ムラクモ   作:ノイフェル

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独自設定と独自解釈メガ盛りでお送りします


原作の雰囲気をなんとか出そうとするも、素人である私にはやはり無理だと改めて感じる次第


基本的に帝竜にはかなりのデバフがかかる予定


 Chapter-11 帝竜ジゴワット

東京都庁にて人類が仲違いをしていた頃、池袋天球儀にまた来客があった

 

 

 

貴様、暇なのか?

 

暇か。そうかも知れぬ

『あの方』より与えられた拠点を失い、今もまだ生き長らえているこの身ではな

 

 

池袋天球儀の主、帝竜ジゴワットは不愉快そうに

 

たかがニンゲン如きに負けるとは、帝竜の恥晒しめが

 

 

相手の赤い、いや紅い帝竜は

 

ニンゲン如き、か

ジゴワット。貴様は他の腰抜け(帝竜共)よりマシだろうが、それでもその傲慢は我が身を滅ぼすぞ?

 

ぬかせ

以前来た時のあやつらの情けなさをみておらぬからこそ、そんな妄言が言えるのよ

彼奴等どうやって攻め寄せたと思う?

よりにもよって、ニンゲン共は同じニンゲンを盾にして進んできたのだぞ?この様な蛮勇しか持たぬニンゲンに我が負けるとでも思うというのか、ウォークライよ?

 

だとしても、奴等の成長具合は異常よ

であればこそ、早めに叩くべきではないのか?と思っておろうに

 

ふん。(四谷の帝竜)アレ(国分寺の帝竜)と違って我は積極的に打って出るべきと思ってはいるが、いかんせん配下共はな

 

確かに貴様の配下のドラゴン共は狭いところでこそ、真価を発揮するからな。逆に平地での戦いとなると未知数というわけか

 

否定はせん

であればこそのこの天球儀よ

 

 

 

別にジゴワットの配下の雑竜達があまりに弱い訳ではない

が、ジゴワットならずとも帝竜というものは気軽に動き回れるものではない。ジゴワットの目の前に例外(ウォークライ)がいるのだが、これは本当に例外中の例外である

 

というよりも、ウォークライは帝竜の中でも一際変わり者であり、常に上を目指そうとしている

あの方(・・・)の配下には臆病者や卑怯者や性格破綻者や引きこもりがいるが、ウォークライやジゴワットにとっては同族とはいえ唾棄すべきものでしかない

 

といっても、ウォークライとジゴワットには致命的な差がある。配下の雑竜の扱いであった

 

ウォークライにとって強者は敵味方問わず敬意を示すに足るものであり、であればこそ、弱者に甘んじるものにかける情けはない

 

対してジゴワットは自身の有利になるテリトリーを作るついでに(・・・・)配下共の活躍しやすい場を作っていた

 

 

ジゴワットの配下のドラゴン達は小柄だったり、飛行能力を有していたりする

だが、打撃力という点において、他の帝竜配下の雑竜に比べたならば不足しているのも事実

それ故の天球儀各所に設置している電磁砲であり、狭い線路を態々利用しているのだ

 

 

 

 

 

とはいえ、我が負けるとは思えぬが万が一にも負けたなら貴様以外で対抗出来るのかは危ういな

 

侮るなよ、ジゴワット?

 

 

 

ウォークライはそう言って北の方に去っていった

 

 

 

勘違いしてならない事だが、帝竜といっても仲間意識や同族意識など全く存在しない

 

ウォークライは強者に対する敬意から

ジゴワットは他の帝竜よりマシとの考えから

話をしているだけなのだ

 

 

 

そもそも、彼等の上に立つのは『あの方』をはじめとした数体のみ

 

 

 

 

 

『強者は更なる高みへ』『高みを目指すものに貴賎なし』

 

それがウォークライの信条であった

 

逆に『弱者に甘んじるものには価値がない』『強者とてそれに甘んじるものは無用』という考えを持ってもいたが

 

 

であればこそ、小細工しか弄せぬ帝竜やいざとなれば逃げに回る帝竜など、彼からすれば惰弱なもの(ムシケラ)よりも遥かに度し難い存在であった

 

とはいえ、ウォークライがそれらを討つ事はない

 

 

 

彼は待っているのだ

 

 

 

 

 

 

弱者でありながらも、あの方に支えている帝竜一の武闘派である己の身を爪一つとはいえ見事に奪って魅せたかの者達を

 

 

 

 

 

 

 

ふん。ジゴワット

貴様も所詮は(・・・)帝竜(強者)という幻想に囚われている哀れなドラゴンということか

 

 

 

 

ウォークライの呟きは誰に聞かれるでもなく、その場に消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アオイ視点

 

 

先日、池袋天球儀の帝竜を確認すると共に天球儀内の遭難者を自衛隊と共に救助した

 

更に亡くなったガトウさん。それと負傷して離脱してしまったアカツキさんの元同僚であるヒムロさんが都庁に合流してくれた

 

ヒムロさんと自衛隊の皆さんの協力を受けて、私たちは天球儀内のドラゴン討伐を完了

 

 

でも、恥ずかしい女(ナツメ総長)の無謀な作戦指揮により犠牲となった自衛隊の人達は帰ってこない

 

多分、トーコもフェルも表に出してないだけで心を痛めていると思う。トーコは学校でも面倒見の良い先輩だったし、フェルだって身内と認めた人に対してはかなり優しい

 

少なくとも、あんな女(・・・・)よりは余程、自衛隊の人達を信用していただろうし、故人であるカマチ隊長には作戦指揮などの教えを請うつもりだったと聞いている

 

 

 

よりにもよって、一番身近な筈のムラクモが一番信用ならないっておかしな話。でも、それが現実なのだ

 

ナビであるミロク、ミイナは信用出来るだろう。購買部のワジ主任にケイマさん、レイミさんも大丈夫だと思う。設備班のミヤさんも大丈夫。少し苦手だけどスキル開発のマサキ主任も信用していいと思う

 

だけど、日暈ナツメと桐野礼文は信用出来ない

 

 

というよりも、あの女は態々窮地に追い込んでいる様にしか見えなくなっている。しかも、謹慎されている今は自室にずっと居ると聞く

 

自衛隊に謝罪もなく、アカツキさんのところへも行っていない

確かに謝罪したところで亡くなった方々やアカツキさんの怪我が治る訳ではないだろう。それでも、作戦指揮を取っていた以上、それなりの責任ってものがあるんじゃないかと私は思う

 

 

 

それはそうとして、特殊シールドにより今後の作戦行動において自衛隊の消耗を抑えられる。とは私とトーコは思っている

 

 

 

けれど、護るべき都庁の人達から私達(ムラクモ13班)は嫌われていた事を聞いてしまった

 

戦うなんて私も怖いし、トーコもフェルもだろう

頼れる人がいるならば戦おうなんて思いもしないと確信している

 

 

特に元々ムラクモに懐疑的だったフェルにとっては最早苦痛でしかないかも知れない

 

フェルと今は呼んでいるが、彼はフェウなのだ

彼は真剣になった時まるで人が変わった様な事は良くある

 

 

トーコから聞いた話だと、一種の自己暗示なのだとか。フェウ(日常の自分)を沈め、フェル(非常時の自分)とする為の

 

現実逃避と言われるかも知れない。現実と向き合えと誹られるかも知れない

 

 

そんな下らない事から私とトーコは彼を護るつもりだ

私もトーコも体を動かすだけならば、それなりに出来るだろう。だが、そこに効率や戦術、戦略などがあるかと問われたならば、私は勿論、トーコも無理だと思う

 

 

 

 

そこまでして、やっと私たちは戦える

ムラクモ10班(ガトウ班)が実質壊滅したとなれば、実働部隊は自衛隊と私達(ムラクモ13班)だけ

 

だからこそ、私とトーコは戦っている。フェルはそんな無謀な事をしている私たちを放っておけない(逃げたくない)からこそ、共にいる

 

 

 

これだけを聞くならば、フェウは消極的な人物と捉えられるかも知れないが、そんなわけでは決してない

それどころか、フェルとなった彼は行動指針を定めたならばそれを遂行する為の手段を選ばない

 

フェル曰く

必要なのは、過程でなく結果。そこに考える余地はない

 

との事

 

 

 

でも、そうであるならば私は疑問に思うのだ

何故フェルはサイキッカーなのか?

普通に考えるなら、フェルの特性は間違いなくハッカーの筈

 

何せ、フェルは三度のメシよりインターネット大好きな人であり、それ故かネット関係の知識は豊富。それこそ、アオイ達の所属している高校の教師からも頼られる程

 

 

 

それくらいは自分の事をスカウトしているのだから、理解している筈

 

スキル担当のマサキ主任やその同僚から話を聞いてみたが、どうやらスカウトの基準はあの女とキリノしか知らないという

 

 

 

 

つまり、アイツらがフェルを余計な危険に晒しているということになる

 

 

 

例え、トーコとフェルが許したとしても

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェル視点

 

 

紆余曲折あったが、とりあえず池袋天球儀の最上層に来た訳だが

 

 

 

 

フン、ニンゲンフゼイガココマデヤルトハ

 

 

なんかメカメカしいのがいるんすけどねぇ?

 

 

 

 

って事はアンタも帝竜って奴かよ?

 

 

ウォークライヲシリゾケタカラトアナドルナ。ゼイジャクナデオロカナニンゲンドモ

ワレハジゴワット

ウヌラニンゲンドモヲカリトルメイヲウケシモノ

 

 

そういうと、ジゴワットは自身に電気をまとい始めた

 

話し合う気、なしかよっ!

 

 

サア、ウォークライニテキズヲオワセタ、ソノジツリョクヲミセテミヨ!!

 

 

 

そのジゴワットの言葉と共にジゴワットにある小型のレーザー砲がレーザーを撃ち始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三者視点

 

 

人類が遭遇した第二の帝竜『ジゴワット』

 

 

ジゴワットの居する池袋天球儀においては、機動力の高い飛行型のドラゴンや小型のドラゴンに普通サイズのドラゴンとて俊敏なものが多かった

 

 

だが、配下のドラゴンと違いジゴワットは回避行動など一切とらない

 

 

まるで、その程度の攻撃など対応するまでもないと言わんばかりに

 

 

 

 

 

 

 

堂島凛視点

 

 

 

各員、自身の安全を優先しつつ13班を援護せよ!

 

 

と威勢のいい事は言ったものの、フェルの言う通り人智の及ぶモノではない。そう凛は舌打ちした

 

 

牽制くらいにはなると、自衛隊各員も携行火器にてジゴワットに攻撃しているが、効果は今ひとつどころか全くない様にすら思える

 

 

ムラクモの武器倉庫から、幾らかでも火器を調達すべきだったと今更ながらに後悔してしまう

 

 

 

とりあえず、下がってろ!

FF(フレンドファイア)されても洒落にならん!

 

 

 

あまりにも効果のない支援射撃にフェルが苛立った声を上げる

 

 

 

情けない。カマチ隊長から引き継いだこの役職だが、いざ自分が就いてみるとそのプレッシャーに圧し潰されそうになる

更に毛嫌いしていた13班であったが、どれだけの危険を乗り越えて来たのか今更ながらに理解した

 

 

 

 

 

そも、帝竜討伐作戦については13班単独で行なうとフェルはしていた。そこに凛が無理矢理ねじこんだのである

天球儀内の電磁砲に対して、特殊シールドは有効に機能していた

であればこそ、帝竜相手にも有効だろうと。そして、単独で事にあたる13班の援護くらいは出来ると

 

 

フェルは全く歓迎していなかったが、自衛隊各員も自分たちが天球儀攻略に目に見える形で貢献したこともあった為に渋々受け入れざるを得なかったのである

 

 

 

 

が、その自衛隊員達の奮戦が逆に彼等(13班)の足を引っ張っているのであるから、余りにも滑稽と言えた

 

 

 

 

やむを得ん

 

総員、下がれっ!

 

 

 

凛は自身の不甲斐なさと楽観的な考えを持っていた自分を殴りつけたかった

 

 

 

 

 

 

 

フェル視点

 

 

ったく、勢いの良いのは結構だがな。んなもんで勝てるなら、はなから苦労してないっての

 

 

 

いい?何があっても指揮する人間は冷静でないといけないの。そうでないと、間違いなく取り返しのつかない事になる。心しなさいよ?

 

 

 

っても、早々上手く出来るかっての!

 

 

 

都庁にどうにか避難して来れたシン(初来慎)から暇を見つけて指揮について学んでいたフェルだったが、さりとて簡単に出来るモノではなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

トーコ視点

 

 

自衛隊からの支援射撃が止んだかっ!

正直なところ、助かった。相手(帝竜)には効果が無いのに、此方にとっては致命になりかねない射撃は回避するにも相当神経を使うからだ

 

 

ええですか?ウチやお嬢ちゃんの剣は渾身の一撃を外すわけにはあきまへん。せやから、しっかり周りを見るんや

 

 

未だ機に非ずか

 

トーコもまた都庁に避難してきたトモエ(春川朋)に色々と稽古をつけてもらっていた

 

そこで学んだのは、常に全力の一撃を放つのも良い。だが、知能ある相手にそれを繰り返すのは愚策であるということだった

 

 

 

 

初来慎ことシン。春川朋ことトモエ

 

彼女達はとある事情により、戦う事を余儀なくされた事があった

シンは他にも居たメンバー達との連携を。トモエはいざと言う時の火力役として戦いに貢献した

 

 

だが、彼女達の戦いの大半は理性持たぬクリミナル(咎人の成れの果て)というモノであった。ある意味ではそうであったからこそ、彼女達は戦い抜けたとも言えなくもない

 

であればこそ、節目節目に現れた強敵達には常に苦戦を強いられた

オーバーイートは問題なかっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

ジゴワット視点

 

 

む、人間どもめ。動きが変わったか?

 

ジゴワットは下がる自衛隊と前面に出てきたアオイとトーコを見やる

だが

 

とはいえ、忌々しいシールドが無くなった彼奴等なぞ、我が一撃を以って仕留めてくれようぞ!

 

甚だ不愉快であったが、ジゴワットの対空砲火程度であれば自衛隊の持つ特殊シールドで無効化されていた。

 

自衛隊のみならば隙を見せようが問題にならぬが、そこにジゴワットを傷つけ得るアオイとトーコ。そして、忌々しいフェル(指揮官)がいるのである

 

とはいえ、所詮は無力な人間である。脅威度としては前衛2人(トーコとアオイ)に比べるまでもない。ないが、曲がりなりにも指揮を執る者がいるのは都合が悪い。あり得ない話だとは思うが、万にいや、億に一つでも打開策を見出されるのも面倒である

 

長丁場は自身にとって、無益どころか有害であると判断するのも仕方ないものであったりする

 

ジゴワットは自身の動きを止めて、最大の一撃を放つべくチャージを開始した

 

 

 

ありとあらゆるモノを下してきたジゴワット最強の一撃

おもちゃ(天球儀の電磁砲)などとは比較にすらならぬ、破滅の一撃である

 

 

 

 

だが、ここにウォークライが居たならばこう言うであろう

 

 

戯けが。貴様も所詮その程度か

 

 

 

 

 

 

 

 

第三者視点

 

 

 

対空砲火を無効化、ないし的確に防御や回復をしながら徐々にジゴワットにダメージを与える13班

 

回復薬を文字通り、投げ捨てるかの様に消費するフェル。それに対して自分達の持つ回復薬を提供する凛率いる自衛隊。その支援を受けながら、少しずつ。だが、確実にダメージを蓄積していくアオイとトーコ

 

 

ジゴワットからすれば、忌々しく煩わしいものであっただろう

であればこそ、自身の最大火力を以て目障りなモノを始末しようとするのは自然であった

 

 

 

 

かつてジゴワットは自身の上司の元で幾多もの戦いに身を置いた

 

中にも進んだ科学力による兵器や魔法による抵抗もあった。それを全てねじ伏せて来た自身の切り札

 

 

多少の時間を要すれど、この戦いを終わらせるのであれば問題ない。そうジゴワットが判断したところで何の問題もない

 

 

 

そう、普通ならば

 

 

 

ジゴワットが知る由もないが、彼を相手している2人。その内の1人(トーコ)はトモエに教えを受けていた

 

 

そして、2人を指揮するフェルもまたシン(初来慎)に鍛えられていた

 

 

 

 

 

 

トモエとシン。更にキサラギにラン。ユコにサコにアリス

 

かつて彼女達はヨミガエリという制度に強制的に巻き込まれ、彼女達が教官と慕う1人の男性。トーコの兄による拙い指揮の元、様々な障害を乗り越えて来たのである

 

 

力のみを振り翳すモノ。自分の配下の為に戦いを挑んできた漢。罪を犯すであろう彼女達の可能性を摘み取ろうとしたモノ。自身と向き合って乗り越えた少女達を認めなかったモノ

 

そして

 

ヨミガエリという制度の為だけに、何ら落ち度のなかった少女。それがヨミガエリに巻き込まれ、そして徐々に変質してしまった哀しき少女(ヒメカミ)

 

 

敵対した者達は常に様々な戦い方を使ってきた

元は人間といえど、理佐など失って久しい(クリミナル)と異なり彼等はそれなりの制限こそあるものの、彼女達は常に苦戦を強いられた。これは指揮官である教官の能力不足もあっただろうが、どちらかといえばクリミナルなどとは比較にならない程の能力を有するが故であろう

 

 

 

そして、その指揮の範囲内で彼女達は常に最善を求め続けた。その結果、彼女達は完全に役割を分担する事とした

 

 

キサラギはアタッカー兼デバフ役。ランは防御担当で隙あれば連携による攻撃。アリスは魔法による攻撃。ユコは素早い事を利用して、先手を取ると共に敵の数を減らす。サコは回復役で余裕があれば味方のサポート

シンは味方に細かい指示をして、連携率を上げる。トモエは防御を捨てて、相手に大ダメージを与える。彼女達は役割を分担する事で有効的に戦闘をすすめていたのだ

 

 

この戦闘方式は彼女達の指揮をしていた教官の指示ともマッチした結果、彼女達は無事に全ての試練を突破することが出来たのである

 

 

とはいえ、全員が『騎士化』したからと言って、日常生活に戻った彼女達にその能力が残った訳ではない

 

 

不思議な事にヒメカミや彼女の元指導教官であったミウも同年代となるという、割と笑えない誤差が生まれはしたが彼女達は元の生活に戻ることが出来たといえよう

 

 

 

 

そして、それから一年後にドラゴン襲来となった

 

 

 

 

偶々アルバイト先に向かっていたシンと外出していたトモエは、幸か不幸か解放された東京都庁へとどうにか逃れられた

 

 

 

 

 

だが、残りのメンバーや彼女達の教官(トーコの兄)の安否は不明であった

されど、見知った顔(フェルにトーコにアオイ)がよりにもよって戦場に出ていると知った2人(シンとトモエ)は色々と協力する事にしたのだ

 

教官の身内であるトーコ。その友人であるアオイとフェル

顔見知りを見殺しに出来る程、彼女達も薄情ではなかったわけだ

 

 

とは言っても、トモエは既に一年程実戦から遠ざかっていた。シンも命懸けの戦闘など出来る筈もない

 

出来るのは彼等に知識と経験を伝える事だけだった

 

 

 

実力者とはその強さ故に脇が甘い事が往々にしてある

長期戦になるならば、不利は否めないだろう

 

 

だが、相手が格下と思っているモノに限って予想外の抵抗を見せられると大いに惑う

 

2人はこれを突くべきと判断していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三者視点

 

 

ジゴワットは現実を受け入れられなかった

 

確かに己の最大威力の攻撃を放った筈

 

 

 

何故、脆弱で愚かな人間風情が生きているのか?

 

 

 

だが、その混乱こそ13班が求めていたモノだった

 

 

 

覚悟っ!

 

くらえっ!

 

 

左右から(・・・・)迫り来る小娘2人(トーコとアオイ)

 

 

 

 

目の前に小娘どもはいた筈だ

 

 

そうして、ジゴワットの目に飛び込んできたのは口元を歪めるフェル(能無し)だった

 

 

き、貴様あっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

タネを明かせば、都庁にいるとある人物から教えて貰った幻惑の魔術。それがジゴワットを惑わしたのだ

 

とはいえ、理外の存在である帝竜だ。すぐに効果が現れるとも思えず、ジゴワットの油断を誘う必要がある

 

 

そこで、無駄とも思える自衛隊員達による帝竜討伐作戦への参加。そしてそれからの撤退

 

ジゴワットは攻め手であるトーコやアオイ、自衛隊員には注目していたが、フェルという脅威足りえない存在には警戒していなかったのだ

 

 

 

少しずつ、だが確実にフェルの拙い魔術はジゴワットに浸透していった

 

 

帝竜という上位の存在にくだらぬ小細工など通じない。その思い込みは油断と隙を招き、最後はトーコとアオイを模した人形を正面に配する事であたかもジゴワットに馬鹿正直に正面突破する様に見せかけた

 

 

この人形は自衛隊が態々運んできたものであるが、最初(ハナッ)からそのつもりで購買部(ワジ、ケイマ、レイミ)に用意して貰っていたものだった

 

 

 

 

 

 

帝竜と一口に言っても、実は二種類に分けられる

ジゴワットの様に拠点を構え、侵入者を迎撃する帝竜。そしてウォークライの様に場所を問わず実力(チカラ)を発揮できる侵攻する側の帝竜である

 

 

 

実のところは他文明に侵攻(収穫)する場合、各真竜。つまりウォークライやジゴワットにとってのニアラの事だが、真竜配下の帝竜においては侵攻様の帝竜の数は少ないのである

 

完全な奇襲となってこそいるが、だからこそ相手側が迎撃するに当たって最も被害を受けるのがウォークライの様な先鋒を任せられる帝竜とその配下達なのだ

 

当然だが、橋頭堡を確保するのが彼等の任務であり拠点を確保する事はあっても拠点に腰を据える事などそうそう無い

 

叶う限り相手が迎撃するまでに敵地を侵攻せねばならないからだ

 

 

 

当たり前だが、各真竜配下の帝竜の中で一番の実力者が選ばれる事となり、徹底した実力主義となる

 

 

ジゴワットなどの様な帝竜は敵の戦線が崩壊する頃に侵攻し、拠点を構えて残敵掃討を行なう事が主任務である

 

 

 

何が言いたいのかと言うと、常に絶望的な状況下で戦う事を強いられてきた13班やシン、トモエ達や実践経験豊富なウォークライに比べるとジゴワットは極限状態での戦闘経験は殆どないということである

 

 

 

あくまでジゴワットにとっての戦闘とは蹂躙であり、一方的なモノである事が殆どだった

 

 

であればこそ

 

 

 

 

 

オノレ、オノレッ!

.

 

自身に致命的な一撃が届こうという時にも、ただ喚くしかなかったのである

 

 

 

ニ、ニンゲンゴトキニ。ムシケラゴトキニマケルトイウノカッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サスガ隊員視点

 

 

 

耳が壊れるかと思うほどの絶叫が響き渡った

 

フェルの奴の支援を受けたトーコちゃんとアオイちゃんの渾身の一撃をマトモに食らった帝竜はその場から動かなくなった

 

 

 

か、勝ったのか?

 

どうなってる?

 

 

同僚達も困惑している。凛もだし、俺もだろう

 

 

 

 

 

 

フェルは2人に何かを話している

 

ムラクモの購買部が都庁の帝竜の一部を使って強化したトーコちゃんの刀

それをトーコちゃんは帝竜の体に振り下ろした

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦終了です。自衛隊側の被害は?

 

 

努めて平静さを保とうとしているフェルが凛に問いかけた

凛は各員を見渡し

 

 

自衛隊員の負傷者はいるが、全て軽傷。死者はなしだ

 

 

ムラクモ13班。班長フェル以下、トーコ、アオイ疲労こそあるものの全員問題なし

 

 

勝ったぞ、オラァァァァっ!

 

 

フェルは吼えた

 

 

 

 

うおおおおおおおおっ!

 

 

俺も仲間たちも凛も皆叫んだ

 

 

 

 

あの地獄の攻略戦で亡くなった仲間たちにも届く様に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに人類史上初の帝竜討伐を果たした13班と自衛隊

 

 

沸き立つ彼等とイヌヅカ総理を始めとした政府関係者達

一筋の光明が見え始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、後に彼等はこう語る

 

 

 

あれからが本当の地獄だった

 

 




仮にも帝竜であるジゴワットにフェルレベルの魔術が効くわけないだろ!いい加減にしろ!

と言われそうな話ですが、次回多少補足するのでお待ち下さればと



相変わらずの乱文になってしまったっぽいので、一先ず完結させてから色々します。






ここから先は私の近況になるので、スルーでいいです


まさか2020年にコロナとかいう未知のウイルスが流行るとは、正直驚いてます
で、それに自分が罹ってしまうことも正直なところ驚いております

出来る限りの感染対策はしていたといえども、どうにもならない様ですね

予定では2020は今年中に完結はさせ、来年2020=2の完結を目指そうと思っていたのですがかなりの鈍足を強いられそうです


まことに申し訳ありません

ですが、叶う限り頑張っていくつもりなので、宜しければお付き合い下さると幸いでございます


皆様もどうかお気をつけてくださいますよう
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