンは闇属性...」
「そう!君のシエンのおかげでガイウスはフルパワーになった!」
「もう1体のシエンと大将軍紫炎を除外!」
ガイウスの掌から放たれる闇に吸い込まれる2騎の将軍
シエンには自身以外の六武衆を自身の破壊の身代わりにする効果があるが、無慈悲にも破壊せず除外するガイウスには通用しない
抵抗虚しく、シエンと紫炎は異次元空間へと消し飛ばされてしまった
「更に1000ポイントのダメージを喰らえー!」
「くっ...(LP4000→3000)」
『な、なにぃいいいーーッ!?グラスワンダーの六武衆軍団が、一瞬にして半壊してしまったー!』
『徐々に差を縮め、誰もがトウカイテイオーに並びかわしたと思ったその瞬間、トウカイテイオーが更に突き放した―!』
「ケエエェ!?ここでガイウスー!?」
「いい走り方ね。前のターンにアイテールをサーチしたのを見せて意識をそっちに誘導、自分にとっても邪魔になった威光魔人を処理しつつ、本命のガイウスを通すなんて」
「いや、その動きも上手かったが、グラスワンダーのプレイングが少しらしくなかった」
「え?どういうことですかトレーナーさん?」
「バトルフェイズに入る前に武士道カウンターを二つ取り除いて、キザンか師範の攻撃力をあげておけば、ガイウスを倒し、残りのダイレクトアタックを通すことが出来ただろ?」
「六武院にあれだけカウンターが乗ってれば大体のモンスターを戦闘破壊できるだろうし、ガイウスじゃなくてアイテールだったとしてもアイテールの効果でクライス辺りを出されたり、コストの真源で壁を確保される事を考えると、どの道このターンでは終わらせられないから、後続確保のために武士道カウンターを温存したかったのかもしれないが...」
(失策!なんてこと...)
(油断していたはずではなかったのに!まさか、気づかない内に掛かっていた...?でもそんなはず...)
「六武院のせいで、たった100の攻撃力の差だけど...その100に泣かされたちゃったねー?」
「くっ...せめてモンスターは全滅させる!」
「バトルフェイズは終了、メインフェイズ2です!2体のキザンでオーバーレイネットワークを構築!」
「同じレベル4のモンスターが2体...!」
「エクシーズ召喚!『鳥銃士カステル』!」
「カステルの効果発動!オーバーレイユニットを2つ使い、相手フィールドのカードを1枚デッキに戻します!」
「狙いは...ガイウスです!」
「カステル...ランク4の中でも使いやすくて便利なモンスターだよね。まぁボクは使えないんだけどさ」
「でも忘れてない?威光魔人がいなくなったから、僕も手札のモンスター効果を使えるんだよ!」
「手札のモンスター...ッ!?」
「カステルにチェーンして墓地の烈旋を除外、手札のアイテールの効果発動!このカードをアドバンス召喚できる!」
「更にアイテールはアドバンス召喚したモンスター1体でアドバンス召喚が出来る!アドバンス召喚したガイウスをリリース!」
「天界を平定せし絶対なる帝王が、臣下の魂に導かれてここに降臨する!出てこい!『天帝アイテール』!」
天帝「グォォ...」(☆8ATK2800→2200)
「2度も私のターンに、アドバンス召喚...!?」
「アイテールの効果発動!デッキから『汎神の帝王』と『真源の帝王』を墓地へ送って、デッキから『光帝クライス』を特殊召喚!」
「更にクライスの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドのカード2枚を破壊できる!」
「なんですって...」
「ボクが破壊するのは門と六武院!邪魔な建物は解体だー!」
門&院(ドカーン!)
「これでボクのモンスターの攻撃力は元に戻る!」
天帝(ATK2200→2800)
「くっ...!ですがクライスの効果でカードを破壊されたプレイヤーは、破壊された枚数分ドローできます!」
「よって2枚ドロー!」
「だけどこれでキミのモンスターは師範だけ!次のターンでボクの勝ちだよ!」
「...いえ、そういう訳にもいかないみたいですよ」
「えっ?」
「手札から魔法カード、『二重召喚』を発動!増えた召喚権で『影六武衆-ハツメ』を召喚!」
「ハツメの効果!墓地からご隠居とキザンを除外して、墓地の六武衆を特殊召喚できます!」
「墓地の六武衆...まさか!」
「私は墓地からシエンを特殊召喚!」
シエン「復活ッ!」(ATK2500)
「またシエン!?しつこいよー!」
「それだけではありません!手札から装備魔法『デーモンの斧』を発動!シエンの攻撃力を1000アップさせます!」
シエン(ATK2500→3500)
「シエンの攻撃力がボクの最上級モンスターを超えた!?」
「貴方のクライスが、私に切り返しの手段をくれました...先程はガイウスにこちらのシエンを利用されましたが、今度はこちらの番です!」
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」
『グラスワンダー再び上がってくる!ほぼ全滅状態だった陣形を立て直してきた!』
『まだまだどちらが勝つか分かりませんね!』
「ボクのターン、ドロー!」
「もう一度『強欲で金満な壺』を発動!EXデッキ6枚を裏側表示で除外して2枚ドロー!」
(ここでドローソース...止めたいところですが、墓地に汎神が残っている以上、烈旋をサーチされて自軍をリリースされる方が厳しい...ここは通さざるを得ませんね)
「....!!」カンコーン!
(この感覚...このフィールは!)
(引いたか、"ミレニアムカード"!)
(来た!だけどまだ使えない、まずはシエンをどうにかしないと...)
「ボクは墓地の汎神の帝王の効果発動!このカードを除外して、デッキから3枚の帝王魔法罠カードから相手に選ばせるよ!」
【帝王の烈旋×2、帝王の深怨】
「...帝王の深怨を選びます!」
「おっけー!じゃあ手札に加えてそのまま発動!」
「烈旋をサーチさせてから...いえ、なるべく墓地コストを溜めさせないようにしましょう」
「シエンの効果でその発動を無効にして破壊します!"封魔一閃"!」
「...シエンの効果、使ったね?」
「!?」
「よかったよ...これで本命の魔法カードが使える!」
「なっ、今のは囮!?それにこのフィールの高まり...まさか!」
「キミは今日戦った相手の中でも一番強い...だから特別に見せてあげる、ボクのとっておき!」
「フィールド魔法発動!これがボクを勝利へ導く、絶対の玉座だ!」
「『真帝王領域』展開ッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
『で、出たー!!これがトウカイテイオーのミレニアムカード!』
『絶対勝利を約束された帝王のみ在ることが許される、たった一つのフィールドだー!』
「真帝王領域よ、ボクに力を!」
「はあああああああ!!!!!!!!」
「なっ、勝負服が変わっていく...!?」
「マックイーンさんと同じ...!」
トウカイテイオーの勝負服
それは、彼女の憧れのウマ娘シンボリルドルフの様に、白をメインとした王族や軍の将校が着るような貴賓溢れるデザイン
だが"ミレニアムカード"である真帝王領域とフィールを共鳴させた結果、白は黒く染まり、しかしその内からは彼女の熱い心を表すかのような炎の意匠が、燃えがるように浮かび上がっていた
「墓地の真源の効果!深怨を除外して特殊召喚!」
「そして真帝王領域の効果!手札のアイテールのレベルを2つ下げて、レベル6にする!」
「レベル6になった...という事は、必要なリリースが2体から1体に!?」
「真源をリリースしてアドバンス召喚、天帝アイテール!」
「効果発動!墓地に『帝王の凍気』と『再臨の帝王』を墓地へ送って、3体目のアイテールを特殊召喚!」
『トウカイテイオーのエースモンスターが3体揃ったー!!!これは熱い!!!』
「それだけじゃないよ!開岩の効果でデッキから爆炎帝テスタロスを手札に加えた後に、デッキの上から8枚を裏側で除外して手札から『機巧蛇-叢雲遠呂智』を特殊召喚!」
叢雲(☆8ATK2450)
「叢雲の効果発動!EXデッキから3枚を除外して、相手モンスター1体を破壊する!対象はカステルだよ!」
叢雲「バリバリバリィ!」
カステル「コウカハバツグンダ!」(ボカーン)
「...ん?」
「どうしたのトレーナー、凄い変な顔してるけど」
「別に変顔はしてないが?」
「何があったの、って聞いてるんだけど?」
「ハイ...いや、叢雲の効果を使った時に、なんかあのミレニアムカードから来るフィールの圧が変わった様な気がしたんだが...」
「うーん...確かに強いフィールだけど、ライスはそんなに変わった気がしないよ?ブルボンさんはどう?」
「私も特に異常は検知できませんが...」
「叢雲は別に特別なモンスターじゃねぇし...気のせいか?特に何か大きな変化があったわけじゃねーし...!?」
(そういえばEXデッキを使い切ったな...まさか、目的はそれか...?)
「あの伏せカード...攻撃反応型?ミラフォとかだったら…いや!」
「ボクの勝利は"絶対"に揺るがない!バトルフェイズ!」
「ですがあなたのモンスターは、私のシエンの攻撃力を超えられない!残りの兵を攻撃しても、私のライフは残ります!」
「それはどうかな?」カンコーン
「!?」
「天帝アイテールで師範に攻撃!相手モンスターに攻撃したこの瞬間、真帝王領域の力がアドバンス召喚された帝に宿し、その攻撃力を800アップするよ!」
「な、何ですって!?」
アイテール「ブオン!」(ATK2800→3600)
「きゃっ...!」(グラスLP3000→1000)
「このまま追撃だ!特殊召喚した方のアイテールで師範を攻撃!」
「特殊召喚したアイテールは攻撃力が上がらない、なのにこのフィールの重さは...!」(グラスLP1000→300)
「そして最後のアイテールの攻撃!アドバンス召喚してるから真帝王領域の力が乗るよ!」
「いっけー!"天帝裁断拳"!」
「くううううぅ...ああああああ!!?」(LP300→200)
「これでトドメだ!叢雲でダイレクトアタック!!」
叢雲「ミサイルハッシャ!!」ドーン
『これは見事なダイレクトアタックだー!爆風でよく見えませんが、これは決まったでしょう!』
『直線での大きな加速で突き放し、強烈な連続攻撃を叩きこんで勝ったのは、トウカイテ...』
『いや、まだだ!』
『へ?』
『まだ掲示板が表示されていない、という事は!』
「...!?」
「今のは...危なかったですね...」(LP200)
「な、なんで...ライフが減ってない!?」
「叢雲の直接攻撃宣言時、伏せていた罠、『王魂調和』を発動し攻撃を無効にしていました」
「直接攻撃を無効化するトラップ...だけど、僕の方がまだ断然有利だよ!」
「攻撃を止めるだけの優しい策を用意すると思いますか?」
「王魂調和の更なる効果!攻撃を無効化した後、更に墓地からチューナーとチューナー以外のモンスターを除外して、そのレベルの合計と同じレベルのシンクロモンスターを、シンクロ召喚扱いで特殊召喚できます!」
「グラスちゃんすごい!攻撃を止めるだけじゃなくて、新しいシンクロモンスターまで出すなんて!」
「ここで出すモンスター次第で、次のターンに逆転できマース!」
「...........」
(3体目のシエン...いえ、それでは足りない。ならばここはあの戦士を!)
「私は墓地からチューナーモンスター、レベル1のフウマと...」
「.....え?」
(ERROR!!)
「な、なぜ...?シンクロ召喚出来ない...?」
「残念だけど、"絶対"はボクなんだよ」
「真帝王領域の効果で、ボクだけがアドバンス召喚したモンスターをコントロールしているとき、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ないんだ」
「そ、そんな事が...」
「でもこのターンで倒すつもりだったんだけどなぁ...アイテールで出したアイテールを手札に戻してターンエンド!」
「まだです...まだ、デュエルは終わってない!」
「!!」
「私のターン、ドロー!」
チラッ【貪欲な壺】
(...よし!)
「メインフェイズ、私は手札から貪欲な壺を発動!墓地のシエン、ハツメ、キザン、師範、カステルをデッキに戻し2枚ドロー!」
グラスワンダーが引いたのは『貪欲な壺』
墓地に落ちたモンスターを回収しつつ、逆転の切り札を引きよせるドローソース
まさに大ピンチの状況を覆しうる、最高のドローであった
そして引いたのは『サンダーボルト』と『ゴッドフェニックス・ギアフリード』
相手モンスターを問答無用で全て破壊する強力無比な魔法と、墓地の装備魔法を除外し特殊召喚できるグラスワンダーのデッキのフィニッシャー
まさに大逆転のドローであった
引いた瞬間に燃え尽きなければの話だったが
「え?カードが燃えて...」
「念のため開岩で手札に加えておいてよかったよ」
「...あ、ああ...あああ...!」
爆炎帝「ゴゴゴゴゴ...」(☆8ATK2800)
「連撃の効果でアイテールをリリースして、『爆炎帝テスタロス』をアドバンス召喚したよ」
「その効果は、相手の手札を見て1枚を捨てさせ、それがモンスターならそのレベル×200のダメージを与える」
「グラスさんにあれを止める術は...ありませんわね」
「相手ターン中に逆転を許さずとどめを刺すなんて...!」
(あれがトウカイテイオーさん...)
(グラスちゃんやエルちゃんだけじゃない。あんな決闘者に勝たないと、日本一のウマ娘にはなれないって事なの...?)
(結局、LPは初期値のまま...一太刀も傷を負わせることが出来ないなんて...!)
(そんなはずはない!世代の頂点が...こんなにも遠いはずが...!)
(私は、勝たなければならないのに...!ドリームリーグに上がって、怪物二世ではないグラスワンダーを見せなければならないのに...!)
「今燃やした『ゴッドフェニックス・ギアフリード』のレベルは9、1800ダメージをキミに与える!トドメだああああああ!!!!!」
「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!」(LP200→0)ピー
『決着ウゥゥゥ!!勝ったのはトウカイテイオー!』
『高く掲げた指一本!まずは1冠、無敗の3冠ウマ娘への道が近づいたー!!!!』
ワアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
「トレセン学園がお送りする今日の最強カードのコーナー!解説はこのボク!トウカイテイオーと!」
「アシスタントのシンボリルドルフだ。よろしく頼む」
「やったー!カイチョーと一緒だー!ボクずっと楽しみにしてたんだ!」
「実は私もこのコーナーに出るのは楽しみでな」
「カイチョーも!?お揃いだなんて嬉しいなー♪」
(ミレニアムカードの持ち主と明言されているのに、第2Rで出て以来ほとんど出番がなかったからな...)
謎の姉妹((私達よりマシだぞ))
チケゾー(あたしなんて...回"想"でし"か"でてないよ"お"お"お"お"お"!!!!)
「!?」
「どしたのカイチョー?」
「いや、頭の中に変な声がしたような気が...いや、進行を止めてすまない。続けてくれ」
「わかった!今日紹介するのはボクのミレニアムカード、『真帝王領域』!」
フィールド魔法
(1):自分のエクストラデッキにカードが存在せず、
自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、
相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分のアドバンス召喚したモンスターの攻撃力は、
相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。
自分の手札の攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を選び、
そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。
「最上級帝を出しやすくするレベル減少効果に、攻撃時の攻撃力上昇効果、優秀な効果が揃っているな。だがやはり一番の目玉は...」
「もちろん(1)の効果!自分フィールドだけにアドバンス召喚したモンスターいるとき、相手はEXデッキから特殊召喚出来なくなるんだ!」
「自分のEXデッキにカードが存在しないことが条件だが、テイオーは強欲で金満な壺や機巧蛇-叢雲遠呂智で上手く消費していたな」
「最初からEXデッキを0にしておくのもいいが、15帝でもテイオーの様な使い方で奇襲をかけるのも悪くないな」
「最近ほとんどのデッキがEXデッキのモンスターを主力にしてるから、これがあるだけで殆ど動けなくなっちゃうなんてこともいっぱいあるんだよねー♪」
「相手に何もさせないまま完璧に勝てたらカッコいいよね!」
「成程、EXデッキロックでロックに決めていこうという事だな」
「うん!...うん?」
「EXデッキ"ロック"で、"ロック"に決めていこうという事だな!」
「EXデッキ"ロック"で!ロッk」
(まことに申し訳ありませんが諸事情により映像と音声を乱れさせています。ご了承ください)