ウ☆マ☆娘5Us デュエルダービー!   作:王爺

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第7R『王の騒がしい休日』

「だから言ってるじゃない!!」

「私にはちゃんと才能があるの!だから家には帰らないわ!何度言われてもね!」

 

何度、このやり取りをしたのかしらね...

 

「正式なトレーナーは...このキングに見合うトレーナーがいない以上仕方ないじゃない!でも、今度の選抜レースで実力を見せつけて、一流のトレーナーを見つけるんだから!」

「『どうせ気性難と言われて誰にもついてもらえないんでしょ?』って、どこでそれを...はぁ!?聞かなくても分かるですって!?」

「あーもう!そこまで言うなら見てなさいな!クラシックは終わっても、まだシニアが...いえ、今年の有マ記念があるわ!そこで証明してあげる、私が一流のウマ娘だって事をね」

「ええ!ええ!分かりましたとも!有マ記念に勝てなかったら大人しく帰ってあげるわよ!」

「これ以上話すことは無いわ、さようなら!」

 

全く、こんな時期に電話なんて...

何度も何度もしつこいったらありゃしない。

レースの世界は厳しいだとか、私の真似はしなくていいだとか...

 

「一度もあなたの真似なんかしたことは無いわよッ!」

 

現役中も、引退してからも、私の事なんかずっとほったらかしだった癖に...

 

「一流の"娘"だからじゃない、私こそが"一流"のウマ娘なのよッ!私の道は、私の幸せは、私にしか決められないのよッ!」

 

何度だって、何度だって、頭は下げない。激情と不安を吐き出して、私は何度でも立ち上がる

 

...不安?

ありえないわ、何が不安なものですか。

勝てばいいのよ、勝って、私の実力を証明すればいいの。

だから、これは武者震いなのよ。

だから、何も怖くないのよ

 

「私は、一流のウマ娘...キングヘイローなんだから...」

「あのー、もう話しかけてもいいか?」

「って、ぎゃっ!だ、誰!?不審者!?」

「お、落ち着け!俺だ、スズカとタイシンのトレーナーだ!」

「何よ、驚かせないで頂戴...いや驚いてないわよ!」

「お、おう...?」

 

この男は今話題のウマ娘、サイレンススズカ先輩とナリタタイシン先輩を指導しているトレーナー

本来関わりのないはずの方ですけど、いろいろあって私は時々彼の担当ウマ娘にダンス指導をする関係になってしまっている

彼が私の所へ来たという事は...はぁ、またいつものね

 

「またダンスレッスンのお願いかしら?悪いけど、今忙しいのよ」

「いや、今日は違う。まぁダンスはダンスでまたお願いしたいが、今日は別件だ。

「...別件で来たんだけど、さ」

「別件?」

 

「お前、有マで勝てなかったらトレセン辞めるって本当か?」

「...だったら何よ」

「脚、震えてるけど大丈夫なのか?」

「ッ...」

 

「今のままだと負けておめおめお家に帰ることになるだろうな」

 

「お黙りなさい...」

 

「有マ記念は甘くねぇ、周りより先走ってクラシックに出走して、惨敗してった今のお前に勝てるレースじゃねぇ」

 

「黙れと言っているでしょう...」

 

「今のお前が出たって上級生はおろか、同じ学年のセイウンスカイにも勝てやしねぇよ」

 

「うるさいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

「分かってるわよ!分かってるのよそんな事!」

「お母様の様な才能がない事も、有マ記念に勝てないのも、もう後がないって事も、全部!」

「それでも、それでも...私は...!」

 

「分かるんじゃねぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「えっ...?」

「おいキング、お前は何者だ!」

「な、何者って...一体急に何を言ってるのよ...?」

「いいから答えろ!」

「そ、それは..."一流のウマ娘"よ」

 

「その一流のウマ娘ってのは誰だ、お前の母親の事か!?」

「今母の話なんかしてないわよ!?私の事に決まってるでしょう!」

「当たり前だ!」

「...は?」

 

「"一流"ってのは他の誰の肩書でもねぇ!お前の、『キングヘイロー』のものだ!」

「何度敗れようと、何度でも立ち上がり、他の誰の為でもなく、ただ自分のロードの為に走り続ける、お前だけに与えられたものだ!」

「それをなんだ、お前はこれから何のために暮れの中山を走ろうとしてる?母親に認めさせるためか?ふざけやがって!」

 

「!!」

 

「...ちょっと事情が出来てな。今までのほほんとやってきたが、俺も後に引けなくなっちまった」

「事情?」

「俺には時間が無いんだ。このトレセンで果たさなければならない使命の為に、早い所チームを受け持てるくらいの一流トレーナーである事を、この学園中に示さなければならない」

「その為に、才能がないって言われてるウマ娘から"一流"を育て上げようと思ってここに来たが...とんだ無駄足だった」

「......じゃあな、ただの落ちぶれた"元キング"さん」

 

「待ちなさいよ」

「...なんだ?」

「さっきから言わせておけば、言いたい放題言ってくれるじゃない。一流を名乗る癖に目の前の宝石すら見落とすなんて、貴方の目はくすんでるわ!」

「いい?何度だって教えてあげる!だからしかと覚えなさい、貴方が一流のトレーナーだというのなら!」

 

 

 

「そう!一流のウマ娘といえば、この私!!

「私こそが『キングヘイロー』よ!!」

 

 

 

この数か月後、暮れの中山にて二人は世界にはっきりと示すことになる

彼と彼女は、確かに"一流"のウマ娘とトレーナーだったという事を......

 

 

 

 

「なーなーキングちょっとお願いがあるんだけどさー?」

 

休日の朝、まだぐっすり寝ている同室のウララさんを起こさないように寮を出た途端、2人の見知らぬウマ娘を連れたトレーナーとばったり遭遇してしまった

...というかこのキングにアポもなしに頼みごとを持ってくるって、この人、やっぱり私を都合のいい女だと思ってないかしら?

 

まぁ今は下級生も一緒みたいだし、シメるのは後にしておきましょうか。

 

「何よ、朝から出待ちなんてして。前にフジキセキ先輩に怒られたの覚えてないの?」

「今日はちゃんと許可取ってから待ってたよ。中まで入らなきゃいいってさ」

「ふーん。それで、その二人は?」

 

「ウオッカっす!」

「ダイワスカーレットです!」

 

「あら、元気が良いのね」

「こいつらは俺が授業受け持ってるジュニア級クラスの生徒なんだ」

「その中でもこの二人は頭一つ二つ抜けててな。二人ともこの前のデビュー戦を大差勝ちしたんだ」

「へぇ、凄いじゃない。で、それと私へのお願いっていうのと何の関係が?」

「いや、実は...」

 

「"アニキ"がデビュー戦で圧勝したらチームに入れてくれるって言ったんすよ!」

「...は?」

「ちょっとウオッカ!大事なとこぬかして話すんじゃないわよ!それに加えて先生のチームのウマ娘に勝ったらって話だったでしょ!」

「まぁそういう約束をうっかりしちゃってたのを今朝思い出したからさー、次の安田記念のイメトレって事で芝1600にするから、ちょっとこの二人と模擬レースよろしく!」

「はぁ...」

 

 

 

 

 

 

「このおバカッ!」(拷問車輪アームロック)

「あだだだだだだだだだ!!!」(LP4000→3500)

「あのねぇ、チーム5Usは理事長直属のチームなの!貴方や私達がはいそうですかって入部させられるチームじゃないのよ!分かってるわよね!」

「わわわ分ってる!でもノリで言っちゃったんだよ!」(LP3500→3000)

 

「てかウオッカ、アンタまた先生の事"アニキ"って言ったでしょ?」

「いーじゃねーか別に、アニキはアニキなんだから」

「いつも"先生"と呼べって怒られてるでしょうが!先生はアンタの兄弟でも何でもないんだから!」

「うっせーな!あの日アニキとマルゼンの姉御のデッドヒートを見た時から、アニキは俺のアニキなんだよ!」

「意味わかんないわよ!ていうかマルゼン先輩の事も変な呼び方するんじゃないわよ!失礼でしょ!」

「なんだよ、だったら決闘でケリ付けるかぁ!?」

「やってやろうじゃないの!」

 

「ああもう!貴方達も喧嘩しないの!!!」

 

 

全く、このトレーナーと会ってからというものの、予定通りに休日を過ごせたためしがないわ!

 

 

 

 

「なるほどー、だからお休みの日なのに練習場で模擬レースの準備してたんですかーもぐもぐ」

「キングちゃん優しいから、頼み事とか、あんまり断らないし...」

 

「で、スぺとライス先輩はどうしてここにいるのよ?」

「今日はお休みだから、ライス先輩と近くのりんごフェアに行って来たんだもぐもぐ!」

「リンクアップル飴、美味しかったよ!お土産に買って来たから、あとで皆も食べてね」

「ありがとなーライス。あとスぺはどう考えても食い過ぎだから明日から減量な」

「えっ」

 

「なーなーアニキー、早く始めよーぜー」

「ちょっと、あたしが先よ!」

「はぁ!?俺が先だっつの!」

「何よ!やるっての!?」

「ああ!先にお前からぶっ倒してやるよ!」

「おいお前ら!順番くらいじゃんけんで決めろよ!」

「はぁ...」

 

「別に順番なんて決めなくていいから、二人一辺にかかってきなさいな」

 

「「えっ?」」

 

「あぁそっか。その方が手っ取り早いな」

「せ、先生まで!?」

 

「ちょっとキングちゃん!あの二人強いんじゃないの?」

「でもまだジュニア級じゃない、一人一人相手したんじゃ一瞬で終わっちゃうもの」

「ハンデもいらないから、早く準備しなさいな」

「ちょ、ちょっと!いくらアニキの担当で先輩だからって、俺達を舐めすぎですよ!」

「え?"アニキ"...?」

 

 

「無礼てるのは貴方達よ」

「「!!」」

 

 

「貴方達、これから誰を相手にするのかわかってるのかしら?貴方達が挑むのはキングオブキング決闘ウマ娘、『キングヘイロー』なのよ?」

「フィールを見た感じ、確かにジュニア級の中では貴方達も一流みたいだけど...まだ土のついてない貴方達と、いくつものレースを経て"一流"のキングになった私との格の違い、教えてあげるわ」

「いいからかかってきなさいな。折角だし、キングのエンターテイメントデュエルを存分に味わわせてあげましょう!」

 

「ど、どうしましょうライス先輩!やっぱ止めたほうが...」

「うーん...キングちゃんなら二人相手でも大丈夫だと思うよ?」

「ら、ライス先輩までぇ...ていうかライス先輩、なんか機嫌悪くないですか?」

「"お兄様"は、ライスのお兄様なのに...」

「あ、あのー。"アニキ"ってそういう意味じゃなくて、舎弟的な奴なんじゃ...」

 

 

 

「念のためもう一度ルールを確認するぞ。コースは芝1600のバトルロイヤル、第1コーナーを曲がった順にターンプレイヤーとなる」

「最初のターンは全員ドロー無しでバトルフェイズは行えない。あとは普通のランニングデュエルと一緒、OK?」

 

「あのー、本当にハンデ無しでいいんですか?」

「キングがいらないって言ってるからいいだろ。欲しがってもやるつもりなかったけどな」

「当たり前でしょう?私はキングなのだから!」

 

(強がりじゃない、やっぱり本気で言ってるわね...)

(さっきのフィール、威嚇であのレベルとかおかしいだろ!チーム5Usは伊達じゃないって事か!)

 

「じゃあ3人共位置について...デュエル開始イィィィィ!!!!!!!!!!」バァン!

 

ダンッ!

 

「あっ、スカーレットちゃんが飛び出しました!」

「いきなり先手を取りに行くって事は、スカーレットちゃんは先行か逃げのウマ娘なんだね」

「ウォッカちゃんの方は私と似たような感じですし、差しなのかな?」モグモグ

 

(実質2VS1の変則ルール、この状況なら絶対先手を取った方が有利!)

(...って、あれ?キング先輩、ウォッカの後ろにくっついてるわね。先行争いをする気が無いの?)

 

(俺と同じ差しの走り...だけどおかしくねぇか?妙に勢いがないっていうか...)

(揺さぶられてるのか?まぁいいや、そっちがその気なら、俺は先に行かせてもらうぜ!)

 

「ターン順決定!1番手スカーレット、2番手ウオッカ、3番手キング!」

 

「「「デュエル!!」」」

 

 

ダイワスカーレット LP4000

ウオッカ LP4000

キングヘイロー LP4000

 

(よし、完璧な手札ね!)

「あたしのターン!私は手札から『黒竜の雛』を召喚!」

 

黒雛「クエッ」(ATK800)

 

「そして雛を墓地へ送って効果発動!」

「手札からいでよ!真紅の眼を輝かせるナンバーワンエース!『真紅眼の黒竜』を特殊召喚!」

 

黒竜「ギャオオオ!」(☆7ATK2400)

 

「へぇ、『真紅眼の黒竜』ってドラゴン族でも屈指のレアカードじゃない。良いモンスターね」

「はい!あたしのエースモンスターです!」

 

「そして手札から魔法カード、『黒炎弾』を発動!レッドアイズの元々の攻撃力分、2400のダメージを相手プレイヤーに与えるわ!」

「はぁ!?」

「........」

 

「おいスカーレット!バトルロイヤルルールでは敵味方の区別は付けられないんだぞ!?俺にまでダメージが入るじゃねーか!」

「全部は減らないんだからいいじゃない!それに、たとえそうだとしてもアンタ事倒せばいいだけよ!」

「ちょっ!?」

 

「私は手札から『ハネワタ』を捨てて、このターン受ける効果ダメージを0にするわ!」

「えぇっ!?」

 

「てことは、黒煙弾のダメージを受けるのはウオッカちゃんだけ!」

 

「あちゃちゃちゃちゃちゃ!!!」(LP4000→1600)

「し、しまった!」

「おいスカーレット!何すんだよ!」

「わ、悪かったわね...私はカードを一枚伏せてターンエンド!」

 

「ったく...俺のターン、ドロー!」

(よし、完璧な手札だぜ!)

 

「俺はフィールド魔法『竜の渓谷』を発動!その効果で手札の『ドラグニティ-ファランクス』を捨てて、『ドラグニティ-ドゥクス』を手札に!」

「今加えたドゥクスを召喚!更に召喚時効果でファランクスを装備!」

 

ドゥクス「オゥ!」(☆4ATK1500)Eファランクス

 

「えええ!?モンスターを装備ってそんなのアリですか!?」

「モンスターを装備するカードって結構あるんだよ、『サクリファイス』とか」

 

「更に装備されてるファランクスの効果で、ファランクス自身を特殊召喚!」

 

ファランクス(☆2チュATK500)

 

「チューナーモンスター...狙いはシンクロ召喚ね」

 

「俺はレベル4のドゥクスに、レベル2のファランクスをチューニング!」

「風に乗り疾走し、仇なすものを貫け!シンクロ召喚!」

 

4+2=6

 

「ドラグニティナイト-ガジャルグ!」(☆6ATK2400)

 

「見たか!アニキに憧れて必死に覚えたシンクロ召喚!」

「ああ、そういえばシンクロ召喚はトレーナーの得意技だったわね」

 

「そうなんですか?」

「うん、他の召喚法も一通り覚えてるけど、シンクロが一番得意って前に言ってたよ」

 

「ガジャルグの効果!『ドラグニティ-ブラックスピア』を墓地へ送って2枚目のドゥクスをサーチ!」

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

「私のターン、ドロー!」

「では、見せてあげましょう。キングの為の戦いの舞台を!」

「私はフィールド魔法、『王の舞台』を発動!」

 

ゴゴゴゴゴゴ!!!

 

「わー!?渓谷の上に魔法陣でフィールドがめちゃくちゃですー!」モグモグ

 

「そして...私はカードを3枚伏せてターンエンドよ!」

 

「フィールド魔法を張っただけ?手札事故か?」

「ならここで攻める!あたしのターン、ドロー!」

「...えっ!?」

「なんだアレ!?スカーレットがドローした途端になんか光ったぞ!?」

 

「貴方がドローしたこの瞬間、私は王の舞台の効果を発動したわ」

「このフィールドは王の住む9つの世界に繋がるゲート、相手がドローした時に起動して9つの内1つの世界に繋がり、新たな王をこの地に招きいれる!」

「妖精の世界より出でよ、『剣の王 フローディ』!」

 

フローディ「ハァッ」(☆9DEF2000)

 

「最上級モンスターをデッキから特殊召喚ですって!?」

「そんな効果があるなら何で先攻取らなかったんだ!?」

 

「キングのデュエルは常にエンターテイメントでなければならないわ。一瞬で終わらせてしまってはいけないでしょう?」

 

ゴォッ!!

 

「なによこの強烈なフィール...」

「クソッ、完全に舐められてる!」

 

「更に相手ターンに王を迎え入れた時、王に仕えるジェネレイドトークンを攻撃表示で可能な限り特殊召喚!」

 

王トークン×4(ATK1500)

 

「一気にフィールドが埋まりました!で、でも攻撃表示じゃ相手の攻撃の餌食じゃ...」

 

「少しびっくりしたけど、このドローで私もいいカードを引いたわ!」

「私は手札から『融合』を発動!」

 

「融合召喚!?」

「タイシン先輩と同じ召喚法だ!」

 

「私は手札の『デーモンの召喚』と、フィールドの『真紅眼の黒竜』で融合!」

「黒き竜よ、気高き悪魔の力を食らいて、新たな姿へ進化を遂げなさい!融合召喚!」

「現れよ、『悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン』!」

 

悪魔竜「グオオオオオオ!!」(ATK3200)

 

「悪魔竜には攻撃時、相手のカードの発動を封じる効果があるわ!これで...」

「あら?伏せカードなんて必要ないわよ」カンコーン

「なんですって!?」

 

「私はフローディの効果を発動!王のしもべのトークンを2体リリースし、リリースした数だけフィールドのモンスターを破壊するわ!」

 

「「えっ?」」

 

「私が対象に取るのは、悪魔竜とガジャルグ!」

 

((ボカーン!))

 

 

「「あたし(俺)のモンスターが!?」」

 

「凄いキングちゃん!相手ターンにモンスターを全滅させた!」モグモグ

 

「そして、相手は破壊されたモンスターの数だけドローできるわ」

「二人とも1体ずつ破壊されたから、1枚ずつドローしなさい」

 

「くっ...」ドロー

(あっ、『ウェーブフォース』じゃない!これならモンスターで直接攻撃されても全部デッキに戻してやれるわ!)

 

「だけどウオッカに回す前に、あのモンスターは残せない!」

「リバースカードオープン!『レッドアイズ・スピリッツ』!墓地からレッドアイズを蘇生するわ!」

 

黒竜(ATK2400)

 

「フローディの守備力は2000!黒竜でフローディに攻撃!」

 

「忘れたの?私の場には3枚のリバースカードがあるのよ!」

「トラップ発動、『陰謀の盾』!自分フィールドのモンスター1体の装備カードとなり、装備モンスターは1ターンに1度戦闘では破壊されない!」

「えぇっ!?」

「そして装備モンスターの戦闘によって受けるプレイヤーへのダメージを0にするけど、守備表示だから関係ないわね」

 

「くぅ~~~!!!た、ターンエンドです....」

「エンドフェイズ、王の舞台により現れたジェネレイドトークンは破壊されるわ」

 

 

「俺のターン、ドロー!」

「この瞬間、王の舞台から新たな王が招かれるわ!」

「神界より来たれ、『轟の王 ハール』!そして王の仕えるしもべよ!」

 

ハール「オレダケヤタラツヨクネェカ...?」(☆9DEF3000)

トークン×3(ATK1500)

 

「ハールが場にいるときに相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札加えた場合、そのプレイヤーは手札かフィールドからモンスターを1体墓地へ送らなければならないわ」

「フローディにも気を付けなさいウオッカ!あのモンスターを何とかしないと、生半可なモンスターじゃ破壊されるわ!」

 

「わ、分かってるての!」

(つっても...ドゥクスを出したところでフローディに破壊される...モンスターを並べられなければシンクロも出来ねぇ)

 

「ならここはもう一つのエースで行く!俺は竜の渓谷のもう一つの効果発動!手札を一枚墓地へ送り、デッキからドラゴン族を一体墓地へ送る!」

「手札に加えなければハールの効果も...」

「それはどうかしら?」カンコーン

「なにっ!?」

「ハールの効果発動!しもべのトークン2体をリリースして、魔法、罠、モンスター効果の発動を無効にし破壊する!」

 

渓谷(ドカーン!)

 

「りゅ、竜の渓谷が...!」

(クソッ、これで"グラム"を墓地へ送るはずだったのに!)

 

「ならリバースカードだ!『リビングデッドの呼び声』でガジャルグを蘇生!」

(ガジャルグの効果はサーチ...ハールのいる前では使いづらいはずだけど...)

 

ガジャルグ(ATK2400)

 

「念のためここで使いましょうか。フローディの効果!最後のしもべをリリースして、ガジャルグを破壊!」

 

ガジャルグ「デオチ!?」(ドーン)

 

「だけど、俺は一枚ドローできる!」ドロー!

(よしっ!『閃光の双剣トライス』!)

(こいつとあのシンクロモンスターなら、ハールもフローディも突破できる!)

 

「俺は手札からドゥクスを召喚!そして効果で墓地のファランクスを装備して、ファランクスの効果で自身を特殊召喚!」

 

ドゥクス(☆4ATK1500)

ファランクス(☆2チュDEF1100)

 

「レベル4のドゥクスに、レベル2のファランクスをチューニング!」

「雷鳴響かせ疾走し、数多の敵を粉砕しろ!シンクロ召喚!」

 

4+2=6

 

「『ドラグニティナイト-ヴァジュランダ』!」

 

ヴァジュラ「ヘァッ!」(☆6ATK1900)

 

「ヴァジュランダの効果!墓地のファランクスを装備!」

「またファランクスを特殊召喚するつもりかしら?」

「いいや、ヴァジュランダのもう一つの効果をを使うんすよ!」

 

「ヴァジュランダは1ターンに一度、装備しているカード一枚墓地へ送り、ターン終了時まで攻撃力を倍に出来る!」

「"ウェポン・チャージ"!!」

 

ヴァジュラ(ATK1900→3800)

 

「ヴァジュランダがファランクスを食べて大きくなりました!」モグモグ

「これでどっちかの王は倒せるけど...」

 

「いや、両方だ!」カンコーン

「俺は閃光の双剣トライスをヴァジュランダに装備!攻撃力が500下がる代わりに、装備モンスターは2回攻撃できる!」

 

ヴァジュラ(ATK3800→3300)

 

「いいわよウオッカ!これならどっちの王も倒せる!」

「行くぜ!バトルフェイズ、俺はヴァジュランダで「甘いわね」!?」

 

「リバースカードオープン、『威嚇する咆哮』発動。このターン、相手は攻撃宣言できないわ」

「「な、なんだってー!?」」

 

「くっ...た、ターンエンド!ヴァジュランダの攻撃力は元に戻る...」

 

ヴァジュラ(ATK3300→1400)

 

(あ、あわてるな俺...俺がさっきのターンから伏せてるのは『ミラーフォース』...あの王達に一斉攻撃されても一網打尽だ!)

 

「私のターン、ドロー!」

「...残念ね、もうこのターンで幕引きなんて」

 

「なっ、このターンで幕引きって事は...」

「私達二人を、1ターンで倒そうっていうの!?」

 

「どうせなら最後に見せてあげるわ。このキングのエース、王の中の王を!」ビュンッ

 

「なっ、抜かれた!?」

「ここまであれだけの末脚を残してたってのか!?」

 

「私はフローディとハール、2体のレベル9のモンスターで...」

 

 

「オーバーレイネットワークを構築ッ!!」

 

 

「「え、エクシーズ召喚!?」」

「マルゼン先輩が使ってたのと同じです!」モグモグ

 

「王に挑む権利をあげましょう!永劫の時を食らい、果ての世界より現れ出でよ!エクシーズ召喚!」

 

 

「『永の王 オルムガンド』!!」

 

 

オルムガンド「ズゾゾゾゾゾゾ」(☆9ATK?)

 

「で、でかーッ!?」

「なんて大きさのモンスターなの...」

 

「オルムガンドの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、全てのプレイヤーはカードを一枚ドローする!」

「その後、ドローしたプレイヤーは自身の手札、フィールドからカードを一枚選んで、このモンスターのオーバーレイユニットとするわ!"エターナル・イーター"!」

「わ、私は今引いたカードをオーバーレイユニットにします!」つ闇の誘惑

「お、俺も!」つ竜の霊廟

「私も今引いたカードをエクシーズ素材にするわ」つエクシーズ・スライドルフィン

 

「エクシーズ素材を1つ使って、3枚増やしたって事は...えぇと...」

「差し引きして2枚増えて、オルムガンドの素材は4つだよ!」

 

「そしてオルムガンドの攻撃力は、オーバーレイユニットの数×1000になるわ!」

 

オルムガンド「!!」(ATK4000)

 

「「こ、攻撃力4000!?」」

 

「更に、相手がカードをドローしたことで王の舞台より新たな王を迎え入れる!」

「火の世界より出でよ、『炎の王 ナグルファー』!」

 

ナグルファー(☆9守200)

 

「バトルフェイズ!オルムガンドでヴァジュランダに攻撃!」

 

オルムガンド「ズズズズズ...」(ATK4000)

ヴァジュランダ「ウ、ウワーッ!」(ATK1400)

 

「まだだ!トラップ発動、ミラーフォース!これで攻撃表示モンスターすべてを破壊する!」

「ちょっと!それあたしのレッドアイズも破壊されるじゃない!」

「でもあのデカいのを倒せるんだからいいだろ!」

 

「ナグルファーの効果!自分フィールドのカードが破壊されるとき、その身代わりにジェネレイドモンスターを破壊する!」

「私はナグルファーを破壊し、オルムガンドを守る!」

 

ナグルファー「マジデ!?」ドカーン

 

「ま、マジで!?じゃあ破壊されるのは...」

「あたしのレッドアイズだけじゃない!」

 

黒竜「ウソダアアア!!」ドカーン

 

 

「攻撃は続行!"ウロボロス・ヴェノム"ッ!」

「うわあああああ!?!!?」(LP1600→0)ピー

 

「ウォッカちゃんがやられた!」

 

「だ、だけどキング先輩のフィールドにはもう攻撃できるモンスターはいない!それにたとえ攻撃できても...」

「なに勘違いしてるのよ!まだ私はバトルフェイズを終了していないわ!」

「えっ!?」

 

「リバースカードオープン、「かっとビング・チャレンジ」!」

「このカードの効果により、このターン攻撃を終えたエクシーズモンスター1体はもう一度だけ攻撃が出来る!」

「更にこの効果でそのモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない!」

「え、えぇっ!?」

 

「一流のファンサービスよ!もう一度王の一撃を見せてあげる!」

「"ウロボロス・ヴェノム・セカンド"!」

「きゃああああああああ!?!?!?」(LP4000→0)ピー

 

 

 

「そこまで!勝者、キング!」

 

「はぁ...はぁ...これが、"最強"のチーム...」

「ま、全く歯が立たないなんて...」

 

「真紅眼の火力も、ドラグニティの連続シンクロも確かにすごいとは思うけど...」

「まるで全然、このキングを倒すには程遠いのよ。何故だかわかるかしら?」

「使い手のあなた達が、目の前の決闘や、隣にいるライバルから...見るべきものから目を背けているからよ!」

 

「「!?」」

 

「ねぇ、貴方達はなんで5Usに入ろうとしたのかしら?」

 

「「そ、それは...」」

 

「................」

「................」

 

(「なぁアニキ!」)

(「せめて学校の中だけでも先生と呼べ...なんだ?」)

(「この前姉御に聞いたんだけど、アニキの担当してるチーム5Usって最強のチームなんだろ?」)

(「俺も入れてくれよ!俺、今よりもっともっと強くなりてぇんだ!」)

 

(「ねぇねぇ先生!」)

(「なんだ?さっきの授業の質問か?」)

(「そうじゃなくて...先生の担当してるチームって、あの5Usなのよね?」)

(「そうだけど...」)

(「お願い!あたしをチーム5Usに入れて!」)

 

 

(「(俺)(あたし)、絶対に負けたくない相手がいる!(の!)(んだよ!)」)

 

 

 

「「...コイツに勝ちたかったから、です」」

 

 

「そう...なら、私達に挑む前に、まずは隣の相手と、目の前のレースをしっかり見なさい」

「貴方達はまだジュニア期、経験を積んで、困難に耐え忍びながら、自分なりの走り方を探す時期よ。その途中で積み重ねた敗北も、挫折も、その全てを次のレースへとつなげる力が、私たちウマ娘にはある」

「だから、結果だけを見ようとするのはやめなさい。結果以外のものを眼中に入れ無くなれば、結局、自分の走り方も見えなくなるわ」

 

「自分の走り方を見失ったウマ娘に、勝てるレースはない...一流の先輩の有難い経験則よ。しかと胸に刻みなさいな」

 

「隣の相手と...」

「自分の走り方...」

 

 

(...........)

 

 

「ウオッカ、寮に戻ってあたしのデッキ調整手伝いなさい!今度のレースでコテンパンにアンタを負かしてあげるんだから!」

「はぁ!?お前が俺のデッキ調整するんだよ!次のレースで泣かせてやるからな!」

「なによ!?何ならここでやってもいいのよ!?」

「おうよ!白黒はっきりつけようじゃねえか!」

 

 

「ってまた喧嘩してるし...」

「....でも」

 

 

(「ねぇキング。私はキングを追っかけて、キングに勝つためにこのクラシックレースに出たんだけどさ」)

(「キングは一体、どこ見て走ってたのさ?キングの眼に、私は映ってた?」)

 

 

「あの頃の私の様な過ちは、繰り返さずに済みそうね...」

 

 

 

 

「う、うう...キングちゃーん!」

「ちょ、ちょっとスぺ!何で泣きながら抱き着いてくるのよ!服が濡れるでしょ!」

「キングちゃんいい事言ったよー!私、感動しちゃったー!」ボヨン

「あーもうわかったから離れなさい!全く、まるで"チケゾー先輩"みたいね...」

「...って、ボヨン?」

 

「え?」(太り気味)

 

「ちょ、スぺ!?お前目を離した一瞬でどうやってそんな太った!?」

「あ、あれ~?決闘中ずっとリンクアップル飴食べてたから、ですかね~?」

「スぺ!あなた弥生賞控えてるの忘れたの!?さっきトレーナーにも釘指されたわよね!?」

「え、えへへ!美味しいから大丈夫かな~って思って...」

「大丈夫なわけないでしょう!早くジャージに着替えてきなさい!今からランニングデュエルで落とすわよ!私のオルムガンドを倒すまで走らせるからね!」

「そ、そんなー!?せっかくお休みだったのにー!ら、ライス先輩助けて~!」

「え、えっと...一緒に走るから頑張ろうね!」

「うわーん!そうだったー!ライス先輩のトレーニングが一番きついんだったー!」

 

「それじゃあ俺も休日返上じゃないか...それはそうと、今日はつきあわせて悪かったな、キング」

「全くよ!この埋め合わせはどこかでしてもらうからね。今度の休みに荷物持ちしなさいな」

「そりゃあいい、"一流"のウマ娘の付き添いなんて身に余る光栄だ」

「...ええ、当然よ!」

 

私達は、一流の決闘者なのだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敗北も挫折も、次のレースに...」

「ブルボンさんも、そうなのかな...」

 

(ライス、私はマスターとの約束を今度こそ果たす為、今年こそ『ジャパンカップ』での優勝を目指します)

(その時、貴方と戦えることを...心から願っています)

 

でも、ライスがレースに出たら...

 

(何でライスシャワーなんだよー!)

(ミホノブルボンの三冠が見たかったのに!)

(余計なことしやがって....)

 

もし、ライスが勝っちゃったら...

 

 

 

「ライスには.....無理だよ.....」

 

ライスもう、自分が走る意味が、わからなくなっちゃったから...




「キングがお送りする、今日の最強カードのコーナーよ!解説はもちろんこの私と!」
「ダイワスカーレットよ!」「ウオッカだ!」

「「かぶせんじゃねーよ(ないわよ)!」」
「そっちがかぶせたんだろうが!」
「被せたのはあんたの方でしょ!?」

ジャアデュエルデケッチャクツケヨウジャネェカ
イイワヨヤッテヤルワヨ!


「......はぁ、今日の最強カードは私が使った『永の王 オルムガンド』よ」


エクシーズ・効果モンスター
ランク9/地属性/爬虫類族/攻 ?/守 ?
レベル9モンスター×2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「永の王 オルムガンド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードの元々の攻撃力・守備力は、このカードのX素材の数×1000になる。
(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
お互いは、それぞれデッキから1枚ドローする。
その後、ドローしたプレイヤーは自身の手札・フィールドのカードを1枚選び、
このカードの下に重ねてX素材とする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


「オーバーレイユニットの数だけ無限に攻撃力を上げる最強の王よ!」
「(3)の効果は自分の攻撃力を上げるのに一役買うだけじゃなくて、王の舞台との相性も抜群!」
「しかも今回みたいにバトルロイヤル形式のデュエルでは、複数の相手から一気に力を奪って、一騎当千のモンスターになれる、キングにふさわしい一流のモンスターよ!」
「...って私ばっかり喋ってるじゃない。二人とも、いい加減アシスタントに戻りなさい!」

レッドアイズデコウゲキヨ!
マダマダ!イケェヴァジュランダ!

「............」






「ウロボロス・ヴェノムッ!」(ATK4000)

「「えっ?」」

※映像機器が破壊されたためここで放送を終了させていただきます
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