まぁ、いいよね?
西暦2020年
世界は滅びては、いなかった!!
だーれですかねぇ、世紀末に世界が滅びるとか言ったのは?
それから既に20年
未だに人類は死滅してないんすけどねぇっ!!!
あ、申し遅れました
私は、そうですねフェウとでも呼んでください
現在幼馴染の刀子(とうこ)と共に新宿の都庁に来てます
今日は紛れもない『平日』
私と刀子は『高校生』
にも関わらず、何故か県外であるはずの東京都庁に行く事になってて、戸惑ってます
あ、あと知り合いのアオイも来てるらしいっす
本名 雨瀬(うのせ)アオイ
赤い髪が素敵な健康的美少女です!!
脳内ではマイエンジェルとよんでますがねぇ
刀子?
ああ、片瀬(かたせ)刀子
黒髪でスタイルが残念な美少女笑です
露出が少ないのもマイナスっすねぇー
全く、アオイはあんなにも健康的なおみ足を披露してくれてるってのにさぁー
ん?私っすか
笛吹(うすい)流亜(るあ)というっす
由緒正しき引きこもりのエリートっす
性別?野郎っすけど、何か?
外に出ると死にたくなるっす!
自分、ダンゴムシなんで!
で、そのダンゴムシが学校サボってまで都庁に来た訳は
「あれが最後の2人ですね」
「そう」
緑の髪に眼鏡系のいかにも研究者チックなお兄さんと、なんつうか値踏みされてるようで気に食わないおばさん
うん、なんか腹立つし脳内ではオバサンでいいな
お、アオイじゃーん
小さく手を振ってて可愛いなぁ、もう
ってか、自衛隊の戦車までいるし、何ぞこれ?
オバサンの話によると、オバサンとそこのにいちゃんは噂の『ムラクモ』ってとこの人間らしい
周りの話を聞くに、エリートだとか何とか
まぁ、一学生に過ぎない刀子を見出したのだ。相当広域に渡る権限を有しているのは想像出来た
認識的には政府の一機関ってところかねぇ?
ただ、違和感があるのが何で自衛隊の隊員の視線が好意的じゃないんですかねぇ?
まぁ、民間人集めて魔物討伐とか頭おかしい話なのは分からなくもないけど
オバサン曰く
この場にいる者は『特Aクラス』の才能の持ち主だとか何とか
アオイと刀子はわかるよ
アオイは陸上、刀子は剣道でそれぞれ輝かしい成果を残してる
俺?
引きこもり第一主義のダンゴムシに何が出来ると?
精々がパソコン弄り倒すくらいしかありませんねぇ
キリノ視点
僕は桐野礼文(きりのあやふみ)
このムラクモの一応研究班のリーダーをしている
今日はムラクモ総長日暈棗(ひかさなつめ)と共にムラクモ選抜試験の為、東京都庁に来ていた
ムラクモとは近年増えつつある魔物対策の為に設立された政府直轄の組織だ
自衛隊でも対応出来なくもないが、あくまでも魔物対策専任としてムラクモは存在している
勿論、緊急事態においてはその限りではないのだけど
最後の2人が来た
女子の方は片瀬刀子。なんでも実家が古くからある道場で彼女もまた幼少の頃から鍛錬に明け暮れていたとある。その身体能力と判断能力は特筆に値するだろう
今回の試験において、雨瀬アオイと並んで注目している人物だ
男子の方は笛吹流亜。これといって特徴のない風貌にたたずまいだが、その本質は知識である
彼が遊び半分でネットにあげたとあるプログラム。彼からすればお遊びだったのだろうけど、其処には『ドラゴン』『皆死の毒』といった単語が並んでいたらしい
総長は発見して直ぐに閲覧にブロックをかけ、彼の監視をとあるムラクモ隊員に命じた
理由は未だに不明だが、今回の試験においても才能で及ばないにも関わらず特例処置として呼び寄せたらしい
とにかく、今回の試験が無事に終わる事を祈る
刀子視点
意味が分からない
魔物?それこそ、ファンタジーの産物ではないのか?
幼馴染のフェウが好きそうな話だが、当の本人は至って普通だ。何ら変わらない様に見える
というか、学校のある日に呼び出しておいて、参加は自由?とかふざけていると思う
しかも、即実戦?
このムラクモという組織は頭がイカれているのではあるまいか?
いや、それは一先ず置いておこう。それよりも
「どうするフェウ?」
「どーするもこーするもねぇってよ」
明らかに不機嫌そうな声色
だが、目は真剣そのものだ
「仮に参加するとなれば、3人が望ましいと言っていたが」
「未知の領域に踏み入るのに、出来る限りの備えをするのは当たり前。
しないとか自殺志願者だろ、jk」
「となると、どうしたものか」
ふむ、フェウとしては思う所があるように見える
だが、逃げるのも悪手、か。どうしたものか
「フェウにトーコちゃん来てたんだ」
「む、アオイか」
「よ、アオイ?元気かー」
こいつは雨瀬アオイ。同じ高校に通う陸上部のエース
私の様に汗臭い事をしていても、常に華がある奴だ
同じ女子でありながらも、私は『武士』アオイは『女神』
扱いの差に凹むことしばしばだ
とはいえ、気心知れた仲なのは間違いないだろう
編成的に女子2、男子1というのはどうかと思わなくもないが、お互いに知らない仲ではない
その上、フェウは元より私とて人付き合いが上手い方ではないからな。コミュニケーションお化けのアオイがいた方がいいだろう
「アオイ。私たちと組まないか?」
「いいよ。やっぱり知っている者同士の方が良いね!」
「冷や水をかける様で悪いが、実戦なら最悪死人が出るぞ?
それでもいいってのか?」
む、フェウの意見は一理あるな
かと言って、私は打ち合う事は得意だがそれ以外となると、悩むな
「でも、フェウがリーダーすれば大丈夫だって!」
「その謎な信用は何なんですかねぇ」
フェウはああ言っているが、私達が揃って動く時は大抵フェウがリーダーシップを発揮してもらった方が問題はないだろう
「私もアオイに賛成だが」
「や、刀子の意見は予想してたからな
いやマジお前ら大丈夫かよ?」
「大丈夫だって!私もトーコも協力するから、ね?」
「当然だ」
「いやそれ、当たり前だからな!
ったく、勘弁しろやマジで」
「んじゃ、申告してくるねー」
結局、私とアオイとフェウでチームを組む事になった
何と言ったか?
サムライにグラップラーとサイキックだったか?
「おい、刀子
お前がサムライ。アオイがデストロイヤー。俺がサイキック
勘違いしてないだろうな?コラ」
「な、な、な、な、な、にゃにを言っている!!」
くっ、フェウめ。私の思考を読んだとでも言うのか
こいつはエスパーじゃないだろうな?
「まぁーた、下んない事考えてやがんな
あ、後噛みトーコごちそうさまっす」
「っっっっっ!!!」
ええぃ!分かっているから態々指摘するな!恥ずかしいだろうが!!
全く、こいつは偶にこう、人を揶揄ってくるからな
しかも凄い笑顔で
ええぃ!!満面の笑みをするなぁっ!
顔が熱いっ!!
「トーコちゃん、顔が赤いでちゅねー」
うるさい、うるさいっ!!!
「あーもぅ、フェウからかいすぎだよ」
アオイ視点
あーもぅ、フェウの悪い癖が出たみたいだね
トーコちゃんの顔真っ赤だし、ちょっと涙目だし
うん、分かるよ。フェウの気持ちは痛いほど
でも程々にしないと、学校みたく『ドSのヒッキーとドMのサムライ』って渾名が付くよ。ホント
でも、トーコちゃんの涙目可愛いんだよねぇー、ホントフェウはずるいよね
こんな可愛い女の子と幼馴染なんだから
学校でのトーコの評判は『男装の麗人』とか『武士道娘』だけじゃなくて『涙目トーコカワユス』とか『フェウ✖️トーコこそ至高』とかあったからねぇ
後輩の女子の中にはガチ恋勢もいたし、同級生の男子のみならずとも、上、下問わず男子からも人気だったんだよね
まぁ、大体がトーコの周りの女子のブロックに阻まれてたんだけど。
私だって、トーコの相手はフェウだと思うし、何かあったら私に相談しに来てくれるトーコに下がった犬耳と尻尾を幻視したのは一度や二度じゃきかないけどね
うん、だけど場所は弁えようよホントに
「あー、悪かったよトーコ
許して☆」
「..............ふんだ」
(あ”あ”ーっ!!トーコ可愛いよぉー!!!膨れ顔で拗ねたトーコとか貴重だよぉっ!!!)
「.....今度ご飯作ってくれたら、許す」
「ハイハイ、仰せのままにお姫様」
「ふんだ」
これがあるから、この2人の側にいるのは譲れないんだよねー。
非日常なのに3人は平常運転であった
ウォークライ「出番は?」
ガトウ「いや、俺は?」
作者「まだなんやで?」