ウ☆マ☆娘5Us デュエルダービー!   作:王爺

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第4R『ボスラッシュ・メイクデビュー』

(そんだけ強いんだし、一週間みっちりトレーニングすればデビュー戦くらい何とかなるなる!)

(適当すぎんでしょうが!)キック!(ATK2100)

 

「安心ッ...スペシャルウィークよ。馴染めているようで何よりだ!」コソコソ

 

スペシャルウィークのデビュー戦に向けての打ち合わせ

そのやり取りを茂みの中から双眼鏡で眺めている少女こそ、中央トレセンアカデミアの理事長、秋川やよいである。

彼女こそチーム5Usを創設したいわば生みの親、つまり、ちょっと仕事を抜けてこのように自らが作ったチームの様子を観察するこの行為に何も問題は「ないわけないでしょう!」ガツンッ!

 

「げ、激痛ッ!」

「こんな現場生徒に見つかったらどうするんですか!学園のトップが不審者だなんて風評を広めるおつもりですか!?」

「誤解ッ!違うのだたづなよ聞いてくれ、私はスペシャルウィークをこの学園に引き入れた身として、彼女が順風満帆に学生生活を送れるよう見守る必要がある!」

「5Usに新しい部員が入るたびに同じこと言ってるじゃないですか!」

「『歎願ッ!貴重な才をただの"不運"で埋もれさせてはいけないのだ!』って、何回その言い訳をしたと思ってるんですか!」

「"五回"ッ!今日入ったスペシャルウィークを除けば所属人数は5人だからな!間違いない!」

「"六回"ですよ!デュエル専門トレーナーだったあの人を無理やり総合トレーナーにした時も同じこと言って、上の方々も本人も困らせてたじゃないですか!」

「だが実際に彼はそちらの方面でも有能だったからよいではないか!5Usに所属したウマ娘は単純な走力だけで見ても格段に向上している!」

「ええ!彼については結果的に成功しましたしいいでしょう!ですがそもそも理事長はあのチームを贔屓にし過ぎではないですか!?」

 

「..."クリアウィング"達の事か」

 

「彼女たちのチームの残した、輝かしい戦績を表彰したいというのは分かります。ですがその為に世界に一枚のカードを私財を使い潰してまで作り出すのはやりすぎです!」

「ひ、"否定"ッ!あれらは一から作り出したものではなく...はっ!」

「えっ?」

「"忘却"ッ!すまない、今のは忘れてほしい!」

「ど、どういうことですか?理事長、貴女は何を隠して...」

 

「たづなっ!!!」

「っ...」

 

「"絶対"ッ!...誓って言う、私は全てのチーム、全てのウマ娘を等しく愛している!それが特定のチーム、ウマ娘に偏ることは断じてない!」

「彼女たちをはじめ、特に輝かしい成績を収めたウマ娘に世界に一つのカードを渡すという提案も、私個人が押し通したものではない!URA全体での議論の末、全員がそうするべきだと考え決めたことだ!」

「5Usだけでない、かのイリアステルに所属する『皇帝』や『スーパーカー』、サティスファクションの『名優』と『最強姉妹』、チーム太陽の『帝王』に『勝利の旗手』!」

「あれらのカードはランニングデュエル界、そしてすべてのウマ娘の希望の象徴となってくれた彼女達に報いたいという意思だ!」

「彼女たちが元から特別だからという理由ではない、彼女たちがこのこの世界に夢を与える存在になってくれたからこそ与えられた栄誉なのだ!」

 

「理事長...」

 

「だが、だからこそ、彼女達の身は絶対に守らなければならないのだ。」

「...それは一体、どういう事なんですか?」

「いずれ分かる、いずれな...」

「"謝罪"、仕事を抜けてすまなかった。すぐに戻って遅れを取り戻そう」

 

 

 

 

 

 

理事長...それでも私は、気になって仕方がないんです。

 

チーム5Usが"最強"と称されるきっかけになった、あの秋の天皇賞。

立つ事さえできないはずの大ケガを負って、なおも限界を超えて走った彼女の事が。

あの時彼女に集まった赤い光が。

 

そして、彼女があの時シンクロ召喚したモンスター...

 

一目でクリアウイングの派生形だと分かったモンスター。

どんなデータを探しても存在しなかった謎のモンスター。

絶対にありえない、『世界でたった一枚のモンスター』の進化形態。

 

5Usに渡したカードは、本当にURAの皆さんとともに作り上げたカードなのですか?

 

理事長、貴女はその小さな背中に、いったい何を抱えているのですか...?

 

 

 

拝啓、お母ちゃんへ

元気ですか?私は元気です!

入学初日からもう色んな事があって、信じて送り出してくれたお母ちゃんにその事を伝えたくなっちゃったので、いきなりですが寮でお手紙を書いています!

初めて他のウマ娘さんといっしょに走れたり、"最強"チームの入部テストに落ちちゃったと思ったら、もう一個の"最強"チームにスカウトされた事とか!

そのチームには私と同じような変な形の痣を持ってる人がいっぱいいてびっくり!

その中の一人ともデュエルしたんだけど、その人がもうほんとすっごく強くて!私、ライフを全く削れずに負けちゃった...

でも、デュエルそのものは楽しんで貰えたみたいで、私もチームの一員だと認めてもらえて嬉しかった!

あと、今日はもう一ついい事があったの。

寮の部屋割りが決まったんだけど、ルームメイトになったのがなんと!

 

「あの憧れの...」

「スぺちゃん、何書いてるの?」

「あっ、スズカさん。今故郷のお母ちゃんにお手紙書いてるんです!」

「今日の入部テストの事とか、スズカさんと相部屋になれた事とか!アカデミアに入れてよかったこといっぱい伝えて、ここに入学させてくれたお母ちゃんにありがとうって伝えたくて!」

「..........」

 

(スズカ、ちょっといいか)

(トレーナーさん、なにか...?)

(スぺの事でちょっと頼みごとがあってな。...あいつ、ちょっと特別なんだよ)

("痣"がある事ですか?)

(それはお前らもだろ...そうじゃなくてな、あいつ生まれてから一度も他のウマ娘にあった事が無いらしいんだよ)

(え?でもウマ娘ならお母様の方が...)

(俺も理事長からの又聞きだから詳しい事は分からんけどな...近くにウマ娘も同世代の子供もいない田舎で育ったらしくて、友達もろくに作れなかったようなんだ...)

(決闘も保護者や近所のじいちゃんばあちゃん達、あとホントかどうかわかんないけど実家で飼ってる牛ぐらいしか相手が居なかったらしい。)

(......)

(デビュー戦も控えてるし、なるべく近くにいて話相手になってあげてくれないか?お前には特に懐いてるみたいだしさ)

 

 

「...そうですね。手紙、いいと思いますよ。沢山感謝を伝えてあげましょう」

「はい!」

「そうだ!私もスぺちゃんの事もっと知りたいですし、手紙書き終わったらちょっとお喋りしませんか?」

「いいんですか!?私、友達とお喋りするのとか憧れてたんです!」

「そうだったのね。ええ、今日はたくさんお話ししましょう!」

 

 

「...それで怒ったタイシンがサイバーエンドを召喚して、トレーナーさんにダイレクトアタックしちゃったのよ」

「うわぁ、よく生きてましたねトレーナーさん...ってもうこんな時間!」

 

夢中になっている内にかなりの時間がたっていたみたいで、ふと目を向けた時計の短針はとっくに12を過ぎていました

 

「あら本当。遅刻しないようにそろそろ寝ましょうか」

「はい。スズカさん、おやすみなさい」

「お休みスぺちゃ...あ」

「どうしました?」

「いえ、そういえばスぺちゃんのデュエルを見たときから聞きたかったことがあったの思い出したんだけど、もう遅いしまた今度でも...」

「もうちょっとくらい大丈夫ですよ!なんでも聞いてください!」

「そう?なら聞いちゃおっかな。スぺちゃんのデッキ、『ドレミコード』って言ったわよね?」

「あのデッキってどこで手に入れたの?聞いたことのないテーマだったから気になっちゃって」

「『ドレミコード』ですか?あの子たちは小さかった頃近所の山で遊んだ帰りに、私がいつの間にか持ってきてたらしいんですよ」

「持ってきてた?」

「お母ちゃんがそう言ってました!すごく小さかった頃の出来事なんで、私は全然覚えていないんですけど...あの子たちは子供のころから私と一緒にいてくれた、大切な友達なんです!

「そうだったの......教えてくれてありがとね、スぺちゃん」

「いえいえ!」

 

(......本人も気づかない内にいつの間にか持っていた、誰も聞いたことのないカテゴリのデッキ)

(まるでブルボンのような...)

(...まさかね)

 

 

翌日...

 

ドーン

「と言う訳で、今日からデビュー戦に向けてスぺの猛特訓を開始するぞー」

バシッ

「あの、トレーナーさん?それはいいんですけど...」ドーンバシッ

ツギイクヨー

「なんで私、ひたすら丸太を投げては受け止めてを繰り返しているんですか...?」バシッ

「そりゃお前、フィールを受け止める練習に決まってんだろ。今度のデビュー戦はこの間の模擬レースとはわけが違うからな」

「ど、どういうことですか?」

「それはな...あー、説明長くなりそうだし面倒だな。キングパス!」

「なんで私に振るのよ!」

「同学年だけどレース歴はキングの方が上だろ~?先輩としての威厳を見せるチャンスだぜ?」

「...しょうがないわね」

「お願いしますキングちゃん先輩!」

「ちゃんは余計よ!」

 

「まずスぺ、『フィール』が何かは分かるわね?」

「うん、デュエルディスクで召喚したモンスターを実体化させてるソリッドビジョンからでるエネルギーでしょ?」

「攻撃力が高いモンスターほど、発せられるフィールも大きくなるんだよね!」

「正解よ。まぁその辺りは普通のデュエルでも使うから知ってて当然よね」

 

「だけど、ランニングデュエルで発生するフィールは普通のデュエルとはワケが違うわ」

「なんで?」

「フィールは決闘者の速度、そして仕掛けるタイミングや間合いで何倍にも高くなる性質があるからよ」

「そうなの!?でも言われてみれば、昨日のデュエルで出したフィールはいつもより強かったような...?」

「ただでさえ人間の決闘者より高い私達決闘ウマ娘のフィールが、レース中では何倍も高くなっているわ」

「更にレース本番では安全のためにデュエルディスクに設定されているフィールの制限が、レースのグレードに合わせて段階的に解除されるの」

「G1ともなれば、現実的なダメージは受けないソリッドビジョンでもとても大きな衝撃が生まれるし、走行中に吹っ飛ぶことなんてしょっちゅうよ。その時に怪我でもして走行できなくなったら、決闘の進行状況に関係なく敗北してしまうわ」

「そうならないように私たちウマ娘は、日頃から決闘に耐えられるだけの身体を作る事、フィールを受けても転倒しない、あるいは転んでもすぐに立ち直れるようにするトレーニングが必須なのよ」

「な、なるほどー...?」

「...簡単に言えば、決闘で負けないようにする為よ」

「なるほど!やっと分かりました!」

 

「キング、解説ご苦労」

「後進を導くのもキングの役目よ、礼はいらないわ」

 

 

「じゃあこのトレーニングの必要性も理解したところで、実際にキングのフィールを受けてみましょうか」

「えっ?」

「大丈夫よ。フィールが大きくなり過ぎないようちゃんとデュエルディスクが調整してくれるから」

「そ、そうは言われても心の準備が」

「早速いかせてもらうわ!いでよキングのしもべ!エクシーズ召喚!」

 

巨大なモンスター(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)

 

「え、えぇ...」

「さぁ、構えなさい!」

「ちょ、ちょっと待ってくださーい!」

 

お母ちゃん、私、頑張ります...

 

 

 

 

そんなこんなでトレーナーさんとチームの先輩方に一週間みっちりトレーニングを受けさせてもらって、ついにデビュー戦当日を迎えました

めっっっっっっちゃキツかったです...

特にライス先輩の特訓が一番大変でした...あんなに可愛い先輩なのに、なんであんなとんでもない量の走り込みや坂道トレーニングを全く笑顔を崩さず出来るんでしょう...

あとキングちゃんのウイニングライブ特訓も!

デュエルに勝ててもライブを疎かにする決闘ウマ娘はウマの骨の対価にもならないとされているらしく、ライブで醜態をさらすとアカデミアの上の人から呼び出されてみっちり怒られしまうらしいです。

それで前にスズカさんとトレーナーさんが生徒会長さんに呼び出されて、それはもうすっごく怒られたんだとか。ちなみにその時トレーナーさんがダンスの指導を頼んだのがキングちゃんで、キングちゃんが5Usに入ったきっかけでもあるそうです

 

ですが、この一週間で走りながらのデュエルにとても慣れてきたような気がします。

そして肝心のデビュー戦なのですが、なんとトーナメント形式なんだそうです

流石に十数人の人数で一度にバトルロイヤルをするわけにもいかないので、2人組での対戦を勝ち抜けたウマ娘が2人になるまで繰り返します。

重賞クラスのレースでは毎回ランニングデュエルをするんですけど、私のような未勝利ウマ娘がでるデビュー戦の予選は、普通のデュエルで勝敗を決めていきます

 

「ドドレミコードクーリアでダイレクトアタック!」

「うわあぁぁぁ!!!」(LP0)

 

『決まったー!!予選3回戦第2試合、決勝の出走権を手にしたのは!

『チーム5Us期待のルーキー、スペシャルウィーク!』

 

「やった!スぺちゃん決勝進出だよ!」

「ま、それぐらいやってもらわなきゃね」

 

「あら、スぺちゃんの方ももう終わってたのね」

「"決勝戦の相手の偵察"ミッション完了。ただいま戻りました」

「スズカ、ブルボン、キング、任務ご苦労。向こうはどっちが勝ってた?」

「クイーンベレーよ」

「もしかして、あの気性が荒いって有名な眼帯のウマ娘?」

「気性が荒いのは人のこと言えないだろタイシン」

「うっさい」ベシッ

「いてっ...だがかなりフィールの扱いに慣れてると聞いたことがある。強敵だな」

「スぺちゃんならきっと勝てますよ。みんなでしっかり応援しましょう」

「そういえば、応援するときはこうやって"念"を送るといいってゴールドシップさんが言ってたよ!」~~"念"

「念、ですか。情報をアップデートしておきます」~~"念"

「ライス先輩、ブルボン先輩、あの人の話はあまり信用しないほうがいいわよ...」

 

 

(つ、ついに決勝...本物のランニングデュエル...)

(こ、怖がってたら損だよね。ひとまず深呼吸をしよう)

 

「すぅーー...」

「ぶっ潰す!」

「ハヒィ!?」

 

ガタン!

 

『さあゲートが開きました!』

 

「いくぜ!」

「あっ!」

 

『ワット!?スペシャルウィーク出遅れデース!』

 

「「「「「「な、なにやってんのー!?」」」」」」

 

「や、やっちゃったー!」

「走れスぺー!フィールの差を広げられるぞ!?」

「スぺの先攻奪取率を計算...計算結果、ゼ」

「言わなくても分かるっての!ゼロでしょ!?」

 

『ファースト・コーナーを曲がったのはクイーンベレー!クイーンベレーの先攻デース!』

 

「デュエル!」

「デュ、デュエル!」

 

クイーンベレー LP4000

スペシャルウィーク LP4000

 

「あたしのターン!あたしはフィールド魔法、『巨大要塞ゼロス』を発動!このカードがある限りあたしの巨大戦艦は相手の効果の対象にならず、効果で破壊されない!」

「さらに発動処理としてデッキから『ボスラッシュ』を手札に!」

 

「そして永続魔法ボスラッシュを発動!このカードが存在する限り、あたしは通常召喚が出来ない。だけどゼロスの効果で、1ターンに1度、自分メインフェイズに『巨大戦艦』モンスターを特殊召喚できる!」

「来い!『巨大戦艦 ビッグ・コアMk-IIア』!」

 

Mk-II(☆6 ATK2400→2900)

 

「ゼロスの効果で攻守500アップ!」

「巨大戦艦の共通効果で自身にカウンターを3つ置く、更にゼロスの効果で更に1個カウンターを置く!」

「合計4つのカウンターを巨大戦艦にセットしてターンエンドだ!」

 

 

「リリースなしで召喚される上級モンスターとか、最近そんなカードよく聞くわね。タイシンのサイドラとか」

「それだけじゃねぇ、あの永続魔法はかなり厄介だぞ」

「そういえば、通常召喚が封じられるなんてデメリットがあるのに、結局このターンは効果を使わなかったわね」

「お兄様、あのボスラッシュってどんな効果なの?」

「あれは巨大戦艦が倒されたときに効果を発揮するカードだ。だがそもそも守備力3500で耐性付のあのモンスターを突破できるかどうか...」

 

「私のターン、ドロー!」

(ゼロスがある限り対象を取ることも効果で破壊することも出来ない...だけど戦闘なら...!)

(って、カウンターがある限り戦闘破壊されないの!?)

 

「気づいたか!あたしの巨大戦艦が無敵だって事を!」

「そんな、対象にもとられないし効果でも破壊できない、カウンターがある限り戦闘でも無敵だなんて...」

(待って、カウンターがある限り...?)

 

「...見えました!その戦艦の突破方法!」

「へぇ...面白い、やってみなよ!」

 

「私はキューティアを召喚、その効果でエリーティアをサーチ!」

「魔法カード、『ペンデュラムトレジャー』発動!デッキから『ソドレミコード・グレーシア』をEXデッキへ加えます!」

「そして私はスケール1のドドレミコード・クーリアと、スケール8のドドレミコード・キューティアでPスケールをセッティング!」

 

1 ~ 8

 

「これでレベル3から6のモンスターが同時に召喚可能!いでよ私のモンスターたち!」

 

グレーシア(☆5 ATK2100)

ファンシア(☆4 ATK1600)

エリーティア(☆3 ATK1100)

エンジェリア(☆6 ATK2300)

 

「EXデッキからグレーシア!更に手札から3体のモンスター!」

 

『アンビリーバボー!噂のルーキースペシャルウィークは、なんとP召喚の使い手デース!』

 

「だけどあのモンスターたちじゃ全然攻撃力が足りないよ...」

「いや、スぺのフィールドにはあのエリーティアがいる、問題ないよ」

「ど、どういう事タイシンさん?」

 

「グレーシアの効果!特殊召喚成功時にドレミコード魔法・罠をサーチできます。私はドレミコード・ムジカをサーチ!」

「バトル!キューティアでコアに攻撃!」

「血迷ったか!?そいつの攻撃力はわずか100、コアには全く届いていない!」

「返り討ちにしろMk-II!」

 

キューティア「ムリー!」

 

「ですがエリーティアがいる限り、ドレミコードPモンスターの戦闘で私が受けるダメージは0になります!」

「そして...お願いキューティアちゃん!」

 

キューティア「アイアイサー!」

Mk-II「ジジジ...?」ボカーン

(カウンター 4→3)

 

「Mk-IIのシールドが!?」

「巨大戦艦は戦闘を行ったダメージステップ終了時、カウンターが強制的に一つ取り除かれます!」

「そしてカウンターが無い状態で戦闘を行ったとき、自身の効果で破壊されるはずです!」

 

「そっか!攻撃力が足りなくても連続攻撃でシールドを削っちゃえばいいんだね!」

「しかもエリーティアの効果でスぺはダメージを受けない。アタシがこの前手を焼いたやつだよ」

 

「お願いみんな!巨大戦艦に立ち向かって!」

「モンスターで総攻撃!」

 

グレーシア「ヤー!」

ファンシア「エーイ!」

エンジェリア「Wryyyyy!!!」

 

Mk-II(カウンター3→0)

 

エリーティア「トドメー!」

Mk-II(ドカーン!)

 

『アンビリーバボー!スペシャルウィーク、攻撃力の劣るモンスターで巨大戦艦を倒すトリックプレー!!』

 

「巨大戦艦撃破!私はカードを1枚伏せてターンエンド!」

「お互いにフィールドはがら空きだけど、あなたはボスラッシュの効果で通常召喚出来ません!さあ、どうしますか!?」

「がら空き...?どこを見てるんだい!」カンコーン

「えっ...!?」

 

「な、なんで...」

 

『巨大戦艦 ブラスターキャノン・コア』(ATK2500→3000)

 

「なんで新しい巨大戦艦が!?」

 

『イッツイリュージョーン!?クイーンベレーの場に新たな巨大戦艦が現れたー!?』

 

 

「永続魔法ボスラッシュの効果、自分フィールドの巨大戦艦が破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ、デッキから新しい巨大戦艦を特殊召喚できる!」

「ぶっ倒しても、ぶっ倒しても、すぐに次のボス戦に入る...これぞ、ボスラッシュ!」

 

「そんな!?折角スぺちゃんが苦労して倒したのに!」

 

「くっ...上級モンスターのおかわりなんて...」

「がら空きになったのはあんただけだったね!あたしのターン、ドロー!」

「再びゼロスの効果発動!いでよ最新鋭にて最強の巨大戦艦、『巨大戦艦ビッグ・コアMk-III』!!」

 

Mk-III(ATK2700→3200)

 

「そしてこの2体にもカウンターが4つ乗る!」

 

「ステータス"危険"を感知、2体のモンスターの総攻撃を受ければ...」

「スぺのライフは一瞬でぶっ飛ぶ...」

「スぺー!何とかしろー!」

 

「終わりだ!Mk-IIIでダイレクトアタック!」

「リバースカードオープン!」

「何ッ!?」

「ドレミコード・ムジカ!私の場に偶数のPスケールが存在するとき、EXデッキからPスケール8のキューティアを守備表示で特殊召喚!」

「特殊召喚成功時、デッキからビューティアをサーチ!」

「ならキューティアを攻撃だ!」

 

キューティア「ムリー!」

Mk-III(カウンター4→3)

 

「ブラスターキャノン・コアでダイレクトアタック!メテオレーザー!」

 

キャノンコア「ビイイイイイム!!」(カウンター4→3)

 

「きゃあああああああああ!!!!」(LP4000→1000)

 

『オーマイガー!スペシャルウィークに攻撃力3000のダイレクトアタックがクリーンヒットデース!』

 

「わわわわわわわ!!!!!」

「あ、危ない...危うく転んじゃうとこでした...」

「な!?あのフィールを食らって持ちこたえた!?」

 

「よ、よかったぁ...」

「当然よ!今日までスぺが誰のフィールを受けてきたと思ってるの?」

 

「出遅れでフィール差があるのにやるじゃないか。だがあたしの有利は依然変わらない!ターンエンド!」

「次があんたの最後のターンだ!スペシャルウィーク!」

 

「状況は絶望的...スペの勝利の確率は...低いと言わざるを得ません」

「いいえ、ブルボン。スぺちゃんの目はまだ死んでいないわ」

「スぺちゃんはここから勝つために仕掛け処を慎重に見定めている…その為にさっき、キューティアを特殊召喚して次のターンに備えてサーチしたんだと思う」

「その通りだスズカ、スぺの脚質適正は差し...スぺが真価を発揮するのは...ここからだ!」

 

「私のターン...」

「ドローッ!!!!」

 

「私はペンデュラム・ホルトを発動!このターンメインデッキから手札に加えられなくなる代わりに、カードを2枚ドローします!」

「一か八かの博打ってわけか、だがそんなの悪あがきに過ぎないよ!」

「それは...」

 

「引いてみなきゃ、分かりませんよッ!!!」

 

 

(...チラッ)

 

『ドレミコード・ハルモニア』

『大天使クリスティア』

 

「!!」カンコーン

「見えました、勝利の道筋が!」

 

「私はドレミコードハルモニアを発動!その効果でEXデッキからエンジェリアを手札に!」

「さらに第2の効果で、キューティアのレベル分Pスケールを上昇、つまり1上げて9に!」

 

「行きます!P召喚!」

「手札からエンジェリア、ビューティア、そしてEXデッキからグレーシア!」

 

グレーシア(☆5 ATK2100)

エンジェリア(☆6 ATK2300)

ビューティア(☆7 ATK2500)

 

「あんたも上級モンスターをポンポンと...だけど、あたしの巨大戦艦には及ばない!」

 

「ハルモニアの第3の効果発動!私のフィールドにキューティア、グレーシア、ビューティアで偶数のスケールが3種類存在するので、フィールドのカード一枚を破壊します!」

「崩れろー!『起動要塞ゼロス』!」

「なんだと!?」

 

ゼロス(ドカーン!)

 

『これまでフィールドを支配してきたゼロス、ついに陥落ーッ!』

 

「あ、あたしの無敵の要塞が!」

「これで巨大戦艦たちの攻撃力は元に戻り、耐性もなくなります!」

 

キャノンコア(ATK3000→2500)

Mk-III(ATK3200→2700)

 

「対象耐性シールドの破壊を確認。今なら対象を取る効果が通ります」

「行けー!スぺー!」

 

「エンジェリアの効果を発動!このカードをリリースして自身よりスケールが2低いクーリアをデッキから特殊召喚!」

「そしてクーリアの効果発動!自分のPゾーンに奇数のPスケールがある為、2枚のカードを対象にして発動!」

「キャノンコアとMk-IIIを対象にとり、その効果を無効!」

「しまった!効果を無効にされたら、戦闘破壊耐性もなくなってしまう!」

 

(今だ!ここが仕掛け時!)

 

「スぺが加速した!」

「フィールもぐんぐん高まっていってるわ!」

 

「バトルフェイズ!クーリアでキャノンコアに攻撃!」

 

クーリア「~♪」(ATK2700)

キャノンコア(ドカーン)(ATK2500)

 

「ちっ…」(LP4000→3800)

 

「ビューティアでMk-IIIに攻撃!」

「だが攻撃力はこっちのが...」

「ダメステ開始時にビューティアの効果発動!Pゾーンの一番低いスケール×300以上の攻撃力を持つモンスターと戦闘するとき、そのモンスターを破壊します!」

「一番低いスケールはクーリアの1×300...Mk-IIIは余裕で上回ってしまっている!」

「Mk-III、撃破です!」

「そしてグレーシアでダイレクトアタック!」

「くうううううっ...!」(グリーンベレー LP3800→1700)

 

「だけど、このターンのエンドフェイズ時にボスラッシュで、巨大戦艦は何度でも蘇る!」

「いいえ、蘇らせません!!」カンコーン

「何!?」

 

「メインフェイズ2に入ります。私はこのターン、まだ通常召喚をしていません。私は残った召喚権を使い、ビューティアとグレーシアをリリースしてこのモンスターをアドバンス召喚!」

「おいで!『大天使クリスティア』!」

 

クリスティア「ハァ!」(☆8ATK2800)

 

『スペシャルウィーク、ここにきて新たな最上級モンスターをアドバンス召喚デース!』

 

 

「攻撃力2800...だけどボスラッシュでそいつを超えるモンスターをよんで「させません!」...えっ?」

「クリスティアがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚することはできません!」

「なっ!?じゃあボスラッシュは不発!?」

(しかも手札の2枚目のゼロスとキャノンコアも...もし突破されても、これで後続が呼べる手筈だったのに...!)

「私はこれでターンエンドです!」

 

「くっ、私のターン、ドロー!」

(引いたのは...Mk-II!こいつはあたしの場にモンスターがいなければリリースなしで召喚できる、けど...)

「グリーンベレーさんはボスラッシュの効果で通常召喚できません、そしてクリスティアがいる限り特殊召喚も出来ない!」

 

『イッツミラクル!?』

『スペシャルウィーク、大ピンチから大逆転!ここに来て相手のカードも利用しグリーンベレー相手にハードなロックを完成させました!』

 

(なにも...できない...)

 

「私は...ターン、エンド...」

 

「私のターン、ドロー!」

「これで終わりです!クリスティアでダイレクトアタック!」

 

クリスティア「ハァッ!!」(ATK2800)

 

「ヴァルハラ・ジャスティス!!」

 

 

 

 

「うわああああああ!!!!」(LP1900→0)ピー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『決まったああああ!!!』

『白熱の接戦を制したのは、"最強"チーム5Usのルーキー、スペシャルウィーク!!』

 

「はぁ...はぁ...」

「おかあちゃーん!みんなー!」

 

『ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

 

 

わたし、勝ったよーー!!!!




「こんにちは!トレセン学園がお送りする今日の最強カードのコーナーです!解説は私、スペシャルウィークと!」
「ら、ライスシャワーです...よ、よろしくお願いします!」
「今日紹介するカードは『大天使クリスティア』です!」

効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2300
(1):自分の墓地の天使族モンスターが4体のみの場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の天使族モンスター1体を対象として発動する。
その天使族モンスターを手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにモンスターを特殊召喚できない。
(4):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られる場合、
墓地へは行かず持ち主のデッキの一番上に戻る。

「グリーンベレーさんの強力なボスラッシュ戦術を封殺した強力な特殊召喚封じ効果に加え、墓地の天使族が4体のみなら特殊召喚まで出来ちゃうんです!」
「あれ?でもスぺちゃんのデッキってPデッキだから、墓地にモンスターたまらないんじゃないの?」
「確かに(1)の効果とはちょっと相性が悪いですけど、このモンスターのすごい所は、これだけの制圧効果を持っていながら通常召喚が出来るとこなんですよ!」
「そっか!P召喚は召喚券を使わずに一気にモンスターを特殊召喚できるから、アドバンス召喚の為のリリースが簡単にそろうんだね!」
「他にも『神の居城 ヴァルハラ』のような豊富な天使族サポートを共有できるので、ドレミコードのようなPテーマでも天使族なら心強い味方になってくれます!」
「でも、注意しなきゃいけないのは自分も特殊召喚できなくなるところだね...」
「最後にスぺちゃんがP召喚した時、大きいほうのスケールが9だったら、実はレベル8のこのカードも一緒にP召喚できたんだけど、スぺちゃんはエンジェリアの効果でクーリアを特殊召喚したかったから、あえてP召喚した後にアドバンス召喚したんだよね?」
「いえ、普通に出せるの忘れてました!」
「え、えぇ...」
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